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アルフォンスとの甘い夜4※

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 アルフォンスの手が優しく頬を撫で、落ち着かせるようにキスをされながら優しく寝台に沈められる。

「はぁ……緊張する」

 処女を無くすのはこちらなのに、アルフォンスが綺麗な顔で乙女のように頬を染め恥じらいがちに呟くものだから。わたくしが彼のいたいけなものを奪ってしまうような妙な罪悪感を覚えてしまう。
 彼はわたくしの足を膝裏を持って開き、自らのものを花弁に押し当てた。くちゅり、と卑猥な水音がして彼の熱杭と自分の密壺が接していることを自覚させられてしまう。

「挿れるね、ビアンカ……」
「ええ……」

 ぎゅっと目を瞑って緊張しながら待ち構えていると、熱いものがゆっくりと蕾を押し広げ入ろうとしているのを感じた。ああ、これがアルフォンスの……。

「……んっ……!」
「ビアンカ、力を抜いて」

 あれだけ丁寧に愛撫をしてもらったのに。
 裂かれるような痛みに思わず呻き声を漏らすと、唇に、首筋に、鎖骨に。緊張を弛めようとするように丁寧にキスをされる。閉じていた目を開けるとアルフォンスの熱を孕んだ新緑の瞳と視線が絡んで、胸が痛いほどに締めつけられた。

「……好き。アルフォンス」
「うん、僕もだよ。愛してる」

 泣きそうな表情で淡い色の金色の髪をふわりと揺らしながら言うアルフォンスがとても綺麗だ。
 彼は少しずつゆっくりと隘路を開いていく。彼の物が奥へと進むたびに痛みに呻きそうになるけれど、浅く息を吐いて痛みを逃そうとした。
 アルフォンスの表情も何かを堪えるような表情で。男の人の事情はよくわからないけれど……彼もきっと辛いのだろう。

「……半分、入った」

 少し荒い息を吐きながらアルフォンスが言う。
 まだ、半分。中が異物感ですごいことになっているし、こんなに痛いのに……! 一瞬くらりとするけれど、ここで『辛い』なんて言ったらアルフォンスはきっと止めてしまう。
 わたくしは彼と目を合わせて、微笑んでみせた。

「もっと……奥に入って、アルフォンス」
「ビアンカ……!」
「きゃあっ!」

 突然腰を早急に進められ、ずるりと大きなものに奥まで侵入されて思わず悲鳴が漏れてしまった。
 痛いわ、アルフォンス……。ああ、血が出てる気がする。これが破瓜ってやつかしら。
 痛みで涙目になっているとアルフォンスが慌てたように何度も唇を合わせてくる。

「ご、ごめん。その、ビアンカが可愛すぎて。僕も初めてで慣れないから……」

 頬を染めて涙目で言われてしまっては、こちらとしては許す以外の選択肢はない。というかアルフォンス、あれだけおモテになるのに初めてなの……!? 本当なら、すごく嬉しいのだけど!

「……アルフォンス、本当に初めてなの? むしろ手慣れている気がしたのだけど」

 わたくしの言葉に、アルフォンスは少し傷ついた顔をする。
 でも落ち着いているし、わ……わたくしのあそこを躊躇なく舐めたりするし。初めてとは思えなかったのよ!
 それにアルフォンスがどれだけ女性に好意を寄せられるのか妹としてずっと見てきたから、意外すぎて。

「お誘いは、その……色々あったのだけど。全部断っていたんだよ?」

 ……お誘いは色々あったのね。おモテになるから仕方ないんだけど、すごく複雑な気分だ。

「それと、貴族と嗜みとして閨のお勉強はしたけど……」

 貴族の嗜みのお勉強ってどこまでしたの!? 気になる、というか妬く。
 侯爵家の長男ですもの、閨の授業が必須項目なのは分かってるんだけど……!!
 思わず半眼になるとアルフォンスが泣きそうな顔をする。
 彼は何も悪くないのに……いちいち嫉妬してしまう自分が情けない。

「ビアンカと兄妹じゃなかったら、ビアンカじゃない人としてしまったことを後悔するなって思ったから。閨の授業でも最後までしてないからね? ビアンカとが、最初」

 真っ赤になって可愛いことを言うアルフォンスを見ていると、愛おしすぎてどうしていいのかわからない。
 どうしよう、本当に初めてなのね!?
 ……わたくしが彼の初めてを奪った責任をちゃんと取らなくちゃ。

「……わたくし、初めてを奪った責任を取ってアルフォンスを幸せにするわ」
「ビアンカ。立場が逆な気がするんだけど。それに僕だってビアンカを幸せにするんだから」

 そう言いながらアルフォンスが、ゆっくりとした気遣うような抽送を始めた。こちらの感じる部分を探すような浅い抜き差しを繰り返しながら、彼の手が花芽に触れ擦り上げる。下腹部が甘くきゅっとなるような刺激に体が反応し膣内で彼の物を締めつけてしまい、痛みと快楽に眉を顰めてしまう。

「んっ……やぁ……っ」
「ふふ。ビアンカの花芽は可愛いね。ピンクでぷっくり膨らんでて」

 うっとりとした顔でアルフォンスに言われたけれど、これって喜んでいいのかしら……。
 アルフォンスの指は膨らんでいる花芽にやさしく触れると丁寧に皮を引き下ろす。そして直に硬くなった芯を擦り始めた。
 強い刺激に脳天まで射抜かれたような気がした。体がびくりと震えると同時に、蜜壺の奥からとろとろと蜜が零れてしまう。

「あるふぉんす、そこっ……」
「ああ、ビアンカ。気持ちよさそうな顔をして……可愛い……」

 そんな顔してるの? 恥ずかしい、だけど感じることを止められない。
 花芽を擦られながら中で熱杭を出し入れされると、痛みと同時にさざ波のように気持ちよさが体の奥から湧いて困惑してしまう。
 まだ膣内は痛みが残っているのに、アルフォンスにどんどん快楽を流し込まれておかしくなりそう。
 痛い、でも気持ちいい。痛い。気持ちいい。気持ちいいの。

「アルフォンスの、きもちい、からだへんなのっ……」
「うん、僕も気持ちいい……。ビアンカと一緒に気持ちよくなれて、嬉しいよ」

 うっとりと言うとアルフォンスは腰の動きを早めていく。彼の太くて長いものは処女を失ったばかりの蜜壺には大きすぎる……そのはずなのに。

「あるふぉんす、きもちっ……やぁあっ……」

 いつの間にか感覚は気持ちいいだけに染まってしまい、アルフォンスに突き上げられながら甘い声を漏らすしかできない。

「ああ、ビアンカ……」

 アルフォンスは花芽から手を離すとわたくしの体をぎゅっと抱きしめて激しく腰を打ち付け始めた。
 ぱちゅぱちゅと部屋に卑猥な水音が響くのが恥ずかしくて、だけどその音に感度を高められてしまう自分もいる。

「きもちい……あるふぉんす、すき……っ」
「ビアンカ、僕も、僕もだ……!」

 彼に唇を塞がれて、子宮まで響くくらいに突き上げられる。感じすぎる体は快楽に翻弄されながら震え、肉襞はうねりながら彼の肉杭を締めつけてまるで射精を促そうとしているようだった。

「ビアンカ、そんなに締められるとっ……」
「あるふぉんす、わたし、わたしもうっ……!」

 きゅっと彼を締めつけながらわたくしが体を痙攣させるのと同時に、彼の体も小さく震え体の奥にじわりと何かが広がるのを感じた。
 ああ、アルフォンスのが……中に出てるんだ。これでやっと……やっと彼のものになったのね。

「アルフォンス……」

 息を切らせ快楽の余韻に浸りながら、うっとりと彼の方を見てわたくしは思わず固まった。

「ビアンカ……もう一度、いい?」

 明らかに情欲に濡れた彼の瞳。そして……わたくしの中で硬度を取り戻していく、彼の欲望。
 待って……アルフォンス……!! なにか箍が外れている気がするの!!
 制止しようと声を上げようとした唇はアルフォンスの唇に塞がれて。その後何度も、彼の腕の中でわたくしは甘い声を上げるはめになってしまったのだった。
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