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◇追憶の一幕【系統導巫】

追憶……(十一) 【揺籃】

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 ◇◇◇



 痛む頬を押さえる――。

「サシギさん……?」

 表情は無いけれど、何かを言いたげな瞳。
掌を振り抜いたままの体勢で動かない彼女。

 ――リンリは、理解する。
サシギによって頬を叩かれたのだと。

「失礼を承知の上、立ち竦むリンリ殿の頬を打たせていただきました。具合はいかがですか?」

「え……大丈夫です。……すみません」

 サシギは一礼をして去って行った。

 沙汰を終えて、退室し廊下に出た頃はまだ夕焼けが周囲を紅く照らしていたのに……。
 一人になり。近くの高欄こうらんに手をかけ、吊るされたすだれ越しに空を見上げれば、もう天にはちらほらと星が輝き始めている。どれだけの時間を立ち竦んでいたのか分からない。もうとっくに夜の帳は下りていて、西の空の片隅で僅かに朱色が残るのみ。星座の知識はまったく無いが、世界が違ったとしても輝く星々の美しさは変わりはしないようだ。

 星を見なくなったのは何時からだったか。
 情操教育の一環として父親に嫌々付き合わされ、近くの山で面倒な野営をさせられ、火加減を誤って焦げた夕食に涙し、木々の隙間より感じる姿なき何者かの不気味な視線を無視しつつ、虫に刺されながら夜空を一晩中眺めた記憶がリンリの脳裏を過ぎる。

「…………」

 空を見ているところに、足音が近付き。誰かと思えば、手に提灯あかりを持ったサシギが帰ってきた。彼女はリンリの足元から顔までを提灯で照らしてじっと眺めて、それはそれは大きく溜め息を吐く。

「リンリ殿、私の前では……別に気を使ったりなどして無理をする必要はございません。そんなものは全くの無用でございます。なので、せめてその見苦しい姿をご自身で省みてください」

 彼女は身を翻し、リンリに背中を向ける。
厳しい口調だが労うような声で言ってくれた。

「……サシギさん」

「いっそのこと、そうですね……。
喚き散らしたいならどうぞ、私は聞こえないよう耳を塞いでいましょう。泣いてしまいたいならばどうぞ、私は目を瞑っていましょう。一人では歩けぬと言うならば、今宵は肩をお貸ししましょう。それで少しは『マシになる』やもしれません」

 だから、無理をする必要はない、か。

「俺が無理してる……そう見えますか?
別に。そんな無理なんて……してな……。
いや、してるのか……? あぁ、でも無理をするのは慣れてますから。お構い無く――」

 それまでと同じように。何も変えられず。
また空元気を絞り、返事をしてしまうリンリ。

「リンリ殿。ひたすら堪忍たえしのぶような在り方が、あなたの物事の乗り越え方であると言うならば結構。私からはもう何も言いません。けれど――」

 言葉を切り、サシギは間隔を開けて告げる。

「――果たして。その忍耐は、あなたという人間の持つまことの“強さ”であると誇れるのでしょうか。では何故、何を以て、何が為に今を凌ぎ、何処を見据えて前途を行き、生き抜こうというのですか。何かを履き違えてはおりませんか……?」

「……履き違え。何を」

「リンリ殿、失礼いたしました。
客人扱いのあなたに対して、出過ぎた言葉だったのなら申し訳ございません。ですが、今のあなたでは統巫屋このちで庇護される立場以前に、ここに居る意義すら見出だせはしないでしょうに。無為のまま生きる者は、死んでいるも同じです。故に皆が皆、己の無為を有為なものとするため、足掻き、歩みを進め羽ばたくのです。……意味は解りますか?」

「……わかり……ま――」

 恥ずかしい。みっともない空元気など、サシギにはまるでお見通しか。いくら精神的余裕が無いからといって無理矢理に取り繕った態度で返したものだから、お説教のような言葉をもらってしまった。本当に心から反省すべきだろう。
 それで『ここに居る意義すらない』と。その言葉の意味は分かるようで、分からないような。

 サシギの背中が遠ざかる。

 リンリは、かけられたその言葉に対する答えを見付けられず黙ってしまう。背中を向けたままで手招きをされ「部屋にご案内いたしましょう」と。サシギはそれ以降、何も言いはしなかった。

 サシギに連れられて、とぼりとぼりと回廊の一部である簀の子縁を進み始める。
 ……すると床板の下から、田舎と言えば田舎だった故郷で聞き慣れたものと同じ、鈴虫の奏でる音色が聴こえてくるのだ。ついついそれに耳を傾けて、聴き入るように目を閉じていた。

「――くっそ」

 ――言葉を放り、歯を強く食い縛る。
いざ『空元気』が否定されてしまうと、リンリの人間として弱い部分が露呈する。そうならないためにずっとずっと取り繕っていたというのに。

