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海産物を開拓する
それぞれの夕食
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「まあ、せっかくだし食べてみようか」
セリオの押しの強さもあって、提案に乗ってもいいと思った。
焼かれた肉に余熱は十分に残っており、皿の上に湯気が上がっている。
さすがに皿を鉄板にする域にまでは到達していないようで、お客に出すための皿は一般的な陶器製のものだった。
「師匠はあんな感じで偏屈だけどさ、味はばっちりだ。おいらが保証する」
「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えて」
俺は皿と一緒にナイフとフォークを受け取り、その場を後にした。
肉を見た感じで四百グラムは余裕でありそうなので、これだけでも満腹になりそうな可能性が高い。
ひとまず、注文はこれでストップしておいた方が賢明だろう。
俺はアデルとエステルを探しつつ、座る場所を探すことにした。
空いたテーブルはそれなりにあるので、席に困ることはなさそうだ。
そのまま皿を持って歩いていると、二人が食事中のテーブルを発見した。
「二人とも早いですね」
「わたしと姉さんは同じ料理で、すぐに決まったから」
「先に食べているわ。これ、なかなかいけるわよ」
「へえ、魚料理ですか?」
二人が食べているのは一人前の鍋に入った魚介のスープという雰囲気だった。
バラムでは魚介類の料理が多くないので、あまり見る機会のない調理法だ。
「エス、これの名前って覚えてる?」
「たしか、白身魚と貝の漁師風……だったかな」
「そうそう、そんな名前ね」
今更ながら二人の姉妹らしいやりとりは目の保養になると思う。
意識しないようにしているが、アデルもエステルも容姿端麗なのだ。
そんな下心を見透かされてしまわないうちに席についた。
「マルクのは何だか焼肉みたいな料理ね」
「うちの店は鉄板で焼いてもらう形式ですけど、これは料理人が金属製の網で焼いたものを食べる感じです」
「美味しそうだね! 少し分けて」
「いいですよ。ちょっと待ってください」
牛肉の一枚焼きを切り分けてから、エステルの使っている小皿に乗せた。
彼女は肉の切れ端をフォークに刺して、すぐに口の中に放りこんだ。
「おっ、おいひいー」
エステルは満足げな表情で肉を味わっていた。
「アデルもいりますか?」
「ううん、私はこの魚料理を味わいたいから」
「そうですか」
アデルの返事を聞いた後、彼女の手元に一人分の皿とスプーンが余っていることに気づいた。
何に使うのだろうと思ったところで、彼女が声をかけてきた。
「よかったら、あなたも食べる?」
「あっ、はい。それじゃあ……」
アデルにしては珍しい提案に答えがしどろもどろになっていた。
彼女との付き合いも長くなってきて、仲間として距離が縮まったことを実感する状況だった。
俺は小皿を受け取り、白身魚と貝の漁師風を味わうことにした。
「……けっこう、ニンニクが効いてますね。塩加減はばっちりで……煮汁は白ワインを多めに使ってあるのか。ふむふむ」
「どう、なかなか美味しいでしょう」
「はい、初めて食べた気がします。具材の方も味がしっかりしていて、これはハマりそうな味です」
俺はアデルにもらった分を食べてから、一枚焼きに手をつけ始めた。
高温で焼かれているようだったので、明らかに味が落ちるほど冷めていない。
ナイフとフォークで食べやすい大きさにして、最初の一切れを口に運ぶ。
「おっ、これもいい感じです」
バラムの牛肉とは脂の乗り方や旨味、濃さなどが違う気がした。
両方とも同じ調理法なら比較できたかもしれないが、それぞれの焼く際の大きさや焼き方が異なるので、単純に比較することは難しそうだった。
ちなみに味つけはシンプルで、塩コショウと少量のハーブがかかっている。
「うん、美味しいな」
「それはいくらぐらいしたのかしら? 量が多いから、けっこうしそうだけれど」
アデルは基本的にどんぶり勘定なのだが、価格設定に興味がないわけではない。
出先で価格不相応の料理を見つければ、非難の声を上げることもある。
もっとも、俺はその矛先を向けられたことはないのだが。
「これで銀貨二枚みたいです」
「コスタ周辺の相場は知らないけれど、その大きさの肉なら妥当な値段ね」
「実は自分で払ってなくて、そこの店主がタダでくれたんですよ」
「……ねえ、マルク、その店主ってその人かしら?」
「えっ、そこの人? ……って、うわっ!」
アデルに示された方を振り返ると、後ろに例の師匠が立っていた。
言われるまで気づかないなんて、気配を遮断していたのか?
「――ふっ、どうだ。コスタの牛肉は美味いだろう。とくと味わえ」
セリオの師匠はそれだけ言うと、どこかに消え去った。
一介の料理人の身のこなしとは思えないような動きだった。
「……今のは何だったんだ」
こちらが美味いと口にしたことが満足だったようにも受け取れるが、本人にたずねてみないことには何も分からない。
「他国に来ると面白いわね、色んな人が見れて」
「えっ、面白いですか……」
俺はまだ師匠とやらの名前すら知らないが、癖の強い人物だと認識している。
ローカルな牛肉への愛をこじらせた結果、あんな行動につながるのだろうか。
何はともあれ一枚焼きの味は確かなので、気を取り直して両手を動かした。
「――ふぅ、食った食った」
やはり、かなりのボリュームだった。
食べ終わると腹が膨れて重たく感じた。
「はい、マルク。今日のお礼」
「あっ、これはどうも」
エステルが三人分の飲みものを買ってきてくれた。
冷えたお茶のようで、口に含んでみると独特の風味がした。
おそらく、この地方で採れる茶葉を使ったものだろう。
「姉さんと二人でもたのしいけど、三人だともっとたのしい」
「それはよかったです」
「こんなに広い市場は珍しいから、私も充実した時間になったわ」
エステルはいつも明るい雰囲気だが、アデルもまぶしい笑顔をみせている。
コスタの市場は活気に満ちて、色んな店があって、いいところだと思った。
「俺も三人で来れてよかったです。いい思い出になりました」
「ふふっ、思い出なんて大げさね。これからも色んなところに足を運べばいいのよ」
「ははっ、そうですね」
俺たちの話が盛り上がっていると、そこにセリオがやってきた。
店番はいいのかと思ったが、すでに店じまいは済んでいるようだった。
「あれ、どうしました?」
「さっきちらっと見えたんだけど、うちの師匠が悪かった。まっすぐな人なのに、料理のことになると暴走しがちなんだ」
「気にしてないのでいいですよ」
「あんたら、地元のもんじゃないだろ?」
「まあ、そうですけど」
セリオがどうしたいのか測りかねる。
表情も先ほどに比べると、少し真剣な雰囲気だ。
「うちの師匠を誤解されたままにしたくないから、あの人の事情をちっとばかし聞いてくれないか」
「ま、まあ、いいですけど。二人はどうです?」
「うーん、わたしは気にしないで」
「私もよ。好きにしてちょうだい」
「すまねえ。すぐに済むから」
セリオは一呼吸置いてから、俺たちに説くように話を始めた。
セリオの押しの強さもあって、提案に乗ってもいいと思った。
焼かれた肉に余熱は十分に残っており、皿の上に湯気が上がっている。
さすがに皿を鉄板にする域にまでは到達していないようで、お客に出すための皿は一般的な陶器製のものだった。
「師匠はあんな感じで偏屈だけどさ、味はばっちりだ。おいらが保証する」
「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えて」
俺は皿と一緒にナイフとフォークを受け取り、その場を後にした。
肉を見た感じで四百グラムは余裕でありそうなので、これだけでも満腹になりそうな可能性が高い。
ひとまず、注文はこれでストップしておいた方が賢明だろう。
俺はアデルとエステルを探しつつ、座る場所を探すことにした。
空いたテーブルはそれなりにあるので、席に困ることはなさそうだ。
そのまま皿を持って歩いていると、二人が食事中のテーブルを発見した。
「二人とも早いですね」
「わたしと姉さんは同じ料理で、すぐに決まったから」
「先に食べているわ。これ、なかなかいけるわよ」
「へえ、魚料理ですか?」
二人が食べているのは一人前の鍋に入った魚介のスープという雰囲気だった。
バラムでは魚介類の料理が多くないので、あまり見る機会のない調理法だ。
「エス、これの名前って覚えてる?」
「たしか、白身魚と貝の漁師風……だったかな」
「そうそう、そんな名前ね」
今更ながら二人の姉妹らしいやりとりは目の保養になると思う。
意識しないようにしているが、アデルもエステルも容姿端麗なのだ。
そんな下心を見透かされてしまわないうちに席についた。
「マルクのは何だか焼肉みたいな料理ね」
「うちの店は鉄板で焼いてもらう形式ですけど、これは料理人が金属製の網で焼いたものを食べる感じです」
「美味しそうだね! 少し分けて」
「いいですよ。ちょっと待ってください」
牛肉の一枚焼きを切り分けてから、エステルの使っている小皿に乗せた。
彼女は肉の切れ端をフォークに刺して、すぐに口の中に放りこんだ。
「おっ、おいひいー」
エステルは満足げな表情で肉を味わっていた。
「アデルもいりますか?」
「ううん、私はこの魚料理を味わいたいから」
「そうですか」
アデルの返事を聞いた後、彼女の手元に一人分の皿とスプーンが余っていることに気づいた。
何に使うのだろうと思ったところで、彼女が声をかけてきた。
「よかったら、あなたも食べる?」
「あっ、はい。それじゃあ……」
アデルにしては珍しい提案に答えがしどろもどろになっていた。
彼女との付き合いも長くなってきて、仲間として距離が縮まったことを実感する状況だった。
俺は小皿を受け取り、白身魚と貝の漁師風を味わうことにした。
「……けっこう、ニンニクが効いてますね。塩加減はばっちりで……煮汁は白ワインを多めに使ってあるのか。ふむふむ」
「どう、なかなか美味しいでしょう」
「はい、初めて食べた気がします。具材の方も味がしっかりしていて、これはハマりそうな味です」
俺はアデルにもらった分を食べてから、一枚焼きに手をつけ始めた。
高温で焼かれているようだったので、明らかに味が落ちるほど冷めていない。
ナイフとフォークで食べやすい大きさにして、最初の一切れを口に運ぶ。
「おっ、これもいい感じです」
バラムの牛肉とは脂の乗り方や旨味、濃さなどが違う気がした。
両方とも同じ調理法なら比較できたかもしれないが、それぞれの焼く際の大きさや焼き方が異なるので、単純に比較することは難しそうだった。
ちなみに味つけはシンプルで、塩コショウと少量のハーブがかかっている。
「うん、美味しいな」
「それはいくらぐらいしたのかしら? 量が多いから、けっこうしそうだけれど」
アデルは基本的にどんぶり勘定なのだが、価格設定に興味がないわけではない。
出先で価格不相応の料理を見つければ、非難の声を上げることもある。
もっとも、俺はその矛先を向けられたことはないのだが。
「これで銀貨二枚みたいです」
「コスタ周辺の相場は知らないけれど、その大きさの肉なら妥当な値段ね」
「実は自分で払ってなくて、そこの店主がタダでくれたんですよ」
「……ねえ、マルク、その店主ってその人かしら?」
「えっ、そこの人? ……って、うわっ!」
アデルに示された方を振り返ると、後ろに例の師匠が立っていた。
言われるまで気づかないなんて、気配を遮断していたのか?
「――ふっ、どうだ。コスタの牛肉は美味いだろう。とくと味わえ」
セリオの師匠はそれだけ言うと、どこかに消え去った。
一介の料理人の身のこなしとは思えないような動きだった。
「……今のは何だったんだ」
こちらが美味いと口にしたことが満足だったようにも受け取れるが、本人にたずねてみないことには何も分からない。
「他国に来ると面白いわね、色んな人が見れて」
「えっ、面白いですか……」
俺はまだ師匠とやらの名前すら知らないが、癖の強い人物だと認識している。
ローカルな牛肉への愛をこじらせた結果、あんな行動につながるのだろうか。
何はともあれ一枚焼きの味は確かなので、気を取り直して両手を動かした。
「――ふぅ、食った食った」
やはり、かなりのボリュームだった。
食べ終わると腹が膨れて重たく感じた。
「はい、マルク。今日のお礼」
「あっ、これはどうも」
エステルが三人分の飲みものを買ってきてくれた。
冷えたお茶のようで、口に含んでみると独特の風味がした。
おそらく、この地方で採れる茶葉を使ったものだろう。
「姉さんと二人でもたのしいけど、三人だともっとたのしい」
「それはよかったです」
「こんなに広い市場は珍しいから、私も充実した時間になったわ」
エステルはいつも明るい雰囲気だが、アデルもまぶしい笑顔をみせている。
コスタの市場は活気に満ちて、色んな店があって、いいところだと思った。
「俺も三人で来れてよかったです。いい思い出になりました」
「ふふっ、思い出なんて大げさね。これからも色んなところに足を運べばいいのよ」
「ははっ、そうですね」
俺たちの話が盛り上がっていると、そこにセリオがやってきた。
店番はいいのかと思ったが、すでに店じまいは済んでいるようだった。
「あれ、どうしました?」
「さっきちらっと見えたんだけど、うちの師匠が悪かった。まっすぐな人なのに、料理のことになると暴走しがちなんだ」
「気にしてないのでいいですよ」
「あんたら、地元のもんじゃないだろ?」
「まあ、そうですけど」
セリオがどうしたいのか測りかねる。
表情も先ほどに比べると、少し真剣な雰囲気だ。
「うちの師匠を誤解されたままにしたくないから、あの人の事情をちっとばかし聞いてくれないか」
「ま、まあ、いいですけど。二人はどうです?」
「うーん、わたしは気にしないで」
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