285 / 755
第十章 王様編其の一 猫の王様誕生
283 猫会議 その弐にゃ~
しおりを挟む昼食が終わると、会議の続行。次の議題に移る。
「貨幣をいつから使って行くかだにゃ~。ソウとラサは使っていたからいいとして、問題はここと猫耳の里だにゃ」
わしの悩みに、元商人のホウジツが答える。
「でしたら、食糧の配布をお金に代えてはいかがでしょう?」
「う~ん……文字の読めない者や、計算が出来ない者はどうするにゃ? ソウやラサでも、少なからずいるにゃろ? 騙される可能性があるにゃ」
「そこは国の管轄にして、市場を読み書きの出来ない者専用にしてしまえばいいのです。やり取りさせれば、簡単な数字くらい覚えますよ」
「にゃるほど……街の一部を特区にするわけだにゃ」
「特区?」
聞き馴染みの無い言葉にホウジツだけでなく、一同首を傾げてしまった。
「簡単に言うと、優遇される地にゃ。街を新しく作るにゃら、税の取り立てを一時ストップすれば、移住者も増えて開発が楽になるにゃろ?」
「なるほど! 勉強になります~」
「そうにゃると、猫の街と猫耳の里は、しばらく特区にするかにゃ。商人に優遇処置をするから、ラサとソウに、猫の街に移住したい者を募ってくれにゃ」
「「「はっ!」」」
「それと……」
わしは猫の街に必要になりそうな職業を羅列すると、大まかな優遇処置を決める。そうしていると、猫耳の里のセイボクが手を上げた。
「我々の里はどうしたらよろしいでしょうか?」
「人族を入れるわけにもいかないからにゃ~」
「……受け入れて行くしかないようですね」
「いや、無理はしなくていいにゃ。猫耳の里からは、わしの街に留学したい者を募ってくれにゃ」
「留学?」
また何人か首を傾げているが、わしは気にせず喋り続ける。
「人族の暮らしの勉強をしてもらうにゃ。いろいろな職場体験をさせるから、その中から自分の合った職業を身に付けてもらって、猫耳の里に、人族の暮らしを持ち帰ってもらおうにゃ」
「なるほど……時間が掛かりそうですな」
「そうだにゃ。猫の街も似たようなものだし、一緒に発展していこうにゃ」
「はい!」
セイボクが笑顔で返事をしてくれたところで、ソウとラサでは、近々貨幣の使用を再開させる事が決まった。
「次の議題は街どうしの商いだにゃ。猫の街で作った農作物をラサで買い取ってもらって、これをソウで買い取って欲しいにゃ」
わしの考えに、計算の早いホウジツが応える。
「と言う事は、ソウの農作物が割高となってしまいますね」
「しばらくは我慢してくれにゃ。ラサで収穫が始まったら、ラサの作物をソウで買い取り、ラサでは猫の街の作物を消費すれば、ある程度は価格を平均的に出来るにゃろ?」
今度はわしの案を黙って聞いていたセンジが、難しい顔をしながら手を上げる。
「それだと、ラサの街の住民は安い自前の作物を買えないし、猫の街が一番潤うのではないでしょうか?」
「まぁそうなるにゃ」
「猫陛下に異議を申し立てる事になりますが、住人の為に反対したいのですが……」
「活発にゃ意見は尊重するにゃ。にゃんでも『イエス』じゃ話し合いにならないからにゃ」
「ならば見直しをお願いします!」
イエスマンはいらないと言うと、街を思うセンジの声は大きくなったが、国を思うわしも引けない。
「それは出来ないにゃ~。猫の街だって猫耳の里を援助しにゃいといけないから、かつかつにゃ~」
「あの……ソウの街も価格面で交渉をしたいのですが……」
「「ホウジツ(さん)は黙って(ください)いるにゃ!」」
「は、はい!」
「ぐぬぬぬ~!」
「シャーーー!」
商いに関してはセンジがなかなか引いてくれないので、期限を付けて、かつ、ソウの街とも取引をする期日を決める事で折り合いを付ける事となった。
その時に運搬の話になったので、これは運搬プラス護衛の費用が発生するので、国営で始める事となった。
商い、運搬の話が終わると、お茶を出して小休憩。皆、わしの飲んでいるモノが気になるみたいだ。なので、センジが鼻を押さえて尋ねて来た。
「あの……その臭い飲み物は、いったいなんなのですか?」
「あ、これはコーヒーにゃ。初めての人は、香りがダメだったにゃ」
「それって美味しいのですか?」
「ちょっと飲んでみるかにゃ?」
「はい」
