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09 アルタニア帝国
R-19 ノーダメージ
しおりを挟む王都奪還の前夜……ヤルモとイロナは明日に控えてテントで体を休めていた。
「眠れないのか?」
もう深夜だというのにヤルモは寝返りを繰り返してゴソゴソしていたので、その物音に気付いたイロナは体を起こした。
「起こしちゃったか」
ヤルモが寝付けなかった理由は、以前、魔王の間まで進んだのに逃げ帰り、そのせいで故郷の被害が甚大になっていたこと。
自分のせいではないとはわかっているのだが、あの時、何か自分にできることがあったのではないかと考え込んでしまっていたのもあるが……
「いや、我も明日のことを思うとなかなか寝付けなくてな……クックックックッ」
イロナが異様な雰囲気を放っていたことのほうが、かなり大きい。
「寝付けないのなら、我の仕事だな」
本日は魔王討伐前夜なので、お互い体を休めることを優先していたから奉仕は無し。というか、確実にヤルモのダメージが抜け切らないので断っていたのだ。
「そうだな。一発抜いてから寝るか」
それなのに、ヤルモは珍しくやる気。イロナに覆い被さった。
「それでは逆だろう」
「たまにはな」
「ん……」
ヤルモはキスでイロナの口を塞ぎ、しだいに下腹部へ……
「あ、ん……いい」
そして舌と指でイロナのイロナを刺激し、頃合いになったら体を合わせる。
「あ、あん! ああ~ん!!」
「イクッ! ウッ……」
そして腰を振り続け、同時に果てた……
「「ハァハァ……」」
そして抱き合いながらお互い息を整える。
「これでよく眠れそうだろ?」
「ん……すっごくよかった」
「それじゃあおやすみ」
「おやすみ」
こうして二人は心地よい眠りに就き、明日を迎えるのであった。
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