39 / 74
39.アナスタシア流・スパルタ教育
しおりを挟む
ダイアウルフを蹴散らし、先に進んでいると。またもやアナスタシアは足を止めニコニコ微笑ながら方角を指差した。今回は数を教えてくれないと。
鞘から剣を抜き、指差した方角に向き直る。アナスタシアは、杖を体の後ろで持ちながらユラユラ体を揺らしていた。観戦モードだろうか。俺1人で対処する事になりそうだ——。
前回よりも早く、茂みが音を立て始めた。盾を体の前に構えて身構える。
茂みから2匹のダイアウルフが飛び出して来た。
またも、唸り声を上げながら警戒している。俺を中心に、2匹は挟み込むような形を作り出そうと、ゆっくりと移動する。
相手の有利な状況にさせる程、甘くは無いんだがな。
前回の様に着弾点だけを意識し魔法を発動させる。
<盲目>!
俺の体の横から黒く輝く魔法陣が浮かび上がる。黒い靄がダイアウルフ目掛けて飛び出し、ダイアウルフの1匹に命中する。
当たった。当たった方を無視して、直ぐにもう1匹に向けて駆け出す、それと同時にもう一つの呪文を唱える。
<加速>!
体が軽くなり、一気に速度が上がりダイアモンドに肉薄する。
不意を突かれたダイアウルフも、直ぐに口を大きく開け飛び掛かって来る。
突進する様に盾を構え、ダイアウルフと激突する。
ガンッと云う音が鳴り、盾を持つ手に衝撃が走る。衝撃を耐える様に踏ん張り、一気に盾を横に振る。盾を横にずらされた事により、ダイアウルフの首元が見える形になった。
即座に、首目掛けて突きさす様に切っ先を突き立てる。多少の抵抗は有るもののズブズブと、ダイアウルフの体に剣が沈んでいく。3分の1まで刺した所で一気に引き抜く。引き抜いた傷から血がブシャッと吹き出し、ダイアウルフは地面に横たわり、少しの間体を震わせたのち息絶えた。
ダイアウルフが地面に横たわるのを横目に、残りの1匹に向き直る。
<盲目>の効果が切れ、ギラつく歯を見せながら唸り声を上げ、此方に向けて走り出していた。
<闇弾>
先の戦闘で<闇の棘>を4匹同時に仕様した時の様に、<闇弾>を複数発動する。
周囲の空間に黒く輝く魔法陣が3つ浮かび上がる。魔法陣より、拳程の大きさの黒い魔力の弾丸が撃ち出される。最初の1発が命中し、ダイアウルフがのけ反る。2発目は外れたが、3発目もダイアウルフに命中し、大きく体制を崩す事に成功した。
手に持つ剣に魔力を込める。刀身を黒く染め上げ、使用者と同じ属性をその身に宿す。両の手で柄を握り、頭の上に振り上げる。
ダイアウルフは体制を直ぐに立て直し、牙と爪を立て飛び掛かって来た。
飛び掛かって来たダイアウルフに、振り上げた剣を力任せに振り下ろした。
振り下ろした刃は、ダイアウルフの鼻先に当たり、少ない抵抗で頭、そして胴体と一刀のもと両断された。
——いや、グッロ!目の前で体を真っ二つにされていくダイアウルフを目の当たりにしながら、返り血を全身に浴びていた。魔力込めた剣の切れ味がヤバすぎる。
ーーーーーーーーーーーーー
レベルアップしました。
ーーーーーーーーーーーーー
おっと、久しぶりのレベルアップか。新しい魔法は——。
——何も無しか。そんなポンポン覚える物でもないか。其れよりもこれで少し身体能力が上がるな。
<清潔魔法>
返り血で汚れた体に<清潔魔法>を掛け奇麗にする。さっきから血まみれになってばっかだな。
「今の魔法の使い方すごくよかったね。
次はもう少し数が多くても行けそうだね」
——え?もしかしてスパルタ教育始まってる?
「スパルタ?
スパルタってのが良く分からないけど。
ソラならきっとやれるよ」
スパルタ教育が開始した。
待て!4体同時はまだ無理!!
違う!3体倒して直ぐ3体は6体同時と変わらんって!!
あああああ!5体は無理ー!
1体?こいつ上位種じゃない?違う?よく見ろデカさが倍あるぞ!?
噛まれ、切り裂かれる度に回復ポーションで回復してもらい。ダイアウルフとの戦いを生き延びた。
最後の上位種は結局アナスタシアが倒してくれた。速さが今までの3倍はあるし、何よりエンチャント無しの剣で浅くしか切れなかった。
「御疲れ様。
そろそろ日も暮れて来たから野営の準備しようか?」
俺を守るとは何だったのか——。こういう戦いからしか得られない経験値と云うものがあると思うが、それは今ではない気がする。道案内と云う体なんですがねぇ。
前回シルバーファングと野営をした場所へと何とか辿り着き。野営の準備をすることにした。あ、そういえば。前回はハルクさんが石の壁を作ってくれたが今回はどうしよう。
そう言えば野営ってどうするの?
昼の時みたいに氷の壁を作るかと思い、アナスタシアに尋ねる。
「ちょっと待ってね」
そう言うとアナスタシアは<収納魔法>から何かを取り出そうとしていた。
「あった」
ズルっと<収納魔法>から小さいプレハブの様な小屋が出て来た。え、なにそれ。
え、なにそれ
思わず思ったことが口から零れる。
「私は野営する時に使ってる小屋だよ?
中に道具とかいろいろしまえるから、<収納魔法>の容量の節約にもなるし」
あー、なるほど。そういう使い方も出来るのか。思わぬライフハック的な使い方に唸った。
「後は念のために。
<氷の壁>」
四方を囲むように、氷の壁が地面から凍り付きながら競り上がって来た。そのまま天井も包み、氷のドームが完成した。
アナスタシアの髪色と同じ色の氷が、太陽の光を反射させキラキラと輝いていた。昼間も見たが相変わらず奇麗だな。俺は暫しの間、氷をじっと見つめていた。
「どうかしたの?」
アナスタシアが隣にピタリと寄って来た。ふわりと花のいい香りがした。香水だろうか、この世界にもシャンプーとか有るのかな。見かけた事は無いんが。
そんな事は脇に置いといて、尋ねられたので素直に答えた。
アナスタシアの髪みたいでキレイだな、と思ってな
正直、元の世界で同級生にこんなセリフ言おうものなら「キモイ」だの言われるんだろうな——。悲しい。
そしてお互い無言。——つらい。セリフが臭過ぎたか。
唐突に肩に何かが当たる感触がした。横目で見ると、アナスタシアは自分の頭を俺の肩に乗せ、寄り添うように体を寄せて来た。
おっふ。え?いいんですか?今日頑張ったご褒美的な感じ?えー、なんか悪いなぁ。俺は予想外の出来事に、心の中でてんぱっていた。
お互い無言のまま、暫くそのままでいる内に日が傾き始めて来た。そろそろこの時間も終わりか——。名残惜しいがしかたない。
そろそろ中に入るか?
「——そうだね」
アナスタシアは、パッと離れ小屋に歩みを寄せる。その背中を追うように着いて行った。
小屋の中はシンプルな造りをしていた。窓際に机と椅子が置いてあり、少し大きめのベッドが1つ。そしてトイレと小さいキッチンも付いていた。普通に住めそうな小屋だな。
「ソラ。
ちょっとお願いが有るんだけど」
え
俺はドキリとした。さっき良い感じの雰囲気だったし、もしかして何かある感じ?ドキドキしながら答えを待つ。
「えーと。
着替えたいからちょっと、外出ててもらっていい?
ごめんね」
——あ、はい
外に出た俺は、誰に言うともなく呟いた。
ま、そういうオチよな
少し氷の壁に、頭を押し付けて冷やす事にした。
鞘から剣を抜き、指差した方角に向き直る。アナスタシアは、杖を体の後ろで持ちながらユラユラ体を揺らしていた。観戦モードだろうか。俺1人で対処する事になりそうだ——。
前回よりも早く、茂みが音を立て始めた。盾を体の前に構えて身構える。
茂みから2匹のダイアウルフが飛び出して来た。
またも、唸り声を上げながら警戒している。俺を中心に、2匹は挟み込むような形を作り出そうと、ゆっくりと移動する。
相手の有利な状況にさせる程、甘くは無いんだがな。
前回の様に着弾点だけを意識し魔法を発動させる。
<盲目>!
俺の体の横から黒く輝く魔法陣が浮かび上がる。黒い靄がダイアウルフ目掛けて飛び出し、ダイアウルフの1匹に命中する。
当たった。当たった方を無視して、直ぐにもう1匹に向けて駆け出す、それと同時にもう一つの呪文を唱える。
<加速>!
体が軽くなり、一気に速度が上がりダイアモンドに肉薄する。
不意を突かれたダイアウルフも、直ぐに口を大きく開け飛び掛かって来る。
突進する様に盾を構え、ダイアウルフと激突する。
ガンッと云う音が鳴り、盾を持つ手に衝撃が走る。衝撃を耐える様に踏ん張り、一気に盾を横に振る。盾を横にずらされた事により、ダイアウルフの首元が見える形になった。
即座に、首目掛けて突きさす様に切っ先を突き立てる。多少の抵抗は有るもののズブズブと、ダイアウルフの体に剣が沈んでいく。3分の1まで刺した所で一気に引き抜く。引き抜いた傷から血がブシャッと吹き出し、ダイアウルフは地面に横たわり、少しの間体を震わせたのち息絶えた。
ダイアウルフが地面に横たわるのを横目に、残りの1匹に向き直る。
<盲目>の効果が切れ、ギラつく歯を見せながら唸り声を上げ、此方に向けて走り出していた。
<闇弾>
先の戦闘で<闇の棘>を4匹同時に仕様した時の様に、<闇弾>を複数発動する。
周囲の空間に黒く輝く魔法陣が3つ浮かび上がる。魔法陣より、拳程の大きさの黒い魔力の弾丸が撃ち出される。最初の1発が命中し、ダイアウルフがのけ反る。2発目は外れたが、3発目もダイアウルフに命中し、大きく体制を崩す事に成功した。
手に持つ剣に魔力を込める。刀身を黒く染め上げ、使用者と同じ属性をその身に宿す。両の手で柄を握り、頭の上に振り上げる。
ダイアウルフは体制を直ぐに立て直し、牙と爪を立て飛び掛かって来た。
飛び掛かって来たダイアウルフに、振り上げた剣を力任せに振り下ろした。
振り下ろした刃は、ダイアウルフの鼻先に当たり、少ない抵抗で頭、そして胴体と一刀のもと両断された。
——いや、グッロ!目の前で体を真っ二つにされていくダイアウルフを目の当たりにしながら、返り血を全身に浴びていた。魔力込めた剣の切れ味がヤバすぎる。
ーーーーーーーーーーーーー
レベルアップしました。
ーーーーーーーーーーーーー
おっと、久しぶりのレベルアップか。新しい魔法は——。
——何も無しか。そんなポンポン覚える物でもないか。其れよりもこれで少し身体能力が上がるな。
<清潔魔法>
返り血で汚れた体に<清潔魔法>を掛け奇麗にする。さっきから血まみれになってばっかだな。
「今の魔法の使い方すごくよかったね。
次はもう少し数が多くても行けそうだね」
——え?もしかしてスパルタ教育始まってる?
「スパルタ?
スパルタってのが良く分からないけど。
ソラならきっとやれるよ」
スパルタ教育が開始した。
待て!4体同時はまだ無理!!
違う!3体倒して直ぐ3体は6体同時と変わらんって!!
あああああ!5体は無理ー!
1体?こいつ上位種じゃない?違う?よく見ろデカさが倍あるぞ!?
噛まれ、切り裂かれる度に回復ポーションで回復してもらい。ダイアウルフとの戦いを生き延びた。
最後の上位種は結局アナスタシアが倒してくれた。速さが今までの3倍はあるし、何よりエンチャント無しの剣で浅くしか切れなかった。
「御疲れ様。
そろそろ日も暮れて来たから野営の準備しようか?」
俺を守るとは何だったのか——。こういう戦いからしか得られない経験値と云うものがあると思うが、それは今ではない気がする。道案内と云う体なんですがねぇ。
前回シルバーファングと野営をした場所へと何とか辿り着き。野営の準備をすることにした。あ、そういえば。前回はハルクさんが石の壁を作ってくれたが今回はどうしよう。
そう言えば野営ってどうするの?
昼の時みたいに氷の壁を作るかと思い、アナスタシアに尋ねる。
「ちょっと待ってね」
そう言うとアナスタシアは<収納魔法>から何かを取り出そうとしていた。
「あった」
ズルっと<収納魔法>から小さいプレハブの様な小屋が出て来た。え、なにそれ。
え、なにそれ
思わず思ったことが口から零れる。
「私は野営する時に使ってる小屋だよ?
中に道具とかいろいろしまえるから、<収納魔法>の容量の節約にもなるし」
あー、なるほど。そういう使い方も出来るのか。思わぬライフハック的な使い方に唸った。
「後は念のために。
<氷の壁>」
四方を囲むように、氷の壁が地面から凍り付きながら競り上がって来た。そのまま天井も包み、氷のドームが完成した。
アナスタシアの髪色と同じ色の氷が、太陽の光を反射させキラキラと輝いていた。昼間も見たが相変わらず奇麗だな。俺は暫しの間、氷をじっと見つめていた。
「どうかしたの?」
アナスタシアが隣にピタリと寄って来た。ふわりと花のいい香りがした。香水だろうか、この世界にもシャンプーとか有るのかな。見かけた事は無いんが。
そんな事は脇に置いといて、尋ねられたので素直に答えた。
アナスタシアの髪みたいでキレイだな、と思ってな
正直、元の世界で同級生にこんなセリフ言おうものなら「キモイ」だの言われるんだろうな——。悲しい。
そしてお互い無言。——つらい。セリフが臭過ぎたか。
唐突に肩に何かが当たる感触がした。横目で見ると、アナスタシアは自分の頭を俺の肩に乗せ、寄り添うように体を寄せて来た。
おっふ。え?いいんですか?今日頑張ったご褒美的な感じ?えー、なんか悪いなぁ。俺は予想外の出来事に、心の中でてんぱっていた。
お互い無言のまま、暫くそのままでいる内に日が傾き始めて来た。そろそろこの時間も終わりか——。名残惜しいがしかたない。
そろそろ中に入るか?
「——そうだね」
アナスタシアは、パッと離れ小屋に歩みを寄せる。その背中を追うように着いて行った。
小屋の中はシンプルな造りをしていた。窓際に机と椅子が置いてあり、少し大きめのベッドが1つ。そしてトイレと小さいキッチンも付いていた。普通に住めそうな小屋だな。
「ソラ。
ちょっとお願いが有るんだけど」
え
俺はドキリとした。さっき良い感じの雰囲気だったし、もしかして何かある感じ?ドキドキしながら答えを待つ。
「えーと。
着替えたいからちょっと、外出ててもらっていい?
ごめんね」
——あ、はい
外に出た俺は、誰に言うともなく呟いた。
ま、そういうオチよな
少し氷の壁に、頭を押し付けて冷やす事にした。
486
お気に入りに追加
1,262
あなたにおすすめの小説
異世界に行ったら才能に満ち溢れていました
みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。
異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
[完結:1話 1分読書]幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進
無責任
ファンタジー
<毎日更新 1分読書> 愛する幼馴染を失った不遇職の少年の物語
ユキムラは神託により不遇職となってしまう。
愛するエリスは、聖女となり、勇者のもとに行く事に・・・。
引き裂かれた関係をもがき苦しむ少年、少女の物語である。
アルファポリス版は、各ページに人物紹介などはありません。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
この物語の世界は、15歳が成年となる世界観の為、現実の日本社会とは異なる部分もあります。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
チートスキルで無自覚無双 ~ゴミスキルばかり入手したと思ってましたが実は最強でした~
Tamaki Yoshigae
ファンタジー
北野悠人は世界に突如現れたスキルガチャを引いたが、外れスキルしか手に入らなかった……と思っていた。
が、実は彼が引いていたのは世界最強のスキルばかりだった。
災厄級魔物の討伐、その素材を用いてチートアイテムを作る錬金術、アイテムを更に規格外なものに昇華させる付与術。
何でも全て自分でできてしまう彼は、自分でも気づかないうちに圧倒的存在に成り上がってしまう。
※小説家になろうでも連載してます(最高ジャンル別1位)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる