45 / 127
騎士の帰還
12
しおりを挟む
息継ぎをしようと、はふっと口を開いたら、その隙間からクラウスの舌が入り込んできた。
口の中のやわらかな部分を探られ、鼻声が漏れる。
「ふぁ……ん、んん……」
気づけば体が浮いていた。クラウスの腕で抱き上げられている。
エミールの目線の方が、クラウスよりも上にあった。両手が塞がった男の代わりに、エミールは両のてのひらで彼の頬を包み、数秒を離れることすら惜しんで、キスを続けた。
クラウスが器用に続き部屋のドアを開き、エミールの寝室へ足を踏み入れた。
一か月、ひとりで寝続けた寝台。クラウスの匂いがもう消えてしまっている敷布。そこに下ろされ、横たえられる。
絡まっていた舌が、ひそやかな水音を立てて離れた。エミールは閉じていた瞼をゆっくりと開く。目が潤んでいるのが自分でもわかった。すこし歪んだ視界に、クラウスの顔が大きく映っている。
熱っぽい瞳が、ひたすらにエミールを見つめていた。
もう一度キスがしたい。そう願ったエミールの思考を読んだかのように、自分を組み敷く男が唇を寄せてきた。
深く、深く重なる。
呼吸も、唾液も、喘ぎ声も、なにもかもがクラウスに奪われてゆく。
体の中心にどうしようもない欲望が集まっていくのを感じた。下腹部はクラウスのそれとぴたりと触れ合っている。だからエミールのそこだけでなく、クラウスの牡も顕著な変化を遂げていることが、服越しに伝わってきた。
「あ、……あ、あ……」
切れ切れに声が漏れた。
アルファの誘発香。それがとろりと濃厚に溢れだして、エミールの脳をどろどろに溶かしてゆく。
クラウスもたぶん、エミールの匂いを感じ取っている。蒼い双眸には、隠しきれない情欲が揺らめいていた。
「エル」
「ん……」
「ファルケンから、村のことは聞いたか?」
「んぁ……な、なんで、いま」
狂おしいほどの欲求を抱えているくせに、まったく色気のないことを告げてくる男を潤んだ目で睨むと、苦しげに眉を寄せたクラウスが、片手でひたいを押さえ、はぁ、と大きく息を吐いた。
「先に話をしたい……が、私の理性が限界だ」
話ならエミールもしたかった。
クラウスがなにをしていたのか。そして、なにをしようとしているのか。
これまでのこと、これからのことを聞きたかった。
「ちょっと、離れましょうか」
クラウスの下から体をずり上げ、男の胸を押して距離を取ろうとすると、
「嫌だ」
と子どものような言葉が返ってくる。
「もう充分に離れていた」
逃すまいと腰に腕が巻きついて、向い合わせの形でベッドにごろりと横にさせられた。
「いまは離れていたくない。エル、私のオメガ」
ちゅ、と唇を啄まれ、エミールはまたぐずぐずに溶けそうになる。
「でも、話……が」
「話はこのままでできる」
「できますか?」
疑わしい目を彼に向けると、クラウスが整った顔にほろりと苦笑を浮かべた。
「たぶん、な」
本当だろうか? エミールはむしろ自分の理性の方が心配になってくる。
クラウスの香りで、もう、おかしくなりそうだ。
なぜこんなにもこの男が欲しいと思うのだろう。
ひと月離れたせいで、アルファの匂いへの耐性がなくなったからか。でもファルケンの香りを嗅いでもこんな気持ちにはならなかった。運命のつがいだからか。魂で惹かれ合う相手だから、こんなにも恋しくて、こんなにも苦しいのだろうか。
魂のつがいがクラウスでなかったとしても、自分はこうなっていたのだろうか。
仮定の話は、結論がでない。
だってエミールはもう知っている。もう知ってしまった。
クラウスの匂いも。結婚してくれ、と毎朝口説いてくる、声の熱さも。エミールを見つめて細められる蒼玉の瞳のうつくしさも。狼のように端整で凛々しい容貌も。触れてくるてのひらの温度も。
クラウス・ツヴァイテ・ミュラーという男のそられすべてが、おのれのこころに刻まれてしまっている。
運命がなにかなんてわからない。それがクラウスじゃなかったならどうなっていたかなんてわからない。
でもいま自分が欲しているのは、自分を抱きしめているこの男なのだ。
「エル、エミール、待ってくれ」
「んぁ……な、なに」
「匂いが……おまえの、匂いが私を」
「ん……だから、離れようって言ってるのに」
「わかった。……わかった、互いに後ろを向こう」
苦し紛れの折衷案を、クラウスが出してきた。
離れたくないけれど先に話はしたい。その思いはエミールにもあったので、二人は無言で頷きあって、同時に体をころりと動かした。
抱き合う形から、背中合わせの形になる。
体位を変えたせいで開いた距離は、すぐにクラウスの方から埋められた。背中と背中を触れ合わせた状態で、エミールとクラウスはゆっくりと呼吸をした。
「この部屋は、どこを向いてもエルの匂いがする」
「それはそうだよ。オレの部屋なんだから」
「まさかここにまでファルケンを入れていないだろうな」
「しつこいなぁ。なんでそんなにルーを気にするんですか」
呆れて溜め息をついたら、肩甲骨のあたりがこすれた。ささやかな刺激だったのに、皮膚が薄くなったかのように肌が過敏に粟立った。はふ、と熱い吐息が漏れてしまう。
「ファルケンは、きみにとって特別な相手だろう」
「一緒に育ったんだから、当然だってば」
「私は奴に、嫉妬している」
直截な言葉に、エミールはふふっと笑ってしまった。
「ヴローム村のことは、どこまで聞いた?」
「……村ぐるみで、オメガを売ってたって……新聞には、ベータの子も売られたって書いてた」
「そうだ。村から連れ出された孤児院の子どもたちは、そのほとんどが売られていた」
「うん」
「アダムは捕らえた」
「うん」
「ファルケンの調査では、アダムの祖父の代から、オシュトロークとの繋がりがあったようだ」
話している声からは、情欲は薄れ、代わりにエミールを案じるような色で染まる。
エミールはクラウスの説明に、ひとつひとつ頷きを返した。
ファルケンが村の実情を教えてくれたときは、彼自身も当事者だったから怒りにしばしば語尾を震わせていたが、クラウスは終始淡々と簡潔に語っていて、それが却ってヴローム村の闇を克明に浮き上がらせるようだった。
王都へ行くと言ってアダムに連れられて行った、兄や姉のような彼らの顔をエミールは思い浮かべながら、クラウスの声に耳を傾けた。
オシュトロークへ売られた彼らを待っていたのは、凄惨な処遇だったという。
「オシュトロークという国は、いまだ奴隷制度がある」
オシュトローク帝国はサーリークと比べ身分格差が厳然としている。
貴族は貴族、商人は商人、奴隷は奴隷。生まれたときから身分は決まっており、それ以外のものになることが難しい。そういう国だった。
だが、高貴なる身分に生まれようが、卑しい家系に生まれようが、あるときをきっかけに否応なく与えられる身分があった。それがオメガだ。
オメガは、オメガという身分になり、オメガへの分化が認められて以降は皇帝の管理下となる。
オメガの仕事は、端的に言うと性奴隷だ。
オメガは総じて見目麗しく、小柄で、華奢な体躯になると言われている。それに加え、オメガはアルファと交わると、アルファの子を成す可能性が、他のバース性に比べて高い。
国を繁栄させるのにまさにうってつけの存在だった。
オシュトローク皇帝は、複数のオメガを囲い、寵を与え、おのれの子を孕ませた。他のオメガは、他国の要人をもてなすために使われたり、功績を上げた者への報償として与えられたりした。そこにオメガの意思はなかった。
オメガは、オメガ。そういう身分なのだ。
そうして酷使されたオメガは、最終的にとある場所に集められた。
「オメガの村、というのがオシュトロークに存在する」
クラウスの言葉が記憶に引っかかり、エミールはそれを手繰り寄せた。
オメガの村。どこで耳にしたのか。
そうだ、村が野盗に襲われたときだ。あのとき、エミールを押さえつけた男たちの誰かが言っていた。
(噂があったろ。オメガの集まる村がどっかにあるって)
確か、そう口にしていたのではなかったか。
口の中のやわらかな部分を探られ、鼻声が漏れる。
「ふぁ……ん、んん……」
気づけば体が浮いていた。クラウスの腕で抱き上げられている。
エミールの目線の方が、クラウスよりも上にあった。両手が塞がった男の代わりに、エミールは両のてのひらで彼の頬を包み、数秒を離れることすら惜しんで、キスを続けた。
クラウスが器用に続き部屋のドアを開き、エミールの寝室へ足を踏み入れた。
一か月、ひとりで寝続けた寝台。クラウスの匂いがもう消えてしまっている敷布。そこに下ろされ、横たえられる。
絡まっていた舌が、ひそやかな水音を立てて離れた。エミールは閉じていた瞼をゆっくりと開く。目が潤んでいるのが自分でもわかった。すこし歪んだ視界に、クラウスの顔が大きく映っている。
熱っぽい瞳が、ひたすらにエミールを見つめていた。
もう一度キスがしたい。そう願ったエミールの思考を読んだかのように、自分を組み敷く男が唇を寄せてきた。
深く、深く重なる。
呼吸も、唾液も、喘ぎ声も、なにもかもがクラウスに奪われてゆく。
体の中心にどうしようもない欲望が集まっていくのを感じた。下腹部はクラウスのそれとぴたりと触れ合っている。だからエミールのそこだけでなく、クラウスの牡も顕著な変化を遂げていることが、服越しに伝わってきた。
「あ、……あ、あ……」
切れ切れに声が漏れた。
アルファの誘発香。それがとろりと濃厚に溢れだして、エミールの脳をどろどろに溶かしてゆく。
クラウスもたぶん、エミールの匂いを感じ取っている。蒼い双眸には、隠しきれない情欲が揺らめいていた。
「エル」
「ん……」
「ファルケンから、村のことは聞いたか?」
「んぁ……な、なんで、いま」
狂おしいほどの欲求を抱えているくせに、まったく色気のないことを告げてくる男を潤んだ目で睨むと、苦しげに眉を寄せたクラウスが、片手でひたいを押さえ、はぁ、と大きく息を吐いた。
「先に話をしたい……が、私の理性が限界だ」
話ならエミールもしたかった。
クラウスがなにをしていたのか。そして、なにをしようとしているのか。
これまでのこと、これからのことを聞きたかった。
「ちょっと、離れましょうか」
クラウスの下から体をずり上げ、男の胸を押して距離を取ろうとすると、
「嫌だ」
と子どものような言葉が返ってくる。
「もう充分に離れていた」
逃すまいと腰に腕が巻きついて、向い合わせの形でベッドにごろりと横にさせられた。
「いまは離れていたくない。エル、私のオメガ」
ちゅ、と唇を啄まれ、エミールはまたぐずぐずに溶けそうになる。
「でも、話……が」
「話はこのままでできる」
「できますか?」
疑わしい目を彼に向けると、クラウスが整った顔にほろりと苦笑を浮かべた。
「たぶん、な」
本当だろうか? エミールはむしろ自分の理性の方が心配になってくる。
クラウスの香りで、もう、おかしくなりそうだ。
なぜこんなにもこの男が欲しいと思うのだろう。
ひと月離れたせいで、アルファの匂いへの耐性がなくなったからか。でもファルケンの香りを嗅いでもこんな気持ちにはならなかった。運命のつがいだからか。魂で惹かれ合う相手だから、こんなにも恋しくて、こんなにも苦しいのだろうか。
魂のつがいがクラウスでなかったとしても、自分はこうなっていたのだろうか。
仮定の話は、結論がでない。
だってエミールはもう知っている。もう知ってしまった。
クラウスの匂いも。結婚してくれ、と毎朝口説いてくる、声の熱さも。エミールを見つめて細められる蒼玉の瞳のうつくしさも。狼のように端整で凛々しい容貌も。触れてくるてのひらの温度も。
クラウス・ツヴァイテ・ミュラーという男のそられすべてが、おのれのこころに刻まれてしまっている。
運命がなにかなんてわからない。それがクラウスじゃなかったならどうなっていたかなんてわからない。
でもいま自分が欲しているのは、自分を抱きしめているこの男なのだ。
「エル、エミール、待ってくれ」
「んぁ……な、なに」
「匂いが……おまえの、匂いが私を」
「ん……だから、離れようって言ってるのに」
「わかった。……わかった、互いに後ろを向こう」
苦し紛れの折衷案を、クラウスが出してきた。
離れたくないけれど先に話はしたい。その思いはエミールにもあったので、二人は無言で頷きあって、同時に体をころりと動かした。
抱き合う形から、背中合わせの形になる。
体位を変えたせいで開いた距離は、すぐにクラウスの方から埋められた。背中と背中を触れ合わせた状態で、エミールとクラウスはゆっくりと呼吸をした。
「この部屋は、どこを向いてもエルの匂いがする」
「それはそうだよ。オレの部屋なんだから」
「まさかここにまでファルケンを入れていないだろうな」
「しつこいなぁ。なんでそんなにルーを気にするんですか」
呆れて溜め息をついたら、肩甲骨のあたりがこすれた。ささやかな刺激だったのに、皮膚が薄くなったかのように肌が過敏に粟立った。はふ、と熱い吐息が漏れてしまう。
「ファルケンは、きみにとって特別な相手だろう」
「一緒に育ったんだから、当然だってば」
「私は奴に、嫉妬している」
直截な言葉に、エミールはふふっと笑ってしまった。
「ヴローム村のことは、どこまで聞いた?」
「……村ぐるみで、オメガを売ってたって……新聞には、ベータの子も売られたって書いてた」
「そうだ。村から連れ出された孤児院の子どもたちは、そのほとんどが売られていた」
「うん」
「アダムは捕らえた」
「うん」
「ファルケンの調査では、アダムの祖父の代から、オシュトロークとの繋がりがあったようだ」
話している声からは、情欲は薄れ、代わりにエミールを案じるような色で染まる。
エミールはクラウスの説明に、ひとつひとつ頷きを返した。
ファルケンが村の実情を教えてくれたときは、彼自身も当事者だったから怒りにしばしば語尾を震わせていたが、クラウスは終始淡々と簡潔に語っていて、それが却ってヴローム村の闇を克明に浮き上がらせるようだった。
王都へ行くと言ってアダムに連れられて行った、兄や姉のような彼らの顔をエミールは思い浮かべながら、クラウスの声に耳を傾けた。
オシュトロークへ売られた彼らを待っていたのは、凄惨な処遇だったという。
「オシュトロークという国は、いまだ奴隷制度がある」
オシュトローク帝国はサーリークと比べ身分格差が厳然としている。
貴族は貴族、商人は商人、奴隷は奴隷。生まれたときから身分は決まっており、それ以外のものになることが難しい。そういう国だった。
だが、高貴なる身分に生まれようが、卑しい家系に生まれようが、あるときをきっかけに否応なく与えられる身分があった。それがオメガだ。
オメガは、オメガという身分になり、オメガへの分化が認められて以降は皇帝の管理下となる。
オメガの仕事は、端的に言うと性奴隷だ。
オメガは総じて見目麗しく、小柄で、華奢な体躯になると言われている。それに加え、オメガはアルファと交わると、アルファの子を成す可能性が、他のバース性に比べて高い。
国を繁栄させるのにまさにうってつけの存在だった。
オシュトローク皇帝は、複数のオメガを囲い、寵を与え、おのれの子を孕ませた。他のオメガは、他国の要人をもてなすために使われたり、功績を上げた者への報償として与えられたりした。そこにオメガの意思はなかった。
オメガは、オメガ。そういう身分なのだ。
そうして酷使されたオメガは、最終的にとある場所に集められた。
「オメガの村、というのがオシュトロークに存在する」
クラウスの言葉が記憶に引っかかり、エミールはそれを手繰り寄せた。
オメガの村。どこで耳にしたのか。
そうだ、村が野盗に襲われたときだ。あのとき、エミールを押さえつけた男たちの誰かが言っていた。
(噂があったろ。オメガの集まる村がどっかにあるって)
確か、そう口にしていたのではなかったか。
348
お気に入りに追加
793
あなたにおすすめの小説
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
こじらせΩのふつうの婚活
深山恐竜
BL
宮間裕貴はΩとして生まれたが、Ωとしての生き方を受け入れられずにいた。
彼はヒートがないのをいいことに、ふつうのβと同じように大学へ行き、就職もした。
しかし、ある日ヒートがやってきてしまい、ふつうの生活がままならなくなってしまう。
裕貴は平穏な生活を取り戻すために婚活を始めるのだが、こじらせてる彼はなかなかうまくいかなくて…。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる