171 / 755
第六章 ハンター編其の四 遊ぶにゃ~
169 デート其の八にゃ~
しおりを挟むデート リータの場合……
「ここも久し振りだにゃ~」
「そうですね。シラタマさんと、またこの泉に来れて嬉しいです」
リータとデートする為に何処に行きたいかと聞くと、故郷の村に帰りたいと言われ、マーキングしていたリータの村近くにある森の泉に転移してやって来た。
ここはリータと初めてキスをした場所……うぅぅ。恥ずかしい! わしは何であの時、流されてしまったんじゃ。
リータは……特に変わった様子はないな。意外と経験豊富なのか? 魂年齢百二歳のわしよりか? いや、わしだってそれなりの経験を積んでおる。ホンマホンマ。
「ここからどうやって村に向かいますか?」
「車で……行ってもいいけど、抱っこしようかにゃ?」
「はい! お願いします」
リータは両手を広げ、わしに身を委ねる。わしはそんなリータをお姫様抱っこして走り出す。だって、車と言った瞬間、悲しい顔をされたんじゃもん。
キョリスに挨拶に行った時に、リータとメイバイを担いだまま、かなりの速度で走った事を覚えていたようだ。
森と村は人間の歩で一時間程なので、わしの走りならあっと言う間に村に到着した。村の門番に「御使い様」と中に通され、村の中に入ると「御使い様」と持て囃され、恥ずかしい思いをしながらリータに手を引かれて歩く。
「すごい人気ですね」
「うぅ……言わにゃいでくれにゃ」
猫、猫、言われるのも恥ずかしいが、「御使い様」も恥ずかしい。まだ、猫のほうがマシか? こんな思考を持つなんて、猫に馴染んで来てしまったのかもしれん。
「それにしても、村の復興が遅いにゃ~」
「あれだけの被害だったのですから、仕方ないですよ。木を切り出すにも人手が必要ですからね」
「にゃるほど」
森から木を持って来るには、多くのマンパワーが必要だし、護衛のハンターも雇わないといけないか。
元の世界と違い、全てが手作業のこの世界では時間が掛かるな。一ヶ月そこらでは、仮設住宅を建てるのもやっとか。
村を眺め、リータと歩いていると、狭い村なのですぐにリータの実家に辿り着き、父親と母親に出迎えられる。
「「これはこれは夫殿」」
こ、この夫婦は……揉み手で目がマネーになっておる。本当にリータの親か?
わしが怪訝な目でリータ夫妻を見ていると、リータが前に出て挨拶をする。
「お父さん、お母さん。ただいま」
「リータ。おかえり」
「おかえり。そろそろ式の日取りは決まったのかい?」
「ま、まだだよ! シラタマさんに迷惑が掛かるから、変なこと言わないで!」
リータさん。結婚しないと言う選択肢は無いのですね。そうですか。
「久し振りにゃ。その後、村の様子はどうにゃ?」
「それはもう夫殿のおかげで村は潤っています。イナゴも日保ちするように加工して、今年は飢える者も無く、冬を越せるでしょう」
「それはよかったにゃ」
イナゴはまだ残っているんじゃな。今日、泊まるって事は、イナゴを食べさせられるのか……。厚意を無下にしたくないから、お土産として肉を出して、それを料理してもらうか。
わしが次元倉庫を開こうとしたら、リータがショルダーバックから小さな袋を出して、父親に渡そうとする。
「お父さん。これ少ないけど受け取って」
「ああ。ありがとう。大切に使わせてもらう……」
「シラタマさんが、どうしたの?」
「な、なんでもない」
いや、わしにも金を寄越せと目を光らせておったじゃろう! 指で輪っかを作るその手もやめろ! 娘の前で何をしているんじゃ。
「お母さんには、このお肉をお土産にゃ。それと調味料もあるから、好きなだけ使ってくれにゃ」
「こんなに!? でも……」
だから、その手をやめろ! リータも不思議に見ておるじゃろう。
「ソレ(金)は、またあとでにゃ」
「「はは~」」
「お父さん……お母さん……」
夫婦が両手を高々と上げて大袈裟に深く頭を下げると、リータも何か感じたのか、冷たい視線を送っていた。
「わしはちょっと外に出て来るけど、リータはどうするにゃ?」
「私も行きます! お母さん。夕食までに帰って来るね~」
「「いってらっしゃ~い」」
わしとリータは来た道を戻って村から出ると森に向かって走り、外縁近くになったらとリータを降ろす。
マーキングした場所は、あっちの方角だから……この辺がいいかな?
「何をするのですか?」
「木を切り倒すのと、ついでに泉までの道を作ろうと思うにゃ。泉に簡単に行けたら、水には困らないにゃ」
「いいですね! 村のみんなも喜ぶと思います」
「デートっぽく無いけど、いいかにゃ?」
「私は一緒に居られるだけで幸せです」
「じゃあ、動物が出てきたらお願いするにゃ」
「はい!」
わしは、マーキングしている方角に向けて【鎌鼬】を何度も放つ。【鎌鼬】が放たれる度に、木の倒れる大きな音が辺りに響く。
リータはわしを座って眺めているが、時々音にビックリして出てきた角兎を捕まえて、首を絞めていた。その光景は怖かったので、すぐに目を逸らした。
そうして集中して木を切り倒していたら、リータが後ろから声を掛けて来た。
「そろそろお昼にしませんか?」
「にゃ! もうそんにゃ時間だったんにゃ。気付かなかったにゃ~」
「さっき狩った角兎がありますけど、どうしますか?」
「角兎にゃ? ……頭、叩かれなかったにゃ?」
「あ、あの時といまは違います! もう! シラタマさんのバカ」
「にゃははは」
リータも覚えていたか。初めて一緒に狩りをした時は驚かされた。小さな兎にポコポコと角で頭を殴られていたもんな。
二ヵ月前ぐらいじゃが、懐かしい思い出じゃ。おっと、思い出にふけっているとリータのドコンドコンで埋まってしまいそうじゃ。何度も埋められているんだから、そろそろ自分のパワーに気付いてくれんかのう。
わしはリータのポコポコを止め、地面に埋まった足を抜くと、リータと共に調理を開始する。ランチのメニューは、初めて狩りに行った時と同じ味付けにして、二人で懐かしむ。
「この味……」
「覚えているかにゃ?」
「はい。あの時は生きるのに必死で、味なんて気にした事が無かったので感動しました」
「わしの手料理だったから、いまいちだけどにゃ」
「いえ。十分美味しかったです。そう言えば、さっきお父さんとお母さんはシラタマさんに、何を言おうとしていたのですか?」
「ああ。前に来た時にお金を渡したにゃ。その催促にゃ」
「やっぱり……両親がすみません!」
あらら。リータもあの時、父親達が何を催促していたか気付いていたんじゃな。まぁバレないほうがおかしいか。
「でも、シラタマさんのお金をお父さん達に渡すなんて……」
「いや、元々リータのお金にゃ。リータが受け取ってくれにゃかったから、取り分を保管して、その半分を渡しただけにゃ」
「そんな……私なんて、全然役に立っていないから貰う資格ありませんよ」
「わし達はハンターで、同じパーティメンバーにゃ。リータは正当な報酬を貰う資格があるにゃ。それに最近は、自分の力で獣も狩っているしにゃ。よく頑張ったにゃ」
「シラタマさん……ありがとうございます」
わしは褒めながらリータの頭を優しく撫でると、リータは嬉しそうに返事する。その顔を見て、脱線していた話に戻す。
「前回は、いくら渡したらいいわからずに、多く渡してしまったにゃ」
「あ! だからみんな、玉の輿って踊っていたんですね」
「そうにゃ……」
「いったい、いくら渡したのですか?」
「あの時は、黒い猿を狩っていたから……その四分の一ってとこかにゃ?」
「多過ぎです! それは騒ぎますよ!!」
「そうにゃの?」
「村なら半年は暮らせますよ!」
わ~お。村暮らしって、そんなに金を使わんのか。いま思うと、王都でも二ヶ月ぐらい余裕で暮らせる額だったかも?
「そんにゃに怒らにゃいで~。わしもお金を持ったのがハンターになってからだから、金銭感覚がわからにゃかったにゃ」
「そうだったのですか!?」
「だって、猫だにゃ~」
「あ……アハハハ。そうでした。忘れていました」
どっからどう見ても猫なんじゃが……。いや、ぬいぐるみにも見えるな。人の要素は……ゼロじゃ。
「ところで、さっき私の取り分の話がありましたが、いま、いくらあるのですか?」
「にゃ? ちょっと待つにゃ」
わしは次元倉庫から、リータ用に金銭をメモした台帳を取り出して手渡す。リータは台帳の最後に書かれた数字を見て、バッと顔を上げた。
「こんなにですか!?」
「多いか少ないかわからにゃいけど、リータが頑張った結果にゃ」
「多いですよ! こんなに貰えません」
「貰ってくれにゃ~。ちなみに、わしはその十倍持っているから、気にする事は無いにゃ」
「うっ……一緒の依頼を受けているのに、そんなに差があるなんて……」
リータが困ったような顔をするので、わしも困り顔になる。
「それは、リータ達が受け取ってくれないからにゃ。……わかったにゃ。計算し直すから、その紙をくれにゃ」
「い、いいです! これでいいですから、増やさないでください!」
「そうにゃの? じゃあ、お金が必要になったら言うにゃ。だから、今日のところは、両親に渡す額を決めてくれにゃ」
「はぁ。わかりました」
リータは台帳とにらめっこしながら、溜め息まじりに両親に渡す金額を考える。わしはその間、昼食も終わっていたので、作業を再開する。
森の外縁から泉までは、多くの木が進行を妨げていただけなので、500メートル程進めば、すぐに道は開通した。
その道を、切り倒した木を次元倉庫に入れながら進み、泉で折り返すと、土魔法で切り株を押し退けながら道を整地する。
リータも計算が終わったみたいで、森の入口付近の切り株を土魔法で掘り返していてくれた。わしはそんなリータに感謝して、作業を終えると村に走る。
村に帰ると、村長に挨拶をして切り倒した木をプレゼントしたら、拝まれた。しかし村の中には大量の木の置き場所が無いので、村の外に出し、枝だけは軽く切っておいた。村長が何か念仏を唱えていたが、無視をした。
枝の切り落としを終えると燃やそうと思ったが、肥料として使えるのではと、切り刻んで畑に振り掛けておいた。村長は何をしているかわかっていなかったが、感謝していた。
その後、森の泉に道を作ったから、明日にでも見に行けと言ったら倒れた。きっと、お迎えが来たのであろう。そっと瞼を閉じてその場をあとにした。
「おかえりなさい。もう夕食が出来ていますから、どうぞ~」
「ありがとうにゃ」
リータの家に着くと、早々に夕食となった。リータ家族と食卓を囲み、「いただきにゃす」と言って食事に手を付ける。
う~ん。調味料を好きなだけ使えって言ったのに味が薄い。リータの両親と兄弟、祖父母は美味しそう叫んでいるから、これでもご馳走なんじゃな。
この味は初めてのリータの手料理を思い出すな。この料理を食べて、リータはどう思っているんじゃろう? ……不満ですか。母の手料理なのに、そうですか。
食事を終えると、リータ家族はお風呂にすると言うので、子供達と一緒に入る。
あ……この寒い季節に井戸水か。布に水を浸して拭いておる。どうしたものか? リータは……我慢して拭いておるな。今日は森で作業したから、汚れたものな。
う~ん……仕方ない。ここはお風呂をわしが用意しよう。たまの贅沢なら、リータも許してくれるじゃろう。
わしは次元倉庫からお風呂セットを取り出し、リータの家の脇に置く。子供達は騒ぎ出すが、リータと一緒に押し込む。
そして、湯船とタンクに魔法で作ったお湯を入れて、子供達を洗ってあげる。子供達は、温かいお湯に浸かると次々に逆上せていき、その都度、家に運び込む。
子供達を運び込む姿を見ていた両親も祖父母もお風呂に気付き、子供達と交代でお風呂に入る。もちろん逆上せた両親達も、リータと手分けして家に運び込んだ。
そうして、わしとリータはゆっくりお風呂に浸かってから、家族の寝室に入る。
ここで家族全員で寝ているのか……まだ修理中じゃから隙間風も酷いし、寒くないんじゃろうか? 布団もぺらっぺら。ここでは安眠できないかも……。リータには悪いが、車の中で寝ようかな。
わしは寝室の隙間を土魔法で穴埋めし、それでも寒そうなので、毛布代わりの毛皮を掛けていく。
それが終わると、リータに車で寝ると告げて、外に出した車の中にて眠りに就いた。
その深夜……
ガチャリと車の扉が開き、わしは目を覚ます。
ん……こんな時間になんじゃ? 車の扉を開けれると言う事は、リータか?
リータはベッドに近付くと、わしを起こさないようにと、静かにモソモソと布団の中に潜り込む。
「どうしたにゃ?」
「あ……起こしちゃいましたか。すみません」
「いいにゃ。気にするにゃ。それより、どうしたにゃ?」
「それが……」
リータが言うには、懐かしの実家に帰って来たものの、食事に不満を覚え、お風呂に不満を覚え、寝室の固さに不満を覚えて車に来たんだとさ。
「そうにゃんだ~」
「なに他人事みたいに言っているんですか! 全部シラタマさんのせいですよ!」
「にゃんで?」
「シラタマさんが、美味しい料理も、温かいお風呂も、柔らかい寝床もくれるからじゃないですか!」
あ、なるほど。リータも都会に染まってしまって、実家の貧乏暮らしが不満なのか。それってわしのせい?
う~ん。調味料は高いし、お風呂も付いている家は貴族ぐらい。布団もさっちゃんのベッドには劣るけど、フカフカじゃ。
こう考えるとわしは、貴族並の生活をしているのか。そりゃ、わしのせいにしたくもなるか。
「まあまあ。落ち着くにゃ。今は一緒のベッドだから不満は無いにゃ?」
「……はい。でも、私ばっかりこんな生活をしていていいのでしょうか?」
「リータは仕送りをしているから、いいんじゃないかにゃ? それでも罪悪感があるにゃら、お昼に話したリータの取り分で、王都に家を買ってあげるとかどうかにゃ?」
「そんなお金、私には……」
「リータはわしと結婚するにゃ? もしも結婚したら、みんにゃわしの家族にゃ。それぐらい、わしが買ってあげるにゃ」
「もしもですか……」
「もう少し待ってにゃ~」
「はい。家族の事まで考えてくれてるのですから、いつまでだって待ちます。でも、私がお婆ちゃんになる前に決めてくださいね」
「にゃ……」
今の言葉……女房と結婚する時に、わしを決断させた言葉じゃ。あの時も、女房に結婚を待たせてしまったな。わしはこの世界でも同じことをしているのか。
じゃが、リータは十三歳。元の世界では犯罪じゃ。しかし、この国では十四歳から結婚出来る。わしの年齢では出来ないはずなんじゃが……女王にイサベレを押し付けられそうになったから、結婚も特例の範囲内なのかもしれん。ならば、このまま結婚してしまうか……
「どうしたのですか?」
あれ? 心を読まれていない? こんな事を考えていたら、絶対喜ぶと思ったのに……それなら、とぼけておこう。
「にゃんでもないにゃ」
「本当ですか~?」
「にゃ!? そこは、ゴロゴロ~」
「ウフフ。気持ち良さそう。シラタマさんはここが弱いですね。あ、また固く……」
「ゴロゴロ~」
なんでいつも、そこをピンポイントで攻める? リータはわざとやってないか? リータが気付いていない可能性があるから、強く言うのは控えているが、やめて欲しいもんじゃ。
その後、リータが眠るまでゴロゴロ言わされ、リータが眠った瞬間に、わしの下半身に三本付いてる突起物を、後ろの物と入れ換えて眠りに就いた。
そして朝を迎え、隣に寝ているリータに「おはよう」と言って、起き上がる。車から出ると、リータの両親がガン見していたので、何事かと思ったが無視しておいた。
リータが両親に何か言われて、あたふたしていたところを見る限り、ろくな事じゃないだろう。
リータ家族と朝食をとり、リータと兄弟達を連れて村を回る。以前作った建物や遊具を手入れしながら、村の子供達と遊ぶことも怠らない。
だが、泉を見てきた村長は軽くあしらう。だって、わしへの感謝で、肩を天使に叩かれていたんじゃもん。
そうこうしていると、昼食の時間となり、食べ終えると別れとなる。
「お父さん……これ、シラタマさんから。大事に使ってね」
「お……おお!? 大事に使わせてもらう。夫殿、ありがとうございます」
リータはいくら渡したんじゃろう? 前回の踊りより、少し覇気が足りない? なかなか多いけど、前回より少ないってところか。
「それじゃあ、わし達は行くにゃ。体に気を付けてくれにゃ」
「はい。夫殿もリータの事、お願いします……末長く」
「お父さん、お母さん。元気でね」
「うん。リータも元気でね……元気な子供も」
「みんなも良い子にするんだよ」
「「「うん! お姉ちゃん。バイバイ~」」」
わし達はリータ夫婦の呟きは無視して、泉に向かう。だが、道を整備してしまったため、マーキングした場所は使えないので、別の場所を探してから王都の我が家の寝室に転移した。
「ふぅ。やっぱり家は落ち着きます~」
「にゃはは」
「どうしたのですか?」
「実家の方が落ち着かないのかと思ったにゃ」
「あ、本当です! シラタマさんのせいですからね。だから、責任取ってください!」
いや、わしはまだそんな事はしておらん……けど、リータのドコンドコンが来そうじゃし……
「うん。わかっているにゃ」
「シラタマさ~ん!」
「にゃ!? ゴロゴロ~」
その後、リータにゴロゴロ言わされていると、わし達の帰宅に気付いたメイバイも寝室に入って来て、さらに激しいゴロゴロとなるのであった。
0
お気に入りに追加
1,168
あなたにおすすめの小説
新人神様のまったり天界生活
源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。
「異世界で勇者をやってほしい」
「お断りします」
「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」
「・・・え?」
神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!?
新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる!
ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。
果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。
一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。
まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる