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 理不尽な王子 10

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「あっ、あっ! ひゃ……っ!」

「おおぅ…… 悦い締りだ。絶品だな」

 小さな腰を掴み、リヒャルトは己のモノを埋め込んでぐちゅぐちゅ掻き回していた。
 
 ……なんで、まだぁぁっ? 夜会は終わったんじゃっ?

『なんでて、あんなとこで失神しやんもん。ちゃっかり王太子にお持ち帰りされてまっせ?』

 ……生々しいだらけだなっ! くそっ!

 真夜中に目覚めた源之助は、己を抱き込む腕に気づいて、無意識にすり寄った。
 リドルの家では、脚を鎖で柱に繋がれていて、ベッドと御不浄の行き来しか出来ず、眠る時はリドルとダンに抱きしめられて眠っていたからだ。

「……リドル? ……ダンかな? もっと……」

 てっきり二人のどちらかと思ってすり寄った源之助は、突然顎を掴まれ上向かされる。
 
 そして気づいた。横にいるのは全然違う男性なのだと。

「それは庇護者の名か? 私の腕の中でぬけぬけと……」

「え……? だれ……?」

 思わず呟いた源之助の視界で、金髪碧眼の男性は、にや~っと黒い笑みで笑った。



「う……ぅっ! やだ……っ、お腹がぁ……っ」

 うぐうぐ泣きじゃくる少年。

 散々突き上げられ、掻き回され、イきまくらせられた体内は軋み、酷い腹痛を起こしていた。何十回も精を注がれたのだ。当たり前である。
 そんなボロボロな体内にトドメを刺そうとする極悪な凶器。怯え逃げ惑う源之助を捕まえ、金髪の男性はいきなり捩じ込んできたのだ。

「あれだけ可愛がられた後だから、ゆるゆるかと思えば……っ、……くぅぅ、狭いな。 悦い孔だよ」

 ずちゅ…… ぬちゅ……っと濡れた音が響き、それが源之助の鼓膜を舐めるように脳内を侵して蕩けさす。
 みしみし軋み、腹痛を訴えていた体内も、気づけば痛みが遠のき、うねるように男性のモノを受け入れていた。

『神樣の御加護や。どんな手酷い仕打ちを受けても、数時間で回復しま。つまり、延々と精を搾り取れるっちゅうこっちゃ』

 ……要らない情報ーっ!! 良い加護かもしれないけど、今は嬉しくなぁぁーいっ!!

 はあはあ喘ぎ、源之助は体内に放たれた大量の精に嘔吐く。奥の奥まで届く凶器が、ついでに掻き回すからだ。
 胡座をかいて座り、逃げようと這いずる少年の腰を掴んで衝き上げる王太子は、うっとり心地好さげに眼を細める。
 ぷりぷり揺れる小さなお尻。それに続く背中の細さよ。うつ伏せた顔をシーツに埋めて、甘く喘ぐ獲物の嬌態が、リヒャルトの眼に艶かしく刺さる。

 ……これを手に入れるために夜会を開いたのだ。神の御神託も良い呼び水となった。まだ小さな子ども達は簡単に粗相をしてしまい、多くの貴族の婚約が決まったし、しばらく社交界も賑わうだろう。

 ふっと頬を緩め、リヒャルトはぴくぴく痙攣する源之助の背中を撫でる。

「ひゃ……っ、んぅ……っ」

 ……可愛い。感度も、すこぶる良さそうだ。こうして挿れているだけでイってるし、何より絡まり吸い込むような最奥の動きが堪らない。油断したら、即持っていかれそうだ。

 ふーっ、ふーっと激しく深呼吸し、源之助は快楽の波をやり過ごす。まだ精を注がれていないのだ。今、本イキしたら腹の中がどうにかなってしまう。

 ……出してくれ、頼むからぁ……っ! この熱さを止めて……っ!

 後宮に何十もの華を咲かせて愛でるリヒャルトだ。こういった事には、べらぼうに強い。そんなリヒャルトですら、持っていかれそうになる源之助の絶品な身体。

 欲しがる身体の疼きが鎮まらず、ようよう少年が許されたのは、夜会も終わり、空が白々と明けてきた頃だった。
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