上 下
57 / 102

 理不尽な調教 7

しおりを挟む

「ひゃあああぁーーっ! やめ……っ! ひぃーーっ!!」

「やめ? あ? そこは、ありがとうございますだろうが。嬉しくねぇのかよ、イかせてやってんのに」

 ……嬉しくないわ、馬鹿野郎ぉぉっ!!

 壁に設えられた複数のベルト。それで壁面に貼り付けられ、源之助の萎えた一物が小さな穴から壁の外に出された。
 動けないよう、腰や太腿をベルトで拘束され、四肢もベルトで壁に固定される。
 何をされるのかと戦々恐々だった少年の口に枷をし、ナイジェルは鼻歌まじりで部屋の外に出た。
 専用の道具の中を通って壁の外に飛び出した源之助の御立派様。それに、にい~っと卑な笑みを浮かべ、彼は用意していたガーゼをローションに浸して、怯えた一物を優しく撫でてやる。

「ふぐっ?! ううっ?」

 されることを悟って、源之助は腰を引こうとするが、締め付けるベルトに阻まれてピクリとしか動けない。

「勃ってきたな。可愛いぞ? ほら、気持ち悦いだろ?」

 むくむく起き上がった幼い一物がみっちり収まるよう、道具のネジを巻いて、ナイジェルが穴の大きさを調整する。
 すっかり勃ちあがった源之助の一物は、壁を通してその先端だけが出ている状態だ。それを可愛がり丹念に磨くナイジェル。

「ふはっ、すげぇエロいな。恥ずかしい汁が垂れてんぞ? もう少し我慢しろや」

 ケラケラ嗤いながら執拗に先端を磨くローションガーゼ。焦れったくも荒い布目に刺激され、源之助は眼を見開いて暴れた。

 ……イくっ! ヤバいっ!! やめてぇぇーっ!!

「ふ……っ! うううーっ! うぐっ! ~~~~っ!!」

 全身を仰け反らせて達した源之助の体内で、いつものスイッチが入る。途端に湧き起こる愉悦の嵐。
 凄まじい快感が背筋を貫き、髪を振り乱して源之助は身悶えた。

 ……やだあっ! 無理ぃぃ! もう死ぬ、死ぬ、死ぬぅぅ!!

 鎮まったばかりな身体を抉るように、ナイジェルの極悪な手管が少年をイかせまくる。そんな愉しそうな彼を見つけ、他の男達も何をしてるのかと寄ってきた。

「お頭? なにして…… あ~~、コレか」

「あやや、コレな。まあ、コレなら良いんじゃ? 気持ち悦くするだけだし?」

 壁越しに酷く暴れる音が聞こえ、盗賊達は苦笑する。くぐもった呻きから察するに、口枷をされているようだと。

「気持ち悦いなあ? すげぇ感じるだろ、コレ」

「まあ、素直に佳がっとけ。お頭が満足するまで」

「犬は使わないんすか? 連れてきましょうか?」

 次々に聞こえる不穏な会話。

 ……犬ぅっ? あいつらに舐め回されたら、それこそ死んじまうよぉぉっ! 勘弁してっ! 助けて、コフィンっっ!!

「ふぐううぅぅっ! ふーっ、ふーっ! うぐうっ!!」

 ゾリゾリ鈴口あたりを集中狙いし、ナイジェルは興奮気味にガーゼで磨いた。ひくひくと戦慄く狭い入り口が、くぱぁ……っと開いて、噴き出す白濁液。
 たぱたぱ滴るソレが堪らず、はあ……っと蕩けた吐息を彼はもらした。

 ……いい。すげぇ悦んでんな? 気持ち悦いか?

 ふっと慈愛に満ちた笑みを浮かべ、真っ赤に熟れた先端を磨き倒すナイジェル。
 お仕置きの中でも甘めなモノだ。気持ち悦いだけで、特に酷いことはしない。いつもなら犬に舐め回させて、泣き叫ぶ獲物を眺めるだけのナイジェルだが、今は自ら可愛がってやりたくて堪らなかった。

 ……が、これこそが源之助にとって、最低最悪な拷問になることを彼は知らない。

 ……死ぬ、死ぬ、死ぬぅぅぅっ! コフィンんんっ!!

『……全く。知らないってのは恐ろしいね』

 眼を裏返して、凄絶な色欲の炙りに蕩ける源之助。出なくなっても可愛がりをやめないナイジェル。

 しかたなしに転がったコフィンを目にし、ナイジェルは当たり前のように拾って投げた。

『勝者、源之助~、リバース発動っ!』

 途端にナイジェルの様子が変わる。

 ぼう…っと緩んだ眼差しの彼を見て、仲間達が訝しげに声をかけた。
 
「どうしやした? お頭」

「グエン……?」

「ああ、愉しんできますか? 代わりますよ?」

「ああ」

 持っていたガーゼを渡し、ナイジェルは部屋の中に入っていく。そこには死物狂いで身悶える少年。
 その姿に股間を滾らせ、ナイジェルが柔らかな尻を掴む。

「グエン……?」

 涙でぐちゃぐちゃな源之助の顔にキスを落とし、彼は口枷を外してやった。

「ナイジェルっ! 挿れてっ! 僕の中に沢山出してっ!!」

「……ああ」

 掴んだ尻を大きく割り開き、慣らしもせずにナイジェルは己の一物を突き入れる。柔肉を巻き込むように捩じ込まれた猛りが、源之助の悦いところを刺激しつつ掻き回された。

「くあ……っ! 悦いっ! もっとぉぉ!」

「……ああっ」

 獰猛に息を荒らげ、ナイジェルが激しく衝き上げる。

「出してっ! 早くっ! 一杯ぃぃ……ふあっ?!」

 どぢゅっと身体が浮き上がるほど深く穿たれ、一瞬、源之助の呼吸が止まった。……が、次の瞬間放たれた精が中を満たし、灼けつくように体内で暴れまわっていた愉悦を落ち着ける。

 ……あ…… 助かったぁ…… でも……

 まだ足りない。

「もっとぉ…… もっと、してぇぇ……」

 切迫した状況から解放され、少年の声が甘く舌っ足らずに変わった。鼻を抜けるような吐息が艶めかしい。

「……ああ。たくさん……な?」

 夢現を漂いながら、ナイジェルも夢中になって源之助の体内を慰めてやる。奥にハメるほど高まる興奮。神の寵愛に触れ、ギンギンに昂る彼の御立派様。
 何度も何度も注がれる精に悦び、うねり締め付ける狭い孔。壁に押し付けられて逃げようもない少年を挟み込み、これ以上ないくらい深く打ち上げるナイジェルの剛直。
 萎える気配すら見せないソレを受け入れ、源之助は心の底から幸せだった。

 ……気持ち悦い。もっと…… もっと出してぇ…… あっ!

「あぁんっ! 悦いっ! 出して、一杯ぃぃっ! ひゃっ?!」

「……出すよ。一杯」

 壁越しに感じる甘い雰囲気。

 それに眼を据わらせつつ、外の男らは壁に生えた真っ赤な果実を可愛がる。

「良いよなあ、お頭。あんな素直で淫乱な子供を独占してて」

「まあ、そう言うなって。俺等にもおこぼれがあるんだし?」

 含み嗤いながら、糖度の上がった二人を壁越しに手伝い、源之助を可愛がる盗賊達。

『ええ環境ですな。神様も悦んでますわ』

 ……なんか、文字が違わねぇか?

『……気の所為どす』

 しれっと嘯くコフィン。

 せっかくのリバースの権限を、己に突っ込ませることにしか使えない源之助。

 世の理不尽を一身に背負い、今日も調教されていく少年である。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

悪役令息の従者に転職しました

  *  
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。 依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました! スパダリ(本人の希望)な従者と、ちっちゃくて可愛い悪役令息の、溺愛無双なお話です。 ハードな境遇も利用して元気にほのぼのコメディです! たぶん!(笑)

婚約破棄されたら囚われた

たなぱ
BL
卒業パーティーで婚約破棄された やっと自分の居場所ができると思ったのに… 相手は第二王子、おれは公爵家の嫡男、だが幼くして母を無くし、父は再婚、義理の弟が公爵家を継ぐ… 一滴も公爵家の令嬢であった母の血を引かない義弟が、おれは父と再婚した母にとって邪魔でしかない存在 そんなおれでも第二王子との婚約が決まり、この国を良くしていくそう思っていたのに… 誰からも必要とされてないおれはどうしたらいい?誰でもいいから必要としてくれ… そう願ったおれは、囚われた 前中後編 呪われた王子×不憫悪役令息

推しの完璧超人お兄様になっちゃった

紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。 そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。 ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。 そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。

「陛下を誑かしたのはこの身体か!」って言われてエッチなポーズを沢山とらされました。もうお婿にいけないから責任を取って下さい!

うずみどり
BL
突発的に異世界転移をした男子高校生がバスローブ姿で縛られて近衛隊長にあちこち弄られていいようにされちゃう話です。 ほぼ全編エロで言葉責め。 無理矢理だけど痛くはないです。

【R18・BL】人間界の王子様とハーフヴァンパイアが結ばれるまでの話

あかさたな!
BL
このお話は予告なくR指定な内容が含まれています(9割はR指定かもしれません) このお話は人間界の王子とハーフヴァンパイアのラブストーリー。 執着気味なハーフヴァンパイアの熱烈なアピールに掌の上で転がされていく王子が多いです。 体で繋ぎ止めたいハーフヴァンパイアと結構そういう方面に疎いまじめな王子が色々されていく日常です。 ーーーーー 2022.3タイトル変更します! (仮)→ 人間界の王子様とハーフヴァンパイアが結ばれるまでの話 2022/03/08 完結いたしました。 最後までお付き合いいただき、大変励みになりました。 ありがとうございます。 これからもこのお話を末長く楽しんでいただけると幸いです。

親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺

toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染) ※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。 pixivでも同タイトルで投稿しています。 https://www.pixiv.net/users/3179376 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/98346398

【完結】悪役に転生した俺、推しに愛を伝えたら(体を)溺愛されるようになりました。

桜野夢花
BL
主人公の青山朶(あおやまえだ)は就活に失敗しニート生活を送っていた。そんな中唯一の娯楽は3ヵ月前に購入したBL異世界ゲームをすること。何回プレイしても物語序盤に推しキャラ・レイが敵の悪役キャラソウルに殺される。なので、レイが生きている場面を何度も何度も腐るようにプレイしていた。突然の事故で死に至った俺は大好きなレイがいる異世界にソウルとして転生してしまう。ソウルになり決意したことは、レイが幸せになってほしいということだったが、物語が進むにつれ、優しい、天使みたいなレイが人の性器を足で弄ぶ高慢無垢な国王だということを知る。次第に、ソウルがレイを殺すように何者かに仕向けられていたことを知り、許せない朶はとある行動を起こしていく。 ※表紙絵はミカスケ様よりお借りしました。

処理中です...