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部屋のシミ
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京子さんは東京の大学に通うため、アパートで一人暮らしを始めました。大学生活への期待で胸を躍らせていました。
ダンスダンスダンス
新居に到着。1LDK。狭いですが、綺麗な部屋でした。すでに家具などは運び入れ整備していました。手持ちの荷物を部屋に置いて、今日は寝ようかな、と思っていました。
ふと、壁に目をやります。そこには3センチぐらいのシミがありました。なんの変哲も無いシミでしたが、京子さんはなにか引っかかるものを感じました。テレビをつけると、チンパンジーが動物園から脱走し、懸賞金がかけられている、というニュースがやっていました。寝ました。
朝、目覚めました。今日から大学。ふと、昨日見つけた壁のシミに目をやります。
ゾゾゾゾゾゾゾ
背筋が凍りました。なんと、昨日のシミが、バナナの形になっていたのです。京子さんは恐怖で立ち上がることもできませんでしたが、大学へ行きました。立ち上がれなかったので、救急車に運んでもらいました。偉い、偉い。
早速、大学で出来た友達にその話をしました。
「私は昨日引っ越してきたのですが、その部屋にシミがありました。朝起きてみると、そのシミは、バナナの形になっていました。」
「1日でシミの形がそんなに変化するなんて、あり得ない。きっとそなたのバナナを求める気持ちが、そうさせているのだ。」
「否、私はバナナが嫌いである。」
「では、そなたのバナナへの畏怖が、そのように見せているのだ。」
友達は信じてくれません。京子さんは腹が立ったのでその友達にバナナを買い与えました。
「バナナである。」
友達は喜びました。
ウッキッキ、ウッキッキ
帰る時間です。京子さんは部屋に帰りたくありませんでしたが、もしかしたら友達のいうとうり、気のせいだったのかもしれません。勇気を出して部屋に帰ることにしました。
部屋に帰りました。恐る恐る壁のシミに目を向けます。そこには、バナナの形のシミが、確かに存在していました。
キャアアアッ
京子さんは気を失って、寝ました。
グースカピースカ
ウッキッキ、ウッキッキ
京子さんはチンパンジーの鳴き声で目を覚ましました。なんと、バナナのシミをバナナと間違えたチンパンジーが、部屋にやってきていました。
このチンパンジー、例の動物園のチンパンジーだな。
京子さんは動物園に連絡。チンパンジーは捕らえられました。京子さんは懸賞金をもらいました。大学に行き、昨日の友達にその話をしました。
「昨日のしみは、、やはりバナナの形になっていた。その証拠にチンパンジーがやってきたのだ。」
その瞬間、暗雲が立ち込め、雷が落ちました。
バリバリバリバリッ
その瞬間、友達は白目を剥き、倒れました。
パタッ
その後、起き上がりました。
スタンド
そして、言いました。
「京子よ、私はそなたの祖母だ。」
「お、おばあちゃん!!」
京子の祖母は昨年亡くなっていました。
「私はそなたが心配であった。特に金銭面。そなたにひもじい生活をさせたくない。そこで私は、壁のシミをバナナの形にし、チンパンジーを呼び寄せ、そなたが懸賞金を手に入れることができるよう、仕向けたのだよ。」
そうだったのか、京子さんは感動して泣きました。
「ありがとう、おばあちゃん、ありがとう、おばあちゃん。」
いつの間にか、友達はもとに戻っていました。
「京子よ、泣いているが、どうしたのか。」
友達は聞きました。
「なんでもない、なんでもないよ。」
京子さんは、泣きながら笑っていました。
「京子、情緒不安定と、心得たり。」
友達は言いました。それからその友達は、京子さんに寄り付かなくなりました。
完
ダンスダンスダンス
新居に到着。1LDK。狭いですが、綺麗な部屋でした。すでに家具などは運び入れ整備していました。手持ちの荷物を部屋に置いて、今日は寝ようかな、と思っていました。
ふと、壁に目をやります。そこには3センチぐらいのシミがありました。なんの変哲も無いシミでしたが、京子さんはなにか引っかかるものを感じました。テレビをつけると、チンパンジーが動物園から脱走し、懸賞金がかけられている、というニュースがやっていました。寝ました。
朝、目覚めました。今日から大学。ふと、昨日見つけた壁のシミに目をやります。
ゾゾゾゾゾゾゾ
背筋が凍りました。なんと、昨日のシミが、バナナの形になっていたのです。京子さんは恐怖で立ち上がることもできませんでしたが、大学へ行きました。立ち上がれなかったので、救急車に運んでもらいました。偉い、偉い。
早速、大学で出来た友達にその話をしました。
「私は昨日引っ越してきたのですが、その部屋にシミがありました。朝起きてみると、そのシミは、バナナの形になっていました。」
「1日でシミの形がそんなに変化するなんて、あり得ない。きっとそなたのバナナを求める気持ちが、そうさせているのだ。」
「否、私はバナナが嫌いである。」
「では、そなたのバナナへの畏怖が、そのように見せているのだ。」
友達は信じてくれません。京子さんは腹が立ったのでその友達にバナナを買い与えました。
「バナナである。」
友達は喜びました。
ウッキッキ、ウッキッキ
帰る時間です。京子さんは部屋に帰りたくありませんでしたが、もしかしたら友達のいうとうり、気のせいだったのかもしれません。勇気を出して部屋に帰ることにしました。
部屋に帰りました。恐る恐る壁のシミに目を向けます。そこには、バナナの形のシミが、確かに存在していました。
キャアアアッ
京子さんは気を失って、寝ました。
グースカピースカ
ウッキッキ、ウッキッキ
京子さんはチンパンジーの鳴き声で目を覚ましました。なんと、バナナのシミをバナナと間違えたチンパンジーが、部屋にやってきていました。
このチンパンジー、例の動物園のチンパンジーだな。
京子さんは動物園に連絡。チンパンジーは捕らえられました。京子さんは懸賞金をもらいました。大学に行き、昨日の友達にその話をしました。
「昨日のしみは、、やはりバナナの形になっていた。その証拠にチンパンジーがやってきたのだ。」
その瞬間、暗雲が立ち込め、雷が落ちました。
バリバリバリバリッ
その瞬間、友達は白目を剥き、倒れました。
パタッ
その後、起き上がりました。
スタンド
そして、言いました。
「京子よ、私はそなたの祖母だ。」
「お、おばあちゃん!!」
京子の祖母は昨年亡くなっていました。
「私はそなたが心配であった。特に金銭面。そなたにひもじい生活をさせたくない。そこで私は、壁のシミをバナナの形にし、チンパンジーを呼び寄せ、そなたが懸賞金を手に入れることができるよう、仕向けたのだよ。」
そうだったのか、京子さんは感動して泣きました。
「ありがとう、おばあちゃん、ありがとう、おばあちゃん。」
いつの間にか、友達はもとに戻っていました。
「京子よ、泣いているが、どうしたのか。」
友達は聞きました。
「なんでもない、なんでもないよ。」
京子さんは、泣きながら笑っていました。
「京子、情緒不安定と、心得たり。」
友達は言いました。それからその友達は、京子さんに寄り付かなくなりました。
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