13 / 23
後日談 ②
しおりを挟む
目は口ほどに物を言う、とはよく言ったもの。
今までシャーロットは、ゼノンのその金の瞳の奥に、自分を拒絶する色を見つけたくなくて、ずっと目を逸らし続けていた。
目を合わせているようで、いつもゼノンの鼻筋辺りを見つめていた。
だから、その瞳にこんな情熱的な想いを浮かばせていたことになど、気づく余地もなくて。
「……少し露出が激しくないか?」
観劇に出かけるため、いつもより少しばかり大人っぽい赤ワイン色のドレスを着て現れたシャーロットの姿を見つめたゼノンは、しばしの間の後、そう言って眉間に皺を寄せていた。
「そ、そうですか?」
デコルテラインが綺麗に覗く、いつものシャーロットとは少しだけ趣が異なるこのドレスは。
「ですが、今はこういった形のデザインが流行りだと」
この日のために、馴染みの裁縫師と相談して仕立てて貰ったドレスを見下ろして、シャーロットは戸惑いの色を浮かばせる。
シャーロットももう二十歳。成人して二年もたてば、もう立派な“大人の女性”だ。
大人になったのだから大人っぽいものを着たいと思うのは、なにも童顔の自分にコンプレックスがあるからという理由だけでない。一番は、年上のこの夫に少しでも釣り合う女性になりたいと思うから。
「流行遅れだと、貴女のセンスが問われることはいただけないが、それでも少し肌を出しすぎだ」
デザインそのものはシンプルでシックなドレスは、その一方で華奢なシャーロットの身体のラインが綺麗に見える作りをしていた。それになんとも言えない表情をしたゼノンへと、幼い頃から仕える古参の女性の使用人が、横から助け船を出す。
「では、ショールでもお持ち致しましょうか」
「そうしてくれ」
返ってきた即答に、女性がその場から離れて数分後。
「……どう、ですか?」
「……まぁ、これならば」
肩から胸元をショールで覆って窺いを立てたシャーロットへ、ゼノンからは渋々といった頷きが返されていた。
ゼノンとの“観劇デート”のためにわざわざ新調した、少しだけ背伸びしたドレス。まさか別のものに着替えるように言われてしまうのではないかと内心気が気ではなかったシャーロットは、ほっと安堵の吐息を洩らす。
けれど、その直後。
「……あぁ、そうだ」
「?」
なにかを思いついたようなゼノンの呟きに、シャーロットはきょとんと小首を傾ける。
す……、と音もなく近づいてきたゼノンが身を屈め。
「……っ!?」
肩を掴まれたかと思うとショールを外され、鎖骨の下辺りに走った覚えのある微かな痛みに、シャーロットは大きく目を見開いていた。
「っ! だ、旦那さま……っ!?」
「綺麗についたな」
そう満足気に洩らされる低音に、シャーロットは真っ赤になって動揺する。
ゼノンが吸い付いた肌の上に残された紅い跡。
最近では、服の下に隠れて見えない身体のそこかしこに残されるようになったその鬱血を、“キスマーク”と呼ぶのだとシャーロットが知ったのは、つい先日のことだった。
「これで貴女はそのショールを手離せないだろう」
「っ!」
元よりゼノンが望むならば外すつもりはなかったが、保険をかけるかのようなその囁きに、シャーロットはおどおどと目を泳がせる。
「ですが……っ、万が一にも見られてしまったら……っ」
「それはそれでオレは構わない。見せつけてやればいいだけの話だ」
――この美しい女性が、誰のものかということを。
悪びれもせずに淡々と告げられて、シャーロットは思わず返す言葉を失ってしまう。
「貴女のその胸元と細腰は、異性の目にはかなり毒だ」
「そんな、ことは……」
上からじ、と見下ろされ、シャーロットはか細い声でそれを否定する。
シャーロットの胸は、特に豊満というわけではない。ただ、その童顔と小さな身体に似合わず、少しだけ大きいかもしれない、という程度のもので。
だが、それが却って危うい魅惑を醸し出していることなど気づかないシャーロットは、全体的に子供っぽい自分の容姿にコンプレックスを抱くばかりだった。
「……と、貴女を他の男に奪われたくないばかりについ説教じみたことを言ってしまったが……」
そこで、ふいにゼノンの瞳が甘い色を乗せ、眩しそうに愛しい妻を見つめ直す。
「今日の貴女も綺麗だ」
「!」
「先ほど貴女が現れた時は、まるで女神が舞い降りたようだと思ってしまった」
「だ、旦那様……っ」
表情はそれほど動いていないというにも関わらず、その瞳だけは蕩けそうに甘く、シャーロットは羞恥で瞳を潤ませる。
「そんな顔をしていたら、どれだけの男が貴女の虜になってしまうことか」
「っ旦那様……っ!」
これ以上は恥ずかしすぎて聞いていられないと思うのに、元々頭の回転の早いゼノンの言葉は止まらない。
「いつもの貴女も可愛らしいが、今日は一段と美しくて目を奪われてしまう」
「っ」
「困ったな。劇場でこんな貴女の姿をみなの前に晒さなければならないかと思うと、ずっと腕の中に閉じ込めておきたくなってしまう」
「~~旦那様……っ!」
次から次へと口にされる恥ずかしい発言の数々に、シャーロットが咎めるような声を上げれば、ゼノンは至極真面目な顔でとんでもない言葉を告げてくる。
「思っていることを口にすればいいだけなど、こんなに簡単なことはない」
「~~っ!」
元々ゼノンは、思ったことを故意に口に出していなかっただけで、元来は無口というわけではないのだということを最近知らされた。
むしろ、本当のゼノンは饒舌だったらしい。
「あ、あまりそういったことを口にされますと、将軍としての威厳が損なわれます……!」
本気でそんなことを思っているわけではないが、あまりの恥ずかしさから、ついゼノンの師の教えを引き合いに出せば、ゼノンの目は可笑しそうに細められる。
「貴女にしかこんなふうに饒舌にはならないから大丈夫だ」
「……っ!」
確かにゼノンは、今でも外では冷静沈着で無表情な人間を作っているらしかった。
こんなふうに甘い瞳を向けるのも、思ったことを口にするのも、シャーロットに対してだけ。
「あぁ、もうこんな時間だな。貴女を人前に出したくはないが仕方がない」
と。出発の時刻を気にしたゼノンは時計を見上げ、渋々といった様子で小さく肩を落としていた。
「行くか」
「……はい」
馬車までとはいえエスコートするかのように手を差し出され、シャーロットはその手を取って仄かに微笑う。
ずっと前からシャーロットがこの日の“観劇デート”を楽しみにしていたことを知るゼノンは、愛しい妻の願いを阻むようなことは絶対にしないだろう。
「シャーロット」
そっと腰に手を回されて上を向く。
「他の男を見ないように」
「!」
シャーロットを見下ろしてくる、真剣な瞳。その奥に、独占欲のようなものを感じ、シャーロットは思わず目を見張る。
「嫉妬でおかしくなってしまう」
本気で告げられるその言葉を、嬉しいと思ってしまうのはなぜだろう。
「……そのお言葉、そっくりそのままお返しします……!」
シャーロットは恥ずかしそうに顔を赤く染め、少しだけ拗ねたようにそう言って、愛する夫の胸元へと身を寄せていた。
今までシャーロットは、ゼノンのその金の瞳の奥に、自分を拒絶する色を見つけたくなくて、ずっと目を逸らし続けていた。
目を合わせているようで、いつもゼノンの鼻筋辺りを見つめていた。
だから、その瞳にこんな情熱的な想いを浮かばせていたことになど、気づく余地もなくて。
「……少し露出が激しくないか?」
観劇に出かけるため、いつもより少しばかり大人っぽい赤ワイン色のドレスを着て現れたシャーロットの姿を見つめたゼノンは、しばしの間の後、そう言って眉間に皺を寄せていた。
「そ、そうですか?」
デコルテラインが綺麗に覗く、いつものシャーロットとは少しだけ趣が異なるこのドレスは。
「ですが、今はこういった形のデザインが流行りだと」
この日のために、馴染みの裁縫師と相談して仕立てて貰ったドレスを見下ろして、シャーロットは戸惑いの色を浮かばせる。
シャーロットももう二十歳。成人して二年もたてば、もう立派な“大人の女性”だ。
大人になったのだから大人っぽいものを着たいと思うのは、なにも童顔の自分にコンプレックスがあるからという理由だけでない。一番は、年上のこの夫に少しでも釣り合う女性になりたいと思うから。
「流行遅れだと、貴女のセンスが問われることはいただけないが、それでも少し肌を出しすぎだ」
