74 / 755
第三章 ハンター編其の一 王都を騒がすにゃ~
073 依頼完了にゃ~
しおりを挟む「【風玉】×5にゃ~!」
二十匹以上の猿を引き連れた、黒く大きなボス猿と遭遇したわしとリータは、臨戦態勢を取る。そして、戦いの狼煙として放ったわしの風魔法で、五匹の猿は地に落ち倒れ伏す。
「ギャー! ギャー!」
突如、ボス猿が叫ぶと猿達は、前後左右に別れるグループと、木に登って距離を詰めるグループに別れる。その準備が整うとボス猿の合図で、わしとリータに飛び掛かって来る。
ザコの残りは十八匹。魔法で一気に始末したいところじゃが、リータの練習もあるし、チビチビ倒すか。
わしは上から降って来る猿には【風玉】をぶつけ、前と左右から襲って来る猿には変型トンファーで薙ぎ払う。
リータに複数の猿が迫ると【突風】で吹き飛ばし、一対一で戦わせる。そして十分が経過する頃には、ボス猿以外の猿は息絶えた。
「残り一匹にゃ。リータがやるかにゃ?」
「む、無理です。黒いし大きいです!」
「じゃあ、一緒にやるにゃ。わしが動きを止めるから、リータは隙を見て攻撃するにゃ」
「はい!」
話が終わると、ボス猿に向けてわしを先頭にリータと駆ける。ボス猿もわし達に向かって走り、近付くと大きな手で左から薙ぎ払う。わしは変型トンファーでその手を受け止め、リータに合図を送る。
「いまにゃ!」
「えい!」
ボス猿の腹にリータのパンチが減り込み、ボス猿はパンチの勢いに押される。だが、わしが押さえている反対の手をリータに振るう。
「きゃ~!」
わしはすぐさま間に割り込んで、ボス猿の手を、くるくる回した変型トンファーで、かち上げる。
「下がるにゃ!」
「はい」
わしとリータは下がるが、ボス猿が追撃を掛ける。ボス猿は上から腕を落とし、横から薙ぎ払い、そして掴みかかる。わしは全て打撃を変型トンファーを盾にして受け止め、掴みかかる時には、回転させた変型トンファーで弾く。
さらにチャンスがあれば、リータに合図を送り、パンチを撃ち込ませる。
そろそろいいかな? リータもいい練習になったじゃろう。
「リータ。わしが倒すから、頭にトドメを喰らわすにゃ!」
「はい!」
わしは変型トンファーをくるくる回し、飛んで来るボス猿の両手を粉砕。後ろに回り込むと膝カックンの要領で両足をくじく。
ボス猿は悲鳴をあげて前のめりに倒れ、待ち構えていたリータの拳で頭を砕かれ、沈黙する事となった。
「やった! やりました!」
「よくやったにゃ」
ボス猿が動かなくなると、リータは嬉しそうにわしを抱き上げてギュッとする。わしはそんなリータの頭を撫でる。
喜ぶのはいいんじゃが、これではハグじゃない。抱っこじゃ。まぁ嬉しそうじゃし、しばらく好きさせるか……
十分後……
「もう降ろすにゃ~!」
「はっ! いつもよりおとなしいから、つい……」
え? わしが悪いの??
納得いかないわしだったが、リータに休憩するように言って、黙々と猿達を次元倉庫に入れていく。
全ての猿を入れ終えると、車に乗って村に向かって走らせる。そうして村に着くと村長が村の入口に、二人の見張りと一緒に立っていた。
わしとリータは報告をする為に車から降りると、見張りの男が騒ぎ出し、村長が止める姿があった。
「猫!!」
「これ! 騒ぐな! ……やはり諦めて帰って来たのですか?」
森に入って二時間くらいかな? まだ昼になったばかりじゃし、そう思っても仕方ないか。
「いんにゃ。全部、倒して来たにゃ」
「え? こんな短時間で?」
「嘘だ!」
「村長! この猫、金欲しさに嘘を吐いているぞ」
まぁこんな怪しい猫又じゃ疑うわな。でも、証拠を見せればいいだけじゃ。
「ちょっと離れるにゃ」
わしは上空に次元倉庫を開き、猿達を地面に落としていく。総数五十四匹。最後に黒いボス猿を落として証拠とする。
「これで全部にゃ」
「収納魔法……こんなに……」
「嘘じゃないぞ……」
「黒い猿もいる……」
猿の山を見た見張りの男は顔を青くして息を呑み、その後、土下座をして叫ぶ。
「「殺さないでくださ~い!!」」
「にゃんでそうなるにゃ~!」
まったく失礼な奴らじゃ。わしが一言でもそんな事を言ったか? なかなか頭を上げないけど、もう無視じゃ!
しかし、こんなに多くの猿の解体は面倒くさいのう。次元倉庫なら痛まないし、内臓の処理は必要無いんじゃけど……丸々持って帰って、おっちゃんに聞いてからにするかな。いや、やっぱりここは……
「村長。この村の食料事情はどうなっているにゃ?」
「恥ずかしながら不作が続き、厳しい状況です。その上、猿の群れにも畑を荒らされて、この冬は死者を覚悟しないといけないでしょう」
思った通り、困窮しておったか。タダで猿を引き渡してもいいんじゃが、わしにも生活がある。それに施しをし過ぎても、この村の為にはならんしのう。
「仕事を頼みたいにゃ」
「仕事ですか?」
「黒い猿以外を解体してくれたら、肉を好きなだけ報酬として支払うにゃ」
「いいのですか?」
「肉は不味いみたいだし、買取価格も安かったからいいにゃ。それでもよかったらだけどにゃ」
「いえ、助かります! さっそく取り掛からせてもらいます」
「それじゃあ、よろしくにゃ~」
わしは黒いボス猿だけ傷まないように次元倉庫に入れて、リータと共に車に戻る。しばらくすると、村の入口に村人達が集まり、解体作業が始まる。
作業が続く中、わしとリータはソファーに座り、お茶を片手にまったりと会話をする。
「お肉を譲ってよかったのですか?」
「あ! リータの許可を取るの忘れてたにゃ~」
「私の許可なんて……猫さんの決めた事に文句は言いません」
「でもにゃ……」
「わかりました。許可します。これでいいですか?」
「……ありがとにゃ」
なんだか無理やり許可させてしまったかも? 事後報告じゃ仕方ないか……
「それより、猫さんが使っていた武器は、私にも使えますか?」
「にゃ? アレは器用じゃにゃいと使えないから無理かにゃ?」
「そうですか……」
「どうしたにゃ?」
「猫さんが私を守ってくれたのが嬉しかったのです。私も猫さんを守れたらいいなと思いまして……」
わしを守る……か。そんな事を出来たのはおっかさんだけじゃ。今ではおっかさんを超えて、キョリスより強い。でも、リータの気持ちは嬉しい。
わしはおっかさんを思い出し、自然とリータに抱きついてしまった。
「猫さん?」
リータの声に、慌てて離れる。
「にゃんでもないにゃ」
「あ~~~。離れなくてもいいのに~」
「にゃんの事にゃ? それより、盾だけにゃら使えるかもしれないにゃ」
「本当ですか?」
「リータしだいだけどにゃ」
「頑張ります!」
やってしまった……女の子に自分から抱き着くなんてセクハラじゃ! いや、この世界の年齢は二歳じゃから問題無い。しかし、魂年齢百二歳のわしの心がダメだと言っておる……散々、抱きしめられているからいまさらか。
わしが自分のやらかした事に悶えていると、車の中にコンコンとノックの音が響き、ドアを開けると村長が声を掛けて来た。
「解体が終わりました。昼食もご用意しましたので、一緒にいかがですか?」
「みんにゃが怖がるからいいにゃ」
「いえ。この村を救って頂いたのに、何もしないわけにはいきません。席もご用意しましたので、こちらにお越しください」
村長の感謝を無下にするわけにもいかず、車を降りて村の広場に案内される。村人には騒ぐ者もいるが、村長が一喝して黙らせ、わしとリータは広場の一番いい席だと思われる、布の敷いた席に座らされた。
「こちらは、我が村を救って頂いたハンターの……」
村長……ハンター証を見せたのに、名前忘れておるな。
「シラタマにゃ」
「リータです」
「ハンターのシラタマ様とリータ様だ。今日は二人のご厚意で、食事を用意出来た。二人に感謝し、腹いっぱい食べよう」
村長のわし達を讃える挨拶で宴が始まると、わしとリータは恥ずかしくなり、身を縮めて肉をかじる。
村人は久し振りにお腹いっぱい食べる食事に嬉しそうに、中には涙を流しながら肉を頬張る。村人は感謝をしているように見えるが、わし達に近付く者は村長以外はいない。
わしが怖いのかな? こんなに愛らしい猫なのに……まぁ触り倒されるよりマシか。それにしても、猿肉はやっぱり美味しくない。これなら持ってる肉を調理して食べればよかったか……
「シラタマ様。こちらが解体した毛皮です。肉は好きなだけと言われましたので、処理仕切れる量を戴きました。ですので、残りはお持ち帰りください。それと依頼完了書です。どうぞお納めください」
「ありがとにゃ。でも、様はやめてくれにゃ~」
「いえ。この村の救世主にそのような事は出来ません」
「わしは仕事をしただけにゃ~」
「それでも、私共は感謝しか出来ません」
救世主って大袈裟な……リータもあわあわしておるし、なんとかならんかのう。
わしが救世主と言われ、慌てているリータを宥めていると、後ろから質問が投げ掛けられた。
「ねこさんはねこさんなの?」
ん? 小さい女の子か……リータと初めて会った時にも、同じ質問をされたな。ぬいぐるみに見えるのかな? まさかタヌキではないじゃろう……まぁわしの答えはひとつじゃ。
「これ! シラタマ様になんて口を聞くんだ!」
「うぅぅ……」
「気にするにゃ。わしは猫だにゃ~。いっぱい食べてるかにゃ?」
わしは女の子の頭を優しく撫で、語り掛ける。
「うん! ねこさん、ありがとう。チュッ」
「あ~~~!」
わしに抱きつき、頬にキスする女の子を見て、リータが声をあげる。
「どうしたにゃ? 子供のやる事にゃ」
「だって……私だってゴニョゴニョ」
「なんにゃ?」
「なんでもないです!」
リータは何故か怒っていたが、女の子の行動を見た村人達は次々とわし達に礼を言い、照れくさくなったわし達は、宴を早々に切り上げる。村長には泊まって行くように言われたが丁重に断り、帰路に就く。
王都に向けて車を走らせると、リータは疲れていたのか運転席で眠りに就いたので、わしは土魔法を操作しながら、リータを抱えてベッドに運ぶ。リータが寝ていたおかげでスピードアップし、一時間ほどで王都に着いた。
リータを起こすのもなんだし、車のまま王都に入れないかと、奇っ怪な目をする人々の列にしれっと並んでみたが、門兵に怒られた。どうやら得体の知れない物体はダメみたいだ。二本足で歩く猫はいいのに……
渋々リータを抱え、車から降りると猫、猫と騒ぎが起きて、リータが目覚めてしまった。
「あれ? ここは……猫さん?」
「王都にゃ。騒ぎが起こっているから走るにゃ~」
「えっと~。どうぞ」
リータは抱き抱えているわしにしがみつく。
「いや、そうじゃにゃくて……」
「どうぞ」
「降りて……」
「どうぞ」
このまま行けと? リータってこんな子じゃったか? しかし、周りが騒がしいし、悩んでいる暇はない。
わしは走る。リータの謎のおねだりに負けて、抱き抱えたままハンターギルドまで走る。
「お姫様。ギルドに到着しましたにゃ」
「あ、私は何を……すみません!」
わしの皮肉にリータは頬を赤らめ、慌てて降りて謝る。わしはリータの謝罪に何も言わずに歩き出し、リータもわしを追い、ギルドに入る。怒ってないから撫でないで欲しい。
ギルドに入ると込み合う前だったので、ティーサの居るカウンターに依頼完了書を提出する。
「え? この依頼は朝に受けた依頼ですよね。もう終わったのですか?」
「そうにゃ」
「この村は王都から馬車で二日かかりますけど……」
「行って帰って来たにゃ」
「え? え? 依頼完了書は……偽物じゃないですよね?」
「本物にゃ~」
「ちょっと混乱しています。え~……そうだ! 倒した獲物を見せてください」
「黒い猿は3メートルぐらいあるけど、ここで出すのかにゃ?」
「え? え? え? どこに持っているのですか?」
「収納魔法にゃ」
「あ……そう言えば猫ちゃんは、収納魔法を使えましたね。ちょ、ちょっと待ってください」
ティーサは買い取りカウンターに走り、いつもわしの買い取りをしてくれているおっちゃんを連れて戻る。
「猫ちゃん。先に買い取りをしてください。大きいみたいなので、訓練場に行きましょう」
ティーサに連れられ、わしとリータとおっちゃんと、その他大勢の野次馬が訓練場に移動する。
なんで関係の無いハンターまでついて来るんじゃ!
「それでは出してください」
訓練場の扉を潜ると、わしはティーサに言われるままに、猿の毛皮と村で余った肉、黒い猿を次元倉庫から取り出す。すると大量に積まれる物体を見て、周りのハンター達が騒ぎ出した。
「凄い……」
「あの猫の収納魔法はあんなに入るのか」
「うちのパーティに欲しい」
「荷物持ちだけじゃもったいないな」
「ブラックを狩るなら戦力としても欲しい」
「私のパーティならマスコットにするのに~」
う~ん。野次馬がうるさい……それにマスコットってなんじゃ!
「ティーサ、お前は毛皮を数えろ。俺は黒い猿と肉を調べる」
「はい」
わしが野次馬にツッコんでいると、おっちゃんとティーサで協力して数の確認が始まり、数分後には結果が出たようだ。
「これほど鮮度のいい獲物は見た事が無い。ティーサ、そっちはどうだ?」
「五十三枚あります……依頼完了書通りです」
「黒い猿は、解体した方がいいかにゃ?」
「いや、これなら内蔵も買い取れる。このままでいいぞ」
「それじゃあ、依頼完了でいいかにゃ?」
「は、はい」
無事、依頼は達成。黒い猿の買い取りは予想よりも高く買い取られ、わしとリータはホクホク顔で、ハンターギルドを後にしたのであった。
野次馬だった、ハンター達のギラつく目に気付かずに……
2
お気に入りに追加
1,171
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
婚約破棄は誰が為の
瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。
宣言した王太子は気付いていなかった。
この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを……
10話程度の予定。1話約千文字です
10/9日HOTランキング5位
10/10HOTランキング1位になりました!
ありがとうございます!!
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる