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騎士は愛を束ね、運命のオメガへと跪く
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クラウスの元を離れるならば、あまり時間はかけられない。
クラウスはとても勘が鋭く、エミールに関して些細な違和感も見逃さないひとだから、ここから逃げるということを決めた以上、クラウスにそれを悟られないよう一気呵成に行動に移さなければならなかった。
エミールはおのれの考えをファルケンに話し、簡単な打ち合わせを終えて彼と別れた。
室内に戻ると、スヴェンが温かい紅茶を淹れてくれていた。
このやさしい侍従ともお別れなのだ。感傷で喉が塞がれ、紅茶の味はよくわからなかった。
エミールがファルケンと会ったことは、スヴェンからクラウスに報告がいくだろう。だから風呂でファルケンの匂いを流すなどの下手な工作はせず、エミールはふだん通りに過ごした。
やがて王城からクラウスが戻ってきた。一歩部屋に入った途端、クラウスの眉間にすこしのしわが寄った。
「ルーと会ったよ」
エミールは先にそれを伝えた。そうか、とクラウスが頷いた。彼の両手が伸びてきて、抱擁をされた。エミールはその背をしっかりと抱き返した。
ファルケンの匂いを消そうとしているのか、それとも自分の匂いをつけようとしているのか、クラウスがエミールに頬ずりをしてくる。
「アマルは、元気でしたか?」
「ああ、元気だった」
「アマルの子は……」
子どもの様子を訊こうとして、声が詰まった。クラウスがやさしく後頭部を撫でてくれた。
「兄上によく似た男の子だ」
「そう……」
アマーリエはすごい。エドゥルフに次いで男児を出産したのだから。王太子の跡継ぎは着実に生まれている。
胸の奥がじくじくと疼いた。その痛みと同じだけ、クラウスにも子どもを与えてあげたいという思いがあった。
自分はもうできないから……誰か、クラウスのために子どもを生んでくれるひと……オメガでも女性でも、クラウスに釣り合うひとが、クラウスの元へ来てくれたらいい。
最初に、なぜこの決断ができなかったのか。
クラウスとの出会いを思い出しながら、エミールは後悔を覚えた。
クラウスと自分とは、始めから身分が違いすぎた。運命のつがいだからといっても、出会ってすぐに離れていれば、別れがこんなにつらくなることはなかっただろう。
出会ってすぐに、離れていればよかった。
でも、それ以上の強さで、この男と出会えて良かったと思っている自分が居る。
クラウスに会えて、愛されて、愛したこと。それがエミールの礎だ。この先クラウスと離れることになっても。クラウスの傍に居られなくても。クラウスの愛が、クラウスへの愛が、エミールのこころの中心にあり続ける。
「どうした、そんな顔をして」
クラウスの蒼い瞳が、心配げに細められた。
エミールはしずかに首を横へ振って、男の頬をてのひらで包み、引き寄せた。
唇が合わさる。
「あなたのことが好きだなぁと思って」
そう答えて、エミールは笑った。
「私も愛している」
クラウスがささやき、今度は彼のほうからキスを仕掛けてきた。
エミールが唇を開いて舌を絡めると、クラウスが驚いたように目を丸くした。
怪我を負って以降、キスは幾度もしてきた。毎日、ひとつの寝台で一緒に眠っていた。けれど、性的な接触はなかった。だからこれが、ひさしぶりの深いキスだった。
クラウスの舌は遠慮がちにエミールのそれと絡み合い、ひそやかな水音を立てた。
「…………んぁ。ラス、ラス」
「エミール。私のオメガ」
「ラス、お願いが、あるんだけど」
キスの合間で、そう伝える。クラウスが軽く小首を傾げて、エミールの目を覗き込んできた。
「前に、オレのしたいことなら叶えてくれるって言ったこと、覚えてる?」
「無論だ」
クラウスの即答にエミールはすこし笑った。
「あのね、ラス」
「なんだ」
「明日から、騎士団の仕事に戻ってほしい」
クラウスが真顔でこちらを見つめてきた。
いつ見ても狼のように凛々しい顔だ。エミールの好きな顔だ。エミールは彼の顎先にキスをして、ひたいにかかる金色の髪をそっと掻き上げた。
「オレはもう大丈夫だから、騎士団に戻って」
「……エミール」
「今日だって、ちゃんと留守番できたでしょ?」
すこし前までの自分は、不安定で、ふとした拍子に泣いたり暴れたりしていた。だから隣にはクラウスかスヴェンがずっと付き添っていた。
でもいまは、正常になってきている。
今日だって、アマーリエの出産の報告を聞いたときもおかしくなりかけたが、我を忘れるほど大きく崩れたりはしなかった。
「オレ、もう大丈夫だよ」
エミールが繰り返した言葉を聞いて、クラウスの眉が苦悶するように寄せられた。彼は一番状態が悪かったときのエミールを知っている。正気を失って、記憶すら失くしていたエミールのことを。
手が握られた。あたたかで大きな手だ。指に指を絡めるようにしてエミールはそれを握り返した。
「あなたの正装、久しぶりに見た」
クラウスは登城前に、王族としてふさわしい身なりを整えていた。この屋敷に居るときはエミールに付き合って部屋着が多かったから、ちゃんとした格好をするクラウスを見るのは久しぶりだった。
「やっぱり、似合いますね」
「エル」
「でもオレは、騎士団の制服姿のあなたが一番好きです」
黒い片マントと、黒い制服。それに身を包んだクラウスが、一番恰好いい。だって。
「初めて会ったときから、あなたは騎士だったから」
あれはもう八年近く前になるのか。
厩舎で野盗に襲われかけていたエミールをたすけに、飛び込んできてくれたクラウスと会ったのは。
「あのときからあなたは、オレの騎士だったよ、ラス」
黒い制服と、神々しい金の髪。そして、狼のような冴え冴えとした蒼い瞳。私のオメガ、とエミールを呼ぶ低くて甘い声。彼のぜんぶが、こんなにもいとしい。
「だから、これからも騎士でいてよ」
エミールが口にした希望。それを必ず、このアルファは叶えてくれる。その信頼があった。
クラウスは押し黙った。彼は無言でずっとエミールを見つめていた。
本当にエミールの傍を離れていいのか。そう葛藤しているのが伝わってくる。エミールは握った手を持ち上げて、彼の手の甲に頬を押し当てた。
「オレは大丈夫だよ。スヴェンも居てくれるし。調子が悪くなったらすぐに呼ぶから」
「…………本当だな?」
「うん。ちゃんと呼ぶ」
「絶対に無理はしないと誓えるか」
「……誓うよ」
あまりに真っ直ぐな眼差しに怯みそうになるおのれを叱咤して、エミールは頷いた。
蒼い瞳が細まった。彼は一度きつく目を閉じて、それからゆるゆると吐息した。
「…………わかった。明日から復帰する」
「ラス!」
「ただし、半日だ」
「それはダメだよ!」
エミールは咄嗟に反対の言葉を口にした。クラウスが怪訝な表情になる。エミールは慌てて首を横に振った。
「半日なら、今日だってもうスヴェンやルーと過ごした! オレが本当に大丈夫かどうか、ちゃんと、一日離れて試してほしい! そうじゃないとオレ……ずっと、ラスに甘えてばかりになるから」
「甘えることのなにが悪い。おまえはいのちの危機に晒されたんだ。あれからまだ四か月も経ってないんだぞ」
「でも……オレだって、ちゃんと、自分の足で立ちたいよ。ラスにまもられてばっかりじゃなくて、ラスを、まもれるように、なりたいんだ」
話しながら、泣けてきた。
クラウスから離れるための時間をつくるため、クラウスをまもれるようになりたいだなんて口実を口にする自分が、滑稽でバカみたいだった。
「泣くな、エル」
クラウスの唇がこめかみに触れた。これじゃ泣き落としだ。
「な、泣いて、ない……」
「…………わかった。わかった、エミール。明日から通常どおりに復帰する。それでいいな?」
クラウスの方が折れた。エミールはやさしいアルファを抱きしめて、なんども頷いた。
「うん……うん、ラス、ありがとう」
「私はいつまで経ってもおまえに弱い」
「ふ、ふふっ……うん。ありがとう。明日、見送るね」
「ああ」
「あなたの騎士姿、楽しみだな」
「なんて殺し文句だ」
キスで唇を塞がれた。幾度も、幾度も重なって、離れる。その度にちゅ、ちゅ、と小さな音が鳴った。
「ラス、もうひとつ、お願いしてもいい?」
「無論。私は、おまえの奴隷だからな」
こんなに体格が良くて、アルファで、騎士で、王族なのに。奴隷という単語とクラウスの存在がちぐはぐすぎて、エミールはまた笑ってしまう。
「なんでも言ってくれ」
いとしい男に促され、エミールは彼の瞳を見つめながらささやいた。
「このまま、抱いて」
クラウスはとても勘が鋭く、エミールに関して些細な違和感も見逃さないひとだから、ここから逃げるということを決めた以上、クラウスにそれを悟られないよう一気呵成に行動に移さなければならなかった。
エミールはおのれの考えをファルケンに話し、簡単な打ち合わせを終えて彼と別れた。
室内に戻ると、スヴェンが温かい紅茶を淹れてくれていた。
このやさしい侍従ともお別れなのだ。感傷で喉が塞がれ、紅茶の味はよくわからなかった。
エミールがファルケンと会ったことは、スヴェンからクラウスに報告がいくだろう。だから風呂でファルケンの匂いを流すなどの下手な工作はせず、エミールはふだん通りに過ごした。
やがて王城からクラウスが戻ってきた。一歩部屋に入った途端、クラウスの眉間にすこしのしわが寄った。
「ルーと会ったよ」
エミールは先にそれを伝えた。そうか、とクラウスが頷いた。彼の両手が伸びてきて、抱擁をされた。エミールはその背をしっかりと抱き返した。
ファルケンの匂いを消そうとしているのか、それとも自分の匂いをつけようとしているのか、クラウスがエミールに頬ずりをしてくる。
「アマルは、元気でしたか?」
「ああ、元気だった」
「アマルの子は……」
子どもの様子を訊こうとして、声が詰まった。クラウスがやさしく後頭部を撫でてくれた。
「兄上によく似た男の子だ」
「そう……」
アマーリエはすごい。エドゥルフに次いで男児を出産したのだから。王太子の跡継ぎは着実に生まれている。
胸の奥がじくじくと疼いた。その痛みと同じだけ、クラウスにも子どもを与えてあげたいという思いがあった。
自分はもうできないから……誰か、クラウスのために子どもを生んでくれるひと……オメガでも女性でも、クラウスに釣り合うひとが、クラウスの元へ来てくれたらいい。
最初に、なぜこの決断ができなかったのか。
クラウスとの出会いを思い出しながら、エミールは後悔を覚えた。
クラウスと自分とは、始めから身分が違いすぎた。運命のつがいだからといっても、出会ってすぐに離れていれば、別れがこんなにつらくなることはなかっただろう。
出会ってすぐに、離れていればよかった。
でも、それ以上の強さで、この男と出会えて良かったと思っている自分が居る。
クラウスに会えて、愛されて、愛したこと。それがエミールの礎だ。この先クラウスと離れることになっても。クラウスの傍に居られなくても。クラウスの愛が、クラウスへの愛が、エミールのこころの中心にあり続ける。
「どうした、そんな顔をして」
クラウスの蒼い瞳が、心配げに細められた。
エミールはしずかに首を横へ振って、男の頬をてのひらで包み、引き寄せた。
唇が合わさる。
「あなたのことが好きだなぁと思って」
そう答えて、エミールは笑った。
「私も愛している」
クラウスがささやき、今度は彼のほうからキスを仕掛けてきた。
エミールが唇を開いて舌を絡めると、クラウスが驚いたように目を丸くした。
怪我を負って以降、キスは幾度もしてきた。毎日、ひとつの寝台で一緒に眠っていた。けれど、性的な接触はなかった。だからこれが、ひさしぶりの深いキスだった。
クラウスの舌は遠慮がちにエミールのそれと絡み合い、ひそやかな水音を立てた。
「…………んぁ。ラス、ラス」
「エミール。私のオメガ」
「ラス、お願いが、あるんだけど」
キスの合間で、そう伝える。クラウスが軽く小首を傾げて、エミールの目を覗き込んできた。
「前に、オレのしたいことなら叶えてくれるって言ったこと、覚えてる?」
「無論だ」
クラウスの即答にエミールはすこし笑った。
「あのね、ラス」
「なんだ」
「明日から、騎士団の仕事に戻ってほしい」
クラウスが真顔でこちらを見つめてきた。
いつ見ても狼のように凛々しい顔だ。エミールの好きな顔だ。エミールは彼の顎先にキスをして、ひたいにかかる金色の髪をそっと掻き上げた。
「オレはもう大丈夫だから、騎士団に戻って」
「……エミール」
「今日だって、ちゃんと留守番できたでしょ?」
すこし前までの自分は、不安定で、ふとした拍子に泣いたり暴れたりしていた。だから隣にはクラウスかスヴェンがずっと付き添っていた。
でもいまは、正常になってきている。
今日だって、アマーリエの出産の報告を聞いたときもおかしくなりかけたが、我を忘れるほど大きく崩れたりはしなかった。
「オレ、もう大丈夫だよ」
エミールが繰り返した言葉を聞いて、クラウスの眉が苦悶するように寄せられた。彼は一番状態が悪かったときのエミールを知っている。正気を失って、記憶すら失くしていたエミールのことを。
手が握られた。あたたかで大きな手だ。指に指を絡めるようにしてエミールはそれを握り返した。
「あなたの正装、久しぶりに見た」
クラウスは登城前に、王族としてふさわしい身なりを整えていた。この屋敷に居るときはエミールに付き合って部屋着が多かったから、ちゃんとした格好をするクラウスを見るのは久しぶりだった。
「やっぱり、似合いますね」
「エル」
「でもオレは、騎士団の制服姿のあなたが一番好きです」
黒い片マントと、黒い制服。それに身を包んだクラウスが、一番恰好いい。だって。
「初めて会ったときから、あなたは騎士だったから」
あれはもう八年近く前になるのか。
厩舎で野盗に襲われかけていたエミールをたすけに、飛び込んできてくれたクラウスと会ったのは。
「あのときからあなたは、オレの騎士だったよ、ラス」
黒い制服と、神々しい金の髪。そして、狼のような冴え冴えとした蒼い瞳。私のオメガ、とエミールを呼ぶ低くて甘い声。彼のぜんぶが、こんなにもいとしい。
「だから、これからも騎士でいてよ」
エミールが口にした希望。それを必ず、このアルファは叶えてくれる。その信頼があった。
クラウスは押し黙った。彼は無言でずっとエミールを見つめていた。
本当にエミールの傍を離れていいのか。そう葛藤しているのが伝わってくる。エミールは握った手を持ち上げて、彼の手の甲に頬を押し当てた。
「オレは大丈夫だよ。スヴェンも居てくれるし。調子が悪くなったらすぐに呼ぶから」
「…………本当だな?」
「うん。ちゃんと呼ぶ」
「絶対に無理はしないと誓えるか」
「……誓うよ」
あまりに真っ直ぐな眼差しに怯みそうになるおのれを叱咤して、エミールは頷いた。
蒼い瞳が細まった。彼は一度きつく目を閉じて、それからゆるゆると吐息した。
「…………わかった。明日から復帰する」
「ラス!」
「ただし、半日だ」
「それはダメだよ!」
エミールは咄嗟に反対の言葉を口にした。クラウスが怪訝な表情になる。エミールは慌てて首を横に振った。
「半日なら、今日だってもうスヴェンやルーと過ごした! オレが本当に大丈夫かどうか、ちゃんと、一日離れて試してほしい! そうじゃないとオレ……ずっと、ラスに甘えてばかりになるから」
「甘えることのなにが悪い。おまえはいのちの危機に晒されたんだ。あれからまだ四か月も経ってないんだぞ」
「でも……オレだって、ちゃんと、自分の足で立ちたいよ。ラスにまもられてばっかりじゃなくて、ラスを、まもれるように、なりたいんだ」
話しながら、泣けてきた。
クラウスから離れるための時間をつくるため、クラウスをまもれるようになりたいだなんて口実を口にする自分が、滑稽でバカみたいだった。
「泣くな、エル」
クラウスの唇がこめかみに触れた。これじゃ泣き落としだ。
「な、泣いて、ない……」
「…………わかった。わかった、エミール。明日から通常どおりに復帰する。それでいいな?」
クラウスの方が折れた。エミールはやさしいアルファを抱きしめて、なんども頷いた。
「うん……うん、ラス、ありがとう」
「私はいつまで経ってもおまえに弱い」
「ふ、ふふっ……うん。ありがとう。明日、見送るね」
「ああ」
「あなたの騎士姿、楽しみだな」
「なんて殺し文句だ」
キスで唇を塞がれた。幾度も、幾度も重なって、離れる。その度にちゅ、ちゅ、と小さな音が鳴った。
「ラス、もうひとつ、お願いしてもいい?」
「無論。私は、おまえの奴隷だからな」
こんなに体格が良くて、アルファで、騎士で、王族なのに。奴隷という単語とクラウスの存在がちぐはぐすぎて、エミールはまた笑ってしまう。
「なんでも言ってくれ」
いとしい男に促され、エミールは彼の瞳を見つめながらささやいた。
「このまま、抱いて」
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