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10 アルタニア帝国 帝都1

R-22 ウイナー

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 特級ダンジョンから戻ったその日の深夜……

「ポ、ポーションを……」

 ヤルモは虫の息。イロナフルコースですでに十回以上イカされて、HPもマイナス。何本もポーションを空にして命を繋いでいる。

「ゆっくり飲むのだ」

 いちおうイロナもやり過ぎている自覚があるので、優しくヤルモを看病。というか、死なれては楽しめないから、絶妙な力加減の拷問をしていると思われる。

「これも飲んでおけ」
「二本目!? まだするの!?」

 ついでに栄養ドリンクを飲ませて、ヤルモのヤルモも強制起動。

「これなら痛くなかろう? ん……」
「あっ……いい……」

 イロナが上に乗って腰を動かすと、ヤルモからも気持ち良さそうな声が漏れる。あんなに拷問されたのに、イロナの中に入ったら幸せらしい……


 それからイロナが絶頂に達してヤルモの胸の上に崩れ落ちたら、本日のお仕事は終了。

「ハァハァ……いま、抜いてやるからな。あんっ!」

 いや、まだヤルモがイッてないので延長戦。ヤルモのヤルモを口に入れようと、イロナの秘部から抜こうとしたが、ヤルモがイロナを強く抱き締めて阻止した。

「いま、敏感だから……」

 イロナの弱点。イッた瞬間は力強く抱き締めることはマストだが、イッた直後なら力が入らない時がたまにあるので、ヤルモはそこを下から突いたのだ。

「あん……まだ……あとで覚えていろよ」

 あまりにかわいい顔をするので、ちょっとSっ気が出たヤルモは脅されてすぐに腰の動きが止まる。

「次は俺が責めたいんだ。どうかな??」
「いまは、無理」
「うん。大丈夫になったら教えてくれ」
「ん……」

 イロナがヤルモの横に来て息を整えると、ヤルモフルコースの開始。キスをして、体を舐め、足を念入りに舐める。そして秘部に吸い付き、イロナが絶頂に達すると、ヤルモはイロナの頭を撫でる。

「ハァハァ……凄くよかったぞ。次は我の番だな」
「まだ前戯だ。次が本番だ」
「でも……」
「いいからいいから」
「まだダメ……」

 イロナの体に覆い被さったヤルモは、しおらしいイロナの拒否に従い、抱き締めて時間を潰す。そして許可が出たら、イロナの中に侵入して腰を振り続ける。

「あっ……あんっ! イクッ!!」

 またしてもイロナの絶頂。ヤルモは優しく抜いて、またイロナの横に寝転んで回復を待つ。

「ハァハァ。次こそは我の……」
「俺がイクまで俺のターンだ。たまにはいいだろ?」
「もうイキすぎて、何がなんだか……」
「今度は体位を変えよう。後ろ向いてくれ」
「ん……」

 男らしいヤルモは、イロナのバックから男らしく突きまくり、喜ばせ続ける。

 これは、ヤルモの作戦。イロナの連続攻撃は体が持たないからの、攻撃的ディフェンス。イロナを喜ばせ続けることで、身を守っているのだ。
 幸い出し過ぎたこともあり、なかなか発射しない状態だからできる作戦。イロナのほうが先にイクし、栄養ドリンクのおかげでヤルモの硬さも十分なので、何度だって続けられる。

「あんっ! もうダメ……」

 イロナは連続してこれほどイカされたことがないので、勝機が見えたヤルモ。

「もう少し、もう少しで俺もイキそう……」
「んっ……早くイッて……」

 伝家の宝刀、嘘発動。前回、イロナを騙して二連続絶頂に持ち込んで倒した記憶が微かにあったので、この何もできないバックの体勢でキメたかったのだ。

「ま、まだ~? ……ああんっ!」
「もう少し、ウッ。もう少しだ」
「いま、出て……あん! あ~ん」

 さらに嘘を重ねて腰を振りまくるヤルモ。本当はイッしまったが、イロナがイクまで突きまくる。

「あんあ~ん……イック~~~!!」

 イロナ、臨界点突破。絶頂に達した瞬間、イロナはドシャッと崩れ落ちた。

「うおっしゃ~~~!!」

 ついにノーダメージでイロナを気絶に持って行ったヤルモは大喜び。まるで優勝でもしたかのように両拳を高々と上げて、部屋の中をウロウロしながら喜ぶヤルモであった……
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