【完結】異世界の記憶を思い出した幼馴染で自称(大)聖女の姉が「魔王退治に行く!」と言い出しました。

彼女が家にやってきたのは、僕が5歳のころでした。

ゴブリン退治を依頼した冒険者のパーティが、道中で襲われた馬車を発見。その生き残りだったそうです。

彼女が覚えているのは自分の名前だけ。
家名もわからない。
事件のショックでそれまでの記憶を失っていたのです。

「大きな街のギルドにも報告しておく」

という話だったのですが、その後は音沙汰なし。
しかも「そのうち迎えに来るだろう」と思われていたので、家名がないまま。
今ではすっかり村の一員です。

そんなある日のこと。
15歳を迎えた彼女は、成人の儀式で『聖女』のクラスに選ばれてしまいました。
それどころか、

「トール、私、前世の記憶を思い出したわ! 魔王を倒す使命を帯びて、この世界に降臨? 異世界転生したのよっ!!」

うん、姉さん早くどうにかしないと。


転生した聖女のくせにダメな子の姉を、転生者じゃないけど一生懸命な弟がツッコミとサポートしまくる物語です
お姉ちゃん子に育ってしまった弟は、姉のためなら魔王も倒せ……る?
24h.ポイント 21pt
0
小説 26,496 位 / 190,751件 ファンタジー 3,709 位 / 44,088件

あなたにおすすめの小説

聖女が降臨した日が、運命の分かれ目でした

猫野真鶴
ファンタジー
女神に供物と祈りを捧げ、豊穣を願う祭事の最中、聖女が降臨した。 聖女とは女神の力が顕現した存在。居るだけで豊穣が約束されるのだとそう言われている。 思ってもみない奇跡に一同が驚愕する中、第一王子のロイドだけはただ一人、皆とは違った視線を聖女に向けていた。 彼の婚約者であるレイアだけがそれに気付いた。 それが良いことなのかどうなのか、レイアには分からない。 けれども、なにかが胸の内に燻っている。 聖女が降臨したその日、それが大きくなったのだった。 ※このお話は、小説家になろう様にも掲載しています

彼の理想に

いちみやりょう
BL
あの人が見つめる先はいつも、優しそうに、幸せそうに笑う人だった。 人は違ってもそれだけは変わらなかった。 だから俺は、幸せそうに笑う努力をした。 優しくする努力をした。 本当はそんな人間なんかじゃないのに。 俺はあの人の恋人になりたい。 だけど、そんなことノンケのあの人に頼めないから。 心は冗談の中に隠して、少しでもあの人に近づけるようにって笑った。ずっとずっと。そうしてきた。

とびきりのクズに一目惚れし人生が変わった俺のこと

未瑠
BL
端正な容姿と圧倒的なオーラをもつタクトに一目惚れしたミコト。ただタクトは金にも女にも男にもだらしがないクズだった。それでも惹かれてしまうタクトに唐突に「付き合おう」と言われたミコト。付き合い出してもタクトはクズのまま。そして付き合って初めての誕生日にミコトは冷たい言葉で振られてしまう。 それなのにどうして連絡してくるの……?

13周目は悪役令嬢!? いやいや、私は好きに攻略させてもらいますっ!

yolu
ファンタジー
女子高生の私は、『天空のソフィア 〜夢の国を救う天使は君だけ〜』という、星座の神様をたぶらかす乙女ゲーにどハマりしていた。 その日も、13周目となるそのゲームで誰を落とそうか妄想たぎらせていたとき、私の景色は自動車の急ブレーキとともに途絶えた─── 目を覚ますとそこは、天空のソフィアの世界で、しかも、【悪役令嬢レイヤ側】 このままいけば、追放消滅しかねない…… 私はどのルートで、どう攻略していく………? とはいっても『私は好きに生きたいっ!』 こうなりゃ、この世界で楽しく過ごすぞ! おーっ!!!

転生少女の暇つぶし

叶 望
ファンタジー
水面に泡が浮上するように覚醒する。どうやら異世界の知識を持ったまま転生したらしい。 世界観や様々な物は知識として持っているものの、前世を生きていたはずの記憶はこれっぽっちも残っていない。 リズレット・レスターはレスター辺境伯爵家の長女だ。異世界の知識を持つリズレットは娯楽がろくにない世界で暇を持て余していた。 赤子なので当然ではあるもののそれは長い時間との戦いだ。時間を有意義に楽しく過ごしたい。その思いがリズレットを突き動かす原点となった。 ※他サイトにも投稿しています。

後宮の最下位妃と冷酷な半龍王

翠晶 瓈李
ファンタジー
毒を飲み、死を選んだはずなのに。なぜか頭にお花が咲きました……。 ♢♢♢ ~天より贈られし『甘露』降る大地 仁政を施す王現れる証 これ瑞兆なり~ ♢♢♢ 甘露とは天から与えられる不老不死の霊薬。中国古来の伝説では天子が仁政を行う前兆として天から降るといわれている。 ♢♢♢ 陥落寸前の瑤華国で死を望み『毒』を飲んだ最下位妃、苺凛(メイリン)。 けれど『毒』は〈死〉ではなく『霊力のある花』をその身に咲かせる〈異能〉を苺凛に与えた。 一方、軍を率いて瑤華国を征圧した釆雅国の第二王子、洙仙(シュセン)。 彼は龍族と人の血が混ざった冷酷な男だった。 「花が咲き続ける限り、おまえは俺から逃れられない」 死を願う苺凛に洙仙は冷たく笑う。 冷酷で意地悪な洙仙が嫌いな苺凛だったが、花に秘められた真実を知ってから気持ちに変化が……。

婚約破棄され、聖女を騙った罪で国外追放されました。家族も同罪だから家も取り潰すと言われたので、領民と一緒に国から出ていきます。

SHEILA
ファンタジー
ベイリンガル侯爵家唯一の姫として生まれたエレノア・ベイリンガルは、前世の記憶を持つ転生者で、侯爵領はエレノアの転生知識チートで、とんでもないことになっていた。 そんなエレノアには、本人も家族も嫌々ながら、国から強制的に婚約を結ばされた婚約者がいた。 国内で領地を持つすべての貴族が王城に集まる「豊穣の宴」の席で、エレノアは婚約者である第一王子のゲイルに、異世界から転移してきた聖女との真実の愛を見つけたからと、婚約破棄を言い渡される。 ゲイルはエレノアを聖女を騙る詐欺師だと糾弾し、エレノアには国外追放を、ベイリンガル侯爵家にはお家取り潰しを言い渡した。 お読みいただき、ありがとうございます。

衰退世界の汚染樹!僕はそこから生まれたけど、悪い存在じゃありません

まったりー
ファンタジー
主人公が眠りから覚めると、身体が変わっていただけでなく、何処かもわからない木の上でした。 足が木と一体化していた事から動けず、自らの妄想に浸っていると、木々たちがそれを可能にし、色々な物を作れる事がわかります。 足も自由になった主人公は、そこでのんびり暮らそうと、突然なセカンドライフを楽しみ始めます。