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魔物ハンターとサキュバス

音無(おとなし) 汐音(しおね) 身長165cm B98 W60 H87 Dカップ ④

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 雫からの指示で誰をこちら側につけようと歩きながら考えている最中、気づいたことがある。

(まずは名前を調べるところから始まるのね……)

 そう、私たちはあの3人の魔物ハンターの名前を知らない。
 あっちから一方的に襲ってきて、ただ反撃をしているから当然と言えば当然だ。
 とりあえず、剥ぎ取った衣類から財布の中身を拝見し、身分証をあることを確認した。
 顔写真付きの魔物ハンターの証明書もあったのでそちらを参考にする。

「チームリーダーが柊(ひいらぎ) 真(まこと)。最後に心を折ったやつね」

 あれは危なかった。そもそも、この家全体に女性が発情するサキュバスの力が働いている。
 それなのにどうしてだか、彼女だけは普段通りに動けているように見えた。
 何かしらの秘密を持っていると考えていい。だから、この子はこちら側には来させないようにしよう。

「次は竜宮(りゅうぐう) 梢(こずえ)。ああ、この子にフェロモン剤を注入したのね。うん。スタイルが抜群ね。意外と着痩せするタイプかも……」

 体に密着するラバータイプのような服を魔物ハンターは着ているけど、それにしては身体のスタイルの表記に誤りがある気がした。
 フェロモン剤を注入し、最終的には柊 真を捕まえることができたけど、まだまだ秘密を隠していそうだった。

「最後は相沢(あいざわ) 紗枝(さえ)か。消去法だとこの子が一番よね」

 魔物ハンター証明書の記載年齢は他の子よりもやや下になっている。
 間違いないだろう、猪突猛進で後ろを顧みない若者の動きをしている……は言い過ぎか。
 だけど、この子が一番安全にこっち側に来させることができる……

「うーん。そもそも、私たちは嫌われているからきっかけが必要ね。はぁ、悩んでもしょうがない。とりあえずは全員に性感帯をチェックしなきゃね」

 私は雫から数分間、見つめるだけでその子の性感帯を見つける能力をもらっている。
 これのおかげで魔物ハンターが堕ちるのは早かった。
 今回も、もしもの時のために調べておいて損はないだろう。


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