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 理不尽な転生 11

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「きゃーっ! やめ……! イく、イく、イ……っ、んんんんんーっ!!」

「イって、イって? ……この先は、どうしても痛いから。今のうちにトロトロになっておいてね?」

 容赦なく前立腺を擦り上げて、リドルは源之助をイかせまくる。こんな狭い孔に挿れるのだ。どれだけ解しても不安は尽きない。
 そして彼は、念の為にと用意しておいたとっておきを少年の口に流し込んだ。
 甘いシロップのようなソレ。叫びすぎて喉の嗄れていた源之助は、染み入る甘さに軽く眼を見開く。

「甘……、もっと……ぉ」

「だめ。これは、ほんのちょっとだけ。何か呑む? ほら」

 源之助を抱き起こして膝に抱えると、リドルはテーブルに用意してあった果実水を少年に飲ませた。
 胃の腑に広がる冷たさ。喉を潤してくれた果実水に人心地つき、うっとりとリドルの胸に頭を預けた瞬間。
 どくんっと源之助の心臓が大きく跳ね上がった。

「か……っ? はあ……っ? あ、あっ!」

「効いてきたね。……大丈夫。俺と堕ちよう?」

 ……なんだ、これっ! 身体が……っ!

 全身の毛穴が裏返るような凄まじい愉悦。溢れる涙が、見開いた眼からポロポロ落ちて止まらない。

『あ~、ヤバい薬使われましたなあ? それ、一瓶で人間を壊して奴隷堕ちさせる薬ですわあ。毛細血管まで入り込んで、性感帯を剥き出しにする奴。何もしなくても勝手にイきまくるくらい』

 ……なんっ うあっ!

 源之助が口にしたのは、ほんの一口。それでも燃え盛るような劣情が、ただでさえ敏感な少年の体内を掻き回していた。

「ごめんね? すぐ終わらせるから…… 痛くなくなるまで。気持ち悦くなれるまでは、我慢して?」

『……どうやら、あんさんのこと考えて使うたみたいどす。親が洗礼後の子供に使うこともあるし、まあ、一口くらいなら一晩で効果は消えますやろ』

 ……ああ、そういう。

 知識として源之助も知っていた。いくら解しても、初めて後孔を拡げる異物挿入には激痛が伴う。
 その負担を減らすため、親やリドルは薬を使ったのだろう。

 だがしかし、不意打ち過ぎる。

 地味な怒りに身を任せ、心の中で源之助は叫んだ。

 ……コフィンっ! リドルにコイントスさせろっ!

『は? あんさん、エグいなあ。せっかく初めてを気持ち悦く終わらせてやろうって御仁やのに』

 ……やかましいわっ! こんなんでされたら、悦すぎて可怪しくなるっ! あいつを止めろっ!!

 未知の快楽への恐怖が、源之助を暴挙に走らせる。

 仕方なしな溜息をつき、コフィンはふっと少年の胸に姿を現した。

 何も知らず、リドルはソレをつまみ上げる。

 運命のコイントスが始まった。
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