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理不尽な接待 15
しおりを挟む「ふぇ……ぇぇん、うぅ…ん、ん…っ」
「これは……? リヒャルト、何をしたんだ?」
寝台で丸まり身悶える源之助。
桜色に染まった可愛らしい子供に生唾を呑み込み、マーリンは連れてきた妾らを床に座らせてリヒャルトの側に行く。
リヒャルトはさも愉快そうな顔で、愛しい少年の頭を膝にのせて撫でていた。
「こやつはな。男を咥え込むと、されたくて堪らなくなるのよ。さきほど少し可愛がってやったら、この有り様だ。ほんに愛い奴よ」
面白げな眼差しに滲む深い慈愛。
こんなリヒャルトをマーリンは見たことがなかった。いつも冷静沈着で、むしろ人を小馬鹿にするような鼻白む表情しか浮かべない彼。
そんな彼の蕩けた甘い眼差し。
この小さな子供は、そこまで彼の心を囚えているのかと、マーリンは驚きを隠せない。
……まあ、可愛いというか、綺麗な子だとは思うけど。
黒髪黒目だけでも珍しいのに、その顔立ちは浅く、しゅっとした高貴さが窺える。
切れ長な眼が神秘的で、それを彩る長いまつ毛も黒。くっきりはっきりとした眼の輪郭が、平坦に見える顔立ちに良いアクセントを醸している。
そんな源之助から離れ、立ち上がるリヒャルト。
撫でられていた手がなくなり、心細くなった源之助は、横になりながらリヒャルトに手を伸ばした。
「リヒャ……ル…… ひぐ…っ、やだぁ…… 離れないで……っ」
「ああ、可愛いな、私の妃は…… しばらくの辛抱だ。明日の昼には迎えにくるから。……マーリン、明日の昼までに終わらせておけよ?」
じろりと目玉だけをマーリンに流して、凄むリヒャルト。
……そこまでかよ。
胡乱げに天井を見上げて、マーリンは力なく頷いた。
主寝室を友人に譲り、リヒャルトは個室の寝室へ向かう。以前なら共に華を愛でたりもしていたリヒャルトだが、さすがに妃をマーリンと共有する濡れ場は遠慮したかった。
源之助に触れる指、全てを切り落としてやりたい。源之助を抱く時だけは独占していたい。
身の内を駆け回る烈火のごとき激情。百歩……いや、千歩譲って、兄弟ならば少しのおこぼれを与えてやっても良いが、全くの他人に最愛を分け与えるのは業腹でしかない。
……国のためだ。すまない、グエン。
身の内を焼き尽くす嫉妬に炙られ、翌日、源之助が戻ってくるまで…… 正確には、マーリンから奪い返すまで、ずっと悶々とするリヒャルトである。
「……可哀想に。薬でも使われたのかい?」
薄絹のガウン一枚でやってきたマーリンは妾らにそれを脱がせてもらい、寝台でうずくまる源之助の頭を撫でた。
汗と涙で張り付く乱れ髪を優しく取ってやり、妾達が少年の準備をするのを静かに見守る。
……が、そこでマーリンは信じられないモノを目にした。
自分の妾達が発情し、小さな子供を貪る姿を。
「あっ! ああ、悦いぃっ!」
抱え上げた源之助の腰を、狂ったかのように上下に動かす妾。
「もっとです。もっと出せますね? さあっ!」
じゅぽじゅぽ音をたてて、少年の一物にむしゃぶりつく妾。
「出な…い…っ、もう、出ないよぉぉ……っ! やめてぇーっ!」
溢れる涙を飛び散らせながら、蹂躙する妾の頭を力なく掴む少年。その手は小刻みに震え、相手の髪を掻き回すことしか出来ない。
前も後ろも激しく責め立てられ、源之助は目の奥に火花が散る。しかも、それを歓喜で迎える淫猥な身体。
……出ないってぇぇーっ! うわああぁぁんっ!!
どれだけ心が泣き叫ぼうが、神のモノとなった身体は貪欲に精を求めていた。相反する意思に翻弄されて、指先まで駆け抜ける愉悦の嵐。
そしてしだいに源之助の意識が遠のく。それが楽だからだ。
……も、嫌ぁ…… ふあっ! 気持ちは悦いぃっ!
ぷつりと理性の途切れた少年を待ち構えていたかのように、その最奥に眠る獣が眼を覚ました。
悦楽を貪り、底なしに呑み込むケダモノが。
「悦いぃっ! はあぁ……んっ! んんっ、イっ…くうぅぅっ!」
出すモノが無くなってからが少年の本領である。源之助は股間に顔を埋めたままな妾の髪を軽く引いて、その顔をあげさせた。
「あなたの……も……っ、あっ! ちょう…だい?」
暗に二本差しを求める少年の艶かしさよ。
浮かされたように恍惚な眼をすがめ、妾は身体を起こすと、もう一人が串刺しにしている肉孔に己のモノを捩じ込んでいく。
「……二本差しまで出来るのか。恐ろしく淫らな子供だな」
ドロドロになって前後から源之助を衝き上げる男達を羨ましそうに見つめ、マーリンも御立派様を昂らせた。
そして、交代して源之助の中に己を埋め込む。ずりゅっと交互に穿たれる最奥が、貪欲に精を望み、ぎゅんぎゅん締り、酷く疼いていた。
「なんだ、これはっ? 吸い付くような…… いや吸い込むみたいにっ? うおっ?!」
神によって開かれた源之助の最奥は、男達のモノをがぽっと咥え込んで離さない。まるで真空地帯のように一物を呑み込み吸い付くそこは、凄絶な快楽をマーリンらに与える。
そして、一番の性感帯を神に改造された源之助は、そこから噴き出す身震いする程の快感に佳がり狂った。
交互にがっちり嵌め込まれるたび、脳天を突き抜ける愉悦でイってしまう少年。
……ひっ……ぎいぃぃっ!! きっつ……っ! んうっ、んんんんんーっ!!
メリメリと音をたてて無理やり広げられる尻孔。その狭い肉壁をも限界まで押し広げ、最奥を穿つ二本の猛りに、好きモノな源之助の身体が狂喜乱舞する。
すでに何度も注がれた精で、にゅるにゅるに滑る少年の内部。慣れるまでは激痛の伴う無茶な情交だが、ギチギチに絡む柔肉が、これでもかと源之助の悦いところを刺激しまくった。
「ま…って、激し……っ! あっ、あっ!」
ときおり顔を出す、少年のなけなしな理性。しかし、それもすぐに快楽の高波に呑み込まれていく。
……堪んねぇぇーっ! っ……かぁっ! また、イくぅっ!
もはや言葉も紡げず、たた揺すぶられてイかされるだけの少年。神の寵児による中毒性に侵され、野獣のごとく責め立てる妾達。
「悦いですか? 満足なさるまでご奉仕いたします……っ!」
「イくのがお上手ですね? さ、もっとイきましょう?」
「くあ……っ! なんだ、これはっ! ずっと挿れていたくて堪らんっ!!」
少年の中に開いた神と繋がる波長を無意識に感じ取り、彼らは源之助のためでなく、神のために精を注ぐ。神の望みを刷り込まれ、問答無用で源之助を可愛がる狂信者達。
この波長は、源之助が感じれば感じるほど神と同調し、繋がる男達を深く侵していく。
それと自覚のない源之助。する方も、少年が愛しくて堪らなくなるだけで、神と繋がる快感に侵されているのだとは夢にも思わない。
「……何とかして手に入れられないかな」
以前のリヒャルト同様、マーリンも少年に食指を動かした
こうして神の寵愛という最強の後押しを受け、源之助は己を崇め奉る狂信者を増やしていく。
知らぬは本人ばかりなり。
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