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 理不尽な調教 4

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「ひ……っ! あ……っ! や、やらしい身体ですぅっ! ごめんなさい、ごめんなさいっ!」

「……そうだな? 悪い子だ」

「ごめんなさい、ごめんなさい…… うく……っ」

 うつ伏せて泣く源之助の髪を掴んで顔を上げさせ、ナイジェルは耳元で舐めるよう囁いた。

「こんなに尻を揺らして。男を加え込みたくて仕方ないんだろ? そういうのを何て呼ぶか知ってっか? い・ん・ら・ん。あるいは色情狂。色狂いって奴だ。お前はソレだよな?」

「ふ……っ、……はい、ぼ、僕は淫乱……です」

 実際、その通りだった。神に寵愛されている理由は、源之助が男達を誑かして精を注いでもらうため。
 それに適した身体にされてしまった少年は、まごうことなく淫乱である。

「だなあ? 嬉しくて仕方ないもんな? コレがさ? しょうがねぇから掘ってやってんだよ? 優しいだろ、俺。感謝は?」

 ばちゅんっと深く穿たれ、源之助の呼吸が止まる。イっても送れる精がないのだ。出してもらえることを渇望する少年は、ナイジェルの言いなりに仕込まれていく。

「あ、ありがとうございますっ! ほ…っ、掘ってくださって……っ、こんな淫乱にお情けをくださって、ありがとうございますぅぅっ!!」

「おーし、少しは形になってきたな? 中にブチまけて欲しいか? なあ?」

 興奮気味に上ずってきたナイジェルの声。ぎゅんぎゅん疼きまくる腹の奥が、もう少しだと源之助を誘惑した。
 彼の望むだろう言葉。悦ばせる言葉。それを選んで、淫らなことを乞う少年。

「お願い……し…ますっ!ブチまけ…て…くださ…い……っ! 一杯……っ! この色狂いに…お情けを……っ! ……っっ、あああっ?!」

 ふうぅぅっと猛獣のように息を詰め、ナイジェルが激しく腰を衝き上げる。最奥を狙ってガンガン穿つ剛直が、体内の柔肉を巻き込んで暴れ回った。

「ふ…っ、ぐぅ……っ! あっ、っ! ~~~~~~~っっ!!」

 がくがく痙攣して突っ伏す源之助。ぎゅううぅっと硬直した少年の身体に、根本から一物を引き絞られ、ナイジェルもまた爆発した。
 何度も出し入れして熱く蕩けた中を愉しみ、たっぷり注いでから彼は満足気に嗤う。

「すっげぇ、きゅんきゅんしてんな? おら、感謝は?」

「あ、ありが……とぅ……ご…… うれ、嬉しい……っ」

 感極まり溢れる涙。眼を見開いて随喜の涙に溺れる子供の色気に当てられ、ナイジェルは立て続けに精を注いでやった。
 アレコレ体位を変えながら本気を出したナイジェルに思うがまま貪られ、歓喜に震える源之助。

「は…っ! コレがそんなに欲しかったのかよ? 可愛いなあ? お前。素直だし、覚えも良い。成人まで使い倒したら売っ払おうかと思ってたんだけどよぉ? ……おい?」

 切実に望んだモノで満たされ、いつの間にか意識を手放していた少年。

 涙眼を裏返し、気絶する少年の唇を伝う透明な筋。その淫らな煌めきに舌を這わせ、ナイジェルは不機嫌そうに眉を跳ね上げた。



「……っ? ーーーーっ!? きゃーっ!!」

「おう、起きたか。御主人様に可愛がられてる最中に気絶するとか? まだ躾けを始めたばっかだから大目にみてやっけどよぉ。……今後は許さねぇぞ?」

 激痛に見舞われて強制的に目覚めさせられた源之助は、自分が大の字で鎖に拘束され、突っ込まれていることに気付いた。
 体内で脈打つ太い一物。しかし、それ以上に存在感を主張するのは、自分の一物の中に感じる異物だった。

「な、なに……?」

「……仕置きだ。泣け」

 そういうと不均等に口角を歪め、ナイジェルの手がおっ勃つ源之助の一物を握り締める。
 そして内部に差し込んだ玩具を激しく動かした。

「ひぎ…っ?! いいぃぃぃっっ?!」

 敏感な粘膜を擦り上げる凶暴な玩具。みちみちと音をたてて無理やり広げられた尿道が、激痛に悲鳴を上げる。
 チューリップの茎のように太く長い玩具は、源之助の膀胱まで届き、手酷く掻き回していた。

「ここも慣れたら気持ち悦くなるんだけどな? 初めては何でも痛いもんだ。仕置きにちょうど良いだろ? ほら、泣けよ。あ?」

 愉しげに玩具を動かすナイジェル。それに悶絶させられ、源之助の喉から悲痛な叫びが響き渡る。

 ……痛いっ、痛いっ! 死んじゃうぅぅーーっ!!

 死物狂いで身悶え、少年の絶叫で波打つ滑らかな腹の上に、ふと一枚のコインが現れた。

「? なんだ?」

 突然、眼の前に出現したコインを訝り、それを手にしたナイジェルは首を捻る。
 見たことないコインだが、ただの金貨だ。盗賊の頭であるナイジェルの興味を引くほどのモノではない。
 ぽいっと妙なコインを床に投げ捨て、彼はお愉しみを続けようとした。
 泣きすぎ、叫びすぎて、もはや意識を保つのも難しい源之助。その脳内に聞き慣れた声が響く。

『勝者、源之助! リバースが発動しまっ!!』

 ……え?

 拷問のような責め苦に喘いでいた少年は、床で煌めくコフィンを見た。それは表面でキラキラ転がっている。

「……グエン?」

 夢に浮かされたような顔のナイジェルが源之助を見つめる。そして、少年を抱きしめるように覆いかぶさってきた。

 とろんっと潤んだ優しい瞳。先程までヤバいくらい源之助を虐め抜いていた人間とは思えない。

『今のこん人は、あんさんの言いなりや。意趣返ししたり~な』

 ……意趣返し? いや、もう。疲れ……た…よ。

「ナイ……ジェル。……これ、外して?」

「ああ……」

 四肢を戒める鎖を外し、ナイジェルは源之助を泣き叫ばせた玩具も抜いてくれる。

「グエン……?」

 何かを求めるように少年を抱きしめ、お互いに裸のまま、二人はベッドに横たわった。

「……眠い。寝ても良い?」

「ああ」

 ちゅっ、ちゅと少年の顔にキスを落とし、ナイジェルは腕枕をするように源之助を横抱きで抱える。
 その温かな胸に顔を埋め、源之助は襲い来る睡魔に身を委ねた。
 静かな寝息をたてて眠る二人が風邪などひかぬように、コフィンは部屋の温度を魔法で上げる。

『……善人でんなあ? あんな目に遭ったのに仕返し一つせんとは』

 コフィンは自身の出す面を操れる。普段はしないが、今回は源之助の窮地だと察し、遠慮なくそのイカサマ性を発揮した。

 翌日、いつの間にか寝てしまったと思ったらしいナイジェルは、天使の寝顔な子供を抱えて、仲間に放り投げた。

 頭が味見した後は、仲間のお愉しみだ。

 群がる男達に寝ている所を叩き起こされ、何十人もを受け入れながら可愛がられる源之助。

 挿れて注がれ、イかされ泣かされ、彼の毎日は変わらない。それでも、その日々が快楽に満たされ穏やかであるよう、今日も心を配るコフィンである。
 
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