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夢に咲く花
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「あの、関係あるかは分からないんですけど、蜘蛛の巣を見たんです」
蜘蛛の巣くらい、誰でも見たことがあるだろう。まるで子供の発想だ。その場の殆どの者が思った。
兵士たちの呆れた眼差しと、肩透かしだと言わんばかりの嘲笑が、孝宏に注がれる。
蜘蛛と蜘蛛の巣、それほどおかしな組み合わせだろうか。孝宏は自身の中に生まれた反発心に下唇を噛んだ。
「あれは……」
部屋の隅で白衣を着た女性が口を開いた。会議中ずっと壁にもたれ掛かっていたのが、発言し注目を集めた為にこの時ばかりは壁から背を離し背筋を伸ばし自立する。
「あれは虫の蜘蛛によく似ているが、アライアカスジクロクモモドキっていうれっきとした哺乳類だ。南半球にある、尊大なる導神大陸にのみに生息して、主に森林などに住んでいるらしい。もちろん蜘蛛じゃないから糸は吐かない。だが、今私たちの頭を悩ませている奴とは少し違うのは確かだ。本来、彼らの毒は弱いし、体ももう少し小さい。とはいえ、ここにいるあの蜘蛛モドキが糸を吐いたという報告もない。解剖して詳しく見ないと確かではないから、はっきりと否定はできないがな」
目の下にはっきりと残るクマと今にも閉じそうな瞼が、彼女を悪く印象付け、いかに寝ていないかを表していた。
最近は不測の事態ばかりで、確認する事や調べなければならない物が多く、巨大蜘蛛が発生してからは禄に休憩も取っていない。今も眠気の限界を迎えつつあった。
何とか説明しなければと、彼女なりに気合いを入れて優しく話したつもりが、孝宏には蔑視を含んだ大人の笑みに見えた。
子供の訳も分からぬ戯言と言われている気がして、孝宏は顔を赤らめた。
「すみません……俺、良く知らなくせにこんな…………中断させてしまって、ごめんなさい」
孝宏は下げた頭を上げる前に深呼吸をした。するといくらか膨らんだ怒りが逃げていく。
あの大きさの巣が普通でないなら、誰かの目に留まるはずで、話題にすら上がらないというのは、巨大な蜘蛛の巣くらいどこにでもあると、つまりそういうことだ。
聞こえてくるため息は一つや二つじゃない。孝宏は聞こえない振りをして、すまし顔で頭を上げた。
「いや、大丈夫です。お気になさらず。では先に…………」
「もっと詳しく話せ」
先に進めよう、そう言いかけた兵士の言葉をカウルが遮った。胸の前で組んでいた腕を解き、しっかり孝宏に見合っている。
「気になったことがあったから、考えていたんだろう?蜘蛛の巣の何が気になったんだ?」
カウルに促されても、孝宏は答えるべきか迷っていた。これ以上兵士たちを煩わせたくなかったし、また否定されるのを恐れていた。
それはカウルにも理解できていた。
しかし、孝宏はよく知らないと言ったが、カウルが普段聞いていたカダンの夢の話の限りでは、この世界と異世界は良く似ていた。それに森にいれば蜘蛛の巣を見かける機会も当然あるが、孝宏、マリー、鈴木の三人が驚いたことなど一度もない。植物や空の色。食事。どれを取っても三人は、故郷のどれに似ていると楽しそうに話していた。
そんな彼が感じた違和感を、勘違いと一蹴するには早すぎる。それより何よりだ、カウルは兵士たちの態度が気に食わなかった。
確かに孝宏が単純に、蜘蛛から連想したのを口に出した可能性もあるが、情報の少ない現状では何が有用な情報へと繋がるか分からないのだから、確認は怠るべきではない。
それにもかかわらず、話も聞かずに思い込みと決めつける態度がカウルは嫌いだった。協力を仰ぎながらも、所詮は子供と侮る彼らは、カウルが村で見てきた大人にそっくりで忘れたい古傷がきりりと痛む。
「いや、本当にゴメン。ただの蜘蛛の巣なんだ。蜘蛛もすごく小さかったし、小さい蜘蛛が大きい巣を作ることだってあるよな。あれがたまたま……偶然……」
偶然――孝宏は自分で口に出した単語が、自身の台詞に対して不釣り合いに思えた。
巨大な蜘蛛の巣のから巨大蜘蛛が表れるのは普通だろうか。例えばだが、もしも町中に巨大な蜘蛛の巣があったとしたら、それは普通だろうか。巨大蜘蛛の巣が町中にあるのが普通であるなら、蜘蛛の巣の傍から巨大蜘蛛が表れるのは不自然ではないが、それは本当に正しいのだろうか。
(あそこにだけあって、町中にあるとは限らない。たまたまってこともある……けど、そんなことあるのか?異世界では普通……なのか?)
考えれば考えるほど胸騒ぎがしてくる。
「どうした?」
解らない事を解らないままにしているのは酷く気持ちが悪いし、笑われても、呆れられても、取り返しのつかないミスに繋がるよりはずっと良い。
(ソコトラの二の舞だけは、絶対にごめんだ)
孝宏は意を決して、カウルに自身の見た詳細を伝えた。
「カウル、俺が見たのはすごく大きい蜘蛛の巣でさ、蜘蛛は凄く小さかったんだけど、巣は最低でも二メートル以上あったと思う。幅も高さも奥行きもある立体的な巣だった。通りの端から端に糸を張ってあったから……もしかしたらもっと大きいかも」
とたん、コオユイの表情が変わった。
孝宏たちが襲われた場所は道幅五メートル以上はあったはずで、コオユイが知る限りで、このあたりにそれだけ巨大な巣を張る蜘蛛はいない。立体的な、しかもそれだけ大きな巣を作るとなるとかなり特徴的で、知られていてもおかしくないが、そんな話を聞いた事もない。
「あっ……」
細められたコオユイの目に怯えた孝宏が説明を止めてしまったのを、コオユイは睨んだまま続きを促した。
「……俺が蜘蛛の巣を見つけた後に蜘蛛に襲われたんです。俺たちを襲った蜘蛛は空中からいきなり出てきたんですけど、その蜘蛛の巣があった場所と蜘蛛が出てきた場所がとても近い、というか同じだったんじゃないかって思ったんです」
孝宏の今の発言を受けて、その場の空気は間違いなく一変した。兵士達がざわつき互いに顔を、視線を合わせ首を横に振る。
「今の説明に間違いはないな?」
「はい。蜘蛛の巣から出てきたかどうかは、絶対、じゃないですけど……」
「しかし蜘蛛の巣から出てきたように見えた……と」
「はい」
「もしそうなら巨大蜘蛛はすぐにでも現れるかもしれない……ということか」
コオユイが深くため息を吐く。
コオユイをはじめ兵士たちの動揺を、孝宏はいまいち理解できていなかった。出現場所が分かったのならむしろ都合が良いとしか思えなかった。
蜘蛛の巣くらい、誰でも見たことがあるだろう。まるで子供の発想だ。その場の殆どの者が思った。
兵士たちの呆れた眼差しと、肩透かしだと言わんばかりの嘲笑が、孝宏に注がれる。
蜘蛛と蜘蛛の巣、それほどおかしな組み合わせだろうか。孝宏は自身の中に生まれた反発心に下唇を噛んだ。
「あれは……」
部屋の隅で白衣を着た女性が口を開いた。会議中ずっと壁にもたれ掛かっていたのが、発言し注目を集めた為にこの時ばかりは壁から背を離し背筋を伸ばし自立する。
「あれは虫の蜘蛛によく似ているが、アライアカスジクロクモモドキっていうれっきとした哺乳類だ。南半球にある、尊大なる導神大陸にのみに生息して、主に森林などに住んでいるらしい。もちろん蜘蛛じゃないから糸は吐かない。だが、今私たちの頭を悩ませている奴とは少し違うのは確かだ。本来、彼らの毒は弱いし、体ももう少し小さい。とはいえ、ここにいるあの蜘蛛モドキが糸を吐いたという報告もない。解剖して詳しく見ないと確かではないから、はっきりと否定はできないがな」
目の下にはっきりと残るクマと今にも閉じそうな瞼が、彼女を悪く印象付け、いかに寝ていないかを表していた。
最近は不測の事態ばかりで、確認する事や調べなければならない物が多く、巨大蜘蛛が発生してからは禄に休憩も取っていない。今も眠気の限界を迎えつつあった。
何とか説明しなければと、彼女なりに気合いを入れて優しく話したつもりが、孝宏には蔑視を含んだ大人の笑みに見えた。
子供の訳も分からぬ戯言と言われている気がして、孝宏は顔を赤らめた。
「すみません……俺、良く知らなくせにこんな…………中断させてしまって、ごめんなさい」
孝宏は下げた頭を上げる前に深呼吸をした。するといくらか膨らんだ怒りが逃げていく。
あの大きさの巣が普通でないなら、誰かの目に留まるはずで、話題にすら上がらないというのは、巨大な蜘蛛の巣くらいどこにでもあると、つまりそういうことだ。
聞こえてくるため息は一つや二つじゃない。孝宏は聞こえない振りをして、すまし顔で頭を上げた。
「いや、大丈夫です。お気になさらず。では先に…………」
「もっと詳しく話せ」
先に進めよう、そう言いかけた兵士の言葉をカウルが遮った。胸の前で組んでいた腕を解き、しっかり孝宏に見合っている。
「気になったことがあったから、考えていたんだろう?蜘蛛の巣の何が気になったんだ?」
カウルに促されても、孝宏は答えるべきか迷っていた。これ以上兵士たちを煩わせたくなかったし、また否定されるのを恐れていた。
それはカウルにも理解できていた。
しかし、孝宏はよく知らないと言ったが、カウルが普段聞いていたカダンの夢の話の限りでは、この世界と異世界は良く似ていた。それに森にいれば蜘蛛の巣を見かける機会も当然あるが、孝宏、マリー、鈴木の三人が驚いたことなど一度もない。植物や空の色。食事。どれを取っても三人は、故郷のどれに似ていると楽しそうに話していた。
そんな彼が感じた違和感を、勘違いと一蹴するには早すぎる。それより何よりだ、カウルは兵士たちの態度が気に食わなかった。
確かに孝宏が単純に、蜘蛛から連想したのを口に出した可能性もあるが、情報の少ない現状では何が有用な情報へと繋がるか分からないのだから、確認は怠るべきではない。
それにもかかわらず、話も聞かずに思い込みと決めつける態度がカウルは嫌いだった。協力を仰ぎながらも、所詮は子供と侮る彼らは、カウルが村で見てきた大人にそっくりで忘れたい古傷がきりりと痛む。
「いや、本当にゴメン。ただの蜘蛛の巣なんだ。蜘蛛もすごく小さかったし、小さい蜘蛛が大きい巣を作ることだってあるよな。あれがたまたま……偶然……」
偶然――孝宏は自分で口に出した単語が、自身の台詞に対して不釣り合いに思えた。
巨大な蜘蛛の巣のから巨大蜘蛛が表れるのは普通だろうか。例えばだが、もしも町中に巨大な蜘蛛の巣があったとしたら、それは普通だろうか。巨大蜘蛛の巣が町中にあるのが普通であるなら、蜘蛛の巣の傍から巨大蜘蛛が表れるのは不自然ではないが、それは本当に正しいのだろうか。
(あそこにだけあって、町中にあるとは限らない。たまたまってこともある……けど、そんなことあるのか?異世界では普通……なのか?)
考えれば考えるほど胸騒ぎがしてくる。
「どうした?」
解らない事を解らないままにしているのは酷く気持ちが悪いし、笑われても、呆れられても、取り返しのつかないミスに繋がるよりはずっと良い。
(ソコトラの二の舞だけは、絶対にごめんだ)
孝宏は意を決して、カウルに自身の見た詳細を伝えた。
「カウル、俺が見たのはすごく大きい蜘蛛の巣でさ、蜘蛛は凄く小さかったんだけど、巣は最低でも二メートル以上あったと思う。幅も高さも奥行きもある立体的な巣だった。通りの端から端に糸を張ってあったから……もしかしたらもっと大きいかも」
とたん、コオユイの表情が変わった。
孝宏たちが襲われた場所は道幅五メートル以上はあったはずで、コオユイが知る限りで、このあたりにそれだけ巨大な巣を張る蜘蛛はいない。立体的な、しかもそれだけ大きな巣を作るとなるとかなり特徴的で、知られていてもおかしくないが、そんな話を聞いた事もない。
「あっ……」
細められたコオユイの目に怯えた孝宏が説明を止めてしまったのを、コオユイは睨んだまま続きを促した。
「……俺が蜘蛛の巣を見つけた後に蜘蛛に襲われたんです。俺たちを襲った蜘蛛は空中からいきなり出てきたんですけど、その蜘蛛の巣があった場所と蜘蛛が出てきた場所がとても近い、というか同じだったんじゃないかって思ったんです」
孝宏の今の発言を受けて、その場の空気は間違いなく一変した。兵士達がざわつき互いに顔を、視線を合わせ首を横に振る。
「今の説明に間違いはないな?」
「はい。蜘蛛の巣から出てきたかどうかは、絶対、じゃないですけど……」
「しかし蜘蛛の巣から出てきたように見えた……と」
「はい」
「もしそうなら巨大蜘蛛はすぐにでも現れるかもしれない……ということか」
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