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本編
第八話 苦いキス①
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それから数週間後。
この週末は実家に帰る予定があったため、ルージュはライトに“送ってもらう”ことを理由に、ほんの短い放課後デートを楽しむはずだった。
「ルージュ」
優しく微笑んだライトが、ルージュに向かって手を差し出してくる。
「……ライト」
その意味を理解して、ルージュはほんのりと頬を染めるとその手に自分の手を添える。と、ライトは甘く笑い、そのまま手を繋いで歩き出す。
元々許された時間は長くはない。特になにか目的があるわけでもなく、ただ王都の街中を歩くだけの可愛らしいデート。
目に留まったお店があれば中に入ってウィンドウショッピングを楽しむ。それだけだ。
それでも、たったそれだけのことでも、ライトと二人きりで過ごす時間はルージュにとって今までとても幸せな時間だった。
それが、今は。
「……ルージュ?」
「っ」
どうかした? と不思議そうに向けられる瞳にハッとする。
「な、なに……っ?」
慌てて顔を上げれば、そこには困ったようなライトの綺麗な顔がある。
「ぼんやりしているから。なにかあった?」
体調が悪いわけじゃないよね? と口にされる確認はさすがライトだとしか言いようがない。
ルージュの顔色一つで、ライトには全てわかられてしまう。ルージュがぼんやりとしている理由が、体調が悪いためではなく、心ここにあらずの状態であることを。
「っ、なんでも……っ」
「……ん?」
「……ごめんなさい」
なんでもない、などという言葉が嘘であることなどライトにはバレバレだ。
それでも甘く微笑まれ、ルージュはずきりとした罪悪感に駆られながら、しゅん、と肩を小さくする。
「? なんで謝るの?」
本気で申し訳ないと感じているルージュに対し、ライトから向けられる瞳は純粋に不思議そうに瞬いた。
「……ちょっと、今、混乱してて」
「うん」
慎重に言葉を選び、おずおずと告げるルージュへと、ライトは決して先を急かすことなく静かに待ってくれている。
「それは、俺には相談できないこと?」
「っ」
追及することが申し訳なさそうな、それでいて困ったような、なんとも言えない微妙な苦笑を溢しながら尋ねられ、思わず言葉が詰まってしまう。
今まで、ライトに相談できないような“隠し事”など一度も持ったことはなかった。
けれど、今ルージュが抱えている問題は、ナイトの――ライトにも大きく関わりのあることだ。
――『オレの存在はずっと隠されてきた』
それを、ルージュが知ってしまったことを、正直にライトに話してしまっていいものだろうか。
そして。
――『オレを選べよ』
愛を告げられ、そう迫られたことを。
キスを……、ライトにも許したことのない、それ以上のことをされてしまったことを。
自分の罪を告白したら、ライトに軽蔑されてしまうかもしれないと思うと怖くなる。
だからといって、いつまでも隠しておけるものではないことを、ルージュだって頭の中ではわかっている。
ただ、怖いのだ。
まだ……、その勇気が出なくて。
「責めてるわけじゃないよ?」
「ごめんなさい……」
申し訳なさそうに小さく苦笑され、ますます身体は縮こまってしまう。
「だから、ルージュが謝る必要なんてどこにもないでしょ?」
そう言って優しい瞳を向けてくるライトからの愛情に、ずきりと胸に痛みが走る。
謝る必要がない、なんてことはない。
例えルージュが望んだことではないにしろ、ライトではない男の人にキスをされ、それ以上のことまでされた。
これは、明らかにライトに対する裏切りではないだろうか。
――『すげー嬉しい。感じてくれてたんだな』
嬉しそうにそう囁いてきた、ナイトの熱くなった吐息を思い出す。
ライトではない男の人に……、ナイトに触れられて、確かにルージュは性的な快楽を感じてしまっていた。
強引にされたキスも、身体中を愛撫してきた掌も。思い出せば、背筋にぞくりとした官能が走っていくのを感じてしまう。
――ライトでは……、ないのに。
「それとも、俺に対してなにか悪いことでもしてるの?」
「!」
くす、と冗談めかして笑われて、びく、と肩が反応した。
途端、ライトの目が丸くなり、ルージュの身体からは血の気が引いていく。
「……してるんだ……」
けれど、ライトが次に落とした呟きは悪戯っぽい響きを含んでいて、ライトがどれだけルージュのことを気遣い、大切にしてくれているかがわかって胸が痛む。
「ごめんごめん。冗談だよ」
そうくすくす笑うライトは、ルージュの心の内をどこまでわかっているのだろうか。
「本当に、どうしたの?」
本気でルージュのことを心配しているライトの瞳に、少しでも油断すれば涙が溢れそうになってしまう。
こんなに素敵で優しい恋人がいるというのに、自分はなにをしているのだろう。
「俺なんかじゃ役に立てないかもしれないけど……」
「っ! 違う……っ! 違うの……っ!」
自分が役に立てないことを心の底から申し訳なさそうに謝ってくるライトに、ルージュはふるふると首を振る。
こうしてライトと一緒にいると確信できる。
幼い頃から、なにを疑うこともなく一緒にいた、幼馴染で初恋の人でもある婚約者。
そんなライトのことを、ルージュは間違いなく……。
「……好き、なの……。……ライトのことが……、好き……」
揺らめく瞳でライトの顔を見上げれば、一瞬驚いたような表情になったライトは、すぐに柔らかな微笑みを浮かべる。
「……うん。俺も、ルージュのことが世界で一番好きだよ」
きゅ、と両手を握られて、ルージュはこくりと息を呑む。
「だから……」
わかっている。このままではいけないこと。
きちんと向き合わなければならないこと。
それは、ナイトにだけでなく、双子の弟だというナイトのことを隠しているライトにも。
そこにどんな事情があるのか、きちんと聞かなければならない。
「……ちゃんと、話すから」
「うん」
自分のことを優しく見つめてくれるライトへと真っすぐ向き直り、先日と同じ言葉を送る。
「少しだけ……、待ってて」
ほんの少しの勇気が出るまで、少しだけ。
この週末は実家に帰る予定があったため、ルージュはライトに“送ってもらう”ことを理由に、ほんの短い放課後デートを楽しむはずだった。
「ルージュ」
優しく微笑んだライトが、ルージュに向かって手を差し出してくる。
「……ライト」
その意味を理解して、ルージュはほんのりと頬を染めるとその手に自分の手を添える。と、ライトは甘く笑い、そのまま手を繋いで歩き出す。
元々許された時間は長くはない。特になにか目的があるわけでもなく、ただ王都の街中を歩くだけの可愛らしいデート。
目に留まったお店があれば中に入ってウィンドウショッピングを楽しむ。それだけだ。
それでも、たったそれだけのことでも、ライトと二人きりで過ごす時間はルージュにとって今までとても幸せな時間だった。
それが、今は。
「……ルージュ?」
「っ」
どうかした? と不思議そうに向けられる瞳にハッとする。
「な、なに……っ?」
慌てて顔を上げれば、そこには困ったようなライトの綺麗な顔がある。
「ぼんやりしているから。なにかあった?」
体調が悪いわけじゃないよね? と口にされる確認はさすがライトだとしか言いようがない。
ルージュの顔色一つで、ライトには全てわかられてしまう。ルージュがぼんやりとしている理由が、体調が悪いためではなく、心ここにあらずの状態であることを。
「っ、なんでも……っ」
「……ん?」
「……ごめんなさい」
なんでもない、などという言葉が嘘であることなどライトにはバレバレだ。
それでも甘く微笑まれ、ルージュはずきりとした罪悪感に駆られながら、しゅん、と肩を小さくする。
「? なんで謝るの?」
本気で申し訳ないと感じているルージュに対し、ライトから向けられる瞳は純粋に不思議そうに瞬いた。
「……ちょっと、今、混乱してて」
「うん」
慎重に言葉を選び、おずおずと告げるルージュへと、ライトは決して先を急かすことなく静かに待ってくれている。
「それは、俺には相談できないこと?」
「っ」
追及することが申し訳なさそうな、それでいて困ったような、なんとも言えない微妙な苦笑を溢しながら尋ねられ、思わず言葉が詰まってしまう。
今まで、ライトに相談できないような“隠し事”など一度も持ったことはなかった。
けれど、今ルージュが抱えている問題は、ナイトの――ライトにも大きく関わりのあることだ。
――『オレの存在はずっと隠されてきた』
それを、ルージュが知ってしまったことを、正直にライトに話してしまっていいものだろうか。
そして。
――『オレを選べよ』
愛を告げられ、そう迫られたことを。
キスを……、ライトにも許したことのない、それ以上のことをされてしまったことを。
自分の罪を告白したら、ライトに軽蔑されてしまうかもしれないと思うと怖くなる。
だからといって、いつまでも隠しておけるものではないことを、ルージュだって頭の中ではわかっている。
ただ、怖いのだ。
まだ……、その勇気が出なくて。
「責めてるわけじゃないよ?」
「ごめんなさい……」
申し訳なさそうに小さく苦笑され、ますます身体は縮こまってしまう。
「だから、ルージュが謝る必要なんてどこにもないでしょ?」
そう言って優しい瞳を向けてくるライトからの愛情に、ずきりと胸に痛みが走る。
謝る必要がない、なんてことはない。
例えルージュが望んだことではないにしろ、ライトではない男の人にキスをされ、それ以上のことまでされた。
これは、明らかにライトに対する裏切りではないだろうか。
――『すげー嬉しい。感じてくれてたんだな』
嬉しそうにそう囁いてきた、ナイトの熱くなった吐息を思い出す。
ライトではない男の人に……、ナイトに触れられて、確かにルージュは性的な快楽を感じてしまっていた。
強引にされたキスも、身体中を愛撫してきた掌も。思い出せば、背筋にぞくりとした官能が走っていくのを感じてしまう。
――ライトでは……、ないのに。
「それとも、俺に対してなにか悪いことでもしてるの?」
「!」
くす、と冗談めかして笑われて、びく、と肩が反応した。
途端、ライトの目が丸くなり、ルージュの身体からは血の気が引いていく。
「……してるんだ……」
けれど、ライトが次に落とした呟きは悪戯っぽい響きを含んでいて、ライトがどれだけルージュのことを気遣い、大切にしてくれているかがわかって胸が痛む。
「ごめんごめん。冗談だよ」
そうくすくす笑うライトは、ルージュの心の内をどこまでわかっているのだろうか。
「本当に、どうしたの?」
本気でルージュのことを心配しているライトの瞳に、少しでも油断すれば涙が溢れそうになってしまう。
こんなに素敵で優しい恋人がいるというのに、自分はなにをしているのだろう。
「俺なんかじゃ役に立てないかもしれないけど……」
「っ! 違う……っ! 違うの……っ!」
自分が役に立てないことを心の底から申し訳なさそうに謝ってくるライトに、ルージュはふるふると首を振る。
こうしてライトと一緒にいると確信できる。
幼い頃から、なにを疑うこともなく一緒にいた、幼馴染で初恋の人でもある婚約者。
そんなライトのことを、ルージュは間違いなく……。
「……好き、なの……。……ライトのことが……、好き……」
揺らめく瞳でライトの顔を見上げれば、一瞬驚いたような表情になったライトは、すぐに柔らかな微笑みを浮かべる。
「……うん。俺も、ルージュのことが世界で一番好きだよ」
きゅ、と両手を握られて、ルージュはこくりと息を呑む。
「だから……」
わかっている。このままではいけないこと。
きちんと向き合わなければならないこと。
それは、ナイトにだけでなく、双子の弟だというナイトのことを隠しているライトにも。
そこにどんな事情があるのか、きちんと聞かなければならない。
「……ちゃんと、話すから」
「うん」
自分のことを優しく見つめてくれるライトへと真っすぐ向き直り、先日と同じ言葉を送る。
「少しだけ……、待ってて」
ほんの少しの勇気が出るまで、少しだけ。
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