38 / 58
本編
第三十七話 引き離された手①
しおりを挟む
王宮の敷地内の一角には“嘆きの塔”なる建物が建っており、元々は罪を犯した王族などを生涯幽閉するために作られたものだという。
部屋がいくつあるのかはわからないが、その、最上階に近い一室に。なぜか、アリーチェは勾留されていた。
(……一応は王太子の元婚約者という立場を考慮して……?)
通常、王族でもないアリーチェがこんなところに収監されることはない。だが、ハインツと正式な婚約を結んでからは準王族のような扱いをされていたことは確かだ。もしかしたらその辺りを配慮してのことだろうかと首を捻りつつ、それよりも考えなければならないことがあると、唯一外の様子を見ることのできる小窓の向こうへ思いを馳せる。
今は昼。天気は快晴。だが、薄い雲の流れる青色以外の景色を見ることは叶わない。
(クロム……、は……)
アリーチェがここに囚われてから三日がたっている。王族を収監するための施設というだけはあり、アリーチェは衣食住を始めとした一通りの生活に困ることはないけれど、別の場所に連れて行かれたと思われるクロムについてはどうなのだろう。
どこの国にも言えることだろうが、罪人に対する扱いは酷いものだ。
(……ご飯……、ちゃんと食べられているかしら……)
暴力は振るわれていないだろうか。ベッドなどはないだろうから、硬く冷たい床の上でかけるものもなく眠っているのだろうか。そんな心配をしながらも、つい思い出してしまうのは、アリーチェがいつも食事を運んでいた横顔だ。
(……会いたい……)
極自然と湧き上がった想いに、アリーチェの瞳はゆらりと揺れた。
この二カ月弱。ほとんど離れることなくずっと傍にいた。
無事でいるだろうか。今、なにをしているのだろうか。
“天才”クロムのことだ。なんだかんだと周りを丸め込んで上手くやっていたり……、などと考えかけてアリーチェは首を振る。
確かにクロムは“天才”だが、人間関係構築に関しては平凡以下だ。
(クロム……!)
自分の今後よりも遥かにクロムのことの方が心配で、アリーチェは服の上からぐっと心臓の上辺りを握り締める。
――ギィ……ッ。
と。
その時、ふいにどこからか金属の動く鈍い音が聞こえ、アリーチェははっと顔を上げる。
まだ、食事が運ばれてくる時間ではない。そして、監視の兵は棟の外にいるため、ここまで昇ってくることはない。
ならば、誰がなんのために。アリーチェになんの用事があってやってくるのだろう。
(……な、に……?)
胸がざわつき、ドクドクとした鼓動を打つ。
硬い石の上を歩く二種類の足音が虚空に冷たく響き、アリーチェのいる部屋の前で止まると、鉄格子の嵌められた監視用の窓が開かれた。
「……っ」
そして、恐る恐る鉄格子の外を確認したアリーチェの瞳に飛び込んできたのは。
「! ハインツ様」
思ってもみなかった人物の姿に、アリーチェの瞳は大きく見開いた。
さらには。
「……と、イザベラ、様……」
当然のようにハインツに寄り添うイザベラへ、どうしてこんなところに来たのだろうという不審が強くなる。
王太子であるハインツが、わざわざ罪人となったアリーチェに会いに来ること自体がまず考えられなかった。だが、元婚約者として、ということであれば、苦しい言い訳だがなくもない……、かもしれない。
けれど、イザベラに関しては。
まるでハインツの隣に立っていることが当然だという顔をしているイザベラだが、二人が婚約したという話は聞いていない。にも関わらず、二人が堂々と寄り添っていることを誰も不思議に思っていないことが不思議でならなかった。
例え二人の婚約、結婚が確実なものだと周りが認めていたとしても、古代遺跡にまで同行し、今、こうしてここにいることはどう考えてもおかしなことだった。イザベラの立場を、ハインツの婚約者時代のアリーチェに置き換えてみても、そこまでのことはできないはずだった。
「アリーチェ様。御機嫌よう」
赤い唇を引き上げて、イザベラがにこりと微笑んだ。
「……一体どうなさったのですか」
裁判の日程が決まったとしても、この二人がそれを伝えに来るなどありえない。
(だったら、なに?)