皆にブラックコーヒーを振る舞うと、猫はなんてモノを飲むのだと罵られたので、しゅんとしながら、ミルクと砂糖を入れて飲ませる。するとホウジツが食い付いて来た。
「なるほど。苦味が癖になりそうですね」
「これは山向こうの国で、貴族に流行っているにゃ」
「お金の匂いがします!」
「う~ん……山向こうのさらに遠い国で作られているから、輸送費が莫大になるにゃ。もっと国が潤わないと出来ないかにゃ~?」
「残念です……」
「あ、話のついでだし、このまま貿易の話にするにゃ」
「「「貿易??」」」
わしは山にあるトンネルと、間も無く開通する旨を伝える。すると、ホウジツが興奮した声を出す。
「他国と商売をするのですね! 面白いです!!」
「この国では初めての経験になるのかにゃ?」
「遠い昔はあったらしいですけど、数百年も昔なので、初めてと言っても過言じゃありません」
「ここで問題になる事が、ホウジツ君は、にゃにかわかるかにゃ?」
「新しい物が入って来るのですから……値段? いや、我が国から他国へ売る物でしょうか?」
「まぁそれも大事にゃけど、一番はレートにゃ」
「レートとは?」
わしは説明が解りやすいように、次元倉庫から東の国の金貨と、帝国が作った金貨を並べる。
「こっちが山向こうで使われている金貨で、こっちが帝国の金貨にゃ」
「帝国の金貨のほうが少し大きいですね」
「そうだにゃ。調べていないからわからにゃいけど、金の使用量が問題になるにゃ」
「大きいほうが、金を多く使っているのでは?」
「いや。二つの色が少し違うにゃ。どちらかが、または両方が何かを混ぜているにゃ。だとすると、交換する場合に価値が変わるにゃ」
「もしも我が国の金貨の使用量が少なければ……」
「そうにゃ。より多く支払わなければならないにゃ。それがレートにゃ」
「だからお金を作るなと念を押していたのですね。街に帰ったら早急に調べさせます!!」
「ホウジツは話が早くて助かるにゃ~。東の国の女王と相談してから貨幣をどうするか決めるから、それまで待っていてくれにゃ」
「はっ!」
貨幣の話が終わると、ウンチョウがゆっくりと手を上げる。
「どうしたにゃ?」
「話について行けなかったのですが、要するに、その東の国と物をやり取りするのですよね?」
「ウンチョウはお金を使っていなかったから難しかったかにゃ。でも、よくわかっているにゃ」
「お褒めの言葉、ありがとうございます。それでこちらからは、何を出すのですか?」
「そうだにゃ……美術品を売ってもいいけど、この国の宝は、あまり出したくないしにゃ~」
「では何を?」
「ウンチョウは他国の事を知らないから、美術品より素晴らしい物がある事に気付いていないんにゃ」
わしの回りくどい言い方に、ウンチョウは少し考えてから答える。
「素晴らしい物ですか……何も思い付かないです」
「ああ。もったいぶってすまないにゃ。素晴らしい物とは、米にゃ」
「米ですか……」
「普段食べていた物だからわからないんだにゃ。米は、山向こうでは生産されていないにゃ。さっきコーヒーにホウジツが興味を示したにゃろ? この国に無い物は、この国で高く売れるんにゃ。逆もしかりにゃ!」
わしの発言に、セイボクが目を輝かせて声を出す。
「お、おお! と言う事は、猫耳の里が潤うのですか!」
「う~ん……あの田んぼでは足りないかにゃ?」
「そうですか~……」
「そう残念がるにゃ。猫耳の里では加工品を作ればいいにゃ。米から作った酒、大豆から作った味噌。どちらも、高く売れるはずにゃ」
「なるほど!」
「いちおう、猫の街でも米を栽培する予定にゃ。ここでなら土地が余っているから大量生産して、それを他国に売る物と、猫耳の里に送って加工する構想があるけど……乗るにゃ?」
「はい! だから米作り出来る者を連れて来させていたのですね」
わし達がにこやかに交渉していると、センジとウンチョウが一枚噛ませてくれと入って来る。しかし、猫耳の里以外はパン食が主食なので、内需で儲ける手筈を譲ると、渋々だが受け入れてくれた。
だが、わし達農産業組の熱い話に乗れないホウジツが泣き付いて来る事となった。
「我が街! ソウも外需が出来ないですか!!」
「ソウにゃ~? そうだにゃ~……」
「駄洒落なんて要りません! 何か無いのですか!!」
「それは自分で考える事じゃないのかにゃ~?」
「そ、そんな~」
「冗談にゃ。他国を知らなければ、答えが出せないからにゃ。文化が違えば服装だって違うにゃ。と言う事は~?」
情けない声を出していたホウジツは、頭の中で凄い速度で計算して答えを出す。
「売れます!」
「時間が出来たら、生産業を見学しに行くにゃ。そこで珍しい物があれば助言してあげるにゃ」
「ありがとうございます!」
「それと内需では、スプリング搭載の馬車を作ればいいにゃ。でも、高いから、しばらくは国で買い取りかにゃ?」
「それも助かります~」
皆、未来の事を考えると、にこやかになった。そこをわしが突き落とす。
「東の国と国交を結ぶとなったら、ひとつ問題があるんだにゃ~」
「問題とはなんですか?」
誰もわしの悩みがわからないらしく、代表してセンジが質問して来た。
「帝国が東の国に戦争を吹っ掛けてしまったにゃ」
「「「「あ!」」」」
「国家賠償なんかが発生するかもしれないにゃ。それと初めて取引するんだから、安く買い叩かれるかもしれないにゃ」
「「「「あ~~~」」」」
意気消沈。明るい未来がどんよりとした未来へと変わってしまった。そうして皆が暗い顔をしていると、リータとメイバイが助け船を出す。
「シラタマさんが、話を付ければ大丈夫なのではないですか?」
「そうニャー! 戦争にも協力したし、女王様とも仲良しニャー」
「「「「おおおお!!」」」」
皆、二人の言葉でパッと顔が明るくなる。
「これは国と国との話にゃ。貸しがあっても、女王は国の利益を最優先にして来ると思うから、難しい戦いになると思うにゃ」
わしの発言で、またどんよりした空気に変わる。
「まぁやるだけはやってみるにゃ。頑張って出来るだけ値切るから、結果は祈っていてくれにゃ」
皆、期待の眼差しでわしを見るので、恥ずかしくなりながら会議を閉会しようとする。
「大まかにゃ国の方針はこれで終わりかにゃ? もう夕方が近いし、細かい街どうしの話は、また明日にするにゃ~」
「あ! シラタマさん」
わしの閉会の挨拶をリータが遮った。
「にゃにか忘れていたかにゃ?」
「即位式ですよ! いつやるのですか?」
「あ、すっかり忘れていたにゃ。皆も忙しいだろうし、明日、即位式と建国記念の式典を、ちゃちゃっとやってしまおうかにゃ?」
わしの案に、リータだけでなく、メイバイも不満の声をあげる。
「そんなのダメニャー!」
「そうにゃの? じゃあ、わしはいつでもいいから、みっつの代表の滞在日時と照らして、擦り合わせてくれるかにゃ?」
「「はい(ニャー)!」」
即位式の事は皆に丸投げしたので、わしはコーヒーを飲みながらダラける。慣れない難しい話をしたから、頭がくたくただ。
わしがテーブルにぐで~んと突っ伏していると、しばらくして決まったのか、リータとメイバイが発表する。
「決まったニャー!」
「即位式は、五月一日です!」
「それと元号は……」
元号? 東の国では西暦みたいなものを使っていたな。たしか……忘れた。お城でしか見なかったから致し方ない。
しかしこの国は、元号を使っておったんじゃな。それとも猫耳族の風習か? そんなのあるならわしに相談して……アカン! 考え事してる場合じゃない!!
「待っ……」
「『猫歴』ニャー!」
わしが止めに入るが、時すでに遅し。メイバイが無情にも元号を読み上げる。すると、会議参加者が温かい拍手で応え、わしは固まって、開いた口が塞がらなくなった。
猫歴……英語で、「キャットカレンダー」って……ファンシー過ぎる!!
こうして猫の国が建国、並びに猫の王が即位する日に、『猫歴元年』が始まるのであったとさ。
0
お気に入りに追加
1,168
あなたにおすすめの小説
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました
遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。
追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。
やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる