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姫路と東坂

東坂(とうさか) 伊織(いおり) 身長171cm  B107 W58 H97  Eカップ 前編

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 私の名前は東坂(とうさか)伊織(いおり)。
 同室の姫路(ひめじ)若菜(わかな)とは、クラスメイトであり、初恋の人だ。
 まぁ、初恋の自覚したのは最近で若菜がいなくなるって聞いてからね。
 それまではサキュバス様一筋だったんだけど、自覚してからはどんどん大きくなっちゃて自分ではもう止めることができなかった。
 本来ならサキュバス様に捧げる自慰行為も支給される愛水も、すべてサキュバス様じゃなく若菜のことを考えていた。

(これじゃ、メスネコ。失格ね)

 私がメスネコの地位を狙っていたのはそうすれば、二度と男に近寄らなくて済むと思っていたから。
 簡単に言うと昔、男にひどい目にあわされてそれ以来、女性ばかりの環境で育ってきた。
 だから、若菜の子供を作りたいって言葉は理解はできるけど同意することはできない。
 だって、それは男と肌を重ねないといけないから。それが絶えることができないと思った。
 ここでいいじゃない。サキュバス様のメスネコになれば……一生、男と関わらなくていいのに。



「えっ? もういいの?」
 
 その決意をした放課後、私は若菜と一緒に帰らずに職員室に来ていた。
 自分の決断が変わらないうちに教師に話した。

「はい。先生。だから、サキュバス様にお願いがしたいの」
「う~ん、淫名ももらってないのに近づいたらダメよ。私の方から―――」

 教師の表情は良くない。当たり前だ。だって、淫名を持つものしかサキュバス様に会えないと手帳に書いてあった。
 だけど、私は止まることはできない。

「お願いします! なんでもするから!!」
「なんでも?」

 「なんでも?」のセリフにピクリッと教師の眉が動いた。
 背筋が凍るような感覚がした。
 いつもは優しい教師が急に眼の色を変えて私の体をなめるように見る。
 思わず、私は腕で体を隠し、半身になる。

「そうねぇ、若菜さんの転校の話をなかったことにするくらいならあなたの体でいけそうねぇ」
「…待って、先生。それはどういう意味なの」

 話の見えない答えに戸惑ってしまう。私の体ならいける?
 自慢ではないけど私の体は同年代に比べてスタイルはいい方だ。
 Eカップの胸にくびれた腰は努力のたまものだ。
 お尻なんかはよく若菜とエッチするときに邪魔と言われるほどデカい。

「実わね。サキュバス様の知らないところなんだけどここだけの話。この学園って経営難なのよ」
「っ!? 初耳なんだけど」
「いろいろと学園ちょ―――。んんっ、スカウトの際にお金を使うことがあったらしく、意外と底をつきかけていてね。どうすべきかと考えているの」

 突然のことに驚く。淫堂(いんどう)優紀(ゆうき)校長先生はできる女性! って感じだったのだけど、そんな状態になっていたなんて……

「そこで、伊織さん。あなたの出番よ。AVのレズビデオを取って一儲けしようって今、私が考えたわ」
「待って。それと若菜の転校に話がつながらないのだけど」
「安心して、大丈夫よ。一本取った後に私がサキュバス様にお願いしてあげる。直接のご褒美はなくなるけど生徒は助かる。学校は助かる。もしかすると私が学園長になれる? の一石三鳥よ!!」

 その後、これにしかすがるしかないの? と思いつつも教師の提案に乗ることにした。 


「さて、性教育教室で撮影するのだけど、一ついいかしら?」
「私初めて入ったわ……なによ?」

 性教育教室。噂で聞いたことがあるのだけど、入ったことはなかった。
 正直、ここにサキュバス様はいるのかと思ってみたけど中は普通の空間で、部屋の中央に一台の机とイスのセットがあるだけね。
 教師は懐から緑色に染まった愛水が入った水鉄砲を取り出した。

「教師に敬語をしないのは大目に見るとして、絶対にやっておかないといけないことがあるの」
「……機材準備?」
「それは大丈夫。私の愛水は反射記録。その辺にぶちまけて、その後に吹いたタオルで記録媒体を拭けば12時間程度は余裕だったわ」
「そうなの……。えっ、だとすると何すればいいのよ」

 場所。機材準備。登場人物は問題なくある。恐らくだけどシナリオは教師の頭の中にある。
 だとすると後は撮影るだけだと思うのだけど……

「えっとね。言いにくいのだけど、今から映像を撮るの。そして、お金するために売る必要がある」
「待って、言っている意味が……」
「もう、目をそらせないわよ。あなたの嫌いな男がターゲットなの。わかっているの?」

 その言葉を聞いた時、心臓が止まりそうになった。
 ずっと目をそらしていた。頭ではわかってい目をそらしていた。
 私の体を不特定多数の男が見て、欲情する。それを想像するだけで吐き気を覚えるほどだ。
 でも……

「いいわ。覚悟の上よ」

 それで若菜を救うことができるなら安いものだ。
 もしかするとこれは私の自己満足で若菜はそんなことを望んでいないかもしれない。
 それでも、いい。私は私の正しいと信じたことをする。

(これでもし、捨てられたら道化よね)

 くすりっと笑い、私は撮影の準備を始めた。



「とりあえず、この学生服を着てくれるかしら」
「せっかく脱いだのに?」

 学校指定の制服とは違った学生服を渡された。

「ダメよ!! 最初から裸もオツなものがあるかもしれない。でも、私はどうせ撮るなら良いモノを撮りたいの! だから、着衣からの半脱ぎは欠かせないわ!!」
「わ、わかったわよ」

 真に迫る顔で怒られて、私はいそいそと服に袖を通す。

(??)

 この時、一つ疑問に思ってしまう。
 渡されたのは学生服だった。でも、なぜか、本当になぜか……

「ねぇ、この服、間違ってないかしら?」
「えぇ、私がコスプレ専門店でオーダーメイドしたから間違いないわよ!」
「でも、これ学ランよね?」
「そうですよ? 何か問題でも?」

 もしかすると私はすでに催眠術にかかっているのかもしれない。
 
(でも、そんな感じはないし……ええぇ?)

 わからない。わからないわ。
 とりあえず、疑問は尽きないけど着終わった。

「これでいいかしら?」
「おおっ! いいですよ! LLサイズはちょっとデカすぎるかもと思ってましたがイイ! それが逆にいい感じに乙女感を出してます!!」
「そ、そうかしら?」

 褒められて悪い気はしない。
 うまく話を載せられいる感じはするけど……うん、この先、私はどうなるんだろう? 本当に若菜を助けられるの?



「それじゃ、準備ができ次第、愛水を部屋に巻きます」
「はいはい。セリフも覚えたし、流れも理解したから……そういえば、あんたはどうするの?」

 結局、あれから1時間ほどセリフ覚えや台本を読んだりして練習をしていた。
 正直、勉強よりもきつく、セリフの時は若菜とのエッチよりも恥ずかしかった。
 で、そろそろ時間もないし始めようと思った時に、ふと疑問に思った。

「はい? どうするって何を?」
「いやだから、撮影する最中は部屋にいるの? それとも、外に出ていくのって意味」
「ああ、なるほどー。それでしたら安心してください。部屋にいますよ」
「それだとあんたも出演するんじゃない。そのへん」
「大丈夫です。後から編集してイイ感じにしますから」
「そうなんだ」
「そ・れ・に。やっぱり、見てくれる人がいた方がこういうのはいいですからね」

 ウインクをしながら、笑顔で言われた。
 不覚にもドキッとして、ムラッときた。
 赤く染まりつつある頬を隠して、深呼吸をした。
 そして、合図が始まる。

―――カーン、カーン、カーン。パチャ、パチャ

 結婚式場のCMとかでよく聞こえるチャペルの音が中か聞こえる。 
 軽く視界がぼやついて足元がおろそかになるけど、催眠状態に入っただけね。
 目を開けて、いなくなった教師が座っていた椅子に座る。
 確か、台本だと―――

「ここが、先輩の椅子よね」

 シチュレーションはいたってシンプル。
 片思いの少女が憧れの先輩の椅子でオナニーする内容だ。
 セリフを思い出しながら、精一杯の演技をする。

「きゃー! きゃー! 触っちゃった!! 触っちゃった!! どうしよう!? もう手が洗えないぃぃ!!」

 恋する乙女のようにふるまう。これで合っているかどうか置いといて。
 幸いにも演技の方は催眠術のおかげでうまく顔が火照っている。
 正直、演技の恥ずかしさよりも本物の恋をしているかのように恥ずかしさを覚えている。

「あーもうっ! こんなんだから、触れられないのに……触れられないのに」

 自分の手を見てゴクリッと生唾を飲む。
 今、自分の手は自分の手じゃないものに感じる。
 だって、勝手に動くんだもの。自分の意思じゃない。そういいかせて。

「はむっ、れろっ、ん……あうぅ、先輩……好きです」

 自分の手を先輩の口。ベロのように見立てて音を立ててキスをする。
 チュバチュバッと卑猥な音色を鳴らしながら、うっとりしてしまう。
 学ランの前ボタンを三つ外して淡いベーシックなブラジャーを揉む。
 ブラ越しにもまれる胸は徐々に快楽値をあげ、気持ちよくなってくる。

「……物足りない。これじゃ、物足りないですよ。せんぱいぃ」

 ベルトを緩めて、ズボンが地面にずり落ちる。
 露出されたパンツは自分でもわかるほどにシミを作り出している。

「んっ、こ、れでっ! はうぅぅ!!」

 中腰になってテーブルの天板の角にこすりつける。
 狙うは私の性感帯であるクリトリスだ。
 若菜とエッチして以来、とても敏感に育ったソレは中ぐらいの大きさになっている。

「あっ、やっ、んぅう! ひあっ……らめぇ」

 少し低めのおかげで腰を振るのが楽ね。
 おかげでどんどんボルテージが上がった私はグリグリと際限なくこすりつける。
 気が付けば、クリトリスは若菜とエッチするときと同じく大きくなった。

「んぅうう!! せ、せんぱい! わ、わたしもうっ……!!」

 絶頂間近の切ない声が教室に響く。
 カクカクと腰を動かし、上下に動くクリトリスの刺激に私はもう耐えることができなくなった。
 そして、頭の中の誰かがつぶやいた。

「イッていいわよ」
「はいぃ! 私っ! イキますううぅぅ!!」

 快楽の頂点に上りつめた私はあっけなく、全身を震わせてイッてしまった。
 悦楽を楽しむように押し付けたクリトリスは付け根が痛むけど、その痛みすらイイと感じる。
 はあはあっと息を切らしながら、次に何をすべきかを考える。

(そうだ。次、次は……)

 イッた衝動で体が強制的に脱力している。
 それでも、私は机の中に手を突っ込んで目的のものを探した。
 プニョと目的のものに触れる。

「……先輩。次は中に欲しいです」

 私は取り出したバイブを両手で握りしめて上目遣いをしてお願いした。



「あむっ、あう、ちゅるっ、れろっ、んっ」

 黒光りするバイブを椅子に接着して、男性器に見立てて嘗め回す。
 普段の私は使う側なのでよくわからないから、若菜がやっているようにする。
 さっきの自分の手とは違い、少しだけじんわりと味が付いている。
 塩っ辛いようなむせかえる異臭もしているけど、なぜか病みつきになりそうね。
 先っぽから出てくる薄い緑色の液体が味を出している。
 一瞬、液体に私の顔が映ったけど変な顔をしていた。
 無様に蕩(とろ)けた顔をして、撮影としては完成度が高いと思うわ。

「じゅるっ、あっ、あれ?」

 どういう原理化はわからないけど、なめているバイブがどんどん大きくなってきた。
 先端からあふれ出す液体の量は増えて、なめているだけじゃ間に合わない。

「じゅるるっ!ごく、はむっ、じゅるっ!!」

 一滴もこぼしたくない。丸かじりするかのようにバイブを口内で包み込む。 

(おかしいわね……体が熱いわ)

 本当にエッチをしているかのように体が火照ってくる。
 我慢できなくなった私は、撮影用のブラとショーツをずらして右手で胸を左手でクリトリスをいじり始める。

(あっ、いい感じね)

 コリコリと固くなった乳首をいじめては回して、快楽を貪る。
 まるで男性器……とまではいかないけど、同級生よりも大きくなったクリトリスは真っ赤に充血して触れるだけで電撃が体内を駆けまわる。
 どちらも激しく愛撫し、絶頂までのもうすぐそこ……というタイミングで異変が起きた

「んっ!? ん~~~~!!?」

 ビュルルルルッと水道管が破裂したかのような勢いで液体が噴き出す。
 突然のことに避けることもできず、喉で受け止め胃に送り続ける。
 その時、同時に私もイキ、頭の処理が追いつかなくなる。
 幸いにもすぐに止まり、お腹の中がいっぱいになって口を放す

(あ、と、もう少し。よね」)

 無事に撮影は問題ない。異変があったら止めるはず。
 だったら、あと少しだけ頑張ればいい。
 ふと、私は自分の愛液が地面に水たまりが作り出されて私の顔が映りだされた。
 その顔は若菜とエッチしている時の顔とほとんど変わりない。

「見、て。ください。せんぱい、わたしったらこんなにエッチなんですよ?」

 机の中からもう一つのバイブを取り出した。
 ピンク色で立派にそそり立っており、いつものやつだ。
 手持ちの部分の天板が平面になっており、ボタン一つで地面にくっついてくれる優れものだ。
 台本通りに地面にくっつけて、その上をダンサーのように腰をくねらせて跨った。

「い、きますっ! はひゃぁぁぁっ!!」

 挿入して一気に膣奥まで達するのを感じた。
 それと同時にバイブは動き出して、ウインウインと音だして膣内をまさぐる。
 膣を無造作に暴れまわるバイブがとても愛おしく感じる。
 本能的に腰を振り、大きく育った私の胸は大きく上下に躍動する。
 付け根がチリチリと痛むけどそれすら快楽に塗りつぶされてしまう。

「すごいでしょう!? 先輩っ、先輩ぃぃ!!」

 いないはずの幻影を求める少女に私はなんだか自分を重ねてしまう。
 本音だとサキュバス様のもとでメスネコになりたい。同時に若菜と一緒になりたいという気持ちがある。
 その二つを天秤にかけて私は若菜を選んだ。でも、若菜は私のことを選んでくれるという保証はない。
 この少女だってそうだ。先輩と一緒になりたいなら告白すればいい。私も若菜に直接、告白すればいい。
 だけど、できない。どうしてもできないからこんな痴態をさらして自分を慰めている。一緒だ。
 あと一歩の勇気を踏み出すことができない乙女心。私はそれを知っている。
 だからだろうか、信じられないほど大量の愛液が床にどんどん広がっていく。

「あっ、ひゃ、ひうぅ、も、もう、だめぇぇぇ!!」

 エッチな叫び声をあげて潮を吹きだして私は盛大にイッてしまう。
 中でトロトロと流れ出す謎の液体が膣内を満たして、バイブと膣壁の合間を縫って床に染み出す。
 白濁とした時が地面に流れているのは気のせいだろうか?
 しかし、そんなことを気にする余裕はなく、私は意識を失った。

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