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教えてほしい
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ゆっくりと浮上していた意識が、それに気づいてしまったことで急速に覚醒する。
──どうして、こんな風になるんだろう。
背中に感じるヒューゴの体温はいつもと変わらずあたたかいのに、抱き込まれているセオドアの身体はおそろしいほどに冷えている。
──はやく……はやく、治って……!
祈りながら、ぎゅっと強く目を閉じる。自分の身体なのに思い通りにならないのが歯痒い。
力みが全身にも波及したのだろう。ゼロ距離でセオドアの強張りを感じたらしいヒューゴが小さく呻く。
「主……? おはようございます……」
「お、おはよう、ヒューゴ」
寝惚けているのか、まとわりつく腕は強さを増す。密着度が増すとそれに気付かれてしまうんじゃないかと気が気でない。
「ちょっと調子が悪いから……一人で少し休んでるね」
「大丈夫ですか?!」
ぎょっとした声にびくりと肩を揺らしてしまう。
「大丈夫、休んでたら治るから」
「熱はなさそうですが、喉の痛みやどこか痛みなどはないですか」
「たいしたことないから、放っておいて」
「そんなことできません」
ベッドから抜け出るためにヒューゴが掛布をめくる。体調がよくないはずの自分のために掛布をかけ直そうとしてくれた手が、止まる。
ヒューゴの視線の先が、それへ向けられている。
「……み、見ないで」
セオドアは咄嗟に身体を丸め、泣きそうになりながらヒューゴを見上げる。
今自分の身に起こっていることは、身体の中心が自分の意思とは関係なく反応する生理現象だ。大人の男なら珍しくないことだと知識として理解している。ヒューゴだって同じ状態になっていたので、いたたまれなさはわかってくれるはずだとも思う。
でも、理屈はどうあれ、とてつもなく恥ずかしい。
どんな表情をすればいいのかわからず、セオドアは顔をシーツに押しつけ隠してしまう。
「トイレまで抱えていきましょうか」
優しく穏やかな声には侮蔑も揶揄も含まれていない。むしろ甘やかすような気配すら感じて、それがますますセオドアを居たたまれなくする。
「いらない……おさまるまで、じっとしてるから」
声はくぐもってしまったが、はっきりと首を振ったので意思は通じるはずだ。ヒューゴの優しさを拒絶するのは少し心が痛むけれど、羞恥心はどうしようもないので許してほしい。
呆れて放っておいてくれてもいいのに、しかしヒューゴは傍を離れてくれない。
「抜いた方が楽だと思いますが」
「やりたくないし、方法も知らないから」
「は……」
ぐずりながら答えると、ヒューゴがどうしてか息を呑んだ気配がした。
望むと望まざるとにかかわらずセオドアの身体は精通を迎え、大人の仲間入りをしてから数年経つ。魔法を失ったショックが強すぎたこと、長に身体の異変を相談したことはあっても詳しい話を聞けないままだったこと、大人の男が周りにいなかったことなど──様々な理由が重なり、セオドアは成人男性の生理現象に詳しくない。本を読むなどして、知識としてはうっすら理解したものの、魔法を失う原因になった局部に、特に勃起した性器にさわることに積極的になれないまま、今に至っている。
朝下着を汚してしまうのは嫌だけど、自分でさわるよりはマシだからと──ずっと目を逸らしてきたツケを、こんなかたちでまとめて払うことになるなんて思ってもみなかった。
成人した男なのに。今度こそさすがに呆れられただろうかと、こわごわ首を巡らせヒューゴの顔を窺い見れば。
凄絶といっていいほど色気のある顔で、ヒューゴが微笑んでいた。思わずどきりとしてしまって、セオドアは固まってしまう。
「俺が教えますよ」
低くつややかな声は、いつもより少し掠れているように聞こえた。多少かすれてはいても、彼の声はうっとりするような響きでセオドアの耳に落ちてくる。
掛布がばさりと取り払われる。その下で丸めていた身体は逞しい腕に転がされ、ベッドの上で難なく仰向けにされてしまった。
「ヒューゴ……?」
間近に迫った赤銅の眼を呆然と見つめる。いつも穏やかな色をたたえた眼の奥に、今は不思議な熱があるように感じられた。
「ここをさわるのは、怖いことではなく気持ちいいことです」
ヒューゴの手が、芯をもった身体の中心部をそろりと撫でる。衣服越しとはいえ、その場所を他人の手にはじめてふれられた衝撃に、セオドアははくはくと唇を動かすのが精一杯で、一時的に声を失う。
ヒューゴの申し出通りに教えてもらっていいことなんだろうか。それがふつうのことなんだろうか。セオドアにはわからない。
──でも、どうせ既に醜態を晒して恥ずかしい気持ちでいっぱいなんだから……原因がひとつ増えたところで大差ない、かな……?
なにより、ヒューゴの優しさを無下にし続けるのは心苦しい。
「主をつらいままでいさせたくないですし……あとは、俺の個人的なわがままですが」
遠慮がちに離れていこうとした手を、セオドアは咄嗟に引き留めた。
──わがまま、なんて。
優しさばかり向けてくれるヒューゴがわがままを言うことなんて滅多にない。セオドアが叶えられることならば何だってしてあげたいと思ってしまった。
「おしえて、ヒューゴ……」
知識のないセオドアの相手は面倒なはずなのに。彼が望んでくれるからと甘えてしまう。
整った顔が目の前で眩しいくらいの笑みへと変わった。
ヒューゴの手によって、セオドアは下着ごとズボンを脱がされた。
「えっ……あの、」
「下着を汚したくはないでしょう? 直接さわりますね」
何がなんだかわからぬ間のヒューゴの動きにセオドアの理解は追いつかず、外気にふれ心許ない下半身に呆然とするしかできない。その間にも大きな手はやんわりとセオドアを誘導し、膝を折り曲げ足を開いた状態に持ち込まれた。M字に開いた足の真正面にヒューゴが陣取る。
「かわいいですね、あなたはこんなところまで健気だ」
「あ……っ」
硬い皮膚をした大きな手にセオドアの陰茎は握り込まれた。
排泄の時にさわるだけのそこは、他人にふれてもらっていい場所ではない。
「きたないから……っ」
悲鳴じみた声を上げて首を振ると、優しい笑みが返ってくる。
「あなたに汚いところなんてひとつもありません」
きっぱりと言いきったヒューゴは、手の中にセオドアの中心を握り込んだまま、上下に扱くような動きをしてみせた。
「ああ……っ!」
他人の手ではじめて与えられる快感に、セオドアは身悶えする。
「ああっ、あ、や、なに、これ……っ」
ガクガクと身体が小さく震えてしまう。熱が溜まるような、膨らむような、腰が溶けてしまうんじゃないかと思うくらいの強烈な何かに身体が支配され、呑まれそうになる。
「やだ、やだ……っ、こわい……っ!」
縋るものを探して彷徨わせた手が、大きなものに包まれる。セオドアの竿を扱いているのとは別のヒューゴの手だった。彼は指と指を絡ませ合うようにして、ぎゅっと強く手を繋いでくれる。
「怖いことではありません。大丈夫です、俺がついてます」
「あ、ああ……っ、ヒューゴ……っ!」
こんなに強く手を繋いでくれるヒューゴだから。そのヒューゴが教えてくれることなのだから。身を任せても大丈夫だとセオドアは信じられた。
けれど。
「んく……っ、ぅ、あ、うう……っ」
「指で輪っかを作って上下に動かすんですよ、主」
「あっ、あ、あ、ああ……っ!」
ヒューゴがわざわざ教えてくれているのに、受け止めるのが精一杯のセオドアは曖昧に頷くことすらできない。
「まって、ヒューゴ、でちゃう、なにかでちゃうから……っ、はなして……っ!」
「出してください」
ゆるゆると首を振って懇願するものの、ヒューゴは手を休めてはくれなかった。
よりにもよってヒューゴの前で粗相をしたくなくて、セオドアの黒い眼からはぼろぼろと涙がこぼれる。
さすがに躊躇したのか、ヒューゴの手の動きが少し鈍る。
「俺のことを嫌いになりますか」
「っ、それは、ない……っ」
いろんなことがわからないけれど、それだけはない。でも。
「はなして、ヒューゴ……っ!」
──嫌われるとしたら自分の方だ……!
教えてもらってる立場なのに、身体も頭も痺れたようにぼんやりしてしまって、何も入ってこない。
その上、集中できずに失禁してしまいそうだなんて、みっともないにもほどがある。
猛烈に込み上げてくる衝動をセオドアは必死で耐えた。首を振って少しでもつらさを逃がそうと足掻いてもみた。それでも──
陰茎の先っぽを指先で優しく引っ掻かれれば、我慢していたものが解き放たれた。ヒューゴの大きな手の中だけでは受け止めきれなかった熱い蜜が滴り落ちる。
頭の中が真っ白に焼けるほど強烈な感覚に、セオドアは呆然とするしかなかった。
──どうして、こんな風になるんだろう。
背中に感じるヒューゴの体温はいつもと変わらずあたたかいのに、抱き込まれているセオドアの身体はおそろしいほどに冷えている。
──はやく……はやく、治って……!
祈りながら、ぎゅっと強く目を閉じる。自分の身体なのに思い通りにならないのが歯痒い。
力みが全身にも波及したのだろう。ゼロ距離でセオドアの強張りを感じたらしいヒューゴが小さく呻く。
「主……? おはようございます……」
「お、おはよう、ヒューゴ」
寝惚けているのか、まとわりつく腕は強さを増す。密着度が増すとそれに気付かれてしまうんじゃないかと気が気でない。
「ちょっと調子が悪いから……一人で少し休んでるね」
「大丈夫ですか?!」
ぎょっとした声にびくりと肩を揺らしてしまう。
「大丈夫、休んでたら治るから」
「熱はなさそうですが、喉の痛みやどこか痛みなどはないですか」
「たいしたことないから、放っておいて」
「そんなことできません」
ベッドから抜け出るためにヒューゴが掛布をめくる。体調がよくないはずの自分のために掛布をかけ直そうとしてくれた手が、止まる。
ヒューゴの視線の先が、それへ向けられている。
「……み、見ないで」
セオドアは咄嗟に身体を丸め、泣きそうになりながらヒューゴを見上げる。
今自分の身に起こっていることは、身体の中心が自分の意思とは関係なく反応する生理現象だ。大人の男なら珍しくないことだと知識として理解している。ヒューゴだって同じ状態になっていたので、いたたまれなさはわかってくれるはずだとも思う。
でも、理屈はどうあれ、とてつもなく恥ずかしい。
どんな表情をすればいいのかわからず、セオドアは顔をシーツに押しつけ隠してしまう。
「トイレまで抱えていきましょうか」
優しく穏やかな声には侮蔑も揶揄も含まれていない。むしろ甘やかすような気配すら感じて、それがますますセオドアを居たたまれなくする。
「いらない……おさまるまで、じっとしてるから」
声はくぐもってしまったが、はっきりと首を振ったので意思は通じるはずだ。ヒューゴの優しさを拒絶するのは少し心が痛むけれど、羞恥心はどうしようもないので許してほしい。
呆れて放っておいてくれてもいいのに、しかしヒューゴは傍を離れてくれない。
「抜いた方が楽だと思いますが」
「やりたくないし、方法も知らないから」
「は……」
ぐずりながら答えると、ヒューゴがどうしてか息を呑んだ気配がした。
望むと望まざるとにかかわらずセオドアの身体は精通を迎え、大人の仲間入りをしてから数年経つ。魔法を失ったショックが強すぎたこと、長に身体の異変を相談したことはあっても詳しい話を聞けないままだったこと、大人の男が周りにいなかったことなど──様々な理由が重なり、セオドアは成人男性の生理現象に詳しくない。本を読むなどして、知識としてはうっすら理解したものの、魔法を失う原因になった局部に、特に勃起した性器にさわることに積極的になれないまま、今に至っている。
朝下着を汚してしまうのは嫌だけど、自分でさわるよりはマシだからと──ずっと目を逸らしてきたツケを、こんなかたちでまとめて払うことになるなんて思ってもみなかった。
成人した男なのに。今度こそさすがに呆れられただろうかと、こわごわ首を巡らせヒューゴの顔を窺い見れば。
凄絶といっていいほど色気のある顔で、ヒューゴが微笑んでいた。思わずどきりとしてしまって、セオドアは固まってしまう。
「俺が教えますよ」
低くつややかな声は、いつもより少し掠れているように聞こえた。多少かすれてはいても、彼の声はうっとりするような響きでセオドアの耳に落ちてくる。
掛布がばさりと取り払われる。その下で丸めていた身体は逞しい腕に転がされ、ベッドの上で難なく仰向けにされてしまった。
「ヒューゴ……?」
間近に迫った赤銅の眼を呆然と見つめる。いつも穏やかな色をたたえた眼の奥に、今は不思議な熱があるように感じられた。
「ここをさわるのは、怖いことではなく気持ちいいことです」
ヒューゴの手が、芯をもった身体の中心部をそろりと撫でる。衣服越しとはいえ、その場所を他人の手にはじめてふれられた衝撃に、セオドアははくはくと唇を動かすのが精一杯で、一時的に声を失う。
ヒューゴの申し出通りに教えてもらっていいことなんだろうか。それがふつうのことなんだろうか。セオドアにはわからない。
──でも、どうせ既に醜態を晒して恥ずかしい気持ちでいっぱいなんだから……原因がひとつ増えたところで大差ない、かな……?
なにより、ヒューゴの優しさを無下にし続けるのは心苦しい。
「主をつらいままでいさせたくないですし……あとは、俺の個人的なわがままですが」
遠慮がちに離れていこうとした手を、セオドアは咄嗟に引き留めた。
──わがまま、なんて。
優しさばかり向けてくれるヒューゴがわがままを言うことなんて滅多にない。セオドアが叶えられることならば何だってしてあげたいと思ってしまった。
「おしえて、ヒューゴ……」
知識のないセオドアの相手は面倒なはずなのに。彼が望んでくれるからと甘えてしまう。
整った顔が目の前で眩しいくらいの笑みへと変わった。
ヒューゴの手によって、セオドアは下着ごとズボンを脱がされた。
「えっ……あの、」
「下着を汚したくはないでしょう? 直接さわりますね」
何がなんだかわからぬ間のヒューゴの動きにセオドアの理解は追いつかず、外気にふれ心許ない下半身に呆然とするしかできない。その間にも大きな手はやんわりとセオドアを誘導し、膝を折り曲げ足を開いた状態に持ち込まれた。M字に開いた足の真正面にヒューゴが陣取る。
「かわいいですね、あなたはこんなところまで健気だ」
「あ……っ」
硬い皮膚をした大きな手にセオドアの陰茎は握り込まれた。
排泄の時にさわるだけのそこは、他人にふれてもらっていい場所ではない。
「きたないから……っ」
悲鳴じみた声を上げて首を振ると、優しい笑みが返ってくる。
「あなたに汚いところなんてひとつもありません」
きっぱりと言いきったヒューゴは、手の中にセオドアの中心を握り込んだまま、上下に扱くような動きをしてみせた。
「ああ……っ!」
他人の手ではじめて与えられる快感に、セオドアは身悶えする。
「ああっ、あ、や、なに、これ……っ」
ガクガクと身体が小さく震えてしまう。熱が溜まるような、膨らむような、腰が溶けてしまうんじゃないかと思うくらいの強烈な何かに身体が支配され、呑まれそうになる。
「やだ、やだ……っ、こわい……っ!」
縋るものを探して彷徨わせた手が、大きなものに包まれる。セオドアの竿を扱いているのとは別のヒューゴの手だった。彼は指と指を絡ませ合うようにして、ぎゅっと強く手を繋いでくれる。
「怖いことではありません。大丈夫です、俺がついてます」
「あ、ああ……っ、ヒューゴ……っ!」
こんなに強く手を繋いでくれるヒューゴだから。そのヒューゴが教えてくれることなのだから。身を任せても大丈夫だとセオドアは信じられた。
けれど。
「んく……っ、ぅ、あ、うう……っ」
「指で輪っかを作って上下に動かすんですよ、主」
「あっ、あ、あ、ああ……っ!」
ヒューゴがわざわざ教えてくれているのに、受け止めるのが精一杯のセオドアは曖昧に頷くことすらできない。
「まって、ヒューゴ、でちゃう、なにかでちゃうから……っ、はなして……っ!」
「出してください」
ゆるゆると首を振って懇願するものの、ヒューゴは手を休めてはくれなかった。
よりにもよってヒューゴの前で粗相をしたくなくて、セオドアの黒い眼からはぼろぼろと涙がこぼれる。
さすがに躊躇したのか、ヒューゴの手の動きが少し鈍る。
「俺のことを嫌いになりますか」
「っ、それは、ない……っ」
いろんなことがわからないけれど、それだけはない。でも。
「はなして、ヒューゴ……っ!」
──嫌われるとしたら自分の方だ……!
教えてもらってる立場なのに、身体も頭も痺れたようにぼんやりしてしまって、何も入ってこない。
その上、集中できずに失禁してしまいそうだなんて、みっともないにもほどがある。
猛烈に込み上げてくる衝動をセオドアは必死で耐えた。首を振って少しでもつらさを逃がそうと足掻いてもみた。それでも──
陰茎の先っぽを指先で優しく引っ掻かれれば、我慢していたものが解き放たれた。ヒューゴの大きな手の中だけでは受け止めきれなかった熱い蜜が滴り落ちる。
頭の中が真っ白に焼けるほど強烈な感覚に、セオドアは呆然とするしかなかった。
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