小説の世界に入った私~子爵令嬢ポピーとして物語を楽しませていただきますわ!~

ある朝、伯爵家で侍女として働いていたはずの私は目を覚ますと知らない部屋にいた。鏡には自分ではない別の女性の顔が映っている。どうやら、私は侍女の先輩が書いた小説に出てくる子爵令嬢ポピーになってしまった模様。
この小説は伯爵令嬢エミリーが主人公の恋愛小説だ。最初は幼馴染の伯爵令息アルザと互いに思いあっていたが、2年生に進級してから侯爵令息マークスにアプローチされ仲を深めていく。最終的にエミリーはマークスと婚約を結ぶのだが、なぜアルザが選ばれなかったのか詳細は描かれていなかった。エミリーとアルザの間に何があったのか……。小説の世界に入り込んだ私はその理由を思わぬ形で知ってしまい……。
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