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新たな始まり
マルクの店初日
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ランス王国の都市から外れた土地にあるバラムの町。
俺はこれから開店する焼肉屋の準備をしていた。
店の場所は町の中心から離れていて、人通りはまばらだった。
バラムは規模の大きい町ではないが、中心部はそれなりに賑わっている。
自分が異世界転生していることに気づいてから、今日までの道のりは長かった。
日本にいた時に失敗した飲食店経営を始めるまで、冒険者をして資金集めをした。
日本にいた時の記憶が蘇ったのが十四歳。
冒険者を始めたのが十七歳。
目標の資金が貯まったのが二十一歳。
だいたい、そんな感じだった。
「とりあえず、準備はこんなところか」
店の前のテーブルに鉄板の乗った焼き台を二台置いた。
お客が腰かけるための椅子はすでに並べてある。
本来の焼肉は台の中でガスか炭を使うわけだが、この世界ではどちらも使えない。
しかし、それ以外にも方法があった。
「――サスペンド・フレイム」
鉄板の下にある空洞に炎が浮かぶ。
この魔法は暗闇を照らすために使われることが多い。
サスペンド・フレイムは魔法初級者でも出力の調整が可能で、使用者が死なない限り燃え続け、消したい時にはすぐ消せる。
以前、実際に試してみたところ、ちょうどいい火力で肉が焼けた。
さて、時間はそろそろお昼時だ。
この世界の人たちは正午きっかりに昼食を食べる習慣はないが、昼頃になると外食したり、家で食べたりする。
それに合わせて肉を焼き始める。
鉄板を置いてあるのが屋外のため、匂いが風に運ばれることを計算しての行動だった。
薄く油を引いた鉄板に牛のロース肉を乗せると、ジュッと音がした。
どんどん肉に火が通り、肉の色が変化していく。
肉の焼ける美味しそうな匂いが漂ってくる。
先に食事を済ませておいたが、食欲をそそる香りだった。
肉が焦げないように火力を調整して焼いていると、何人かの通行人がこちらを見ながら通り過ぎていった。
きっと、匂いが気になるのだろう。作戦は順調だな。
気を良くして肉を焼き続けていると、近くを通りがかった男がやってきた。
「何だ? 肉……を焼いてるのかい?」
「そうです――あっ」
準備に気を取られて看板を出し忘れていたことに気づいた。
冒険者仲間に作ってもらった手作りの看板を店の前に立てかける。
看板にはこちらの文字で「冒険者の隠れ家」と書かれている。
「うちは焼肉屋といって、自分で肉を焼きながら食べる店なんですよ」
「自分で肉を? 初めて聞いたな。値段はいくらぐらい?」
「銀貨一枚で、そこにある肉が一人前です」
「昼飯には少し高い気もするが、美味そうな肉だし……それじゃあ一人前頼もうか」
「はい! ありがとうございます」
お客第一号は商人風の男だった。
多少は裕福そうな身なりなので、提示した価格でも問題ないようだ。
俺はそそくさと調理場に入り、氷で保冷した簡易冷蔵庫から肉を取り出した。
仕込みの時に一人前ごとに切り分けておいたので、皿に盛りつけるだけでいい。
あとは肉の旨味を味わうために用意した岩塩を皿の脇に乗せる。
調理場を出て席に戻ると、男は興味深げに鉄板の下を見ているところだった。
彼は俺に気がついて、こちらに顔を向ける。
「お待たせしました。牛ロースです。肉に火が通ったら、こちらの塩でどうぞ」
「ほおっ、岩塩で食べるのかい。肉はこのまま鉄板に乗せれば?」
「はい、こちらの道具で掴んで、ひっくり返してください」
テーブルにセットしておいた木製のトングを男に手渡す。
「まあ、ちょっとやってみるよ」
「では、ごゆっくりどうぞ」
この国では肉を生で食べる習慣はなく、レアな焼き加減で食べることもない。
鮮度には注意しているが、お客の方で生焼けにする要素がないことは安心だった。
お客の対応を終えて周りを見ると、心なしか通行人が増えている。
こちらの様子を気にするような人もちらほら見て取れた。
やはり、実際に誰かが食べているだけで、与える印象が違うみたいだ。
寄っていこうかどうか迷っているような人も見える。
「店主、これはなかなか美味いじゃないか!」
「……は、はい」
店主というのが自分であることに気づくのに、少し時間がかかった。
お客第一号の男は満面の笑みを浮かべている。
「切り分けた肉を焼いたら、これほどまでに美味いとは」
「こちらの文化では肉は丸焼きか串焼きですもんね」
「こちら……? 異国の者には見えないが、ランス王国出身ではないのかい?」
「い、いえ、一般的にはという意味です」
何気ない調子で、秘密を話してしまうところだった。
転生前の記憶が残っていることは、無闇に話さない方がいいだろう。
「――ねえ、席は空いてるみたいだけど、座ってもいいかしら?」
「あっ、はい……いっ!?」
透き通る声に振り向いた瞬間、気がつくと思考が停止していた。
慌てて気を取り直すと、相手の様子を確認した。
燃えるような赤く長い髪とエルフ特有の長い耳。
エルフ自体が珍しいこともあったが、特徴的な外見だった。
高貴な身分のようで、質の高そうな衣服を身につけている。
「何? 私は見せ物じゃないわよ?」
「いえ、失礼しました。そちらの席にどうぞ」
女エルフはこちらが示した席に腰かけた。
一挙一動が美しく、見惚れてしまいそうだった。
彼女に気を取られていると、別の席のお客が立ち上がった。
「ごちそうさま。そろそろ帰らせてもらうよ」
「ありがとうございました!」
お客第一号の男は小銭を入れるような布袋から銀貨を一枚取り出した。
それを渡そうとして、こちらに身体を近づけた。
「……あれはバーニングレッド、食にうるさいと有名なエルフだ」
「はっ、はい」
「彼女が黙りそうなほど美味い料理だったが、気をつけたほうがいいよ」
「ご忠告、ありがとうございます」
俺が頭を下げると、男は満足したような顔で去っていった。
一人目は納得してもらうことができたが、いきなり二人目の客で手強そうなのがやってきてしまった。
こうなったら、焼肉を堪能させて満足してもらうしかないよな。
俺は一人、決意を固めるのであった。
俺はこれから開店する焼肉屋の準備をしていた。
店の場所は町の中心から離れていて、人通りはまばらだった。
バラムは規模の大きい町ではないが、中心部はそれなりに賑わっている。
自分が異世界転生していることに気づいてから、今日までの道のりは長かった。
日本にいた時に失敗した飲食店経営を始めるまで、冒険者をして資金集めをした。
日本にいた時の記憶が蘇ったのが十四歳。
冒険者を始めたのが十七歳。
目標の資金が貯まったのが二十一歳。
だいたい、そんな感じだった。
「とりあえず、準備はこんなところか」
店の前のテーブルに鉄板の乗った焼き台を二台置いた。
お客が腰かけるための椅子はすでに並べてある。
本来の焼肉は台の中でガスか炭を使うわけだが、この世界ではどちらも使えない。
しかし、それ以外にも方法があった。
「――サスペンド・フレイム」
鉄板の下にある空洞に炎が浮かぶ。
この魔法は暗闇を照らすために使われることが多い。
サスペンド・フレイムは魔法初級者でも出力の調整が可能で、使用者が死なない限り燃え続け、消したい時にはすぐ消せる。
以前、実際に試してみたところ、ちょうどいい火力で肉が焼けた。
さて、時間はそろそろお昼時だ。
この世界の人たちは正午きっかりに昼食を食べる習慣はないが、昼頃になると外食したり、家で食べたりする。
それに合わせて肉を焼き始める。
鉄板を置いてあるのが屋外のため、匂いが風に運ばれることを計算しての行動だった。
薄く油を引いた鉄板に牛のロース肉を乗せると、ジュッと音がした。
どんどん肉に火が通り、肉の色が変化していく。
肉の焼ける美味しそうな匂いが漂ってくる。
先に食事を済ませておいたが、食欲をそそる香りだった。
肉が焦げないように火力を調整して焼いていると、何人かの通行人がこちらを見ながら通り過ぎていった。
きっと、匂いが気になるのだろう。作戦は順調だな。
気を良くして肉を焼き続けていると、近くを通りがかった男がやってきた。
