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 自主トレ 千鶴 〜前編〜

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「皆さん、調教は進んでいますか?」

 翌朝、毅は女性らを集めて真顔で話し出した。

 突然の赤裸々な話題に女性達は顔を赤らめる。

「ちょ..... 調教ってっ、えと?」

「調教という名の虐待なら受けてましたね。縛られるのと鞭と蝋燭なら慣れてます。浣腸も」

 キョドる薫と忌々しげな顔の千鶴。そして七海は思案顔。

「正直にぶっちゃけますと、お題に何が来るか分からないんです。なので皆さんを調教したいと思うんですが.....」

 至極真面目な顔の毅。

「具体的に、どんな?」

 七海が問う。

「そうですね。性感マッサージとイラマチオ。アナル拡張に浣腸でしょうか。ぶっつけ本番でかまわないと言うなら、それでも良いですが、アナル拡張と浣腸の調教はしておきたい。これは慣れてないとキツいですから」

 臆面もなく、ずらずらと卑猥な言葉を並べる毅。

「やだよっ! アナルだっけ? あれ、メチャクチャ痛いじゃんっ! アタシ、まだジンジンしてるんだよっ?」

 昨日の今日だし彼女らは無茶なやり方をされたのだろう。薫など行為を思い出したのか半泣きだ。
 チャラい外見なのに正座をしているのはお尻を刺激しないため。
 ただ座るだけでも辛いのだと薫の潤む目が語っていた。

「私も..... お浣腸されまくってから、お腹の調子が悪くて.....」

 ああ、不味いやり方の見本市のようだ。七海もやられるだけやられてケアがされていない口なのだろう。
 毅は天を仰いで、チラリと円香を見た。彼女は茫然と女性らの話を聞いている。

「そうなっちゃうんだねぇ。毅がやってたのは、そういう事だったんだぁ」

 何の気なしな円香の呟き。それを耳にして女性らが円香を見た。

「毅はそうならないよ? アタシのお尻はちょっと違和感残ってるけど痛くないし、お浣腸の後も綺麗に洗ってくれたから御腹も大丈夫」

 にぱーっと笑う円香を信じられないモノを見る目で凝視する二人。

「私は調教を受けるわ。毅君、よろしくね」

 千鶴の言葉に、毅は安堵を覚える。慣らしておくにこしたことはないのだが、酷い目に逢ってきた女性らに無理強いもしたくはない。

 薫と七海は訝しげな顔で千鶴を見つめていた。

「じゃ、千鶴さんは午後から来てください」

 そう言い残して毅は自分達の部屋に戻る。それを確認して、薫と七海は千鶴に詰め寄った。

「ちょっと! 大丈夫なんっ? あの子だって男なんだよっ? 何されるか分かんないよっ?」

「そうですね。優しげですけど、仮にもトップランカーですもの。派手にお題をこなしているはずです。あの女の子だって、上手く洗脳されてるだけかもしれないし」

 他の奴隷達よりはマシだろうと毅に身売りした二人だが、調教したいと聞いて、ああ、やはり彼も同じかと落胆していた。
 だが、トップランカーだ。稼ぎは半端ない。どうせ無茶をされるなら稼げた方が良いし、何より複数の女性がいるのだ。辛さ苦しさも分散されるだろう。
 そんな思惑もあり、千鶴に便乗して身売りした二人である。

「私は毅君を信用して売買したから。彼の望む事に逆らう気はないの」

 にっこり微笑む千鶴。

 彼女は毅達のショーを全て見ていた。

 過激に映る行為の数々に魅いられたが、そこにある円香の顔は恍惚として気持ち悦さそうだった。
 最後には、いつもぐったりとしていたが、それを抱き上げる毅の顔も蕩けて優しくて、とても愛しそうに円香を撫でていた。

 あんな風に愛でられたい。

 千鶴の背筋がゾクゾクする。毅に調教したいと言われて、思わず腹の奥がきゅううっと疼いた千鶴だった。

「まあ、アンタが良いなら。物好きだよねぇ。せっかく酷い扱いから解放されたのに」

「調教って女性に無理やり無体を働く事でしょう? 私も毎日縛られて犯されまくりましたわ。.....あの男、浣腸が好きで、毎日毎日毎日.....っ! 思い出したくもないです」

 苦々しげに顔を歪める七海。

「アタシもーっ、あいつ、処女を奪ってから中出しばっかしてきてさぁ。男には気持ち悦いんだろうけど、こっちは堪んないわ。ブギーマンからアフターピルをもらってなかった、きっと孕んじゃってたよ?」

 二人にも思うところがあるのだろう。

 御互いの思いを吐き出しまくり、御昼を済ませたあと、千鶴は毅らの部屋へ向かった。



「千鶴さん、これだけは嫌って行為はないですか? なるべく慎重に進めますが、無理はさせたくないので」

 ほらね。

 労るような言葉の数々。千鶴は自分の判断が正しかった事を確信する。

「大丈夫。慣れてみせるわ。ショーからは逃げられないのだもの。どうせ嬲られるなら気持ち悦いほうが得だものね」

 なんと、すっぱり割りきったことか。

 千鶴の言葉で、毅の眼が淫猥に煌めいた。



「まっ.....っ、待って、円香ちゃんっ!」

 千鶴は後ろ手に拘束され、円香に乳房を嬲られている。
 少女の手は巧みで、千鶴は今まで知らなかった性感帯がみるみる抉じ開けられていった。

「気持ち悦いでしょ? 毅が教えてくれたんだよ?」

 にへっと笑って乳房の先端を乳輪ごと口に含む円香。
 歯と唇で乳輪から先端まで執拗に扱き、ねぶる少女に千鶴は啼かされっぱなしである。

「あっあっ、.....やっ、ひぃぃっ!」

 空いたもう片方も淫らに指で捏ね回され、千鶴は涙目で身悶えていた。

 なに? これっ?! わけが分からなくなるぅぅ!!

 ひぃひぃ喘ぎまくる千鶴を見つめ、毅は仕方無さげに苦笑した。

「円香ー、手加減だよ? いきなりすぎるとキツいから。場所変えなー」

 そう言いながら愛撫を円香に任せ、毅は執拗に千鶴のお尻を弄っている。
 ぬちぬちと指を何度も通し、痛くない程度まで慣らすと拡張用の玩具を入れた。
 臍の下まで届く異物を何度も出し入れされ、千鶴は異物の不快感以外の何かが腹に溜まっていくのを感じていた。

 なに.....? 何かアソコに響くぅ?? やだ、気持ち悪いっ!!

 無垢なまま連れてこられた女性達だ。何もかもが未知との遭遇。知らぬ感覚に怖じ気づく千鶴を余所に、毅は玩具を入れたまま千鶴に声をかける。

「拡げます。痛かったら言ってね?」

 入れられた時は痛くなかったが、千鶴のお尻の孔でしだいに膨らんでいく玩具。
 孔の縁がメリメリと軋む感触に、千鶴は喉を鳴らす。

「ひっ?! はっ、.....ぁっ? 痛っ!」

 それを聞き、毅は玩具を止めた。

「じゃ、このまま我慢ね」

 玩具は拡張用バルーンの張り型。
 丁寧に解してから膨らませた張り型は毅が思ったよりも大きく膨らんだ。
 そして、またぎちゅぎちゅと千鶴の中を抽挿する。

 けっこう痛むが我慢出来ないほどではない。昨日の仁志など、ローションを垂らしながら前戯もなく無理やり捩じ込んできたのだ。

 泣き叫ぶ千鶴を押さえつけ、ガンガン突き上げたあげく中出しされ、千鶴は殺されるかと思った。それほどに凄まじい激痛だった。

 アレと比べたら、なんと優しい調教か。

 千鶴は、ぐずぐずと降り積もる熱い何かが、どんどん御腹に溜まっていくのを不思議に感じていた。



 乳房に張り付いていた円香は脇やお臍を舐め回し、千鶴の知らない性感帯を抉じ開け続けている。
 おかげで何度か軽くイッてしまい、火照った身体をもて余す千鶴。

「.....ひぅっ、毅君、毅君んんんっ」

「あ。そうですね、キツいですね。円香、イカせてあげて?」

「はぁ~い♪」

 嬉しそうに円香は千鶴のお豆を捏ねくり回わす。
 舌先で臍をチロチロ舐めながら、きゅむきゅむと陰核を扱く細い指。
 途端、御腹に溜まっていた何かが激しく暴れだした。

「はっ? ひあっ?! あっ、あっ、.....っぁーーーっ!!」

 奥が熱いぃぃっ!!

 すでにトロトロだった千鶴は、円香の指で簡単にイカされてしまった。爆発する愉悦に千鶴は気づかない。
 はぁはぁと荒らげた息づかいに、激しく上下する豊かな乳房が眩しい。

 円香とは、また違った色気だよね。まあ、俺には円香が一番なんだけど。

 絶頂に叩きつけられ力の抜けた身体は、ぎちぎちだったお尻の蕾も柔らがせた。
 その隙をつき、再び毅はバルーンを膨らませる。
 ミチミチと膨らむ張り型に千鶴は悲鳴をあげた。

「つっ?! 痛っ、痛い、毅君っっ!!」

「はい、止めます。息を吐いて? 力抜いて?」

 毅に言われるまま忙しない息を繰り返し、千鶴は地味に疼くお尻から力を抜く。

 痛い.....けど。何か、変.....? 奥が.....っ??

「上手ですよ。ほら、動かせるようになった。千鶴さんも、いやらしい身体をしていますね、素敵ですよ♪」

 痛む歯状線をジンジンと疼かせ、ぬちゅぬちゅ抽挿される張り型。
 それが深々と臍の下を通るたびに、千鶴の腹の奥に不可思議な火を灯す。ずくりと重く、深い、何か。
 意味の分からない感覚に、千鶴の腰が淫靡に揺らめいた。

「あれ? 千鶴さん感じてる? お尻が気持ち悦いの?」

「そんな.....っ、違っ!」

 恥ずかしくて泣きたい千鶴。そんなところで感じるなんてあるわけないと、頭を振り乱す彼女に、あっけらかんと円香が呟いた。

「お尻って気持ち悦いよねぇ。毅にされるまで知らなかったけど。アタシ、指でもイケちゃうよ♪」

 え?

 千鶴が眼を見開く。

 あっ、あっ、と喘ぎながら、千鶴は毅の操る張り型に愉悦を覚えた。

 気持ち悦いの? コレ? この熱い御腹の疼きって快感なの?

 混乱する千鶴の中で、また張り型が大きくなった。

「うん、イケそうだ。千鶴さん、お尻に俺のを入れますね?」

 毅は一物にゴムを装着し、千鶴の蕩かした蕾にあてがう。
 そして容赦なく一物の先端を埋め込んでいった。

「.....ぇっ? は? .....ゃっ! .....ぁぁああああっっ!」

 毅はズブリと震える蕾を抉じ開け、ズズッとゆっくり捩じ込んでいく。
 中を探るように緩やかな動き。根本から先端までを何度も往復させて、毅は千鶴の様子を注意深く窺った。

「痛いかもだけど我慢して? 綺麗に開いています。真っ赤で満開なお尻の花が..... いやらしい眺めですよ? 凄く興奮するな」

 恍惚とした毅の声に、千鶴の御腹がきゅんきゅんと疼く。
 先程までの玩具とは比べ物にならない質量の一物。
 灼熱の楔が何度も打ち込まれ、千鶴の柔肉がぬちゅぬちゅと淫らな音をたてていった。

「ふぁ......っ、悦いぃ、千鶴さんの中が絡んで締め付けてきて..... とても良いお尻ですっ」

 すでに痛みもなく、千鶴は襲いくる愉悦に溺れる。
 毅の一物は中学生とは思えないくらい大きく、前の男とは違う、甘い優しさで千鶴を蕩けさせ追い詰めていく。

「ぁっ、あっ! 毅君、毅君っ!!」

「良いですよ? イッてしまって。お尻が気持ち悦いなんて、すごい変態ですねぇ。可愛いです、千鶴さん♪」

 鼓膜を舐めるように囁く毅。

 その興奮気味な声にトドメを刺され、か細い悲鳴を上げて千鶴は果てた。

「ふあっ!! ふぅぅ......っ、っ.....はぁ.....っ!」

 ポロポロと涙が止まらない千鶴。
 今まで性的経験のない彼女には、前の仁志にされた行為が性交渉の全てだった。
 虐待でしかない、千鶴を踏みつける行為の数々。
 あれがSEXなのだと思っていた彼女の間違った認識が覆される。

 SEXって、こういうモノなのね? 気持ち悦くて泣けちゃうような。

 初めて随喜の涙に溺れる千鶴は知らない。隣の部屋で回る、賞金メーターを薫と七海が驚愕の眼差しで凝視している事を。

 毅の調教は、まだ始まったばかりである。
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