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狼と名もなき墓標
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未明に振り始めた雨は、夜明けを待っていたかのように日の出とともに止んだ。
騎士団長であり第二王子であるクラウス・ツヴァイテ・ミュラーの伴侶、エミールに危害を加えたとして、駆けつけた騎士団の面々によりその場に居合わせた者はすべて捕縛された。
しかしそのほとんどは、当日中に解放されることとなる。
罪を問うことができたのは、実際にエミールに向けて矢を放ったとされるほんの数名のみであった。
ものの数日で王城全体を騒がせ、混乱に陥れたこの騒動は、後に、『ドナースマルクの毒』と呼ばれるようになる。
だがこの事件が世間に漏れることはなかった。
すべての王城関係者に、ミュラー家が緘口令を布いたからだ。
「今回の件はすべて、ドナースマルクの亡霊によるものだ」
王太子マリウスは、宰相や大臣、貴族院の議長と上位貴族の数名のみを緊急召集した場で、重々しくそう切り出した。
円卓を囲んで、全員が沈痛な面持ちをしている。
マリウスの左隣りにはクラウス、右隣りにはユリウスの姿があった。
当事者であるクラウスはともかく、ユリウスを呼ぶことにマリウスは否やを唱えたが、ユリウス本人は、
「僕にも顛末を知る権利はありますよね」
と言って譲らなかった。確かに、ユリウスも無関係ではない。マリウスは仕方なく末弟の同席を許可した。
クラウスは腕を組んで目を閉じている。服で隠れているが、そのあちこちに包帯が巻かれていることをマリウスは知っている。エミールを救助する際にできた傷だ。だが彼は、おのれの怪我を気にする余裕などないのだろう。
クラウスのオメガは山から滑落し、現在は王城の医師団が懸命に彼のいのちを繋ぐべく、手術を行っているところなのだ。
マリウスにできることは、一刻も早くこの場を解散させ、クラウスをエミールの元へ行かせることだけだった。
マリウスは全員の顔を見渡し、口を開いた。
「ここに集う誰もが、今回の件の関係者であり、被害者であり、加害者である」
マリウスの言葉に数名が項垂れた。
議長は、憑き物が落ちたように放心状態だった。
「クラウス。第一騎士団出立後になにがあったかを話してくれ」
マリウスの指示を受けて、クラウスが瞼を持ち上げた。冴え冴えとした蒼い瞳が、ちらとマリウスを見る。
「四日前、オシュトロークに不穏な動きありとする報告が齎され、私は国王陛下の命令を受けて『第一』とともにオシュトロークへ向かいました。陛下に騎士団を動かすよう強く進言したのは、議長及びその他貴族院の総意だと聞いています」
クラウスの視線が議長らに流れた。
彼らは生唾を飲み込み、クラウスの怒気を甘んじて受け止めていた。
クラウスの話では、出立した当初は特に異変はなかったとのことだった。
だが、進んでいくうちに徐々に違和感が際立っていった。
「従士の数が減っていったのです」
従士は、騎士の補佐をする者のことだ。馬の世話を始め、鎧の準備、武具の手入れ、その他諸々。それに加え彼らは、騎士団の貴重な戦力でもある。
クラウスら先発隊は最速でオシュトロークに向かっていた。途中、町や村に立ち寄り馬やおのれの休息をとる。後発部隊は必要物資を積んだ荷車があるので、速度はゆっくりになるが、互いの動向は鳥や伝令を使いわかるようになっていた。
その後発隊から、従士の数が減っているとの報せがクラウスの元へ届いた。
なにごとかと数名を後発隊の元へ引き返させたが、彼らが先発隊に戻ってくることはなかった。
そのうち、先発隊の方でも幾人かが居なくなった。
争った形跡などはなかった。従士は、自身で荷物をまとめ、誰にも見咎められることなくごく自然に隊を離脱していたことになる。
「そのうちに気づきました。異変が起こるのは決まって、貴族の領地を通過した後だということに」
クラウスは馬脚をゆるめた。右腕のハルクだけにおのれの疑惑を告げた。
自分の知らぬところで、なにかが起こっている。
妙なことはさらにあった。
オシュトローク帝国で軍が動いている気配がないのである。
クラウスは『狼』を斥候として使い、旧ヴローム村へ先行させていたが、彼らからの報告を見る限り、戦端が開く様子はまるでなかった。
では、議会でのあの「オシュトロークに不穏な動きあり」とする報せはなんだったのか。
クラウスは出立二日目にして、騎士団の進行を完全に停止させた。
「姿の見えぬ何者かが、我ら騎士団になにをさせたいのか。それがまったく読めぬ以上、迂闊に動くべきではないと判断しました」
オシュトロークへ向かうのをやめたクラウスは、これまでに通過した貴族の領地でなにがあったのか、秘密裏に調査を始めた。
数名の部下を使い、町に潜らせる。
消えた従士の行方も追わせた。
クラウス自身も身を隠しながら、調査に加わった。
そこで判明したのは、領主がクラウスに無断で騎士団の従士を使ったという事実だった。
ひと目を盗み、領主自らが一従士と接触し、
「これはクラウス騎士団長からの至急の報せである。直ちにこれを持って王城へ急行せよ」
と尤もらしく指示される。
貴族階級の多い騎士はともかく、年齢も若く身分も劣る従士である。しかも相手は、サーリーク王国の上位貴族で、領主でもある男だ。裏を勘繰れという方が難しい。
こうして年若い従士は領主から受け取った書簡を握りしめ、隊を離れた。
秘密裏に、という指示もあったのだろう。隊の誰にも報告することなく迅速に行動に移したので、残された者からすると従士がひとり消えた、という事態になったのだ。
「ふつう、分隊長の指示を仰ぐものではないのか?」
マリウスが疑問を差しはさむと、クラウスが当該領主を見据えたまま、
「通常ならばそうです」
と答えた。
「しかし身分的に遥かに上の者に、誰にも言わずに迅速に行け、と命令されたらどうでしょう。しかも相手は自国の貴族だ。敵でない者の言葉を疑えという教育は、騎士団ではしておりませんので」
平坦な声音で、クラウスが言葉を重ねた。いつも無表情に近い顔をしているが、いまは殊更に氷のような表情だった。
クラウスが声を発するたびに、隠しきれぬ怒気が漏れている。
マリウスですら、背に汗を滲ませるほどだった。
ともかく、従士は王城へと使い走りをさせられた。とすると王城でなにかが起こっていることになる。そう考えたクラウスは、王都へと戻ることを決めた。
クラウスに内密で従士が使われたことを鑑みれば、このまま身を隠して移動する方が良い。夜の闇に紛れて、クラウスは王都への道を辿った。
この時点でもオシュトローク軍に動きありとの報告はなかった。つまり、オシュトロークは騎士団を動かすための完全なる餌だ。偽の報告にまんまと踊らされてしまったことに腹が立った。
エミールと離れなくても良かったではないか。
そう考え、ふと引っ掛かった。
悪戯に騎士団を動かして得をする者の存在は、現時点では思い当たらない。だが、クラウスが居なくなったことで影響のある人物は、ひとりだけ居る。それがエミールだ。
おのれの思考を、クラウスは一旦振り払った。
飛躍しすぎだ。つがいの傍に居られないさびしさが、考えを極端なものにしてしまっている。
それにエミールには『鷹』が居る。
王城でただひとり、エミールのためだけに動ける存在が。
護衛には『狼』もつけている。『狼』は優秀だ。エミールの身に万一のことなど起こるはずがなかった。
王都へ戻ることを、『鷹』にだけは知らせておこうか、とも考えたが、自身の目を掻い潜って従士を動かされたばかりだ。鷹を飛ばすところを目撃されないとも限らない。
王城での動きを探るには、自身の動向を完全に消し去った方が良いだろうとクラウスは判断した。
騎士団の残りの面々は、ハルクに預けた。制服を脱ぎ平服に着替えさせるよう命じてある。騎士団はいつの間にか平民の集まりのような出で立ちになり、その後少人数ずつに分けて隊列から離脱させていった。
離脱した面々は、王城近くで潜むクラウスの元に合流する手筈とした。
クラウスは身を隠し、情報を集めながら一路王都へと向かった。
未明に振り始めた雨は、夜明けを待っていたかのように日の出とともに止んだ。
騎士団長であり第二王子であるクラウス・ツヴァイテ・ミュラーの伴侶、エミールに危害を加えたとして、駆けつけた騎士団の面々によりその場に居合わせた者はすべて捕縛された。
しかしそのほとんどは、当日中に解放されることとなる。
罪を問うことができたのは、実際にエミールに向けて矢を放ったとされるほんの数名のみであった。
ものの数日で王城全体を騒がせ、混乱に陥れたこの騒動は、後に、『ドナースマルクの毒』と呼ばれるようになる。
だがこの事件が世間に漏れることはなかった。
すべての王城関係者に、ミュラー家が緘口令を布いたからだ。
「今回の件はすべて、ドナースマルクの亡霊によるものだ」
王太子マリウスは、宰相や大臣、貴族院の議長と上位貴族の数名のみを緊急召集した場で、重々しくそう切り出した。
円卓を囲んで、全員が沈痛な面持ちをしている。
マリウスの左隣りにはクラウス、右隣りにはユリウスの姿があった。
当事者であるクラウスはともかく、ユリウスを呼ぶことにマリウスは否やを唱えたが、ユリウス本人は、
「僕にも顛末を知る権利はありますよね」
と言って譲らなかった。確かに、ユリウスも無関係ではない。マリウスは仕方なく末弟の同席を許可した。
クラウスは腕を組んで目を閉じている。服で隠れているが、そのあちこちに包帯が巻かれていることをマリウスは知っている。エミールを救助する際にできた傷だ。だが彼は、おのれの怪我を気にする余裕などないのだろう。
クラウスのオメガは山から滑落し、現在は王城の医師団が懸命に彼のいのちを繋ぐべく、手術を行っているところなのだ。
マリウスにできることは、一刻も早くこの場を解散させ、クラウスをエミールの元へ行かせることだけだった。
マリウスは全員の顔を見渡し、口を開いた。
「ここに集う誰もが、今回の件の関係者であり、被害者であり、加害者である」
マリウスの言葉に数名が項垂れた。
議長は、憑き物が落ちたように放心状態だった。
「クラウス。第一騎士団出立後になにがあったかを話してくれ」
マリウスの指示を受けて、クラウスが瞼を持ち上げた。冴え冴えとした蒼い瞳が、ちらとマリウスを見る。
「四日前、オシュトロークに不穏な動きありとする報告が齎され、私は国王陛下の命令を受けて『第一』とともにオシュトロークへ向かいました。陛下に騎士団を動かすよう強く進言したのは、議長及びその他貴族院の総意だと聞いています」
クラウスの視線が議長らに流れた。
彼らは生唾を飲み込み、クラウスの怒気を甘んじて受け止めていた。
クラウスの話では、出立した当初は特に異変はなかったとのことだった。
だが、進んでいくうちに徐々に違和感が際立っていった。
「従士の数が減っていったのです」
従士は、騎士の補佐をする者のことだ。馬の世話を始め、鎧の準備、武具の手入れ、その他諸々。それに加え彼らは、騎士団の貴重な戦力でもある。
クラウスら先発隊は最速でオシュトロークに向かっていた。途中、町や村に立ち寄り馬やおのれの休息をとる。後発部隊は必要物資を積んだ荷車があるので、速度はゆっくりになるが、互いの動向は鳥や伝令を使いわかるようになっていた。
その後発隊から、従士の数が減っているとの報せがクラウスの元へ届いた。
なにごとかと数名を後発隊の元へ引き返させたが、彼らが先発隊に戻ってくることはなかった。
そのうち、先発隊の方でも幾人かが居なくなった。
争った形跡などはなかった。従士は、自身で荷物をまとめ、誰にも見咎められることなくごく自然に隊を離脱していたことになる。
「そのうちに気づきました。異変が起こるのは決まって、貴族の領地を通過した後だということに」
クラウスは馬脚をゆるめた。右腕のハルクだけにおのれの疑惑を告げた。
自分の知らぬところで、なにかが起こっている。
妙なことはさらにあった。
オシュトローク帝国で軍が動いている気配がないのである。
クラウスは『狼』を斥候として使い、旧ヴローム村へ先行させていたが、彼らからの報告を見る限り、戦端が開く様子はまるでなかった。
では、議会でのあの「オシュトロークに不穏な動きあり」とする報せはなんだったのか。
クラウスは出立二日目にして、騎士団の進行を完全に停止させた。
「姿の見えぬ何者かが、我ら騎士団になにをさせたいのか。それがまったく読めぬ以上、迂闊に動くべきではないと判断しました」
オシュトロークへ向かうのをやめたクラウスは、これまでに通過した貴族の領地でなにがあったのか、秘密裏に調査を始めた。
数名の部下を使い、町に潜らせる。
消えた従士の行方も追わせた。
クラウス自身も身を隠しながら、調査に加わった。
そこで判明したのは、領主がクラウスに無断で騎士団の従士を使ったという事実だった。
ひと目を盗み、領主自らが一従士と接触し、
「これはクラウス騎士団長からの至急の報せである。直ちにこれを持って王城へ急行せよ」
と尤もらしく指示される。
貴族階級の多い騎士はともかく、年齢も若く身分も劣る従士である。しかも相手は、サーリーク王国の上位貴族で、領主でもある男だ。裏を勘繰れという方が難しい。
こうして年若い従士は領主から受け取った書簡を握りしめ、隊を離れた。
秘密裏に、という指示もあったのだろう。隊の誰にも報告することなく迅速に行動に移したので、残された者からすると従士がひとり消えた、という事態になったのだ。
「ふつう、分隊長の指示を仰ぐものではないのか?」
マリウスが疑問を差しはさむと、クラウスが当該領主を見据えたまま、
「通常ならばそうです」
と答えた。
「しかし身分的に遥かに上の者に、誰にも言わずに迅速に行け、と命令されたらどうでしょう。しかも相手は自国の貴族だ。敵でない者の言葉を疑えという教育は、騎士団ではしておりませんので」
平坦な声音で、クラウスが言葉を重ねた。いつも無表情に近い顔をしているが、いまは殊更に氷のような表情だった。
クラウスが声を発するたびに、隠しきれぬ怒気が漏れている。
マリウスですら、背に汗を滲ませるほどだった。
ともかく、従士は王城へと使い走りをさせられた。とすると王城でなにかが起こっていることになる。そう考えたクラウスは、王都へと戻ることを決めた。
クラウスに内密で従士が使われたことを鑑みれば、このまま身を隠して移動する方が良い。夜の闇に紛れて、クラウスは王都への道を辿った。
この時点でもオシュトローク軍に動きありとの報告はなかった。つまり、オシュトロークは騎士団を動かすための完全なる餌だ。偽の報告にまんまと踊らされてしまったことに腹が立った。
エミールと離れなくても良かったではないか。
そう考え、ふと引っ掛かった。
悪戯に騎士団を動かして得をする者の存在は、現時点では思い当たらない。だが、クラウスが居なくなったことで影響のある人物は、ひとりだけ居る。それがエミールだ。
おのれの思考を、クラウスは一旦振り払った。
飛躍しすぎだ。つがいの傍に居られないさびしさが、考えを極端なものにしてしまっている。
それにエミールには『鷹』が居る。
王城でただひとり、エミールのためだけに動ける存在が。
護衛には『狼』もつけている。『狼』は優秀だ。エミールの身に万一のことなど起こるはずがなかった。
王都へ戻ることを、『鷹』にだけは知らせておこうか、とも考えたが、自身の目を掻い潜って従士を動かされたばかりだ。鷹を飛ばすところを目撃されないとも限らない。
王城での動きを探るには、自身の動向を完全に消し去った方が良いだろうとクラウスは判断した。
騎士団の残りの面々は、ハルクに預けた。制服を脱ぎ平服に着替えさせるよう命じてある。騎士団はいつの間にか平民の集まりのような出で立ちになり、その後少人数ずつに分けて隊列から離脱させていった。
離脱した面々は、王城近くで潜むクラウスの元に合流する手筈とした。
クラウスは身を隠し、情報を集めながら一路王都へと向かった。
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