裁判と言えば、今頃マクラーゲン公爵家は大変なことになっているだろうなと考えて、ツキリと胸が痛んだ。娘大事な両親のことだ。王家を相手にしたとしても、きっと正面から闘う姿勢を見せるに違いない。
「まぁ。王太子殿下自らが足を運んでくださったというのに怖いお顔」
「……」
わざとらしく口元を手で覆ってみせたイザベラには、本気で鋭い視線を向けてしまいそうになる。
言動一つ一つが鼻につく感じがするのは、そもそもアリーチェがこんなことになった元凶相手だからだろうか。
ハインツとの仲を見せつけるように一歩距離を縮めたイザベラは、咲き誇る黒薔薇を思わせるような笑顔を浮かべてゆっくりと口を開く。
「クロム・スピアーズの死刑執行が決まったので教えて差し上げた方がよろしいかと思いまして」
「っな……っ!?」
予想外も予想外。と、いうよりも、まずありない決定に、アリーチェは愕然と目を見開いて絶句する。
この国には司法というものがある。どんなに非道な罪人だとて、法廷での審議なしに刑に処されることはない。
それが。
「イザベラは優しいな」
「そんな、ハインツ様こそ……」
ハインツの口利きがあったからこそここに来ることができたのだと、イザベラは甘えた様子でその胸元に擦り寄った。ハインツはそんなイザベラの肩を軽く抱き寄せているが、目の前で甘い雰囲気に浸り出す二人の姿はもはや茶番にしか思えない。
二人の間で交わされる会話からは、わざわざイザベラがこの件をアリーチェに伝えることを進言したらしいことが窺えたが、一体なにを考えているのだろう。
確かにクロムの現状が知れることは有り難いが、なぜこんなことになっているのか意味がわからない。
アリーチェが外界から遮断されていたこのたった三日の間に、一体なにが起こっていたというのだろう。
「クロムはなにも悪くないわ……っ! クロムは私のために……!」
なぜ、突然処刑などという話になるのだろう。
確かに王家管轄の敷地内への無断侵入は大きな罪だが、それだけで即死刑になるようなものではない。
そもそもクロムがこんな強硬手段に出なければならなかったのは……、と考えて、アリーチェははっとなる。
「クロムの依頼主は私よ! つまりクロムの行動の責任は全て私にあるわ!」
クロムは、アリーチェのために古代遺跡へ侵入した。それは、アリーチェにかけられた呪いを解くためだ。そして、クロムへ解呪を依頼したのは他でもないアリーチェだ。
だから。
「悪いのは私よ……!」
アリーチェに呪いをかけたのはこの二人だ。だが、悔しいかな、証拠もなにもない状況でそんなことを主張してもなんの解決にもなりはしない。むしろ名誉棄損で訴えられ、さらに立場が悪くなってしまう可能性すらある。
だから、それはいい。悔しくて悔しくて堪らないけれど、今、彼らをその件で追及している場合ではない。
けれど。
(私を排除したかったんじゃないの……?)
真に想い合う二人が結ばれるために。イザベラを王太子妃にするために、アリーチェが邪魔だっただけではないのか。
(……呪いを解かれたら困るから……?)
呪いが解けてしまったら、再びアリーチェがハインツの婚約者になってしまうかもしれないことを危惧して、ここまでのことをするのだろうか。
ならば、アリーチェを断頭台に送ればいいだけのことだ。このまま解呪できなければどちらにせよ死ぬ運命なのだから、いっそアリーチェを刑に処せばいい。
それなのに、なぜ。
どうしてクロムを殺さなければならないのか。
今後も数々の功績を期待されるクロムを失うことは、国にとっても大きな損害となるはずなのに。
部屋がいくつあるのかはわからないが、その、最上階に近い一室に。なぜか、アリーチェは勾留されていた。
(……一応は王太子の元婚約者という立場を考慮して……?)
通常、王族でもないアリーチェがこんなところに収監されることはない。だが、ハインツと正式な婚約を結んでからは準王族のような扱いをされていたことは確かだ。もしかしたらその辺りを配慮してのことだろうかと首を捻りつつ、それよりも考えなければならないことがあると、唯一外の様子を見ることのできる小窓の向こうへ思いを馳せる。
今は昼。天気は快晴。だが、薄い雲の流れる青色以外の景色を見ることは叶わない。
(クロム……、は……)
アリーチェがここに囚われてから三日がたっている。王族を収監するための施設というだけはあり、アリーチェは衣食住を始めとした一通りの生活に困ることはないけれど、別の場所に連れて行かれたと思われるクロムについてはどうなのだろう。
どこの国にも言えることだろうが、罪人に対する扱いは酷いものだ。
(……ご飯……、ちゃんと食べられているかしら……)
暴力は振るわれていないだろうか。ベッドなどはないだろうから、硬く冷たい床の上でかけるものもなく眠っているのだろうか。そんな心配をしながらも、つい思い出してしまうのは、アリーチェがいつも食事を運んでいた横顔だ。
(……会いたい……)
極自然と湧き上がった想いに、アリーチェの瞳はゆらりと揺れた。
この二カ月弱。ほとんど離れることなくずっと傍にいた。
無事でいるだろうか。今、なにをしているのだろうか。
“天才”クロムのことだ。なんだかんだと周りを丸め込んで上手くやっていたり……、などと考えかけてアリーチェは首を振る。
確かにクロムは“天才”だが、人間関係構築に関しては平凡以下だ。
(クロム……!)
自分の今後よりも遥かにクロムのことの方が心配で、アリーチェは服の上からぐっと心臓の上辺りを握り締める。
――ギィ……ッ。
と。
その時、ふいにどこからか金属の動く鈍い音が聞こえ、アリーチェははっと顔を上げる。
まだ、食事が運ばれてくる時間ではない。そして、監視の兵は棟の外にいるため、ここまで昇ってくることはない。
ならば、誰がなんのために。アリーチェになんの用事があってやってくるのだろう。
(……な、に……?)
胸がざわつき、ドクドクとした鼓動を打つ。
硬い石の上を歩く二種類の足音が虚空に冷たく響き、アリーチェのいる部屋の前で止まると、鉄格子の嵌められた監視用の窓が開かれた。
「……っ」
そして、恐る恐る鉄格子の外を確認したアリーチェの瞳に飛び込んできたのは。
「! ハインツ様」
思ってもみなかった人物の姿に、アリーチェの瞳は大きく見開いた。
さらには。
「……と、イザベラ、様……」
当然のようにハインツに寄り添うイザベラへ、どうしてこんなところに来たのだろうという不審が強くなる。
王太子であるハインツが、わざわざ罪人となったアリーチェに会いに来ること自体がまず考えられなかった。だが、元婚約者として、ということであれば、苦しい言い訳だがなくもない……、かもしれない。
けれど、イザベラに関しては。
まるでハインツの隣に立っていることが当然だという顔をしているイザベラだが、二人が婚約したという話は聞いていない。にも関わらず、二人が堂々と寄り添っていることを誰も不思議に思っていないことが不思議でならなかった。
例え二人の婚約、結婚が確実なものだと周りが認めていたとしても、古代遺跡にまで同行し、今、こうしてここにいることはどう考えてもおかしなことだった。イザベラの立場を、ハインツの婚約者時代のアリーチェに置き換えてみても、そこまでのことはできないはずだった。
「アリーチェ様。御機嫌よう」
赤い唇を引き上げて、イザベラがにこりと微笑んだ。
「……一体どうなさったのですか」
裁判の日程が決まったとしても、この二人がそれを伝えに来るなどありえない。
(だったら、なに?)
裁判と言えば、今頃マクラーゲン公爵家は大変なことになっているだろうなと考えて、ツキリと胸が痛んだ。娘大事な両親のことだ。王家を相手にしたとしても、きっと正面から闘う姿勢を見せるに違いない。
「まぁ。王太子殿下自らが足を運んでくださったというのに怖いお顔」
「……」
わざとらしく口元を手で覆ってみせたイザベラには、本気で鋭い視線を向けてしまいそうになる。
言動一つ一つが鼻につく感じがするのは、そもそもアリーチェがこんなことになった元凶相手だからだろうか。
ハインツとの仲を見せつけるように一歩距離を縮めたイザベラは、咲き誇る黒薔薇を思わせるような笑顔を浮かべてゆっくりと口を開く。
「クロム・スピアーズの死刑執行が決まったので教えて差し上げた方がよろしいかと思いまして」
「っな……っ!?」
予想外も予想外。と、いうよりも、まずありない決定に、アリーチェは愕然と目を見開いて絶句する。
この国には司法というものがある。どんなに非道な罪人だとて、法廷での審議なしに刑に処されることはない。
それが。
「イザベラは優しいな」
「そんな、ハインツ様こそ……」
ハインツの口利きがあったからこそここに来ることができたのだと、イザベラは甘えた様子でその胸元に擦り寄った。ハインツはそんなイザベラの肩を軽く抱き寄せているが、目の前で甘い雰囲気に浸り出す二人の姿はもはや茶番にしか思えない。
二人の間で交わされる会話からは、わざわざイザベラがこの件をアリーチェに伝えることを進言したらしいことが窺えたが、一体なにを考えているのだろう。
確かにクロムの現状が知れることは有り難いが、なぜこんなことになっているのか意味がわからない。
アリーチェが外界から遮断されていたこのたった三日の間に、一体なにが起こっていたというのだろう。
「クロムはなにも悪くないわ……っ! クロムは私のために……!」
なぜ、突然処刑などという話になるのだろう。
確かに王家管轄の敷地内への無断侵入は大きな罪だが、それだけで即死刑になるようなものではない。
そもそもクロムがこんな強硬手段に出なければならなかったのは……、と考えて、アリーチェははっとなる。
「クロムの依頼主は私よ! つまりクロムの行動の責任は全て私にあるわ!」
クロムは、アリーチェのために古代遺跡へ侵入した。それは、アリーチェにかけられた呪いを解くためだ。そして、クロムへ解呪を依頼したのは他でもないアリーチェだ。
だから。
「悪いのは私よ……!」
アリーチェに呪いをかけたのはこの二人だ。だが、悔しいかな、証拠もなにもない状況でそんなことを主張してもなんの解決にもなりはしない。むしろ名誉棄損で訴えられ、さらに立場が悪くなってしまう可能性すらある。
だから、それはいい。悔しくて悔しくて堪らないけれど、今、彼らをその件で追及している場合ではない。
けれど。
(私を排除したかったんじゃないの……?)
真に想い合う二人が結ばれるために。イザベラを王太子妃にするために、アリーチェが邪魔だっただけではないのか。
(……呪いを解かれたら困るから……?)
呪いが解けてしまったら、再びアリーチェがハインツの婚約者になってしまうかもしれないことを危惧して、ここまでのことをするのだろうか。
ならば、アリーチェを断頭台に送ればいいだけのことだ。このまま解呪できなければどちらにせよ死ぬ運命なのだから、いっそアリーチェを刑に処せばいい。
それなのに、なぜ。
どうしてクロムを殺さなければならないのか。
今後も数々の功績を期待されるクロムを失うことは、国にとっても大きな損害となるはずなのに。
6
お気に入りに追加
138
あなたにおすすめの小説
年下夫の嘘
クマ三郎@書籍発売中
恋愛
結婚して三ヶ月で、ツェツィーリエは一番目の夫を亡くした。朝、いつものように見送った夫は何者かに襲われ、無惨な姿で帰ってきた。
それから一年後。喪が明けたツェツィーリエに、思いもよらない縁談が舞い込んだ。
相手は冷酷無慈悲と恐れられる天才騎士ユリアン・ベルクヴァイン公爵子息。
公爵家に迎え入れられたツェツィーリエの生活は、何不自由ない恵まれたものだった。
夫としての務めを律儀に果たすユリアンとの日々。不満など抱いてはいけない。
たとえ彼に愛する人がいたとしても……
みんなに優しい王子様に求婚されました
能登原あめ
恋愛
* 終盤よりR18のほんのりラブコメ風味(最終的に甘め)です。タグ変更してますので確認して下さいね。
第二王子のノア殿下が、王位継承権を放棄した。
公爵となり、領地を治めることが決まっている。
みんなに優しくて、誰から見ても理想の結婚相手。
そんな彼からひっそり暮らしていた公爵令嬢のイーディスに求婚状が届いた。
* 飲み物片手に気楽に読むお話です。
* 1話1500字前後でおよそ20話+おまけ小話2話の予定です。
* Rシーンは終盤、※印つけました。
* 表紙はCanvaさまで作成した画像を使用しております。
破滅はどうぞお一人で。貴方を捨てて私は幸せになります。
田太 優
恋愛
婚約者から大切な話があると呼び出された。
何を伝えたいのかは予想できる。
だから私も準備した。
勝手に共犯者にされるのは全力でお断りします!
あなたたちのことなんて知らない
gacchi
恋愛
母親と旅をしていたニナは精霊の愛し子だということが知られ、精霊教会に捕まってしまった。母親を人質にされ、この国にとどまることを国王に強要される。仕方なく侯爵家の養女ニネットとなったが、精霊の愛し子だとは知らない義母と義妹、そして婚約者の第三王子カミーユには愛人の子だと思われて嫌われていた。だが、ニネットの悪評を広げた義妹のおかげで婚約は解消される。それでも解放されずに国王の命令で次の婚約者を選ぶことになる。そこで出会ったのは、ニネットの本当の姿が見える公爵令息ルシアンだった。
【書籍化決定! 引き下げ予定】私を嫌う公爵令息がツンから極デレに進化して溺愛してくる ~一夜限りのはずなのに、媚薬の効果が切れません!~
宝羽茜
恋愛
※書籍化決定しました。10/25にKADOKAWAジュエルブックス様より発売予定。
書籍化にあたって、アルファポリスからは引き下げる予定です。
「俺に助けられるのが嫌なら――おまえが俺を助けろ」
騙されて媚薬を飲んだシェリイ・ロット男爵令嬢に手を差し伸べたのは、初恋の公爵令息オリヴァー。
嫌われているのはわかっていたが、自身も媚薬を飲んだオリヴァーを救うために一夜限りの関係を持つ。
しかし翌朝、元通り嫌われて終わりのはずが、オリヴァーがとんでもないことを言い出した。
「正式にロット男爵に婚約を申し込んだ。これでシェリイは俺の婚約者だ」
媚薬の効果が切れていないことに焦ったシェリイは元に戻す方法を模索するが、オリヴァーはそれまでの態度が嘘のようにデレデレに……いや、極デレに進化して溺愛してきた。
媚薬で極デレ進化した公爵令息と効果が切れないことに焦る男爵令嬢の、すれ違いと勘違いのお話です。
※小説家になろう(ムーンライトノベルス)にも掲載しています。
[R18]引きこもりの男爵令嬢〜美貌公爵様の溺愛っぷりについていけません〜
くみ
恋愛
R18作品です。
18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
男爵家の令嬢エリーナ・ネーディブは身体が弱くほとんどを屋敷の中で過ごす引きこもり令嬢だ。
そのせいか極度の人見知り。
ある時父からいきなりカール・フォード公爵が婚姻をご所望だと聞かされる。
あっという間に婚約話が進み、フォード家へ嫁ぐことに。
内気で初心な令嬢は、美貌の公爵に甘く激しく愛されてー?
殿下の愛は要りません。真実の愛はそこら辺に転がっていませんから。
和泉 凪紗
恋愛
貧乏伯爵令嬢のクレアは名門の学園に特待生として入学した。
そこで王子と運命的?な出会いをしてしまい、王子は婚約者に婚約破棄を告げる。
「アシュレイ、君との婚約は破棄する。わたしは真実の愛を見つけたのだ。このクレア嬢と結婚する」
「殿下、どういうおつもりですか?」
「へっ? どういうことですか?」
待って。そんな話聞いていない。わたしはそんなこと望んでませんから!
【R18】悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
春瀬湖子
恋愛
娼館・ノースィルの新米娼婦であるサシャは、いつか来るだろうデビューの為に日々勉強する毎日。
そんな彼女の元に現れたのは、相手が誰であろうと気に入らなければどんな手段を使ってでも排除すると有名なユクル公爵家からの使いだった。
しかも彼は初夜を終えれば妻を実家へ追い返すとも有名で、ついたあだ名は『悪徳公爵』。
そんな悪徳公爵の閨係として買われることになったサシャだが、実際に対面した彼はとても悪徳だなんて思えなくて……?
処女狂いと噂の悪徳公爵×処女の娼婦のいちゃ多め溺愛ストーリーです。
※他サイト様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる