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第89話 使い魔、ポチの実力
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「よっし、それじゃあ、行くか」
俺たちは数個のクエストを受けて、ミノラルを出て近くの森に行くことにした。近くといっても片道二時間の道のり。
正直、馬車を使ってもいいのだが、歩ける距離なら歩いて移動するという習慣が抜けないでいた。
ある程度金はあるのに、貧乏症が中々抜けない。
こればっかりは、仕方がないことだろう。
「まぁ、ポチの散歩にもなるし、いいか」
「きゃん!」
ポチは散歩にでも出かけるような足取りで、嬉しそうに森までの道を駆け回っていた。
一人で行き過ぎて、帰って来てを繰り返すうちに飽きてしまったのか、三十分くらいすると、ポチは道に座り込んでしまった。
まぁ、一人で倍くらいの運動量で動いていれば、そのくらい疲れもするよな
「ポチ、これからクエストをやんないとなんだぞ? この道をずっと行くと、そこに森があるから、そこで魔物を討伐しないとなんだ。大変だろうけど、もう少し頑張れるか?」
ポチの体は小型犬の大きさだ。俺たちよりも歩幅が狭い分、大変だろうと思い、そんな労いの言葉をかけると、ポチはすくっと体を起こした。
「おっ、頑張れそーーう?」
そのまま歩き出すのかと思ったら、ポチは急に毛を逆立てた。
なんだろうかと思って見ていると、そこには驚きの光景が広がっていた。
ポチの体が徐々に大きくなっていったのだ。
そして、その大きさはワイドディアの二回りくらいの大きさになった。
「ワン!」
「え? な、なんで急に大きくなったんだ? 成長期?」
「いや、急すぎませんか? あ、でも、昨日すごいご飯食べてました!」
大きくなったことで声が低くなったポチは、驚く俺たちをそのままに、姿勢を低くして伏せの姿勢を取った。
そして、何かを訴えかけるような目で俺たちのことをじっと見ていた。
「……乗れってことか?」
「ワン!」
いや、確かに大きさ的には俺たち二人が乗っても、十分な大きさではあるのだが、飼っている犬に跨るのはどうなのだろうか?
あっ、ポチはフェンリルか。だったら問題なーーいや、もっと問題だろう。
「くぅん」
そんなふうに俺たちが乗るのを渋っていると、ポチは乗ってくれないことを寂しがるような声を漏らしていた。
いや、乗られる側がそんな顔をするのか。
「わ、分かった。でも、辛かったら、すぐに言うんだぞ?」
「ワン!」
俺たちはずっと伏せをして待ち続けるポチに負ける形で、背中の上に跨った。
「わっ、いつも以上にふかふかです」
「これは……このまま寝てしまいたくなるな」
俺たちがそんな言葉を背中の上でかわしているのが聞こえたのか、ポチは嬉しそうに声を鳴らした後に、すくっと立ち上がって走り出した。
「うわっ、これ、かなり速くないか?」
風起きる音を聞きながら、俺は振り落とされないようにポチの背中にしっかり捕まった。
馬車なんて比じゃない速度で走っていくポチの背中では、景色がすぐに変わっていった。
「まさか、ポチがこんな速さで走ることができるは……」
俺たちはポチの実力を見るために森に向かうはずだったのだが、すでにその道中でポチの力の一部を見せられることになったのだった。
「想定よりも早く森に着いたな」
ポチの背中に乗ってしばらくすると、すぐに魔物がいる森が見えてきた。
俺たちはそのままポチの背中に捕まったまま魔物のいる森に入って、進んでいった。
【気配感知】のスキルを使って、ちょうど良い魔物がいないか探していると、俺のスキルに魔物の気配が引っかかった。
「これは……キングディアか」
以前に、俺も相手にしたことのある魔物。以前相手をした時は、苦戦はしなかったが弱くはなかった気がする。
そこらへんの弱い魔物を相手にしてもポチの力は測れないだろう。それに、ポチにはこのくらいの魔物の方がいいのかもしれない。
「いや、それでも初手キングディアっていうのもな。もっと段階を踏んで……」
そこまで口にしたところで、ポチが背中に乗っている俺のことを気にするように顔を向けていた。
その顔つきはいつもの小型犬のそれではなく、フェンリルの名前に負けないくらいの凛々しさがあるような気がした。
そして、そんなポチに過保護な考えをすることも失礼なような気もしてきた。
「……俺とリリは【潜伏】して側にいるから、無理だと思ったらすぐに逃げ出していいからな」
「ワン!」
俺がポチの背中を撫でながらそんなことを言うと、ポチは嬉しそうに一つ鳴いて俺の指示した方向に歩き出した。
しばらく歩いていくと、キングディアの角の一部が見えたので、俺とリリは途中で降りて木々の陰からポチを見守ることにした。
「ポチ、大丈夫でしょうか?」
「ステータス的に考えれば、問題ないはずなんだけど……普段のポチを見ていると、魔物を倒すという考えがあるのかすら分からない」
普段は俺の太股の上で寝たり、じゃれついてきたり、お腹を見せて撫でてもらうのを待っているような姿しか見ていない。
そもそも、ポチは魔物と戦うという思考があるのだろうか?
……大丈夫だよな?
やがて、ポチの接近に気づいたキングディアが振り返って、ポチを観察するように見ていた。
ポチはそんなキングディアの動きを一切気にせず、一定の所まで近づいて足を止めた。
体の大きさで言えばキングディアの方がでかい。不利にも見える状況だというのに、ポチは一切怯むような姿を見せなかった。
そんなポチの佇まいをどう思ったのか、キングディアがポチの方に向かって走り出した。大きな角の色が変わり、そのままポチに襲い掛かろうとしていた。
ポチはそんなキングディアの攻撃をただ見ているだけで、構えようともしていなかった。
確実に攻撃を当てられてしまう。そう思った時には、体が勝手に動いていた。
「まずいっ、行くぞ、リリ!!」
「はい!」
「ワオーーン!」
俺たちがポチを守ろうと木陰から飛び出そうと身を乗り出すと、ポチは大きな遠吠えを一つした。
その瞬間、勢いよく地面から大きな氷柱のようなのが出てきた。手のひら二つ分くらいの大きさのそれは、地面を突き破るようにして出てくると、そのままキングディアの腹めがけて伸びていき、そのお腹に突き刺さった。
「ギヤァァァァァ!!」
その氷柱はそのままキングディアの背中を突き破って、キングディアを一突きで動けない状態にした。
そして、氷柱が突き刺さったせいで倒れることもできなくなったキングディアは、そのまま氷柱が突き刺さった状態で、死んでしまったように動かなくなった。
ずっと小型犬のように扱っていたポチが、大きくなっただけではなくて、キングディアを一撃で倒した。
それも魔法を使って。
そんな光景を前に、俺たちが驚きを隠せるはずがなく、俺とリリはしばらく言葉を失っていた。
「こ、氷魔法ですか? これって」
「……そういえば、ワイバーンの体が凍っていた箇所があったな」
以前に、ワイバーンを倒してアイテムボックスにしまっているとき、掻き傷とは別に体が凍っている箇所があった。
なぜ凍っているのだろうと思っていたが、まさか、ポチの攻撃によるものだったのか?
「ワンワン!」
【潜伏】を解いてポチのもとに近づくと、ポチは俺たちのもとに駆け寄ってきて、褒めて欲しそうな瞳で俺たちのことを見つめていた。
……もしかしなくても、ポチってかなり強いのではないか?
そんなことを考えながら、俺とリリはポチをわしゃわしゃと撫でて、ひたすらにポチを褒めたたえたのだった。
何かの間違いかと本気で思っていたポチは、間違いなくフェンリルの強さを持っているようだった。
俺たちは数個のクエストを受けて、ミノラルを出て近くの森に行くことにした。近くといっても片道二時間の道のり。
正直、馬車を使ってもいいのだが、歩ける距離なら歩いて移動するという習慣が抜けないでいた。
ある程度金はあるのに、貧乏症が中々抜けない。
こればっかりは、仕方がないことだろう。
「まぁ、ポチの散歩にもなるし、いいか」
「きゃん!」
ポチは散歩にでも出かけるような足取りで、嬉しそうに森までの道を駆け回っていた。
一人で行き過ぎて、帰って来てを繰り返すうちに飽きてしまったのか、三十分くらいすると、ポチは道に座り込んでしまった。
まぁ、一人で倍くらいの運動量で動いていれば、そのくらい疲れもするよな
「ポチ、これからクエストをやんないとなんだぞ? この道をずっと行くと、そこに森があるから、そこで魔物を討伐しないとなんだ。大変だろうけど、もう少し頑張れるか?」
ポチの体は小型犬の大きさだ。俺たちよりも歩幅が狭い分、大変だろうと思い、そんな労いの言葉をかけると、ポチはすくっと体を起こした。
「おっ、頑張れそーーう?」
そのまま歩き出すのかと思ったら、ポチは急に毛を逆立てた。
なんだろうかと思って見ていると、そこには驚きの光景が広がっていた。
ポチの体が徐々に大きくなっていったのだ。
そして、その大きさはワイドディアの二回りくらいの大きさになった。
「ワン!」
「え? な、なんで急に大きくなったんだ? 成長期?」
「いや、急すぎませんか? あ、でも、昨日すごいご飯食べてました!」
大きくなったことで声が低くなったポチは、驚く俺たちをそのままに、姿勢を低くして伏せの姿勢を取った。
そして、何かを訴えかけるような目で俺たちのことをじっと見ていた。
「……乗れってことか?」
「ワン!」
いや、確かに大きさ的には俺たち二人が乗っても、十分な大きさではあるのだが、飼っている犬に跨るのはどうなのだろうか?
あっ、ポチはフェンリルか。だったら問題なーーいや、もっと問題だろう。
「くぅん」
そんなふうに俺たちが乗るのを渋っていると、ポチは乗ってくれないことを寂しがるような声を漏らしていた。
いや、乗られる側がそんな顔をするのか。
「わ、分かった。でも、辛かったら、すぐに言うんだぞ?」
「ワン!」
俺たちはずっと伏せをして待ち続けるポチに負ける形で、背中の上に跨った。
「わっ、いつも以上にふかふかです」
「これは……このまま寝てしまいたくなるな」
俺たちがそんな言葉を背中の上でかわしているのが聞こえたのか、ポチは嬉しそうに声を鳴らした後に、すくっと立ち上がって走り出した。
「うわっ、これ、かなり速くないか?」
風起きる音を聞きながら、俺は振り落とされないようにポチの背中にしっかり捕まった。
馬車なんて比じゃない速度で走っていくポチの背中では、景色がすぐに変わっていった。
「まさか、ポチがこんな速さで走ることができるは……」
俺たちはポチの実力を見るために森に向かうはずだったのだが、すでにその道中でポチの力の一部を見せられることになったのだった。
「想定よりも早く森に着いたな」
ポチの背中に乗ってしばらくすると、すぐに魔物がいる森が見えてきた。
俺たちはそのままポチの背中に捕まったまま魔物のいる森に入って、進んでいった。
【気配感知】のスキルを使って、ちょうど良い魔物がいないか探していると、俺のスキルに魔物の気配が引っかかった。
「これは……キングディアか」
以前に、俺も相手にしたことのある魔物。以前相手をした時は、苦戦はしなかったが弱くはなかった気がする。
そこらへんの弱い魔物を相手にしてもポチの力は測れないだろう。それに、ポチにはこのくらいの魔物の方がいいのかもしれない。
「いや、それでも初手キングディアっていうのもな。もっと段階を踏んで……」
そこまで口にしたところで、ポチが背中に乗っている俺のことを気にするように顔を向けていた。
その顔つきはいつもの小型犬のそれではなく、フェンリルの名前に負けないくらいの凛々しさがあるような気がした。
そして、そんなポチに過保護な考えをすることも失礼なような気もしてきた。
「……俺とリリは【潜伏】して側にいるから、無理だと思ったらすぐに逃げ出していいからな」
「ワン!」
俺がポチの背中を撫でながらそんなことを言うと、ポチは嬉しそうに一つ鳴いて俺の指示した方向に歩き出した。
しばらく歩いていくと、キングディアの角の一部が見えたので、俺とリリは途中で降りて木々の陰からポチを見守ることにした。
「ポチ、大丈夫でしょうか?」
「ステータス的に考えれば、問題ないはずなんだけど……普段のポチを見ていると、魔物を倒すという考えがあるのかすら分からない」
普段は俺の太股の上で寝たり、じゃれついてきたり、お腹を見せて撫でてもらうのを待っているような姿しか見ていない。
そもそも、ポチは魔物と戦うという思考があるのだろうか?
……大丈夫だよな?
やがて、ポチの接近に気づいたキングディアが振り返って、ポチを観察するように見ていた。
ポチはそんなキングディアの動きを一切気にせず、一定の所まで近づいて足を止めた。
体の大きさで言えばキングディアの方がでかい。不利にも見える状況だというのに、ポチは一切怯むような姿を見せなかった。
そんなポチの佇まいをどう思ったのか、キングディアがポチの方に向かって走り出した。大きな角の色が変わり、そのままポチに襲い掛かろうとしていた。
ポチはそんなキングディアの攻撃をただ見ているだけで、構えようともしていなかった。
確実に攻撃を当てられてしまう。そう思った時には、体が勝手に動いていた。
「まずいっ、行くぞ、リリ!!」
「はい!」
「ワオーーン!」
俺たちがポチを守ろうと木陰から飛び出そうと身を乗り出すと、ポチは大きな遠吠えを一つした。
その瞬間、勢いよく地面から大きな氷柱のようなのが出てきた。手のひら二つ分くらいの大きさのそれは、地面を突き破るようにして出てくると、そのままキングディアの腹めがけて伸びていき、そのお腹に突き刺さった。
「ギヤァァァァァ!!」
その氷柱はそのままキングディアの背中を突き破って、キングディアを一突きで動けない状態にした。
そして、氷柱が突き刺さったせいで倒れることもできなくなったキングディアは、そのまま氷柱が突き刺さった状態で、死んでしまったように動かなくなった。
ずっと小型犬のように扱っていたポチが、大きくなっただけではなくて、キングディアを一撃で倒した。
それも魔法を使って。
そんな光景を前に、俺たちが驚きを隠せるはずがなく、俺とリリはしばらく言葉を失っていた。
「こ、氷魔法ですか? これって」
「……そういえば、ワイバーンの体が凍っていた箇所があったな」
以前に、ワイバーンを倒してアイテムボックスにしまっているとき、掻き傷とは別に体が凍っている箇所があった。
なぜ凍っているのだろうと思っていたが、まさか、ポチの攻撃によるものだったのか?
「ワンワン!」
【潜伏】を解いてポチのもとに近づくと、ポチは俺たちのもとに駆け寄ってきて、褒めて欲しそうな瞳で俺たちのことを見つめていた。
……もしかしなくても、ポチってかなり強いのではないか?
そんなことを考えながら、俺とリリはポチをわしゃわしゃと撫でて、ひたすらにポチを褒めたたえたのだった。
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