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四章 冒険者『Bランクブロンズ』編

Bランクの冒険者

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「ウェルゲム坊っちゃまが森に行きたいんですって。アンタついて行きなさいよ」
「……えっ」

 その日の朝、ミリィに笑いながらそうエルフィーに言い放った、
 言われた方は一瞬なにを言われたか分からず聞き返してしまう。
 すると肩を突き飛ばされる。
 柱に右肩が当たって、少し痛んだ。
 でも、それよりも。

「朝、坊っちゃまが腕試しで森に行くって言ってたわ。アタシはこの事を旦那様に伝えるから、アンタは坊っちゃまを連れて帰ってきなさいよ。さすがに一人で行かせたら危ないでしょ?」
「っ……ぼ、坊っちゃまは……」
「出かける準備してたわ。こっそりね。だから急いだ方がいいわよ」
「……!」

 ほくそ笑むミリィの事など、もうその時には見ていなかった。
 走ってウェルゲムを追う。
 赤い髪を揺らしたウェルゲムは、靴を履いて木剣を手に、裏庭へと駆けていくところだった。
 そこから聖霊魔具の壁を潜り抜け、森に行くつもりなんだろう。

「いけません! 坊っちゃま!」
「うわ……え? なんでエルフィー?」
「ミリィに聞きました! 森に行くなんていけません! 森には危険な魔物がたくさんいるんですよ!」
「はあ? そんなの知ってるよ。だから倒しに行くんだろう」
「無理です!」
「無理じゃない!」
「無理です!」

 見上げてきたウェルゲムの目は、どこか追い詰められていた。
 エルフィーを睨みつけるともう一度叫んだ。

「魔物を倒せば父様を見返せる! おれだって『火の伯爵』になれる!」
「そういう問題ではありません!」
「うるさい! おれは魔物を倒す!」
「坊っちゃま! それなら護衛をお連れください! ……坊っちゃま!」
「来るなよ!」

 ズンズンと進むウェルゲム。
 そのあとを追う。
 昨夜の夕飯時、ウェルゲムは父に「明日新しい家庭教師が来る事になった。勉強と剣の稽古両方そいつに学べ」と言い出した。
 おそらくあれがきっかけだろう。

「あっ」
「帰れよ!」
「か、帰りません! 帰る時は、坊っちゃまもです!」
「帰らねーって言ってるだろ!」

 木の根に足を取られて転んでしまうエルフィー。
 一瞬心配して振り返ったウェルゲムだが、すぐに前を向いて歩き出す。
 いけない、このままでは。
 屋敷から離れすぎてしまう。

(本当に魔物に襲われてしまいます……!)

 エルフィーは戦えない。
 持っているのは家事スキルだけだ。
 体力もある方ではない。
 子どものウェルゲムに置いていかれそうになる程だ。
 それでも立ち上がって追いかける。
 連れ帰らなければ。
 この森は本当に危険だ。本当に、魔物が出る。

「坊っちゃま……帰りましょう!」
「魔物をやっつけるまで帰らない」
「坊っちゃま!」
「おい! 魔物! 出てこい! このウェルゲム・マグゲルが倒してやるぞー!」
「坊っちゃま!」

 大声で叫ぶウェルゲム。
 手に持った木剣をブンブン振り回しながら、さらに奥へ。
 もう屋敷の壁が見えない。

「坊っちゃま、それならせめて『探索』魔法が使える冒険者の方を雇いましょう! 無闇に歩き回っては迷います!」
「ふん!」
「坊っちゃま……帰れなくなってしまいますよ! 旦那様に叱られてしまいます!」
「……魔物! ウェルゲム・マグゲルはここだぞ!」
「坊っちゃま……!」

 疲れと焦りからエルフィーの顔に悲壮感が滲んでくる。
 どうしたら主人を連れて帰れるのか分からない。
 ウェルゲムの気持ちも、分からないわけではないからだ。
 母を早くに亡くして寂しいのだろう。
 父に認められたい。構われたい。
 そんな極々普通の、子どもの気持ち。

「坊っちゃま……」

 だが、だとしてもこれはダメだ。
 他にもっと方法がある。
 こんな危険な方法でなくても、ウェルゲムが伯爵に声をかけてもらう方法は必ず。

「おい! 魔物ー!」
「坊っちゃま、いけません、いけません……! 本当に死んでしまうかもしれな……」

 ズン……。
 と、その時だ。
 重い足音が森に響く。
 一瞬で空気が張り詰めた。
 素人でも分かるようなその空気の変化は、ウェルゲムにも感じ取れたらしい。
 明らかに顔色が、変わった。

「あ……」
「坊っちゃま……!」

 立ち止まったウェルゲムのところへエルフィーは駆け寄ると、その肩を抱き締める。
 広い森。木々の間隔は比較的開いており、音が反響していて正確な位置が分かりづらい。
 だが、いる。
 間違いなく近づいてきている。
 空気がビリビリと肌を刺激してくるほど、周辺に存在感を撒き散らしながら……。

「坊っちゃま……絶対に、声をあげてはいけません……」
「っ」

 木の根の影に隠れ、息と声を殺す。
 地面が振動し、それがゆっくりと鼻先を現した。

(っ──……!)

 巨大な牙が天高くそびえ、数メートルの巨体がズン、ズン、と進んでいく。
 ギョロリとした目。垂れるよだれ。
 ぶすぶすと息を吸い、吐く鼻。
 名は知らないが、ボアをとてつもなく巨大姿にしたもの。
 おそらくボア種の一瞬だろうが、あまりにも大きい。
 高さだけで五メートルはいるのではなかろうか。
 ウェルゲムをしっかり抱き締めて、目をきつく閉じる。
 幼い少年の体もガタガタと震えていた。
 抱き締めた体がひどく熱い。
 緊張と恐怖。
 ずしん、ずしんという足音が……近づいてくる。

(早く、どこかへ行ってください……お願い……お願いします……!)

 先日のごろつきたちなど比較にならない。
 命の恐怖。
 死、そのもの。
 それが真横を歩いている。
 歯の根が合わない。
 涙が溢れて、半ば守らなければならないウェルゲムにすがりついていた。

「…………」

 ふと、足音が止まる。
 震えながら、ゆっくり片目を開く。

「っ……っ……!」

 目が、合った。
 ここは木の根の間。
 魔物が向きを変え、ずしん……と足をこちらへと向けた。

「あ……あっ……」

 ぶひぶひと鼻を鳴らしながら、よだれをだらだらと垂らしながら、魔物が近づいてくる。
 エルフィーは自分がもう、立てないと感じた。
 腰が抜けている。逃げられない。
 ならば、ウェルゲムだけでも……逃さなければ……。

「ぼ、坊っちゃま……わた、私、ここで、囮に、なります……逃げ、逃げて……」

 無価値な自分に出来るのは、この大切な少年を逃す事だけ。
 絞り出すように言った言葉もウェルゲムには上手く通じなかったらしい。
 というよりも、ウェルゲムもあまりの相手に歯をガチガチと鳴らしていた。
 顔は恐怖に歪み、鼻水まで垂れている。

「坊っちゃま……」

 震える手でウェルゲムの肩を揺すった。
 巨大な口が、カパァ……と開かれる。
 食うつもりだ。

「逃げてください! 坊っちゃまぁ!」

 エルフィーは渾身の力でウェルゲムの肩を押した。
 この少年だけでも、逃さなければ。
 その一心だった。
 その声で我に返ったのか、ウェルゲムは「ぎゃあああぁ!」と叫び声を上げて右へと走り出す。

「ぶるあぉおもおおおおぉ!」

 だがそれがまずかった。
 突然獲物が逃げ出した事で、魔物は前脚を持ち上げ大地を踏みつける。
 その衝撃が体重の軽い子どもを軽々と宙へ浮かせた。

「あ……」

 木剣が手を離れる。
 そして、落ちる先にはソードローズ。
 棘がヤイバのようになっている上、毒を持っている花だ。
 回避する事など不可能──。

「坊っちゃま……!」

 エルフィーは動けない。
 突進しようとしたボアは、少年が落ちる先がソードローズの茂みと分かるとエルフィーの方へ即向き直る。
 ウェルゲムはその時にどうする事も出来ない『死』を感じた。
 死ぬ。無抵抗に、無価値に、無意味に。
 それがどれほど恐ろしい事なのか……。

「だずげ……!」


 ────『死』……。


「!」

 蒼白いモノが、横切った。
 ウェルゲムを抱え、ソードローズの茂みから少し離れたところに滑り込むように着地する。
 銀の髪が揺れ、紺色のマントがはためく。
 仮面の隙間から覗くのは青い瞳。

「っ……」
「……グレートボア……ボア種『中位種』の一つ。Cランクオレンジ。属性は土。牙による『突き上げ』とボア種共通の『突進』。魔法技は特にない。持久力と防御力が高く、また魔法耐性も高い。弱点は腹と腿の内側。……ふむ……」
「? え?」
「ウェルゲム・マグゲルだね? 伯爵に屋敷で待っているように言われなかったんですか? ま、お説教は伯爵にお願いしますよ。……それより」

 ウェルゲムを抱えたまま、その少年は剣を引き抜く。

「クォレドゥーレン・フォレス!」

 聴き慣れない言葉を発した直後、エルフィーのいる場所に白く半透明な箱が出来る。
 グレートボア、という魔物は、それを見て標的を再びウェルゲムの方に変えたらしい。
 単純に『餌』の数が増えたからだろう。
 足を鳴らし、目を見開いて興奮し始めた。

「せっかくだから剣を使おう。まだ練習が足りないし」
「え?」
「ぶもおおおおおおっ!」
「『浮遊』『身体強化』『疲労無効』『全耐性アップ』『鋭利化』『負荷無効』」

 ドズン!
 と巨大な脚が二人のいた場所に落ちてくる。
 それをあっさり避けて、ウェルゲムを抱えたまま踊るように移動していく……この男は一体何者だ?
 容姿からして冒険者。
 いや、そんな事を考えている余裕はない。

「ま、また来る!」
「大丈夫。『愚鈍』『体重負荷無効化』『視界遮断』『嗅覚遮断』『聴覚遮断』……」
「ぶひぃう! ブウヒイイィゥ!」
「? な、なに」
「デバフ」
「で……?」

 なんて?
 そう聞き返すよりも先に、グレートボアの動きが鈍っていく。
 むしろ自重を支えられなくなり、膝をついたようだ。

「グレートボアは魔力を全て自分の身体強化に使い続ける魔物なんだ。大型獣系の魔物の大半は自重を魔力で支えている。それを一時的にでも取り払う事で大型種は大体ああやって自分を支えられなくなるんだよ。デバフが取れたあとも混乱が続くので、そこを仕留めるのが定石。でもあまり長い時間怖い思いはさせたくない。ちょっと待ってて、十秒で終わらせる」
「え、あ……」
「大丈夫、視覚、聴覚、嗅覚も遮断しているから、君がどこにいるかも分からってないよ。……『筋力強化』『断絶力上昇』『武具風属性付与』」

 ふわ、と男の体が浮かぶ。
 必死に立とうとするグレートボア。
 その後ろに回り込み、剣を構える。
 グレートボアが立ち上がった瞬間、白い剣の残像が見えた。

「中級長剣スキル『輪空断絶』!」
「ブヒィィィイィィ!」

〈クリティカル〉!
 急所にすべての斬撃が入る。
 倒れたグレートボアを、立て続けにその冒険者風の男は解体し始めた。
 エルフィーを守っていた結界も、いつの間にか消えている。

「あ……あ、あなたは……」
「あ、慣れないと衝撃映像だと思うので見ない方がいいです。すみませんエルフィーさん、もう少し待っていてください。グレートボアの肉は臭みが強いので早めに適切に処理しないと食べられなくなるんです」
「食べ!?」
「食欲肉としてとても高級なんですよ。解体してシチューやステーキにして差し上げますね」
「ふえええ!?」

 そして何事もなかったかのように会話し始まった。
 けれど一応「結界は張っていましたが、お怪我はありませんか」と確認している。
 エルフィーはそれに対して顔を赤くしながら「腰が抜けました」と答えた。
 ウェルゲムは、ぼんやりその光景を眺める。
 銀髪の冒険者はあっという間にグレートボアを解体すると、それをどこかへ消してしまう。
 あれも魔法だろうか。
 ようやくウェルゲムの存在を思い出したらしく、にっこり微笑んで手招きされた。

「! 坊っちゃま! 坊っちゃまは、お怪我は!」
「え、あ……」
「一応治癒魔法をかけておきましょう。『ヒール』」
「!」
「治癒、魔法……すごい……」
「まあ、怪我はなさそうですね。では、お屋敷に帰りましょう。ご安心ください、二人とも無事に送り届けます」
「「…………」」

 ぽかん、とその冒険者を凝視する。
 あまりにも圧倒的な光景だった。
 恐怖と迫りくる死。
 それを、瞬く間に倒してしまった。

「お手をどうぞ、エルフィーさん」
「……あ、ありがとう……ございます……」

 腰の抜けたエルフィーも、その手を取って立ち上がる。
 立ち上がれた。
 顔が真っ赤になる彼女を、優しい眼差しで覗き込む冒険者。
 これが、二人が目にする初めての『Bランク』の冒険者の実力である。
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