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04 カーボエルテ王国 王都1
R-6 連続攻撃
しおりを挟む突然のイロナの押し売りは、クリスタとオルガがコソコソと喋っている手前タピオは返答できないので、イロナをお姫様抱っこしてテントに逃げ込んだ。
「とりあえず、体の拭きっこしましょうか?」
「ふむ。やる前には清潔にしなくてはな」
まずはタピオから……と、言いたいところだが、イロナに皮膚を削られると痛いまま動かないといけないので、ここはイロナから。
タピオは濡れタオルを持ってイロナの白い肌を隅々拭う。上半身から始め、胸を揉むように拭くタピオ。それなりに堪能したら、下半身へ……
「そんなに念入りにやられると恥ずかしいぞ」
裸を見られても恥ずかしがらないイロナでも、アソコ付近ばかりを拭かれると恥ずかしいらしい。まぁタピオはその付近をガン見してモッコリしていたから恥ずかしくなるわな。
タピオも「ハッ」と気付いて、足に取り掛かる。
「主殿は踏まれるのが好きなのか?」
足も堪能したタピオは、何故かイロナの足裏を顔面に当てる。どうやらそこそこの変態のようだ。ただ、イロナに踏まれると死にそうだから好きじゃないと嘘を言っていた。
「次は我の攻撃だな!!」
ただの体の拭きっこが、イロナには戦闘の攻守交代。
「お、お手柔らかに……ぎゃっ!? ぐっうぅぅ……」
濡れタオルで擦られただけで背中が捲れそうだから、攻撃で間違いなさそうだ。なんだか焦げ臭いし……
タピオは痛みに大声を出しそうになったが、近くにクリスタたちのテントがあるのでタオルを噛んで耐える。ただ、匂いが気になったイロナはテントを少し開けて空気の入れ換えというインターバルを挟んでいた。
「なんだ。さっきまでは元気だったのに、小さくなっているではないか」
「そ、そこは……ぐっ! ぐおおぉぉ」
タピオのタピオも念入りに拭かれ、ダメージが積み重なる。終わった頃には、タピオの肌は真っ赤っか。ギリギリ肌は捲れずに、イロナの攻撃を受けきったタピオであった。
「さて……そろそろ本番だな」
「待って。まだ肌が……」
タピオの待ったは聞く耳持たず。イロナは喋り続ける。
「これまでに、主殿は我とのレベルが縮まったはずだ。そろそろ我のフェラを受け入れられるはずだ」
「いや、俺の肌、真っ赤だろ?」
「ちょっとだけだ。先っちょだけだ」
「その先っちょがマズイんだって!!」
「またまた~」
「やめ……ぬああぁぁ!!」
タピオ、五秒で昇天。手でタピオのタピオを隠してもイロナの馬鹿力は止められず、先っちょをくわえられて高速フェラを喰らったのでは、痛みと同時に果てたのだ。
「ダメ……取れる取れる!!」
からのバキュームフェラ。タピオのタピオは吸い取られそうになった。
「ムゴムゴムゴ?」
「なんて!? ぎゃああぁあぁぁ!!」
そしておかわり。今度は七秒は持ったようだが強制フェラで二発イカされ、タピオは気絶するのであった。
「フフフ。失神するほど気持ちよかったか。ついに我は大仕事を成し遂げたな。ムフフフ」
タピオを殺したことが嬉しいのか、イロナは気分良くタピオの腕の中で眠るのであったとさ。
* * * * * * * * *
その少し前……タピオのテントに迫るふたつの影があった。
「勇者様……あんな行為を見ては目が腐りますよ」
「ちょっとだけ、ちょっとだけだよ」
クリスタがタピオたちの行為を覗こうとしていたのだ。そのクリスタをオルガは止めようとしているが、ついて来ているということは、そういうことだろう。
クリスタたちはテントの中から漏れる声を聞きながら、覗ける穴がないかとウロウロしている。
「タピオさんがイロナさんの体を拭いてるみたいね」
「男性が女性の体を拭くなんて、逆に汚れますよ」
二人でコソコソと喋っていたら、テントの一部が開いて慌てて離れる。
「何この匂い……お肉でも焼いてるのかな?」
「裸でお肉なんて、なんだかイヤらしいですわ」
二人は焼き肉でもしているのかと勘違いしながら、こっそりと中を覗く。
「拷問……」
「拷問ですね……」
残念ながら、二人の期待した性的なことは起きておらず、イロナがタピオの体を摩擦熱でいたぶる光景が目に入った。
「な、なに? もっと酷い拷問をするの??」
「アレよりなんて……いくらタピオさんでも死……」
タピオが嫌がりながら股間を隠している姿を見た二人は一瞬タピオの死が浮かんだが、次の瞬間手で目を覆う。
「食べた!」
「不潔ですわ!」
タピオのタピオがイロナに食べられたからだ。でも、指の間からしっかり見てるなこいつら……
「寝た……どゆこと?」
「さあ? 何が起こったのでしょう?」
どうやらタピオたちの行為は、クリスタたちの思っていた行為からかけ離れていたので、ただ単にタピオが拷問されていたと受け取るクリスタとオルガであった。
「でも、あの太い腕に包まれて寝るなんて……不潔ですわ」
「そう? ちょっと気持ち良さそう……」
「勇者様もですか!?」
「聖女様もしてほしいくせに~」
「私があの腕に包まれて……」
「あ、本当にしてほしかったんだ」
「神に使える身として、断固してほしくありません!」
「またまた~」
テントに戻って横になった二人は、ガールズトークに花を咲かせるのであったとさ。
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