デザインそのものはシンプルでシックなドレスは、その一方で華奢なシャーロットの身体のラインが綺麗に見える作りをしていた。それになんとも言えない表情をしたゼノンへと、幼い頃から仕える古参の女性の使用人が、横から助け船を出す。
「では、ショールでもお持ち致しましょうか」
「そうしてくれ」
返ってきた即答に、女性がその場から離れて数分後。
「……どう、ですか?」
「……まぁ、これならば」
肩から胸元をショールで覆って窺いを立てたシャーロットへ、ゼノンからは渋々といった頷きが返されていた。
ゼノンとの“観劇デート”のためにわざわざ新調した、少しだけ背伸びしたドレス。まさか別のものに着替えるように言われてしまうのではないかと内心気が気ではなかったシャーロットは、ほっと安堵の吐息を洩らす。
けれど、その直後。
「……あぁ、そうだ」
「?」
なにかを思いついたようなゼノンの呟きに、シャーロットはきょとんと小首を傾ける。
す……、と音もなく近づいてきたゼノンが身を屈め。
「……っ!?」
肩を掴まれたかと思うとショールを外され、鎖骨の下辺りに走った覚えのある微かな痛みに、シャーロットは大きく目を見開いていた。
「っ! だ、旦那さま……っ!?」
「綺麗についたな」
そう満足気に洩らされる低音に、シャーロットは真っ赤になって動揺する。
ゼノンが吸い付いた肌の上に残された紅い跡。
最近では、服の下に隠れて見えない身体のそこかしこに残されるようになったその鬱血を、“キスマーク”と呼ぶのだとシャーロットが知ったのは、つい先日のことだった。
「これで貴女はそのショールを手離せないだろう」
「っ!」
元よりゼノンが望むならば外すつもりはなかったが、保険をかけるかのようなその囁きに、シャーロットはおどおどと目を泳がせる。
「ですが……っ、万が一にも見られてしまったら……っ」
「それはそれでオレは構わない。見せつけてやればいいだけの話だ」
――この美しい女性が、誰のものかということを。
悪びれもせずに淡々と告げられて、シャーロットは思わず返す言葉を失ってしまう。
「貴女のその胸元と細腰は、異性の目にはかなり毒だ」
「そんな、ことは……」
上からじ、と見下ろされ、シャーロットはか細い声でそれを否定する。
シャーロットの胸は、特に豊満というわけではない。ただ、その童顔と小さな身体に似合わず、少しだけ大きいかもしれない、という程度のもので。
だが、それが却って危うい魅惑を醸し出していることなど気づかないシャーロットは、全体的に子供っぽい自分の容姿にコンプレックスを抱くばかりだった。
「……と、貴女を他の男に奪われたくないばかりについ説教じみたことを言ってしまったが……」
そこで、ふいにゼノンの瞳が甘い色を乗せ、眩しそうに愛しい妻を見つめ直す。
「今日の貴女も綺麗だ」
「!」
「先ほど貴女が現れた時は、まるで女神が舞い降りたようだと思ってしまった」
「だ、旦那様……っ」
表情はそれほど動いていないというにも関わらず、その瞳だけは蕩けそうに甘く、シャーロットは羞恥で瞳を潤ませる。
「そんな顔をしていたら、どれだけの男が貴女の虜になってしまうことか」
「っ旦那様……っ!」
これ以上は恥ずかしすぎて聞いていられないと思うのに、元々頭の回転の早いゼノンの言葉は止まらない。
「いつもの貴女も可愛らしいが、今日は一段と美しくて目を奪われてしまう」
「っ」
「困ったな。劇場でこんな貴女の姿をみなの前に晒さなければならないかと思うと、ずっと腕の中に閉じ込めておきたくなってしまう」
「~~旦那様……っ!」
次から次へと口にされる恥ずかしい発言の数々に、シャーロットが咎めるような声を上げれば、ゼノンは至極真面目な顔でとんでもない言葉を告げてくる。
「思っていることを口にすればいいだけなど、こんなに簡単なことはない」
「~~っ!」
元々ゼノンは、思ったことを故意に口に出していなかっただけで、元来は無口というわけではないのだということを最近知らされた。
むしろ、本当のゼノンは饒舌だったらしい。
「あ、あまりそういったことを口にされますと、将軍としての威厳が損なわれます……!」
本気でそんなことを思っているわけではないが、あまりの恥ずかしさから、ついゼノンの師の教えを引き合いに出せば、ゼノンの目は可笑しそうに細められる。
「貴女にしかこんなふうに饒舌にはならないから大丈夫だ」
「……っ!」
確かにゼノンは、今でも外では冷静沈着で無表情な人間を作っているらしかった。
こんなふうに甘い瞳を向けるのも、思ったことを口にするのも、シャーロットに対してだけ。
「あぁ、もうこんな時間だな。貴女を人前に出したくはないが仕方がない」
と。出発の時刻を気にしたゼノンは時計を見上げ、渋々といった様子で小さく肩を落としていた。
「行くか」
「……はい」
馬車までとはいえエスコートするかのように手を差し出され、シャーロットはその手を取って仄かに微笑う。
ずっと前からシャーロットがこの日の“観劇デート”を楽しみにしていたことを知るゼノンは、愛しい妻の願いを阻むようなことは絶対にしないだろう。
「シャーロット」
そっと腰に手を回されて上を向く。
「他の男を見ないように」
「!」
シャーロットを見下ろしてくる、真剣な瞳。その奥に、独占欲のようなものを感じ、シャーロットは思わず目を見張る。
「嫉妬でおかしくなってしまう」
本気で告げられるその言葉を、嬉しいと思ってしまうのはなぜだろう。
「……そのお言葉、そっくりそのままお返しします……!」
シャーロットは恥ずかしそうに顔を赤く染め、少しだけ拗ねたようにそう言って、愛する夫の胸元へと身を寄せていた。
12
お気に入りに追加
327
あなたにおすすめの小説
【電子書籍配信中】魔力が強すぎる死にかけ公爵は、魔力ゼロの出来損ない王女をご所望です
水都 ミナト
恋愛
★☆電子書籍化が決定しました!!☆★
エンジェライト文庫様より1、2巻配信中!
魔力が重視される王国で、落ちこぼれと家族から冷遇され、離宮に閉じ込められている第三王女のソフィア。
そんな境遇でも前向きに生きる彼女の楽しみは、二日に一度離宮の訓練場までやって来る騎士団長のイリアムの魔法訓練を眺めること。
ある日突然、魔法訓練中のイリアムは魔力の暴走により倒れてしまう。慌てて駆け付けたソフィアの介抱で一命を取り留めたイリアムは、ソフィアの元を訪ねるようになる。
イリアムは強すぎる魔力がいつ暴走して命を落とすか分からないと、一年前に余命宣告をされていた。だが、ソフィアの側にいると魔力がいたく安定し、心穏やかに過ごせることに気がつく。
ソフィアの事情を知り、そして何やら思案げなイリアムは、国王に嘆願してソフィアを妻へと迎える。
ソフィアは、『この結婚は双方の利害が一致した政略的な結婚だ』と割り切って嫁いだものの、今まで知らなかった家族の温もりに触れ、イリアムと穏やかな時間を重ねるうちに、次第に彼に惹かれていく。
だが、イリアムを伴侶にと望んでいた第二王女のマーガレットが二人の結婚に激昂し、仲を引き裂こうと悪事を働き始める。ソフィアを侮蔑しているマーガレットの嫌がらせは次第にエスカレートし、イリアムの身に危険が及んだその時――ソフィアの秘められた力が目覚める。
その頃王国では、魔力の暴走による死者が急増していた。国民の間で、王家に対する不満や不信感が蔓延り、遂には古の災いの影までもが近付いていた――
※死にかけ公爵様はソフィアと出会ってすぐに健康になります。
※設定ゆるりと進めています。ゆるりとお楽しみください。
※他サイト(なろう、カクヨム)でも公開しています。
※2/12本編完結しました!ありがとうございます。
【完結】浮気者と婚約破棄をして幼馴染と白い結婚をしたはずなのに溺愛してくる
ユユ
恋愛
私の婚約者と幼馴染の婚約者が浮気をしていた。
私も幼馴染も婚約破棄をして、醜聞付きの売れ残り状態に。
浮気された者同士の婚姻が決まり直ぐに夫婦に。
白い結婚という条件だったのに幼馴染が変わっていく。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
美味いだろ?~クランをクビにされた料理人の俺が実は最強~
TB
ファンタジー
王都最強クラン「ドラゴンブレス」のサポート部隊のリーダーをしていたカインは、クランを首にされ、一人故郷へと戻っていた。
旅の途中で奴隷の猫耳少女と出会い、一緒に故郷へと向かう事になる。
しかし、故郷は戦火に見舞われ、それどころではなくなっていた。
