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喉元に向けられた刃
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足利成氏はなぜだか謁見場所を広い河原に指定して来た。
幔幕を背に床几に腰かけた足利成氏を前に、信乃ちゃんたちが平伏している。
私はそんな義理は無いけど、信乃ちゃんたちの後で村雨くんやおあきちゃんと一緒に平伏した。
「一人、亡くなったと言うのは残念じゃが、あの妙椿を倒すとは天晴じゃ。
そこで、一つ、我が望みを聞いてはもらえぬか?」
恩賞与えるとか言っておきながら、何か命令する気?
「我が国がいずれ明を相手に戦いを起こすとかで、そのための国力を削ごうと明は我が国に竜を送り込んで来た。
その方たちも竜は見ているであろう」
「ははっ」
「その竜を皆で力を合わせて、倒してはもらえぬか?」
「されど、どこに現れるのか分からねば」
「心配するでない。
もうすぐ、この場に現れる」
足利成氏の意外な言葉に、信乃ちゃんたちが顔を見合わせている。
「それは確かで?」
「間違いはない。
やってくれるの?」
「ははっ」
信乃ちゃんたちが平伏した。
「では、頼んだぞ」
足利成氏はそう言うと、私たちに手を振って、戦いに備えて散れと言うような仕草をした。
広い河原。
幔幕から離れた場所に整列する信乃ちゃんたち。
その少し後ろに村雨くん。
そのさらに後ろに私とおあきちゃん。
チャッ!
そんな抜刀の音に目を向けると、村雨くんが刀を抜いて構えていた。
一気に広がる禍々しい気。
その瞬間、空は闇に包まれて、竜が現れた。
「それはり、り、り……」
封印を解くとどうなるのか?
そうたずねた時、村雨くんはそうどもった。
「それは竜を呼寄せてしまう」って、言いたかった??
今までは村雨くんが刀を抜いても、ここまでの禍々しい気は感じなかった。
きっと、今が封印を解いた時に違いない。
村雨くんの力、確かめさせてもらいます。
そんな気持ちで、村雨くんと竜の間で、視線を行ったり来たりさせる。
「鎌倉公方殿の言葉通り、竜が現れおったぞ」
信乃ちゃんたちはこの竜の目当てが、禍々しい気を放つ村雨くんだとは気づいていないらしい。
信乃ちゃんたちの攻撃が始まった。
雷、炎、風の刃。
どれも寄せ付けない。
逆に竜が炎を吐こうと、大きな口を開いた。
「氷を竜の口に」
村雨くんの言葉に毛野ちゃんが反応し、竜の口の中に巨大な氷の塊を発生させた。
これで少しの間は炎を防げる??
「竜の鱗は傷つけられません。
今の攻撃で雷や炎も通じない事が分かりました。
うろこの隙間に刀をねじ込む以外手はないでしょう」
村雨くんは、本当にこの竜と戦った事があるに違いない。
「えぇーっと、村雨くん、竜を動けなくしたらいいかな?」
私の言葉に刀を竜に向けたまま、ちらりと私に視線を向けて頷いた。
「毛野ちゃん、竜の胴体を巨大な氷で固まらせて」
毛野ちゃんの氷撃で、竜の胴体に見る見る氷がまとわりついて行く。
その重さに耐えきれず、胴体が沈み気味になった。
でもまだ、竜は耐えていて、炎を吐き出した。
信乃ちゃんたちが散開した。
「親ちゃん、地の力を強めて!」
胴の周りに氷の塊がまとわりつき重くなっていたところに、重力を強められて、竜は地面に落下した。
首を動かそうとしているけど、強められた重力に抗えきれずにいる。
今がチャンス!
そう思った瞬間、村雨くんの姿が消えた。
そして、竜の正面近くで、膝を屈していた。
速っ! でも、竜に近づくと、親ちゃんの重力の餌食になる。
村雨くんも竜と同じで強めた重力に抗えていない。
「親ちゃん、竜の首のあたりだけ、地の力を弱めてみて」
そう言い終えた時には、村雨くんは竜の頭の上に立っていた。
マジ、速っ!
これなら、一瞬で大勢を斬殺できるはず。
村雨くんは大きく一度振り上げた刀を竜の頭に突き刺した。
「速い! しかし、刀は!」
「竹光で竜を??」
親ちゃんが驚きの声を上げた。
竜に突き立てていた刀を引き抜くと、竜は白目をむき、その頭上から血しぶきがあがった。
辺りを覆い尽くしていた禍々しい気は消えた。
きっと、村雨くんは竜を倒したことで、再び力を封印したらしい。
「やったぞ」
信乃ちゃんたちから歓声が上がった。
歓喜したのは足利成氏もだった。
「見事。天晴じゃ」
足利成氏は立ち上がり、満面の笑みで興奮気味だ。
そして、言葉を続けた。
「竜の動きさえ封じれば、右腕どころか、ちゃんと仕留めてくれるとは頼もしいかぎり」
竜に右腕が無かったのは、過去の村雨くんとの戦いで、切り落とされたかららしい。とすると、右腕を切り落とされた怒りから、村雨くんが放つ禍々しい気におびき寄せられて来ていたのかも知れない。
「村雨丸、これで厄介な物の怪はいなくなった。
最後の仕上げじゃ」
足利成氏は「村雨丸」と呼んで、村雨くんに続けて命令を出した。
「村雨丸?」
信乃ちゃんが声を上げた瞬間、村雨くんは文ちゃんの背後に回り込んでいて、文ちゃんの首を薙ぎ払った。
頭部を失った首から吹き上がる血しぶき。
ずしゃり。
そんな音と共に、崩れ落ちる文ちゃん。
村雨くんの動きは剣の練習と称して対戦させた時の比で無かった。
村雨くんは力の封印を解かなくても、動きは速いらしい。
文ちゃんを手始めに、目で終えぬ動きで信乃ちゃんたちを斬殺していった。
血に染まり、地面に横たわる七人の八犬士たち。
目の前で繰り広げられた惨劇に驚きの声を上げる間もないまま、気づいた時には村雨くんの刃先は私ののど元に向けられていた。
幔幕を背に床几に腰かけた足利成氏を前に、信乃ちゃんたちが平伏している。
私はそんな義理は無いけど、信乃ちゃんたちの後で村雨くんやおあきちゃんと一緒に平伏した。
「一人、亡くなったと言うのは残念じゃが、あの妙椿を倒すとは天晴じゃ。
そこで、一つ、我が望みを聞いてはもらえぬか?」
恩賞与えるとか言っておきながら、何か命令する気?
「我が国がいずれ明を相手に戦いを起こすとかで、そのための国力を削ごうと明は我が国に竜を送り込んで来た。
その方たちも竜は見ているであろう」
「ははっ」
「その竜を皆で力を合わせて、倒してはもらえぬか?」
「されど、どこに現れるのか分からねば」
「心配するでない。
もうすぐ、この場に現れる」
足利成氏の意外な言葉に、信乃ちゃんたちが顔を見合わせている。
「それは確かで?」
「間違いはない。
やってくれるの?」
「ははっ」
信乃ちゃんたちが平伏した。
「では、頼んだぞ」
足利成氏はそう言うと、私たちに手を振って、戦いに備えて散れと言うような仕草をした。
広い河原。
幔幕から離れた場所に整列する信乃ちゃんたち。
その少し後ろに村雨くん。
そのさらに後ろに私とおあきちゃん。
チャッ!
そんな抜刀の音に目を向けると、村雨くんが刀を抜いて構えていた。
一気に広がる禍々しい気。
その瞬間、空は闇に包まれて、竜が現れた。
「それはり、り、り……」
封印を解くとどうなるのか?
そうたずねた時、村雨くんはそうどもった。
「それは竜を呼寄せてしまう」って、言いたかった??
今までは村雨くんが刀を抜いても、ここまでの禍々しい気は感じなかった。
きっと、今が封印を解いた時に違いない。
村雨くんの力、確かめさせてもらいます。
そんな気持ちで、村雨くんと竜の間で、視線を行ったり来たりさせる。
「鎌倉公方殿の言葉通り、竜が現れおったぞ」
信乃ちゃんたちはこの竜の目当てが、禍々しい気を放つ村雨くんだとは気づいていないらしい。
信乃ちゃんたちの攻撃が始まった。
雷、炎、風の刃。
どれも寄せ付けない。
逆に竜が炎を吐こうと、大きな口を開いた。
「氷を竜の口に」
村雨くんの言葉に毛野ちゃんが反応し、竜の口の中に巨大な氷の塊を発生させた。
これで少しの間は炎を防げる??
「竜の鱗は傷つけられません。
今の攻撃で雷や炎も通じない事が分かりました。
うろこの隙間に刀をねじ込む以外手はないでしょう」
村雨くんは、本当にこの竜と戦った事があるに違いない。
「えぇーっと、村雨くん、竜を動けなくしたらいいかな?」
私の言葉に刀を竜に向けたまま、ちらりと私に視線を向けて頷いた。
「毛野ちゃん、竜の胴体を巨大な氷で固まらせて」
毛野ちゃんの氷撃で、竜の胴体に見る見る氷がまとわりついて行く。
その重さに耐えきれず、胴体が沈み気味になった。
でもまだ、竜は耐えていて、炎を吐き出した。
信乃ちゃんたちが散開した。
「親ちゃん、地の力を強めて!」
胴の周りに氷の塊がまとわりつき重くなっていたところに、重力を強められて、竜は地面に落下した。
首を動かそうとしているけど、強められた重力に抗えきれずにいる。
今がチャンス!
そう思った瞬間、村雨くんの姿が消えた。
そして、竜の正面近くで、膝を屈していた。
速っ! でも、竜に近づくと、親ちゃんの重力の餌食になる。
村雨くんも竜と同じで強めた重力に抗えていない。
「親ちゃん、竜の首のあたりだけ、地の力を弱めてみて」
そう言い終えた時には、村雨くんは竜の頭の上に立っていた。
マジ、速っ!
これなら、一瞬で大勢を斬殺できるはず。
村雨くんは大きく一度振り上げた刀を竜の頭に突き刺した。
「速い! しかし、刀は!」
「竹光で竜を??」
親ちゃんが驚きの声を上げた。
竜に突き立てていた刀を引き抜くと、竜は白目をむき、その頭上から血しぶきがあがった。
辺りを覆い尽くしていた禍々しい気は消えた。
きっと、村雨くんは竜を倒したことで、再び力を封印したらしい。
「やったぞ」
信乃ちゃんたちから歓声が上がった。
歓喜したのは足利成氏もだった。
「見事。天晴じゃ」
足利成氏は立ち上がり、満面の笑みで興奮気味だ。
そして、言葉を続けた。
「竜の動きさえ封じれば、右腕どころか、ちゃんと仕留めてくれるとは頼もしいかぎり」
竜に右腕が無かったのは、過去の村雨くんとの戦いで、切り落とされたかららしい。とすると、右腕を切り落とされた怒りから、村雨くんが放つ禍々しい気におびき寄せられて来ていたのかも知れない。
「村雨丸、これで厄介な物の怪はいなくなった。
最後の仕上げじゃ」
足利成氏は「村雨丸」と呼んで、村雨くんに続けて命令を出した。
「村雨丸?」
信乃ちゃんが声を上げた瞬間、村雨くんは文ちゃんの背後に回り込んでいて、文ちゃんの首を薙ぎ払った。
頭部を失った首から吹き上がる血しぶき。
ずしゃり。
そんな音と共に、崩れ落ちる文ちゃん。
村雨くんの動きは剣の練習と称して対戦させた時の比で無かった。
村雨くんは力の封印を解かなくても、動きは速いらしい。
文ちゃんを手始めに、目で終えぬ動きで信乃ちゃんたちを斬殺していった。
血に染まり、地面に横たわる七人の八犬士たち。
目の前で繰り広げられた惨劇に驚きの声を上げる間もないまま、気づいた時には村雨くんの刃先は私ののど元に向けられていた。
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