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第一章
第1話
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キーンコーンカーンコーン
「あれ?……資料集忘れた」
「学級委員長しっかり~ww」
「やっべ、地図帳もねーや」
「それはどんまいすぎるww」
ガラガラガラ
「授業始めるぞー」
「起立 お願いします」
『お願いします』
「先生、資料集と地図帳忘れました」
「学級委員長しっかり!……まあいいや、隣の人に見せてもらえ」
「分かりました」
……ん?何?私陽キャと喋んなきゃいけないわけ?しかも学級委員長とか…
「秦さん、資料集と地図帳使うとき見せてくださいお願いします」
「……いいよ」
「ありがとう」
……何こいつ……。可愛いとこ……あんじゃん……。
「はい、じゃあ教科書230ページと資料集68ページ開いて~」
いきなり?…ん?見せるってことは机くっつけるってこと?なんで陽キャ男子と机くっつけなきゃいけないんだ……。
「生田は見せてもらうんだから生田が机寄せるんだぞ~」
はぁ……。……っていうか、黒板の字見えないし……。もういっそのことノートとらないでいいかな。私天才だし。……っていうか近くね?!こんな近くするか普通!……あぁ、そうか、机くっつけなきゃ資料集とか落ちるか……。
「右上のグラフ見て気付いたことをノートに書け~」
「あっ、ごめん、すぐ開く」
「大丈夫だよ、そんな焦らないで」
……!……なんだよこいつ……っ。めっちゃイケメン発言じゃんかよっ!……なんか板書してるっぽいけど全然見えない……。どうしよまじで……。心優様のことでも考えてよっかな…。そういや、今日、17時からグッズの予約受付開始されるよね……。帰ったら17時まで待機だ……。ん?なんか委員長のノートの端に書いてある……。
──黒板見えない?
……これ私に言ってる?……一応答えとくか。
──全然見えない
なんか私の文章冷たいな……。……ま、いっか。
──俺のノート後で見る?
はっ?!イケメンすぎかよ……。ってこれ!「私の青春。」と同じようなシチュエーションじゃんかよ!こんな経験を私なんかがしていいものなのか?あの心優様が演じてた「佐々木さん」みたいな体験を!
──いいの?
──いいよ
ひゃー!!!やっばい!なんか心臓が破裂しそうだし……。……まじで「私の青春。」にめっちゃ似てるんだが???これが「恋」というものなのか……?あとでネッ友達に報告しよ……。
──ありがとう
『草²【Afred】』
「はい、じゃあ終わり~。号令」
「起立。ありがとうございました」
『ありがとうございました』
はぁ、さっきは心臓やばかったな……。
「秦さん、はい、ノート」
「あっ、ありが……とう……」
早く写して早く返そ……。……委員長、すんごい字綺麗だ……。こんなとこでもかっこよさ発揮するって……。……って早く写して返そ……。
『そういや、「私の青春。」って心優様出てるよな?【Rowon】』
ってゆーかノート見せてくれるとか……優しすぎじゃない……?私はこんなに恵まれていいのか?この隠キャがさ?もしくは運が良かったのか?委員長の機嫌が良かったのか?……次掃除か。面倒だなぁ。箒だからまだマシか。
『そうなんだよ!俺もやってるぞ!【Afred】』
「あれ?……資料集忘れた」
「学級委員長しっかり~ww」
「やっべ、地図帳もねーや」
「それはどんまいすぎるww」
ガラガラガラ
「授業始めるぞー」
「起立 お願いします」
『お願いします』
「先生、資料集と地図帳忘れました」
「学級委員長しっかり!……まあいいや、隣の人に見せてもらえ」
「分かりました」
……ん?何?私陽キャと喋んなきゃいけないわけ?しかも学級委員長とか…
「秦さん、資料集と地図帳使うとき見せてくださいお願いします」
「……いいよ」
「ありがとう」
……何こいつ……。可愛いとこ……あんじゃん……。
「はい、じゃあ教科書230ページと資料集68ページ開いて~」
いきなり?…ん?見せるってことは机くっつけるってこと?なんで陽キャ男子と机くっつけなきゃいけないんだ……。
「生田は見せてもらうんだから生田が机寄せるんだぞ~」
はぁ……。……っていうか、黒板の字見えないし……。もういっそのことノートとらないでいいかな。私天才だし。……っていうか近くね?!こんな近くするか普通!……あぁ、そうか、机くっつけなきゃ資料集とか落ちるか……。
「右上のグラフ見て気付いたことをノートに書け~」
「あっ、ごめん、すぐ開く」
「大丈夫だよ、そんな焦らないで」
……!……なんだよこいつ……っ。めっちゃイケメン発言じゃんかよっ!……なんか板書してるっぽいけど全然見えない……。どうしよまじで……。心優様のことでも考えてよっかな…。そういや、今日、17時からグッズの予約受付開始されるよね……。帰ったら17時まで待機だ……。ん?なんか委員長のノートの端に書いてある……。
──黒板見えない?
……これ私に言ってる?……一応答えとくか。
──全然見えない
なんか私の文章冷たいな……。……ま、いっか。
──俺のノート後で見る?
はっ?!イケメンすぎかよ……。ってこれ!「私の青春。」と同じようなシチュエーションじゃんかよ!こんな経験を私なんかがしていいものなのか?あの心優様が演じてた「佐々木さん」みたいな体験を!
──いいの?
──いいよ
ひゃー!!!やっばい!なんか心臓が破裂しそうだし……。……まじで「私の青春。」にめっちゃ似てるんだが???これが「恋」というものなのか……?あとでネッ友達に報告しよ……。
──ありがとう
『草²【Afred】』
「はい、じゃあ終わり~。号令」
「起立。ありがとうございました」
『ありがとうございました』
はぁ、さっきは心臓やばかったな……。
「秦さん、はい、ノート」
「あっ、ありが……とう……」
早く写して早く返そ……。……委員長、すんごい字綺麗だ……。こんなとこでもかっこよさ発揮するって……。……って早く写して返そ……。
『そういや、「私の青春。」って心優様出てるよな?【Rowon】』
ってゆーかノート見せてくれるとか……優しすぎじゃない……?私はこんなに恵まれていいのか?この隠キャがさ?もしくは運が良かったのか?委員長の機嫌が良かったのか?……次掃除か。面倒だなぁ。箒だからまだマシか。
『そうなんだよ!俺もやってるぞ!【Afred】』
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