「何だ? 肉……を焼いてるのかい?」
「そうです――あっ」
準備に気を取られて看板を出し忘れていたことに気づいた。
冒険者仲間に作ってもらった手作りの看板を店の前に立てかける。
看板にはこちらの文字で「冒険者の隠れ家」と書かれている。
「うちは焼肉屋といって、自分で肉を焼きながら食べる店なんですよ」
「自分で肉を? 初めて聞いたな。値段はいくらぐらい?」
「銀貨一枚で、そこにある肉が一人前です」
「昼飯には少し高い気もするが、美味そうな肉だし……それじゃあ一人前頼もうか」
「はい! ありがとうございます」
お客第一号は商人風の男だった。
多少は裕福そうな身なりなので、提示した価格でも問題ないようだ。
俺はそそくさと調理場に入り、氷で保冷した簡易冷蔵庫から肉を取り出した。
仕込みの時に一人前ごとに切り分けておいたので、皿に盛りつけるだけでいい。
あとは肉の旨味を味わうために用意した岩塩を皿の脇に乗せる。
調理場を出て席に戻ると、男は興味深げに鉄板の下を見ているところだった。
彼は俺に気がついて、こちらに顔を向ける。
「お待たせしました。牛ロースです。肉に火が通ったら、こちらの塩でどうぞ」
「ほおっ、岩塩で食べるのかい。肉はこのまま鉄板に乗せれば?」
「はい、こちらの道具で掴んで、ひっくり返してください」
テーブルにセットしておいた木製のトングを男に手渡す。
「まあ、ちょっとやってみるよ」
「では、ごゆっくりどうぞ」
この国では肉を生で食べる習慣はなく、レアな焼き加減で食べることもない。
鮮度には注意しているが、お客の方で生焼けにする要素がないことは安心だった。
お客の対応を終えて周りを見ると、心なしか通行人が増えている。
こちらの様子を気にするような人もちらほら見て取れた。
やはり、実際に誰かが食べているだけで、与える印象が違うみたいだ。
寄っていこうかどうか迷っているような人も見える。
「店主、これはなかなか美味いじゃないか!」
「……は、はい」
店主というのが自分であることに気づくのに、少し時間がかかった。
お客第一号の男は満面の笑みを浮かべている。
「切り分けた肉を焼いたら、これほどまでに美味いとは」
「こちらの文化では肉は丸焼きか串焼きですもんね」
「こちら……? 異国の者には見えないが、ランス王国出身ではないのかい?」
「い、いえ、一般的にはという意味です」
何気ない調子で、秘密を話してしまうところだった。
転生前の記憶が残っていることは、無闇に話さない方がいいだろう。
「――ねえ、席は空いてるみたいだけど、座ってもいいかしら?」
「あっ、はい……いっ!?」
透き通る声に振り向いた瞬間、気がつくと思考が停止していた。
慌てて気を取り直すと、相手の様子を確認した。
燃えるような赤く長い髪とエルフ特有の長い耳。
エルフ自体が珍しいこともあったが、特徴的な外見だった。
高貴な身分のようで、質の高そうな衣服を身につけている。
「何? 私は見せ物じゃないわよ?」
「いえ、失礼しました。そちらの席にどうぞ」
女エルフはこちらが示した席に腰かけた。
一挙一動が美しく、見惚れてしまいそうだった。
彼女に気を取られていると、別の席のお客が立ち上がった。
「ごちそうさま。そろそろ帰らせてもらうよ」
「ありがとうございました!」
お客第一号の男は小銭を入れるような布袋から銀貨を一枚取り出した。
それを渡そうとして、こちらに身体を近づけた。
「……あれはバーニングレッド、食にうるさいと有名なエルフだ」
「はっ、はい」
「彼女が黙りそうなほど美味い料理だったが、気をつけたほうがいいよ」
「ご忠告、ありがとうございます」
俺が頭を下げると、男は満足したような顔で去っていった。
一人目は納得してもらうことができたが、いきなり二人目の客で手強そうなのがやってきてしまった。
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俺は一人、決意を固めるのであった。
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