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第十一章 王様編其の二 外遊にゃ~
308 猫の街に帰るにゃ~
しおりを挟むわしはフェリシーちゃん達との話が終わると、王のオッサンと話し合っているロランスの元へ行き、そのテーブルにまざる。
そこで、前回はコリスショックで聞けなかった戦争の事を尋ねる。
「ロランスさんは、戦争の時に街を出たのは聞いたけど、街は大丈夫だったにゃ?」
「ええ。少し壊れた箇所はあったけど、直せばいいだけよ」
「それはすまないにゃ。わしが避難も視野に入れろと言ったから、早とちりさせてしまったにゃ~」
「聞いた話だと、もしも籠城していたら死者はかなり出たと思うわ。猫ちゃんのおかげで死者を一人も出さなかったんだから、謝る事じゃないわ」
「でも、オッサンに怒られたなかったにゃ?」
わし達が話をしていると、聞き耳を立てていたオッサンが入って来る。
「怒るわけがないだろう。あのまま攻められていたら、パンダにあっと言う間に壁を壊され、攻め込まれていたはずだ。生き残って半数……その被害を抑えたのだからな」
「寛大なお言葉、心より感謝いたします」
ふ~ん。本当にお咎めなしなんじゃ。まぁ民あっての国じゃ。死者が無いに越した事はない。
「そう言えば、私の屋敷が所々傷んでいたんだけど、猫ちゃんが何かしたの?」
「にゃんでわしに聞くにゃ?」
「だって、ダンスホールに猫ちゃん型の穴が開いていたから、そこで激しい戦闘が行われたんでしょ?」
あ……リータ達にボコられた穴……塞ぎ忘れておった! バレると怒られそうじゃし、言い訳をしておこう。
「そこでは戦闘が行われていないと……」
「オッサン! もう食べ終わったにゃろ? そろそろ行かないと、日が暮れてしまうにゃ~」
「そ、そうか」
「猫ちゃん……何か隠そうとしてない?」
「そんにゃ事ないにゃ~。わしは猫耳族を指揮しに行くにゃ~」
わしが言い訳をする前にオッサンがチクるので、慌てて遮り、疑って来るロランスからも逃げ出す。そうして腹を擦る猫耳族に、次元倉庫から出した縦長の車両に乗るように言い渡す。
ここはズーウェイに人数確認を任せ、わしはバーベキューの後始末。だいたいがわしの土魔法で作った物であったので、解除して土に戻す。
その時、ローザが目に入ったので結婚の話をしようかと思ったけど、マリーのように泣かれては宥めるのに時間が掛かりそうだったので、先延ばしにしてしまった。
その後、王族やリータ家族の積み込み。リータ家族は王族と同じ空間は嫌なのか泣き付いて来たので、王族は二号車に隔離。その付き人は乗れるだけ乗り込ませ、案内役にはワンヂェンを放り込んだ。
オッサンは大丈夫だろうけど、双子王女の魔の手に掛からない事を祈る。
その他はバスに乗せて、二号車と猫耳族の乗る車両を繋ぐと、手を振るローザ達に見送られて出発。後部車両はサスペンションが付いていないので、速度を気にしながら進む。
しばらく走り、キャットトンネル砦に着くと開門してもらって少し休憩。後部車両に乗っている猫耳族の状態を確認する。
幸い、乗り物酔いでもどしている者はいなかったが、少し酔った者がいるようだ。ひとまず全員に水を振る舞い、ズーウェイには桶と水の魔道具、介抱に必要な物を多く渡してから発車させる。
トンネルの中は暗いので、わしの光魔法頼りで進み、行きしに作った休憩ポイントで二度休憩する。一気に抜けたかったが、猫耳族の体調のほうが大事だ。
その休憩時に聞いた話だが、二号車では王族がうるさかったが真っ暗な道に飽きて、双子王女はワンヂェンを抱きながら眠りに就いたらしい。
後部車両でも、パンダに連れて来られた猫耳族は不安になっていたようだが、ズーウェイの必死の説得で、場を和ませてくれていたらしい。
トンネルを抜け、砦に着いた頃には太陽がかなり傾き、猫の街までバスで進むとすぐに夜になりそうだ。無理をしたら走れない事はないが、トンネルと違ってデコボコな道は何が起こるかわからないので、ここで一泊するしかない。
砦の責任者リェンジェを呼び出して猫耳族に挨拶をさせ、丁重にもてなすように念を押す。そうして猫耳族を残して、その他は飛行機に乗せてしまう。
ズーウェイと食料も残すので、一日ぐらいの泊まりで問題は起きないだろう。もしも人族が何かしたならば、責任者の首も加害者の首も、わしの権限で飛ぶとも伝えたのだから、なおさらだ。
飛行機を飛ばせば、一時間で猫の街に到着。バスと二号車に乗り換え、赤い空の中、夕食で賑わう大通りを抜けてシェルターに到着した。
バスの乗客を降ろすと、わしは二号車に乗り込んで猫会議出席者が使用していた屋敷に走らせる。屋敷に着くとオッサン達を降ろすが、一同に山を向き、言葉を掛け合っていた。わしはどうしたのかと思い、オッサンに質問する。
「山がどうしたにゃ?」
「いまは夕刻だろ? 太陽が山の向こうにあるから、不思議な感じがするんだ」
「ああ。朝みたいにゃろ? わしも初めて来た時は、同じ感想を持ったにゃ。それより、荷物を出すからついて来てくれにゃ」
わしはオッサン達を急かし、屋敷の中に連れて入る。ちなみにリータ家族には、メイバイ家族の隣の家を用意していたので、リータ達に案内は任せている。
この屋敷は仮住まいなので、必要最低限の物を次元倉庫から取り出すと、二号車に乗って食事に連れ出す。
シェルターの食堂ではエミリの指示で、リータとメイバイが食事を作ってくれていたようだ。
「また料理を作ってくれていたんにゃ。ごめんにゃ~」
「いえ。ねこさんの役に立ちたいので、これくらい大丈夫です! でも、素材が少なくて、ろくな物が作れません……」
「あ、そうだったにゃ。王族には、いきなり質素な物は不満が出るかもしれにゃいから、専用の冷蔵庫を作るにゃ。今日は歓迎会にゃし、そっちを使ってくれにゃ」
「わかりました」
わしはキッチンの隅に、土魔法で冷蔵庫と棚を作ると、そこに素材と調味料を入れておく。エミリが本格的な料理を作り出したら、わしも手伝いながらリータとメイバイに声を掛ける。
「お義父さん達の食事は大丈夫そうにゃ?」
「はい。お隣の、メイバイさん家族が見てくれています」
「そう言えば、隣に住まわしてしまったけど、喧嘩とかしないかにゃ?」
「どういう事ニャー?」
「どっちがわしの一番だとか言い出しそうにゃ」
「たしかに少し心配ですね。私も注意しておきます」
「私も注意して見てるニャー」
お喋りをしていても作業は続き、料理が出来るそばから、わしはオッサン達の元へと運ぶ。すると、二皿目を運んで戻ろうとしたら、双子王女に尻尾を掴まれた。
「グンッてにゃるから、急に掴むにゃ~」
「ごめんなさい。でも、聞きたい事があるのよ」
「聞きたい事にゃ?」
「シラタマちゃんって王様なんでしょ? それがなんで給仕のような事をしているの?」
「えっと……」
たしかに変じゃな。これでは、センジの質問の嵐が再来しそうじゃ。
「この街は、人手不足だからにゃ。だから、自分に出来る事は自分でやるし、人手が足りないにゃら、率先して手伝うにゃ」
「なるほどね……」
「わたくし達もしなくてはいけないのね」
「無理しにゃくていいにゃ。街の代表でこれから忙しくなって行くんにゃから、そっちに専念してくれにゃ」
「そう……わかったわ」
「でも、侍女を連れて来ているんだから、それぐらいさせてあげて」
「あ、そうだにゃ。任せるにゃ~」
その後、コリス達を含めて食事を楽しんでいると、子供達が食堂に入って来てしまい、ズーウェイを探して混乱が起きてしまった。
悲しむ子供達を宥める為にお土産を出したが、ズーウェイには勝てない。なので、明日には必ず帰って来ると説得を繰り返し、お風呂に送り込む。ここで、水芸まがいの魔法で洗ってあげたので、少しは機嫌が良くなったようだ。
王族にもここで入ってもらい、同じように洗って、バスに乗せて屋敷に送り届ける。これで今日の仕事はおしまい。
さすがに疲れたわしは、横になったらすぐに眠ってしまったようだ。
翌朝早くに目を覚ますと、走って牛舎に向かう。そこでシユウに相談して、馬車を引く牛を雇う。どれにしようか考えた結果、三匹いた黒い牛の中で、一番小さな牛に頼む事にした。
小さいと言っても、体長5メートル近くあるので、馬車を引くには大き過ぎる。だが、人に念話を繋げる事が出来るので、扱いやすいはずだ。
この黒牛を連れて街に戻ると、双子王女用に預かっていた馬車を次元倉庫から取り出して牛と繋ぐ。その馬車に乗ってオッサン達を迎えに行くと……
「ブ、ブラックが、何故、こんな街中に……」
「お、大きいですわ……」
「た、食べられそうですわ……」
全員、驚いた。時間がないのでとりあえず乗ってもらって、そこで説明する。
「わしの街には、黒牛が三頭、白牛が一頭いるにゃ。てか、ノエミから聞いてなかったにゃ?」
「たしかに聞いてはいたが、街中で見たらビックリするだろう!」
オッサンがうるさいので耳を塞ごうとしたら、双子王女に両手を掴まれて、どうやって飼っているのだとか、何をさせているのかと質問攻めにあったので、渋々答える。
「飼っていると言うか、仲間かにゃ? 群れを率いて、農業を手伝ってもらっているにゃ」
「牛に耕作させる地域はあるが、黒や白は聞いた事がない……」
「まぁ人間にとっては敵だもんにゃ。でも、この黒牛は念話で指示を聞いてくれるから、鞭を打たなくとも、行きたい方向を伝えたら進んでくれるにゃ」
「たしかに楽ですけど……」
「危険じゃなくて?」
「嫌がる事をさせなければ大丈夫にゃ。にゃ?」
「モォォ」
わしが質問すると黒牛は振り返り、返事をしてくれた。
「こいつの仕事は、双子王女の移動兼護衛にゃから、頼ってくれにゃ」
「はぁ……キョリスの娘に、白い牛や黒い牛か……」
「そんにゃに危険視しにゃいでくれにゃ~。東の国を滅ぼす気にゃら、わし一人で十分にゃんだからにゃ」
「あ、うん。そうだったな」
コリスとシユウを危険視するなと言うと、オッサンはわしを危険視し始めた。なので、双子王女にはスリスリしてご機嫌はとっておいた。
シェルターに着くと食堂に通し、ここで朝食。双子王女の今日の予定は、リータとメイバイの案内で、街の観光だ。
わしは猫耳族を向かえに行かないといけないので、決め事は帰ってからしか出来ないからだ。
朝食を済ませると、猫の街の代理として滞在しているウンチョウに指示を出してから、コリスを連れて街を出る。
久し振りに、広い道を走れるコリスは嬉しそうだ。ついでに肉体強化魔法も使わせたので、二匹の獣は風となって走る。
その姿を見た人はいたが、一瞬過ぎて、驚いた顔は見えなかった。
そうして小一時間後には砦に到着し、門を開けてもらう。ここも、何度もコリスの姿を見た事があるのでスルー。いや、考える事をやめている。
リェンジェの案内で砦内を歩き、ズーウェイ達に挨拶をすると、バスと車両を連結。その時、トンネルの前に鎮座する大きな猫又石像が目に入り、いつの間に作ったのかと、口をあんぐり開ける。
そうして固まっていたら、ズーウェイがいつ出発するのか聞いて来たので我に返り、バスを発車。ブツブツ言いながら猫の街に向かう。
元奴隷の猫耳族は、昨日より乗り心地に慣れたようなのでスピードを上げ、一度の小休憩とお昼休憩をとり、猫の街に到着する。
そして、ウンチョウに集めてもらっていた猫耳族を数台の車両に乗せていたら、リータ達や王族も何をするのかと集まって来た。
わしは事情を説明すると、皆で南の外壁へと移動する。
ここで執り行う事は、戦争やソウの街、ラサの街で亡くなった猫耳族の葬式だ。
次元倉庫に入れていた亡骸を全て並べると、ここに居る猫耳族に最後の別れをするように伝える。
皆、知人を見付けると、膝を突いて涙を浮かべる。そんな中、ウンチョウは亡骸を一通り見て回ってから、わしの元へとやって来た。
「これほど多くの死者を出していたのですね……」
「いや……これで一部にゃ。探し当てられなかった者も、多く居るにゃ。すまないにゃ……」
「シラタマ王が謝る事ではありません。俺達に力が無かったのが悪いのです……」
「それも違うにゃろ? 解放しようとした猫耳族も、必死に生きていた元奴隷の猫耳族も、みんにゃよく頑張ったにゃ。ただ、時代が悪かっただけにゃ。これで一度リセットして、未来に向けて歩こうにゃ」
「はい……うぅぅ」
ウンチョウが泣き崩れる中、わしも目に涙を溜め、ウンチョウの肩を強く握る。そうしていると、メイバイが泣きながらわしに抱きつき、リータも抱きつく。
しばしこの場は涙が溢れ、嗚咽が長く続く……
その悲しみが続く中、街の方角から足音が聞こえて来た。街に残して来た人族の大人、子供達の足音だ。わしは涙を拭い、その集団に近付いて、何故ここに来たのかを問いただす。
どうやら、一部の者にはお葬式をすると伝えていたので、皆で相談してやって来たらしい。わしは猫耳族の悲しみを汲んで帰そうとしたが、ウンチョウが立ち会うべきだと主張するので、葬式への参加を許可する。
日が赤くなるとわしは皆に離れるように告げ、十分離れると、亡骸に【朱雀】を放つ。高温の朱雀に包まれた亡骸は、数分で灰に変わる。
わしはそれを見て【朱雀】を羽ばたかせ、天高く飛び立たせた。
火の鳥が、死んだ者を、生まれ変わらせてくれるようにと祈りを込めて……
その儀式が終われば、わしは灰を固めて大きな慰霊碑とする。ここに、死者の名前がわかる者の名を刻み込み、完成となる。
慰霊碑が完成するとわしは先頭に立ち、手を合わせ、死者の冥福を祈る。皆もわしをマネて手を合わせる。そうして沈黙の続く中、わしは振り返って音声拡張魔道具を使う。
『みんにゃ。葬式は終わったにゃ。猫耳族の悲しみは、すぐには消えないと思うにゃ。でも、その気持ちは忘れなくていいんにゃ。隣に立つ者と、共に分け合いながら、未来に向かって歩いてくれにゃ』
わしは猫耳族に語り掛けると、次に人族に語り掛ける。
『街の人族は子供が多く、ほとんど戦争に加担していにゃかったと思うにゃ。ほとんどの人が、自分とは関係ない事だと思っているはずにゃ。でも、よくここに立ってくれたにゃ。猫耳族の悲しい顔を見たにゃろ?』
わしが質問すると、子供達が大きな声で返事をしてくれた。
『この悲しみを君達は記憶し、繰り返す事がないように、後世に伝えて欲しいにゃ。これは、王様の命令ではなく、人としてのお願いにゃ』
わしのお願いに、子供達は返事をしない。
『にゃ! わしが人としてはおかしいにゃ。猫としてだにゃ。にゃははは』
わしが笑うと皆も笑う。でも、笑いながらも、伝えてくれると返事をしてくれた。
『さてと、葬式はおしまいにゃ。帰って、美味しいごはんを食べようにゃ~!』
「「「「「にゃ~~~!」」」」」
こうして、悲しいお葬式から笑いに変わり、街の者の気の抜ける掛け声を聞いて、帰路に就くのであった。
う~ん……掛け声が定着してしまった。オッサンも双子王女も笑わないで!!
若干、納得のいかないわしであった。
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