「……俺は、人の生き死に関わる物語とか好みじゃない。シリアスで悲しいファンタジーとか大っ嫌いだ。これといった落ち度のない奴が見舞われる理不尽も不条理も、悲劇も不幸も大嫌いだ。これが物語だとしたら、運命だというなら、ふざけるな。どうして俺にこんな役を押し付けるんだよ……!」

 ――前方のサシギにぎりぎりで聞こえないように絞った声量で、しかし心の底から吐き出すよう。どうにもならない感情の憤りを、悲しみや怒り、現状への絶望と悲観を、心からの慟哭を放り出す。もうおおよそ言葉に表せるだろう『負の感情』は無尽蔵に沸き続ける……。ぶつりと限界を迎えて、

『お前は、何をやりたい?
何を目指して生きていくんだ?』

 頭に浮かんだのは肉親の言葉。
大嫌いだった父親が夜空の下で語った言葉。

「俺は何を、やってるんだろうな……」

 そして、父親の言葉はそこから、
『――倫理リンリ。意味が分からなくても良い。お前がもしまた将来悩んだり、落ち込んだり、冷静さを欠いてしまう時が訪れたなら。その時は自分を見詰め直してみろ。そっと深呼吸をし。自分が何をやっているか、何をするべきなのか。立ち止まって考えてみるんだ』そう続く。ありきたり。くだらない言葉だ。

 ――だが、どんなに『くだらなくて』も。
リンリの精神の拠り所でもあった。のに。

 ――教師をしていたリンリの父は、都合をつけて定期的に『お前の情操教育の為』と、釣りやら山登りやら天体観測やら、行き当たりばったりで妙な催しにリンリを連れ回した。そこで小難い上に偉そうで同じ内容が繰り返される『くだらない事』を意味も無くよく語ってきていた……。

 まぁ所詮は妻に逃げられた、不器用で頑固で話がつまらなくて長い、おまけに変わり者な初老の男の言葉であって。リンリは反抗期もありそれが煩わしくて堪らなくて、あまり好きではなかった。
 でも皮肉にも父親が自分にせんのうしてくれた数々の言葉おもいでは、何時も“ここぞ”という時に道を指し示してくれたのだ。

「くそ、今だって……!」

 ――認めたくはないが、今だってそうだ。
 追憶はリンリの心を守る揺籃となり。心が壊れるのを食い止め。ここまでの己を省みる事ができたというのだから。本当にぎりぎりで正気を失わず、両の足でなんとか立っていられるのだから。

「でも――」

 でも、認めるわけにはいかない。

 とても大嫌いだったあこがれていた。本当に大嫌いだったそんけいしていた自分の父親の最期が、どれ程にどうしようもなく惨めで無様で耐え難い、周囲から軽蔑と嘲笑に晒された最低なものであったかが脳裏を過ぎ去る。

「――俺は」

 ――裏切られたのだ。唯一の肉親に。

 我ながらどれほどの幻滅や失望や落胆の感情を抱いたことか。軽蔑した。憎んだ。そして父親を救えなかった。彼のことを何も知らずに、その苦しみを理解もしなかった自分に一番腹が立った。

 だから、自分自身の罪と責を棚上げし。自分の心を守るために、醜く酷く脆い自分から逃げるようにして、自分自身の免罪符として誓ったのだ。
 自分は父親とは違うし、あのような愚か者には成らないと。成れないと。そう、妹になるかもしれなかった少女と父親に墓碑の前で誓ったのだ。

 ――ならば、

倫理リンリとは――』

 ――ならば、今の自分は何か?

 思い返す。命を絶った父親と同じ、それ以下だ。今の自分は現状を悲観し、最低最悪としか見えていない愚者である。しかもそれは、べつにこの世界に来たからではない。もっとずっと前から。
 きっと唯一の肉親である父を無くし、絶望と失意に押し潰された時から。あの時からずっと全てが止まってしまった。やる事といえば現実から目を背けるのみで、自分から余裕を無くして心身を磨り減らし、理不尽や不条理を嘆くのみの毎日。

 父親の姿と自分を重ねる。

 あぁわかっている。わかっているとも。
父親があんな風になってしまったのは、精神的な余裕を失い、周りのリンリにも頼らず。自他の不幸の全てを一人で抱え込んで、最期は行く所までいってしまったからだろう。だから……。

「そうだな。そうだよ。
……だめだよな、このままじゃ」

 サシギやハクシが投げかけてくれたような他人の好意や善意に耳を傾けるわけでもなくて。『助けて欲しい』と本心で頼みもしないで、流されるままで取り繕い「大丈夫です」とだけ空言葉。

 けれど親切な行為は受け取っている。
 一方的に与えられるだけのままに。本当に人としてそれが真っ当な在り方だろうか? それは否だ。そんなのは自分リンリが許せない。

 ――父親かことは決別した。最期は父親もくひょうを越え、胸を張っていきたい。ならば前を見なければ。

「そんな事、わかってるよ……」

 前を見遣る。赤い髪と羽根の女性が居る。
今現在は沙汰が終わり、サシギに今日貸してもらう部屋へ案内されている所であったか。

「――あの、サシギさん……ッ!!」

 リンリはサシギに声をかけた。

 拳を強く握り、息張り、背筋を伸ばす。

 それは、現実からは『逃れられない』と今一度自分自身に思い知らせる意味が有った。自分自身を見つめ直す意味も有った。
 ここから、また『前に進みたい』という振り絞った勇気であった。そうしなければ、足を進めなければ、今でさえまともに立っていられない気がしたからだ。しかして、なけなしの精神を奮い立たせる。自分に嘘をつくのはここで一端は終いだ。

「いかがされましたか?」

「――俺、無理してました。今も無理してます。これからも、きっと無理していきます! 本当はとても大丈夫なんかじゃない! 俺の精神は綿毛以下の強度しかありませんから。でも俺が困難に当たったら、そんな時は『助けて』って言えるようにするので、助けて下さい。受けた行為は何倍にもして返す努力をします! だから、だから――」

「はて……リンリ殿?」

「あ……」

 突然に威勢よく喋り出して、サシギを困惑させてしまったか。彼女に『何だコイツ、突然どうした』といった妙な表情をされていた。実際に言った台詞も、感情に任せた『何を言ってるのか解らない台詞』だったと反省すべし。
 リンリはサシギに深く頭を下げ、深呼吸。
しっかり落ち着いてから伝える事にする。

「――ありがとうございますサシギさん。
とても大切な事に気付かせてもらって……。難しい言葉は言えませんが、俺はこれまで……ままならない現状から目を背けて、ただ生きてる事しかしてこなくって。延々と言い訳して、かってに身を削って、いつの間にかそれに慣れてて、なんで生きているかも見失ってた……。要するに、人として腐ってたんです。全て間違ってたんです!」

 サシギは言った『ここに居る意義』と。

 意義も何も無い奴が、ハクシの優しい善意の庇護を受けて『揺籃』のような環境でただ意味もなく生かしてもらうのは、是か否か。リンリは先ほど問い掛けられた言葉の意味が、何となく上辺だけだが理解できた気がした。

 死にたくないから、生かしてもらうのか?

 だったら、どうして、死にたくない?

 いや、根底から違うのだろう。

「何で、生きてるか、じゃないんだ……。
どうやって生きて、輝いたかが人の価値だ」

 生きたいから。足掻いて、必死に生きる。
命の答えなんて、後から付いてくるものだ。
 そもそも、殆どの人間は『何で生きてるのか』なんて答えを持ち合わせてはいない。

「――俺は、ここで、これから、必死に、まだ生きたいです! 活きる為に、生きます! 最後の一瞬まで活きて、行きます! 俺はまだ何者にも成れてない。自分に満足できてない。誇れる人生だったって、最期に父親あいつに伝えられるようになりたいっ!」

 ハクシの口上に似た覚悟を告げた。

 自分を奮い立たせる覚悟を告げた。

 自分自身に響かせて、声をあげた。

 下げていた頭を上げると、サシギはリンリの強張った顔を覗いて、ただそっと頷く。彼女はその後の言葉を待ってくれているようだった。

「――だから。これから、褌野郎をこのトウフヤで宜しくお願いします! 褌野郎が精一杯、頑張らせていただきますからっ!!」

「…………ふふ」

 サシギに笑われてしまう。

「……褌野郎、ですか。良いですよ。ふふふ、そう自分なりに省みれたのなら、ここに居る為の最低限の資格は満たしているでしょう。そんなにも難しく考える必要などないのです。必死に生きる者に、この統巫屋は寛大でありますから。頑張りなさい」

 それから肩を叩かれる。

「あ、ありがとうございます!」

「リンリ殿。ようやく吹っ切れたのなら、いい加減に行きますよ。私も言うほど多忙ではありませんが、暇をしているという身でもありませんので――」

「はは……すいません。
もう周り真っ暗ですからね……」

 ――現代でやり残した事は色々とある。
でももういい。大切なもの、現代で守るものは、守っていたものは、もう最早、自分以外が帰る事の無くなった大切な場所だけだったから……。
 それを守る為に、それから逃げる為に。自分を誤魔化して、嘘を重ね、言い訳を繰り返した。挙げ句に自傷自滅で破滅行為同然の毎日。心身の余裕を削りつつ、がむしゃらに日々を過ごしていたリンリ。それ故にこそ、このような非現実的な不幸に見舞われたかも知れない。

 ――これは罪か、試練か。偶然か、必然か。
運命の悪戯を、その悪戯の所以を唯人が窺い知る手段はありはしない。けれどもこれだけは確かな事であり、ここからが再出発点。運命などは関係の無い、生きるための選択。リンリの止まってしまっていた刻は……こんな状況になってこそ、ようやく少しずつだがまた動き出したのであった。



 ◇◇◇
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