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青ぞラーメン

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   なんだろう、なんだろう、おかしいな、おかしいな。今日もなんだか、青空、青ぞラーメン。おかしいけれど、嬉しいな、おかしいけれど、嬉しいな。

    だが、喜んでいられない人物がいた。それは、青ぞラーメン店長の沙悟浄。話題になり、インタビューが来た。

「これは明らかな著作権侵害であるかっぱ。」

    沙悟浄はテレビのインタビューにこのように答え、青空を著作権侵害で訴えた。しかし、先程のインタビューで沙悟浄は大きな過ちを犯していた。語尾にかっぱをつけてしまったことだ。これにより沙悟浄がかっぱであることが多くのかっぱハンターに知られてしまったのだ。

 裁判当日、沙悟浄は原告として裁判に参加。それに対し、被告、青空は出廷拒否。沙悟浄は怒った。

「かっぱかっぱ、かっぱかっぱかっぱ、かっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱ」

 ガッチャーン

    怒っていると突然、沙悟浄の手に手錠がはめられた。そう、この裁判はかっぱハンターによる、沙悟浄を捕まえるための罠だったのだ。

「かっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱ。」

 沙悟浄は怒り狂った。怒り狂って暴れまくった。暴れまくって疲れた。寝ました。

 すやすや

  どれほどの時間が経ったかはわからない。目を覚ます。沙悟浄、ここは見覚えがあるなあ。この川、美しい木々、ああ、ここは故郷、故郷遠野だ。

「沙悟浄、どこいってたかっぱ。」

 聞き覚えのある声がする。これは、母さんの沙悟子だ。

 母さん!!

「心配したかっぱ。沙悟浄。」

 この声は、父さんの沙悟夫。

 父さん!!

「沙悟浄にいちゃん、会いたかっぱ。」

 この声は、弟のゴミ箱。

 ゴミ箱!!

 故郷に、帰ってきたのか。沙悟浄、実は三年前に鬼ごっこをしていたとき、鬼から逃げすぎて見知らぬ地に到達し、迷子になっていたのだ。見知らぬ地で一人、生計を立てなければいけなかった。そのため、青ぞラーメンとかいう、わけのわからないラーメンショップを経営していたのだ。

「故郷にかえしてくれてありかっぱ。」

 沙悟浄は顔も知らぬかっぱハンターに感謝した。それから沙悟浄は家族、仲間達と一緒に幸福に暮らしましたとさ。

「今日も青空が青ぞラーメンだな。」

 沙悟浄は空を見て思った。

 完

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