無感情の狙撃手

プロローグ

「目的地到着しました」
東京スカイツリー600m地点。
「了解。標的は方角は北東45、距離350,服装黒」
情報を頼りにスコープを覗き標的を探す。そして
「発見しました」
「タイミングはこちらで指示する」
スコープ越しに標準を頭に合わせ、指示を待つ。
「殺れ」
カシャン。スコープに赤色が映る。
「終わりました」
「了解」

澄川浩すみかわこう、年齢16にして狙撃成功率90％超え、澄川忠すみかわただしに3才の頃から狙撃銃を持たされていた。忠は暗殺者として名が知れていたが28歳にして任務中に失明、引退を余儀なくされた。引退するとともに始めたのが浩に対しての指導。こうして浩は育っていった。その過程であることをきっかけに感情を失った。感情と引き換えに得たものは異常なほどの思考速度だった。

「殺れ」
カシャン。今日もスコープに赤色が映る。

これは感情を失った凄腕スナイパーが感情をとりもどしていくストーリー。