仕方なく、この世界で最高の食材を求め、いつしか世界一の食堂を開店する為に旅を続ける決意をするカインと仲間たちの物語。
気に入った! 続きが読みたい!! と思っていただければ、感想、お気に入り登録をよろしくお願いします(^^)/
【完結】何度時(とき)が戻っても、私を殺し続けた家族へ贈る言葉「みんな死んでください」
リオール
恋愛
「リリア、お前は要らない子だ」
「リリア、可愛いミリスの為に死んでくれ」
「リリア、お前が死んでも誰も悲しまないさ」
リリア
リリア
リリア
何度も名前を呼ばれた。
何度呼ばれても、けして目が合うことは無かった。
何度話しかけられても、彼らが見つめる視線の先はただ一人。
血の繋がらない、義理の妹ミリス。
父も母も兄も弟も。
誰も彼もが彼女を愛した。
実の娘である、妹である私ではなく。
真っ赤な他人のミリスを。
そして私は彼女の身代わりに死ぬのだ。
何度も何度も何度だって。苦しめられて殺されて。
そして、何度死んでも過去に戻る。繰り返される苦しみ、死の恐怖。私はけしてそこから逃れられない。
だけど、もういい、と思うの。
どうせ繰り返すならば、同じように生きなくて良いと思うの。
どうして貴方達だけ好き勝手生きてるの? どうして幸せになることが許されるの?
そんなこと、許さない。私が許さない。
もう何度目か数える事もしなかった時間の戻りを経て──私はようやく家族に告げる事が出来た。
最初で最後の贈り物。私から贈る、大切な言葉。
「お父様、お母様、兄弟にミリス」
みんなみんな
「死んでください」
どうぞ受け取ってくださいませ。
※ダークシリアス基本に途中明るかったりもします
※他サイトにも掲載してます
冷徹女王の中身はモノグサ少女でした ~魔女に呪われ国を奪われた私ですが、復讐とか面倒なのでのんびりセカンドライフを目指します~
日之影ソラ
ファンタジー
タイトル統一しました!
小説家になろうにて先行公開中
https://ncode.syosetu.com/n5925iz/
残虐非道の鬼女王。若くして女王になったアリエルは、自国を導き反映させるため、あらゆる手段を尽くした。時に非道とも言える手段を使ったことから、一部の人間からは情の通じない王として恐れられている。しかし彼女のおかげで王国は繁栄し、王国の人々に支持されていた。
だが、そんな彼女の内心は、女王になんてなりたくなかったと嘆いている。前世では一般人だった彼女は、ぐーたらと自由に生きることが夢だった。そんな夢は叶わず、人々に求められるまま女王として振る舞う。
そんなある日、目が覚めると彼女は少女になっていた。
実の姉が魔女と結託し、アリエルを陥れようとしたのだ。女王の地位を奪われたアリエルは復讐を決意……なーんてするわけもなく!
ちょうどいい機会だし、このままセカンドライフを送ろう!
彼女はむしろ喜んだ。
虐げられた落ちこぼれ令嬢は、若き天才王子様に溺愛される~才能ある姉と比べられ無能扱いされていた私ですが、前世の記憶を思い出して覚醒しました~
日之影ソラ
恋愛
異能の強さで人間としての価値が決まる世界。国内でも有数の貴族に生まれた双子は、姉は才能あふれる天才で、妹は無能力者の役立たずだった。幼いころから比べられ、虐げられてきた妹リアリスは、いつしか何にも期待しないようになった。
十五歳の誕生日に突然強大な力に目覚めたリアリスだったが、前世の記憶とこれまでの経験を経て、力を隠して平穏に生きることにする。
さらに時がたち、十七歳になったリアリスは、変わらず両親や姉からは罵倒され惨めな扱いを受けていた。それでも平穏に暮らせるならと、気にしないでいた彼女だったが、とあるパーティーで運命の出会いを果たす。
異能の大天才、第六王子に力がばれてしまったリアリス。彼女の人生はどうなってしまうのか。
【完結】8私だけ本当の家族じゃないと、妹の身代わりで、辺境伯に嫁ぐことになった
華蓮
恋愛
次期辺境伯は、妹アリーサに求婚した。
でも、アリーサは、辺境伯に嫁ぎたいと父に頼み込んで、代わりに姉サマリーを、嫁がせた。
辺境伯に行くと、、、、、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる