猫王様の千年股旅

ma-no

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猫歴50年~

猫歴60年その5にゃ~

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 我が輩は猫である。名前はシラタマだ。武器商人が憎い。

 テロの件は、最初はテロリストだけを裁けばいいかと考えてはいたが、調べれば調べれるほど闇が深い。
 国民がテロリストになっただけでも悲しいのに、まさか勤勉な猫耳族が金に目が眩んでいたのでは、わしは自信喪失。リータとメイバイに慰められてというか優しく撫でられてなんとか立ち直る。

 その夜というか、アメリカ時間の朝。わしはアメリヤ王国に転移して、シャーロット女王と面会。昨日の今日ということでシャーロットはまだ銃の製造先を見付けていなかったので、貿易商のユウロンから得た情報を出してみた。

「アムトルグ社ですか……」
「聞いたことないにゃ?」
「いえ。猫の国周辺の国との貿易で利益を上げている会社とは知っています。ただ、銃などは扱っていないはずなんです」
「ということは、表向きは普通の貿易会社ってことだにゃ……調べることはできるにゃ?」
「素直に教えてくれればいいのですが……」
「う~ん……わしのほうでも調べてもいいにゃ? シャロちゃんには迷惑かけないようにするにゃ」
「こちらの不手際もありましたので、おじ様の好きに動いてください」

 シャーロットから許可を得たので、アムトルグ社の資料を貰ったらキャットタワーに帰って、夜なのにまだパソコンをイジっていたフユにお願い。
 テロ事件ならば国に関わる緊急案件に含まれるから王様権限が使えるので「ハッキングしていいよ」と言ったら、水を得た魚のように調べてくれた。やりたくて仕方がなかったんじゃろうな~。
 しばらくしたら面白い情報が出て来たので、それだけスマホに保存したら再びシャーロットに会いに来た。

「アムトルグ社はトニー・ギャランテってヤツと、裏で大口の取引をしてるみたいなんにゃけど……トニー・ギャランテってのは知ってるにゃ?」
「知ってますけど……この短時間でどうやって調べたのですか?」
「ちょっとしたツテがあるだけにゃ~」

 戻ったのが早すぎたのでシャーロットには疑われたけど、なんとかごまかせた。と、思う……

「トニー・ギャランテとは、ギャランテ一家のドンの名前です」
「にゃんか仰々しいにゃ~……あ、マフィアってヤツにゃ?」
「はい。アメリヤ王国の裏を牛耳っていまして……」

 どうやらこのギャランテ一家は、アメリヤ王国で一番大きなマフィア。商いは違法な金貸しとショバ代。用心棒をやったかと思えば依頼者を身代金誘拐したり、薬にも手を出している極悪非道な組織らしい。
 そんな組織がどうして捕まっていないかと言うと、内通者がいるから。秘密裏にガサ入れをしても、もぬけの殻か下っ端を捕まえることしかできなかったらしい。

「あらら~。悪知恵の働くヤツだにゃ~」
「ええ。せめて内通者を見付けないことには、アムトルグ社が罪を被って、トニー・ギャランテには届きません」
「にゃるほど~……アジトもわからないにゃ?」
「アジトはアメリヤ王国内に複数ありまして、転々としているみたいです。これが不思議なんですが、我々が押し入ったアジトはどこも小さな部屋だったんですよね」
「それって支店とかじゃにゃい?」
「さすがはおじ様。我々もそう考えて、本当のアジトは別にあるのではないかと探しているのです」

 シャーロットに褒められて嬉しいが、わしは顔には出さず。電話を一本入れると席を外して、すぐに戻って来た。

「ここの町の中はほとんど探したって認識で合ってるかにゃ?」
「はい。マフィアというぐらいですから、そこそこ大きな建物だとは思うのですけど、怪しい人物が多く出入りしている建物はないんです」
「さらに銃の工場まで持ってるとしたら、そりゃ大きいだろうにゃ~。にゃははは」
「笑わないでくださいよ~……え? 工場?? あっ!!」

 苦労話を笑われたと感じたシャーロットであったが、わしのヒントには気付いてくれたみたいだ。

「外! 町の中を探しても見付かるわけがない! どうして今まで気付かなかったの~~~」
「にゃはは。そりゃ工場があると思ってなかったら、外には目が向かないにゃ。今回はトニーのミスに助けられたにゃ~」
「確かに……銃の密輸の件がなければ気付きようがありませんでした。少々お時間をいただいてもいいですか? 必ずアジトを見付け出してみせます!」

 シャーロットがやる気満々で立ち上がったところでわしのスマホが「ニャ~ン♪」と鳴ったから、シャーロットはフニャッとなって座った。やる気が削がれる着信音ですみません。リータたちに勝手にやられたの。

「いまのかわいらしい音は、おじ様が鳴いたのですか?」
「ゴメンにゃ。スマホにメールが届いた音にゃ。ちょっと外に……あ、ちょうどアジトがわかったみたいにゃ~」
「いやいやいやいや……」

 さっきまで話し合っていたのに、いきなりギャランテ一家のアジトがわかったものだから、シャーロットは右手を素早く振って扇いでる。早すぎるよね。

「ここにゃんだけど、わかるかにゃ?」
「えぇ~……」

 スマホの画面に衛星写真を出してスライドさせたりして見せてあげたけど、シャーロットは何故か嫌そう。自分で見付けたかったのかな?
 ちなみにこの衛星写真は、さっきわしがフユに連絡した時に指示を出した物。その時点で、アジトは外にあるじゃないかと思ってたんじゃぞ?

「確かに北側の森の中に大きな建物が複数ありますね……この写真はいったいなんなのですか?」
「にゃ? 昔、あげにゃかったっけ? 衛星写真ってのにゃ」
「貰いましたけど……もっと小さく映ってたような……」
「あぁ~……猫の国の不平等条約に、衛星写真も付け加えるにゃ~」
「まだ付け足すのですか!?」

 戦争から60年近くも経っているのに、わしが口を滑らせたので、不平等条約復活。真っ白な紙の下のほうにジョージ王のサインだけがあるモノに、衛星写真の項目を書いた紙を追加するわしであった。


 不平等条約があるけど衛星写真の件は「これぐらいが限界」とシャーロットに嘘の説明をしたら、次は襲撃の話。秘密裏に動かないとトニー・ギャランテを取り逃がしてしまいそうなので、アメリヤ王国側は当日まで軍事演習ということにする。
 決行は、2日後。時間との勝負なのでこれ以上延ばせない。兵士もアジトをギリギリ包囲できる程度に絞ってもらった。

 そして当日……

「アレが敵のアジトですか。潰し甲斐がある建物ですね~」
「猫耳族に銃を売ったヤツは許さないニャー!」

 森の中に突如現れる豪華な建物や工場を見たリータとメイバイはる気満々。猫クランのメンバーもいるよ。

「えっと……みんにゃには逃げ出すヤツとかを捕まえてほしいんにゃけど……」
「えぇ~。私だって怒ってるんですよ~」
「私なんて、一族のかたきニャー!」
「誰も死んでないにゃ~~~」

 今回は絶対に逃がしたくなかったから、猫クランに依頼を出してついて来てもらったけど、ちょっと失敗したかも。リータとメイバイかこんなに怒っていたとは知らなかったよ。あ、わしを泣かせたからですか……泣いてません!
 こうなっては仕方がない。イサベレに権限を与えて外のことは任せる。東の国の筆頭騎士だったイサベレならば、猫クランを上手く扱ってくれるはずだ。

「わしたちの目的は、マフィア全員の逮捕にゃ。くれぐれも誰も殺すにゃよ?」
「「「「「にゃっ!」」」」」
「んじゃ、カチコミにゃ~~~!!」
「「「「「にゃ~~~!!」」」」」

 この掛け声はやる気が失せるが、わしが歩き出すと猫クランは散り散りに動くのであった。


 わしがリータとメイバイを引き連れて向かった場所は、アジトの正門らしき場所。一番広くて車が何台も通った跡があるから、間違いないだろう。
 そこを見張っていた銃を持つ男たちは、丸腰の女性2人に目をやって「ヒュー♪」とか口笛を吹いたけど、わしの顔を見て「ブッ!」って音になった。失礼なヤツらじゃ。

「トニー・ギャランテはいるかにゃ?」
「ドンになんの用だ? てか、お前って、猫の国の王様じゃないか?」
「おお~。よく知ってるにゃ~。とりあえずトニーの所に案内してくれにゃ」
「そりゃテレビで見たことあるから……じゃねぇ! なんでここにドンがいるって知ってんだ!!」

 見張りはわしに驚いて混乱してたみたい。でも、少し喋ったら言ってはならないことを言っていたことに気付いたみたいだ。

「捕まえに来たからに決まってるにゃろ。他はいらないにゃ。こいつだけ残してにゃ~」
「「にゃっ!」」

 なので、見張りは全てリータとメイバイの獲物。ぶん殴って無力化してもらう。わしはその間に、この男の腹を殴ってから、ヒーヒー言ってるうちに契約魔法を掛けて案内役にしてやった。

「露払いは任せたにゃ~」
「「にゃっ!」」

 あとは猫一直線。リータとメイバイにはもうちょっと喋ってもらいたいけど、2人が重厚で大きな門を吹き飛ばして中に入って行ったのでツッコメない。
 わしは2人の跡を追って、マフィアが空を飛んでいるのを「やりすぎ」とか言いながら悠々と歩く。たまに飛んで来る銃弾は、単体なら爪で弾き、複数なら光魔法で防御。案内役には傷ひとつ付けさせない。

 そうして歩いていたら、猫耳用イヤホンにフユの声が聞こえて来た。

「リータ~。メイバ~イ! ボスが逃げそうにゃ! ちょっと飛ばすにゃ~!!」
「「にゃ~~~!!」」

 フユがトニー・ギャランテのスマホを盗聴していたのだ。内容は「金庫室から持てるだけ持って裏口から逃げる」となっていたので、わしは案内役に金庫室の場所に急がせる。
 ただ、案内役は走るのが遅いので、肩に担いで。わしが先頭になってしまったから、【光盾】を前面に展開してマシンガンを撃ちまくるマフィアを跳ね飛ばしながら進むのであった。


「どいつがトニー・ギャランテにゃ?」

 金庫室に到着すると、案内役に確認を取る。ゴツイ黒服の集団とトニー・ギャランテとおぼしき強面のオッサンは、なんか焦りながら「猫、猫」言ってるから話にならないんだもの。
 とりあえずトニー・ギャランテはわかったので、案内役はわしの後ろに立たせて、リータとメイバイも金庫室に入れてドアは土魔法で塞いでしまう。

「ね、猫王……か?」

 少し落ち着きを取り戻したトニー・ギャランテは、わしの顔を知っていたので話が早そうだ。

「そうにゃ。よくもわしの国に銃を持ち込んでくれたにゃ」
「持ち込む? 俺は売っただけだ。そのあとのことは知らん」
「知らんで済むワケがないにゃろ。アメリヤ王国では銃の製造数は決まってるんにゃ。にゃに勝手に作ってるんにゃ」

 下手な言い訳はわしには通じない。それでもトニー・ギャランテは笑う。

「フッ……だからなんだ? これほど儲かる物を作らない国が悪いんだ。俺は国に利益をもたらすために働いているだけだ。何が悪い?」
「法律を守ってないのは悪いにゃろ。その法律も、わしが作らせたんにゃ」
「は??」
「わからないヤツだにゃ。銃を規制してるのはわしにゃ。わしこそが法にゃ。その法を破ったんにゃから、万死に値するにゃ~」
「お前のせいか……」

 不平等条約は世間に公表していないので、トニー・ギャランテがアメリヤ王国で銃を規制している理由を知った国民第一号。その理由に納得できないと顔を赤くした。

「お前のせいで、商売がやりにくくて仕方がない! 銃を自由に製造できれば、俺はもっともっと儲かるんだ! 何してくれてるんだ!!」
「アホにゃの? そんにゃ物を大量に売り捌いたら、どんだけ人が死ぬかわからにゃいの??」
「そんなの知るか! 使うヤツが悪いだけだ!!」
「どこが使うヤツが悪いんにゃ。お前、猫耳族と帝国人のいざこざに目を付けて売ったよにゃ? 争いをあおっておいて、責任転嫁するにゃよ。お前が、何千、何万、何億人と殺そうとしたんにゃ」
「ち、違っ……」

 さすがにトニー・ギャランテもやっていることはわかっていたのか、未来に起こる死者数をわしがあげるとひるんだ。

「にゃにも違うくないにゃ。そういうアホが出て来るのがわかっていたから、わしが規制したんにゃ。それを無視したんにゃから、極刑に処すにゃ~」
「はあ? なんでお前が決めてるんだ! ここはアメリヤ王国だぞ! 内政干渉してんじゃねぇ!!」
「そりゃするにゃ。アメリヤ王国は猫の国に負けたんだからにゃ」
「噓つくな! 負けたのは東の国だけだ! そんな歴史なんかない!!」

 わしはニヤリと笑う。

「あるにゃよ? 東の国が関わっているの、アレ、ほとんど嘘にゃもん。巨大な猫が東海岸に上陸したのも、空を覆い尽くす炎の玉が出現したのも、全部わしがやったにゃ。アメリヤ軍は、にゃにもできずに敗北したにゃ~」
「それは年寄りの戯言ざれごとだ! そんなこと、起こるはずがない!!」
「あぁ~……60年も前の出来事だもんにゃ。そりゃ恐怖も薄れるよにゃ……仕方にゃい。全員拘束したあとに見せてやるにゃ~」
「はあ? 銃も持たないザコが何を言ってやがるんだ。お前を撃ち殺して、猫の国を銃で溢れさせてやるよ! お前ら、やってしまえ!!」

 トニー・ギャランテが懐からピストルを抜くと、黒服の集団も一斉にわしたちに銃口を向けた。

「こにゃいだ銃撃戦はやったから、巻いていこうにゃ~」
「「はいにゃ~」」

 でも、かわいそうな結果。トニー・ギャランテたちは銃弾を一発も発射できずに、わしたちに殴り飛ばされたのであった。


 トニー・ギャランテが倒れた直後フユに連絡を入れたら、イサベレとアメリヤ軍を同時に繋いでくれたので、わしの合図で一斉突入。
 猫クランが先行して突入する手筈になっていたので、ギャランテ一家は数発撃ったところでダウン。それをアメリヤ軍が拘束する簡単なお仕事だ。

 猫クランのおかげでネズミ一匹逃げ出せず、ギャランテ一家が全員御用となったら、最後の仕上げ。

 ズーンッ。ズーーンッ……

「「「「「あわわわわわわわわ……」」」」」

 大怪獣ネコゴン。アメリカ大陸に再上陸。地響きを立てて進むネコゴンを一番近くで見ていたアメリヤ軍とギャランテ一家は、全員仲良く腰を抜かしたのであった……
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