133 / 180
夢に咲く花
59
しおりを挟む
「飛び降りるよ!」
甘ったるい二人だけの世界をぶった切ったのは、当然と言えば当然か、カダンだった。
マリーから見て、左の建物から飛び降りてきた。
カダンは普通の人間ならどうにかなりそうな高さから、事もなさげに二本足で着地する。背中を膝を深めに曲げただけ、彼の足と地面とが接した時は音もなく静かなものだった。
マリーがあの高さから落ちても無事だったのはカウルがクッションになったからだが、当のカウルはそのまま地面に叩きつけられたはずなのに、少し苦しそうにする程度で済んでいる。
「あり得ない……」
散々異世界に憧れ思いを馳せたマリーでも、やはり物事の基準は地球の常識であり、自分にとってこの世界は異質なのだと思い知らされる。
――giikikikikikikiiii――
不意に不気味な鳴き声が聞こえてきた。それをなんと形容してよいか見当もつかない。
地を這う唸り声の様であるし、また金属が擦れる耳障りな音にも聞こえる。
見上げると巨大蜘蛛が二匹、こちらを見下ろしていた。右側の建物と左側の建物、それぞれの屋根に一体ずつ。巨体が邪魔をして降りて来れそうもないのは明白なのに、それらは大口を開き笑っていた。
「さっさと逃げよう。やばいからっ」
カダンはそう言ってまた狼の姿に変態しようと身構えた。背中を丸め前かがみなり唸る。カウルも立ち上がりマリーの手を取った。
しかし次の瞬間、三人ともが動きを止めた。
カダンは小さく舌を打ち、カウルはマリーを自身の方へ引き寄せた。
――kiikikikikikiiii――
――iiiikikikikiiiiikiki――
道幅もさほどない裏路地の、左右から巨大蜘蛛が幾体か現れた。
胴に比べて小さな頭を九十度に捻り、赤目の中の小さな瞳がクルクルッとバラバラに動く。間地かに近づけば近づくほど、奴らの不気味さに身の毛もよだつ。
マリーはカウルの手を振りほどき、拳の中に出現させた剣を握り構えた。
「こいつら…………叩ききってやる!」
カウルに蹴飛ばされ屋根に着地し、カダンが気が付いた時には、今しがたまでいた白い平屋建ての屋根にも巨大蜘蛛がしがみ付いていた。
地上を行くにしても、そこかしこに巨大蜘蛛はいるのだから、ぐずぐずしていれば集まってくるかもしれず、この時、カダンはすぐに再び屋根伝いに逃げるべきだと考えていた。
屋根を伝って走った、僅かな間で見ただけだが、地上を行けば遭遇せずにいるのは不可能な程に、奴らは我が物顔で横行闊歩していた。
しかしどの個体も移動する速度は遅く、獲物を襲っている時も、間違いなく自身の体重を武器にしていた。
ならば少なくとも三角屋根にいる方はバランスを崩すのを恐れ、素早く動けないはずで、やはり地上を行くよりはましだろうと思えた。
できるだけ早くと思った時にはすでに遅かった。右も左も上も奴らに囲まれてしまっている。
カダンは獣の姿になるのを諦め、両腕を左右に広げ胸を張った。
「俺は制限の一部を開放する。音を紡ぎ糸を絡め操る指を持つ、巧は神のごとく絶対を有する稀有なもの。俺は宣言する。成長を続ける見えない壁は敵意のみを通さず押しのけ、助けとなり、強固な盾となる。俺たちに届く牙はない」
この場に六眼を持つ者がいたのならば、カダンを取り巻く魔力が膨れ上がる様子に驚いだだろう。
森で賊に襲われた時の孝宏の様に呆気にとられ、あるいは見事な魔術に見とれたかもしれない。それほどまでにカダンを取り巻く魔力は常人のそれとはかけ離れており、彼の紡いだ魔術は上級の魔術師と遜色なかった。
もちろん六眼を持っていなくとも、魔術に正通していなければ驚いただろう。実際マリーは解りやすく驚いていた。
「何!?何!?何が起こってるの?」
迫って来ていた巨大蜘蛛たちが、突如、じりじりと何かに押されているかのように後退し始めたのだ。それは地上にいる物だけでなく、屋根にいる巨大蜘蛛も同じだった。
カダンが何かをしたと分かっても、カダンが魔術を使える事を知らなかったマリーは、理解が追いついていかない。
「もう大丈夫……なの、か?」
カウルは不安げにしながらも、押される巨大蜘蛛に多少なりとも気を緩めたが、用心の為マリーの腕掴みを引き寄せた。
マリーもまた、握る剣を下ろし引かれるままにカウルの腕の中に納まったが、カダンだけが苦々しく唇を噛み舌打ちした。
「音を紡ぎ糸を絡め操る指を持つ、巧は神のごとく絶対を有する稀有なもの。俺は宣言する。見えない壁は敵意のみを通さず押しのけ、助けとなり、強固な盾となる。俺たちに届く牙はない。壁は決して壊れない。成長は止まらない。絶対にだ!」
長い呪文を繰り返すカダンの表情はますます険しく、以前状況が好転していないと優に物語っていた。
巨大蜘蛛たちは一匹、また一匹と数を増やし、決して早い動きでないものの、確実に距離を詰めてきている。
マリーが思うに、巨大蜘蛛はカダンでなくとも人の足で逃げられそうな程鈍い。特に獣姿のカダンならば、あれが何かをする前に、あれらの前から消えるのも可能だろうと容易に想像が付く。
それなのにどうしてカダンは、彼らの合間を縫って逃げないのか、マリーは不思議でならなかった。
ルイならまだしも、カダンの魔術ではこの場を切り抜けるのは難しいのではないか。少なくともマリーはそう考え直していた。
なぜならカダンの壁の魔術は、発動した傍から消えているようだったからだ。
その為巨大蜘蛛はほんの僅か動きを止め、gitigiti鳴いたと思えば、再び距離を詰める。そんなことを繰り返していた。
顔から血の気は失せ、息を震わせ歯を食いしばっているカダンの、切羽詰まっているのは様子を見れば、カダンに余裕がなのが分かる。
カウルも同じように考えたのだろう。カダンに≪逃げよう≫と持ち掛けた。
「ここから全力で走って合間を縫って行こう!カダンの足なら逃げれる!これ以上は無理だ!」
「駄目だ、出来ない。理由は後で説明する。それよりも二人ともあのマンホールの所へ!早く!」
カダンの左斜め後ろ、マリーとカウルの右側約二メートルの所にそのマンホールはあった。円形の、鉄でできた重厚な蓋は人の顔が彫り込まれ、ぽっかりと開いた口が取っ手になっている一風変わったデザインだ。
「でも、このままじゃ………」
「早く!時間がないのは見ればわかるだろう!?」
時間の余裕など全くない状況で、まったく聴く耳を持たないカダンに対しカウルの方が折れた。納得してないマリーを無理やり連れ、先にマンホールへ移動した。
甘ったるい二人だけの世界をぶった切ったのは、当然と言えば当然か、カダンだった。
マリーから見て、左の建物から飛び降りてきた。
カダンは普通の人間ならどうにかなりそうな高さから、事もなさげに二本足で着地する。背中を膝を深めに曲げただけ、彼の足と地面とが接した時は音もなく静かなものだった。
マリーがあの高さから落ちても無事だったのはカウルがクッションになったからだが、当のカウルはそのまま地面に叩きつけられたはずなのに、少し苦しそうにする程度で済んでいる。
「あり得ない……」
散々異世界に憧れ思いを馳せたマリーでも、やはり物事の基準は地球の常識であり、自分にとってこの世界は異質なのだと思い知らされる。
――giikikikikikikiiii――
不意に不気味な鳴き声が聞こえてきた。それをなんと形容してよいか見当もつかない。
地を這う唸り声の様であるし、また金属が擦れる耳障りな音にも聞こえる。
見上げると巨大蜘蛛が二匹、こちらを見下ろしていた。右側の建物と左側の建物、それぞれの屋根に一体ずつ。巨体が邪魔をして降りて来れそうもないのは明白なのに、それらは大口を開き笑っていた。
「さっさと逃げよう。やばいからっ」
カダンはそう言ってまた狼の姿に変態しようと身構えた。背中を丸め前かがみなり唸る。カウルも立ち上がりマリーの手を取った。
しかし次の瞬間、三人ともが動きを止めた。
カダンは小さく舌を打ち、カウルはマリーを自身の方へ引き寄せた。
――kiikikikikikiiii――
――iiiikikikikiiiiikiki――
道幅もさほどない裏路地の、左右から巨大蜘蛛が幾体か現れた。
胴に比べて小さな頭を九十度に捻り、赤目の中の小さな瞳がクルクルッとバラバラに動く。間地かに近づけば近づくほど、奴らの不気味さに身の毛もよだつ。
マリーはカウルの手を振りほどき、拳の中に出現させた剣を握り構えた。
「こいつら…………叩ききってやる!」
カウルに蹴飛ばされ屋根に着地し、カダンが気が付いた時には、今しがたまでいた白い平屋建ての屋根にも巨大蜘蛛がしがみ付いていた。
地上を行くにしても、そこかしこに巨大蜘蛛はいるのだから、ぐずぐずしていれば集まってくるかもしれず、この時、カダンはすぐに再び屋根伝いに逃げるべきだと考えていた。
屋根を伝って走った、僅かな間で見ただけだが、地上を行けば遭遇せずにいるのは不可能な程に、奴らは我が物顔で横行闊歩していた。
しかしどの個体も移動する速度は遅く、獲物を襲っている時も、間違いなく自身の体重を武器にしていた。
ならば少なくとも三角屋根にいる方はバランスを崩すのを恐れ、素早く動けないはずで、やはり地上を行くよりはましだろうと思えた。
できるだけ早くと思った時にはすでに遅かった。右も左も上も奴らに囲まれてしまっている。
カダンは獣の姿になるのを諦め、両腕を左右に広げ胸を張った。
「俺は制限の一部を開放する。音を紡ぎ糸を絡め操る指を持つ、巧は神のごとく絶対を有する稀有なもの。俺は宣言する。成長を続ける見えない壁は敵意のみを通さず押しのけ、助けとなり、強固な盾となる。俺たちに届く牙はない」
この場に六眼を持つ者がいたのならば、カダンを取り巻く魔力が膨れ上がる様子に驚いだだろう。
森で賊に襲われた時の孝宏の様に呆気にとられ、あるいは見事な魔術に見とれたかもしれない。それほどまでにカダンを取り巻く魔力は常人のそれとはかけ離れており、彼の紡いだ魔術は上級の魔術師と遜色なかった。
もちろん六眼を持っていなくとも、魔術に正通していなければ驚いただろう。実際マリーは解りやすく驚いていた。
「何!?何!?何が起こってるの?」
迫って来ていた巨大蜘蛛たちが、突如、じりじりと何かに押されているかのように後退し始めたのだ。それは地上にいる物だけでなく、屋根にいる巨大蜘蛛も同じだった。
カダンが何かをしたと分かっても、カダンが魔術を使える事を知らなかったマリーは、理解が追いついていかない。
「もう大丈夫……なの、か?」
カウルは不安げにしながらも、押される巨大蜘蛛に多少なりとも気を緩めたが、用心の為マリーの腕掴みを引き寄せた。
マリーもまた、握る剣を下ろし引かれるままにカウルの腕の中に納まったが、カダンだけが苦々しく唇を噛み舌打ちした。
「音を紡ぎ糸を絡め操る指を持つ、巧は神のごとく絶対を有する稀有なもの。俺は宣言する。見えない壁は敵意のみを通さず押しのけ、助けとなり、強固な盾となる。俺たちに届く牙はない。壁は決して壊れない。成長は止まらない。絶対にだ!」
長い呪文を繰り返すカダンの表情はますます険しく、以前状況が好転していないと優に物語っていた。
巨大蜘蛛たちは一匹、また一匹と数を増やし、決して早い動きでないものの、確実に距離を詰めてきている。
マリーが思うに、巨大蜘蛛はカダンでなくとも人の足で逃げられそうな程鈍い。特に獣姿のカダンならば、あれが何かをする前に、あれらの前から消えるのも可能だろうと容易に想像が付く。
それなのにどうしてカダンは、彼らの合間を縫って逃げないのか、マリーは不思議でならなかった。
ルイならまだしも、カダンの魔術ではこの場を切り抜けるのは難しいのではないか。少なくともマリーはそう考え直していた。
なぜならカダンの壁の魔術は、発動した傍から消えているようだったからだ。
その為巨大蜘蛛はほんの僅か動きを止め、gitigiti鳴いたと思えば、再び距離を詰める。そんなことを繰り返していた。
顔から血の気は失せ、息を震わせ歯を食いしばっているカダンの、切羽詰まっているのは様子を見れば、カダンに余裕がなのが分かる。
カウルも同じように考えたのだろう。カダンに≪逃げよう≫と持ち掛けた。
「ここから全力で走って合間を縫って行こう!カダンの足なら逃げれる!これ以上は無理だ!」
「駄目だ、出来ない。理由は後で説明する。それよりも二人ともあのマンホールの所へ!早く!」
カダンの左斜め後ろ、マリーとカウルの右側約二メートルの所にそのマンホールはあった。円形の、鉄でできた重厚な蓋は人の顔が彫り込まれ、ぽっかりと開いた口が取っ手になっている一風変わったデザインだ。
「でも、このままじゃ………」
「早く!時間がないのは見ればわかるだろう!?」
時間の余裕など全くない状況で、まったく聴く耳を持たないカダンに対しカウルの方が折れた。納得してないマリーを無理やり連れ、先にマンホールへ移動した。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
新人神様のまったり天界生活
源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。
「異世界で勇者をやってほしい」
「お断りします」
「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」
「・・・え?」
神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!?
新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる!
ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。
果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。
一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。
まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる