381 / 755
第十四章 新婚旅行編其の二 観光するにゃ~
376 京を歩くにゃ~
しおりを挟むコリスの元の姿を見たお海は、手をわきゅわきゅしていたので、ちょっとぐらいなら抱きついていいよと言ってあげる。
そうしてコリスの腹に埋もれてだらしない顔になっているお海に、怖くないのか問いただしてみたら、不思議そうな顔で返された。
どうやらこの世界の日本では、大きな獣は滅多にお目に掛からず、白い獣の驚異も知らないらしい。だが、海には白くて巨大な生き物が多く居るらしく、そちらは怖がられているとのこと。
ひとまず服装やコリスの相談は終わったので、お海には別れの挨拶をして戦闘機で飛び立つ。何度もまた来てくれと言われたが、珍しい物も無かったので、行くかどうかは悩みどころだ。
漁村を立ち、三十分ほどぺちゃくちゃとお喋りしながら空を行くと、京が見えて来た。リータ、メイバイ、イサベレは、その街並みに興奮して話が弾んでいる。
「あそこには、人がいっぱい居そうですね~」
「ドキドキするニャー」
「ん。こんな気持ち、初めて」
エルフの里では、いきなり人と出会ったからな。心の準備があるいまとは、皆の感じ方が違うな。わしも江戸時代からどう発展したか気になるから、ドキドキするのう。
侍は残っておるんじゃから、刀を差して歩いているのは想像できる。まぁそれも、この目で見たらいいだけじゃ。
「さあ、降りるにゃ~」
わしは期待に胸を膨らませ、京から離れた場所に戦闘機を着陸させる。そうしてコリスにはさっちゃん2に変身してもらい、服が苦手なので締まりの緩い甚平を着せる。女性に甚平はダメでも、コリスは子供の姿だから、なんとか大丈夫だろう。
コリスの服装が整うと、街道をひた走る。人の姿が見えると徒歩に変え、逸る気持ちを抑えて早足で歩き、人から離れるとまた走る。
遠くに人だかりがあったが気にせず走り続け、徐々に京へ向かう人が増えて来るとわし達も合わせて歩き、ついに京へと辿り着くのであった。
「壁が無いです……」
「こんなので、街は大丈夫ニャー?」
リータとメイバイは、文化の違いに戸惑いの顔を見せる。わし達の暮らす場所は壁の中に街があったのだが、日本では街の中心から離れると、まばらにボロい家が建っているだけだったからだ。
「強い獣もいないから、必要無いみたいだにゃ」
「ほへ~。私達の住む土地と違って、暮らしやすそうですね~」
「それはどうにゃろ? 島国にゃから、資源を外に求められないとにゃると、厳しい側面があるにゃ」
「あ……漁村の人は、細い人が多かったニャー」
「まぁそこまで食べ物に困っている感じもしにゃかったし、アレが普通の暮らしなのかもしれないにゃ」
「私の村と、そう変わらなかったですもんね」
そうして周りを見ながら喋っていると、家の密集地に入った。
「ガラッと雰囲気が変わりましたね」
「猫の街ぐらい道が整備されてるニャー」
ふ~ん……地面は土のままじゃけど、木造の長屋が真っ直ぐ建ち並んでおるな。時代劇で見た、京都の街並みのようじゃ。
「とりあえず、中央に向かってみようにゃ」
わし達はただただ真っ直ぐ歩くと、また街並みが変わる。地面が石畳に変わり、建物も漆喰で塗られた白い壁に変わったのだが、それよりも奇妙なモノに目が行ってしまう。
「にゃ……」
「シ、シラタマさん! 本当にタヌキが歩いていますよ!」
「猫耳族もいるニャー!」
「アレはタヌキじゃない……キツネ??」
「モフモフがいっぱ~い」
わしが愕然として道行く人々?を見ていると、リータ、メイバイ、イサベレ、コリスは、興奮して喋っている。
嘘じゃろ……タヌキが着物を着て歩いておる。それだけでなく、キツネも着物を着てる……。猫耳族も居るかと思えたが、タヌキ耳と太い尻尾、キツネ耳とフサフサの尻尾じゃから、二つの種類の獣が人間と混じったのか?
普通の人間は……居るな。分類すると、種族がざっくり五分の一ってところか。
「どうりでシラタマさんが驚かれないはずです」
「私も驚かれなかったニャー!」
「ん。道行く人は、私とリータ、コリスを見てるように見える」
「変身、もういい~?」
「も、もうちょっと待ってにゃ。先に宿を探してみようにゃ」
コリスの変身は維持させて、お茶屋を発見したので、とりあえずそこでお茶休憩にする。
「えっと……すいにゃせ~ん」
「は~い。どうされました?」
お茶屋のシステムがいまいちわからないので、入口らしき場所で店員を呼んでみたら、京言葉を使うキツネ耳の女性が対応してくれた。
「わし達は京に来るのは初めてでにゃ。こんにゃハイカラな店に入るのも初めてなんにゃ。どうしたらいいか、教えてくれると助かるにゃ~」
「あらあら。ハイカラだなんて、お侍様は口がお上手どすね。たいした店じゃありまへん。とりあえず、あちらにお座りくださいな」
わし達は、尻尾を揺らすキツネ耳女性の案内で、長椅子が二本並ぶ所に座らされる。
「ご注文はいかがいたしましょう?」
「お品書きにゃんてありませんかにゃ?」
「うちはそんなにお出しする品がありませんので、あちらに書いてある通りになります」
キツネ耳女性は店の奥を指差すので、わしもその方向を見ると、商品名と値段が書いてある紙が垂らされていた。
緑茶と三色団子に、みたらし団子と……大福!? 大福じゃ……やっと出会えたアンコ! スサノオのなんでも叶えてくれる券で、何度、小豆を頼もうとした事か……我慢して正解じゃった!
しかしどれも高価じゃ。漁村でけっこうな量の小銭を分けてもらったけど、京はインフレしておるのか? この分では宿にも泊まれない。この際、小銭は全部使ってしまおう。
「それじゃあ……」
わしが注文するとキツネ耳女性は奥へ消えて行き、しばらく待つと、お茶が長椅子に置かれ、続いて皿に乗った団子や大福も置かれる。
「「「「「いただきにゃす」」」」」
皆で手を合わせていただくが、コリスはガッツこうとするので、これしかないから味わって食べてくれとお願いしてから、わしは大福を頬張る。
「にゃ~! デリシャス、にゃ~~~」
当然、泣く。元の世界の好物なので、涙は必至。コリスに味わって食べろと言ったのに、皆の大福まで食べてしまった。
「モフモフずるい……」
「にゃ! グスッ。す、すまなかったにゃ。またお金が手に入ったら買ってやるからにゃ」
「ぜったいだよ~?」
「絶対にゃ~」
コリスには怒られたが、リータ達は、珍しいわしの行動だったので、笑って許してくれた。それから街行く人を見ながらぺちゃくちゃ喋っていると、キツネ耳女性が急須を持ってやって来た。
「おかわりはいかがどす?」
「あ~……あまり手持ちが無いんにゃ」
「そうでしたか……でしたら、一杯だけおまけさせていただきます」
「いいにゃ?」
「京に初めて来られたのならば、いい思い出を残して欲しいですからね」
「ありがとにゃ~」
わしが感謝すると、キツネ耳女性は急須でお茶を注いで回り、わしの元へと戻って来た。
「それにしても、変わった集まりですね。言葉も何を言っているかわからないのですが、どちらから来られたのですか?」
う~ん……お姉さんの目には、わし達は変わった集団に見えるのか。わしも含まれておるのかな? タヌキだと思われているから入っていないと思うけど、ここはひとまず……
「肥後って、わかるかにゃ?」
「ええ。西にある地方の名前ですね」
「そのさらにド田舎から出て来たにゃ」
「それは遠方から来られたのですね。電車もまだ繋がっていないのに、大変だったでしょう」
電車? ここは電車が走っておるのか?
「電車って、なんにゃ?」
「あら。知らないのでしたか。京と江戸を繋ぐ蛇のような乗り物で、何百人も乗せても、その日の内に着くんですよ」
「へ~。便利にゃ乗り物があるんだにゃ~」
「現在は西に工事中で、近々、海への電車も走る予定なんですって」
海にか……そう言えば走っている途中で、遠くに大勢の人を見掛けたか。あれは線路の工事中だったんじゃな。
「ちなみに動力はにゃに?」
「電気どす。あ、お侍様に言ってもわかりませんね。平賀家と言う発明家の士族が発見した不思議な力で、夜になると街の電灯も明るく輝くんどすえ」
平賀家? 平賀源内の事を言っておるのか? 自力でエレキテルを発明したとはビックリじゃわい。とりあえず、知ってる振りしてみよう。
「にゃ! 源内先生にゃ」
「源内? そんな名前は聞いた事がないですね。……源外さんと勘違いしているのでは?」
「間違えて記憶していたにゃ~」
失敗! 全てがそのままってわけにはいかないか。源内の魂がここに居るはずないもんな。
「そうにゃ。物を売って路銀にしたいんにゃけど、どこかいい所を知らないかにゃ?」
「そうですね……。手っ取り早いのは、質屋に入れるのが早いのですが、売るとなると……」
「わからないにゃら、質屋で聞いてみるにゃ。道だけ教えてくれるかにゃ?」
「ええ。その道を……」
質屋の場所を聞くと、漁村で手に入れたお金を全て置いて、お礼を言って茶屋を出る。それからしばらく歩いていたら、リータ達が質問して来た。
「道を聞いていたみたいですけど、さっきの説明でわかったのですか?」
「一本、二本とか言ってたニャー」
「京は碁盤……アミの目のように街が作られているんにゃ。だからある程度はわかるにゃ。そこまで行けば、にゃんとかなるにゃろ」
そうしてお喋りしながら歩くと、漆喰の白い壁の続くゾーンに入った。
「長い壁ですね~」
「お城かニャー?」
「ちょっと中を見て来る」
イサベレがジャンプして壁を越えようとするので、わしは慌てて服を掴んで止める。
「勝手に入ったらダメにゃ~」
「なんで?」
「メイバイが言った通り、お城かもしれないにゃ。城主に知られたら面倒ごとになっちゃうにゃ~」
「あ……ちょっと浮かれてた」
「にゃははは。イサベレでもそんにゃ気持ちになるんだにゃ~」
またぺちゃくちゃと喋って歩いていたら、立派な門に辿り着いた。そこには、刀を差した袴姿のタヌキがふたり立っていたので、わしはリータ達に押されて声を掛ける。
「すいにゃせん。この建物って、にゃんですか?」
「ん? ここは五条城だ。永井様のお住まいでもある」
五条城? 二条城じゃと思っていたけど、またニアミスじゃ。城主の名字は聞いた事があるような気もするけど、名字だけでは判断がつかんな。
「教えていただき、ありがとうございましたにゃ」
「そんな事も知らないなんて、どこの侍だ?」
「田舎から出て来たばかりにゃので、勉強不足でしたにゃ~。失礼しましたにゃ~」
タヌキ侍から少し疑いの目で見られたわしはそそくさと逃げると、皆と合流して足早に離れる。
「やっぱりお城だったにゃ」
「お城って事は、この国で一番偉い人が住んでいるのですか?」
「う~ん……この国で一番偉いのは、天皇陛下?天子様?帝かにゃ? この城は、たぶん京をまとめる人が住んでると思うにゃ」
「その天皇陛下は、どこに住んでるニャー?」
「おそらく、京に住んでると思うんだけどにゃ~。その情報も仕入れようにゃ」
リータとメイバイの質問に答えながら歩き、五条城を通り過ぎて直角に曲がるとまた街並みが変わり、高い建物が目立つようになった。
わし達は上を見ながら歩き、キツネ男とぶつかり掛けたら、おのぼりさんと悪態をつかれてしまった。まぁわし達が悪いので、丁寧に謝って先に進む。
すると……
ボーン、ボーン、ボーン……
と、鐘の音が鳴り響いたのであった。
1
お気に入りに追加
1,168
あなたにおすすめの小説
新人神様のまったり天界生活
源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。
「異世界で勇者をやってほしい」
「お断りします」
「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」
「・・・え?」
神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!?
新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる!
ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。
果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。
一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。
まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる