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龍神様とあやかし事件
15、火種
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化け狸の若草さんのお部屋の襖にそっと手をかける。
お盆の上には白湯とおかゆと釜揚げしらすが乗せてある。
これで元気になればいいのだけれど。
「失礼しますね」
そう言ってそっと話しかけて襖を開ける。
畳の上には布団が敷かれて居て、その上に包帯を巻かれた化け狸が横たわって居た。
私はお盆を枕元にそっと置いた。
心配そうな顔をした若草さんがふと目線を上げる。
「ああ……みなみさん。ありがとうございます」
「いえ……、こんなことでよければいくらでも」
そうして視線を布団へと落とす。
横たわっている化け狸はスヤスヤと眠っている。
巻かれた包帯に滲む血がなんだか痛々しい。
「しかし、また……か」
先に面倒を見ていたレンがつぶやく。
「ええ……、少し元気になったようでまた鶴岡八幡を歩いていたそうなのです。また人に化けて周りを驚かさないようにと。私は止めたのですがどうも思い入れのある場所だそうで聞かなかったのです。しかしながらまたもや、あやかしに襲われてしまったようで。流石に危険と思いまして、こちらに呼び寄せたのでございますよ」
若草さんは項垂れながらハンカチで額の汗を拭っている。
またもや傷害沙汰だ。
しかもまた同じあやかしが襲われてしまった。
「でも、鶴岡八幡の祭神は何もないって言っていたし。何かあったら自分たちがいるから大丈夫って……」
「そんなはずはございませんよ! みてくださいよこの傷を!」
若草さんが差した先はぐるぐる巻きの包帯をした腕だ。
この下には三本の爪痕がくっきりと体に埋め込まれている。
今は止血をしてあるがだいぶ出血量が多かったそうだ。
「こんな……ひどい怪我をしていて……! 神様ともあろうお方がなにもなかったで済まされると思っているのでしょうか! いやはや……落胆いたしました。絶対に鶴岡八幡の付近で襲われたのですよ! それを見過ごしているのです。これは祭神としての怠慢ですよ!」
「ふむう」
正直、比売神さんも若草さんもどちらも嘘を付いているようには思えない。
本来、土地神の縄張りである神地で揉め事が起きればわからないはずはないらしい。
しかし若草さんの親戚は鶴岡八幡の近くで重症を負っている。でも鈴白さんは知らないと言って居た。
そして今日もまた襲われてしまった……と。
「うーん?」
両者の話が食い違って居てどちらが本当のことを言っているのか、それとも何か別の切り口があるのかさっぱり分からない。
首をかしげる私をよそにレンが口を開く。
「俺には正直どちらも偽りを言っているようには見えぬ。しかしだ、現にこうして怪我人が出てしまったのであればなおさらほおってはおけぬよ。俺も色々と調べてみることにしよう」
「ありがとうございます」
「いやいや……気にするでない。湯は使えるようにしてあるから、落ち着いたらお前も使うといい。さて、夜も遅くなってきたそろそろ俺たちはお暇することにしようぞ」
襖をそっと閉めて、部屋へと戻ることにする。
廊下を二人で歩きながら口を開いた。
「一体何があったんだろ?」
「まだわからぬの。しかしだ、前回の猫又といい手を打たねば火の粉がかかってくるかもしれぬな。それでな……みなみ」
「ん?」
珍しくレンが真剣な眼差しで私を見た。
「お前、今日鶴岡八幡で何か気になったことはなかったか?」
「気に……なったこと?」
「うむ。どんな些細なことでもよい。思い出せるのであればいうてみよ……」
「そんなこと言われても……」
何か解決に繋がりそうなそんなことあっただろうか?
ふと頭を悩ませてみてもまったく思いつかない。
それに神様であるレンが気づかなかったことで私だけが知ってるというのが手掛かりに果たしてなるのだろうか?
「うーん」
「お前は聡いからな。何でもいいぞ」
「って言われても……」
正直小町通りで団子をつついて、鈴白さんからの熱烈な歓迎を受けて、それから甘味処を食べて鶴岡八幡を後にした……、その中で気になったことだなんて。
「そうだなあ……あ」
「ん? 何かあったのか?」
「えっと帰るときには朱塗りの鳥居を越えようとしたじゃない?」
「うむ、それがどうした?」
「うん。そのときに視線を感じてなんだか誰かに見張られているような気がしたんだけど……、振り返っても誰もいなくって」
「ふむ」
「でも流石に境内に何かあやかしがいるわけでもないだろうし、そのまま通り過ぎちゃって……。それも今から思うとなんだか変だったよなあってそう思ってるだけなんだよね」
「見張られている……か」
レンは視線をキュッと絞ると何かを考えているようなそぶりをした。
「何か……心当たりでもあった?」
「いや……わからん」
レンはきっぱりと言った。
「え……ああ。まあそうだよね」
ついつい神様を便利なもの扱いしてしまいそうになって反省する。
神様だって分からないことだってあるだろうし、決めつけるのも良くないよね。
「しかし……だ。やはり何か引っかかる。俺も調べてはみる……だから。お前も気をつけよ」
「え……? なんで?」
首を傾げてみるもレンはゆっくりと息を吐いた。
「お前は稀人だからな。それはあやかしにとってもお前は特別な存在なのだよ。なるべく……俺がついてはやるが……」
(ついてやる……? まさか!)
レンの言葉にギョッとする。
今日の学校での騒ぎが思い出された。今回はうまく誤魔化せられたような気がするけど明日はどうだか分からない。
「えっ! ひょっとして学校にもついてくる気?」
「当たり前だろう? お前に何かあったらどうするのだ」
「えええ! いやあ、そんなこと言われても困るって……!」
私は今日の学校でのレンを思い出した。
毎日迎えに来られたら流石に……、私は学校の噂の餌食になってしまうに違いない。
正直学校で穏やかに過ごしているだけに、必要異常に目立つのは避けたかった。
「だ……ダメダメ! 絶対にダメっ!」
「はあ? 俺はお前の身を案じておるのだぞ? 我を忘れたあやかしがまたお前に襲いかかってくるかもしれぬ……」
珍しく真っ当な言葉を言ってるレンに思わず歯ぎしりする。
いつも適当なことばかり口にするのに、こういうときは真面目なのはなんだかずるい。
それでも必要以上についてくるのだけは避けたかった。
「ぐ……わかった。じゃあ、青銅鳥居のところまで迎えに来てくれれば……」
「それじゃあ通学してる時はお前が丸腰になってしまうだろう?」
「な……! じゃあ江ノ島駅までにしてよ!」
「それなら高校の最寄駅でも良かろうに……」
「も! もう! レンが来たら困るんだってば! 私はなるべく勉強に集中したいんだって! とにかく……! レンは学校に来るの禁止! 分かったらとっとと部屋から出て行って! テストが近いんだから、私勉強しないと!」
「……」
しかしレンは一歩も引かずに私のことをじっと見つめたままだ。
金色の瞳が少し陰る。
傷ついた?
そんなまさか。そんなに厳しい物言いはして居ないし、それに学校に来られたら困るのは本当なのだ。
レンだったら私の立場を分からないはずがない。
だというのに、どうしてそんな切ない表情を浮かべるのだろう。
そんなに酷いことを言ったつもりはないのだけれど。
「レ……レン?」
レンにそう問いかけるも返事はない。
本当に一体どうしたのだろう。
思い当たるところがなくて私はただ戸惑うだけだ。
そうやって見つめあって数刻。レンが大きくため息をついた。
「わかった……。お前は俺の助けが必要ではないと……、俺の心配などどうでも良いというのだな?」
「なっ! それまでとは言ってないじゃない!」
「いや……お前はわかっていない。何故五頭竜である俺がここまでしてお前の身を案じているか、想像もつかないようだからな。いや、もとより俺の言葉などお前は聞く気もないのか?」
「いや……だからそんなこと言ってないってば!」
「もう良い」
レンの言葉が静かに部屋に響く。
しかしその音は明らかに拒絶の色を帯びて居て、私はその時初めてレンが本気で怒っているのだと思った。
「あ……」
何か言わなくちゃ。
誤解を解かなくては……。
そう思うのにいい言葉が全然思いつかない。
レンは私を数秒見つめた後、そっと部屋を後にした。
「ちょ……ちょっとレン!」
しかし問いかけも虚しく、レンの足音は遠ざかっていく。
ぽつんと私一人が部屋に残された。
やっぱり言いすぎてしまったのだろうか。
「でも……、学校に来られたら困るのは本当だし……」
そう呟くも返してくれる声はない。
「ど、どうしてあんなに怒っちゃったの?」
ひとしきり原因を考えてみてもちっとも理由が浮かばなかった。
お盆の上には白湯とおかゆと釜揚げしらすが乗せてある。
これで元気になればいいのだけれど。
「失礼しますね」
そう言ってそっと話しかけて襖を開ける。
畳の上には布団が敷かれて居て、その上に包帯を巻かれた化け狸が横たわって居た。
私はお盆を枕元にそっと置いた。
心配そうな顔をした若草さんがふと目線を上げる。
「ああ……みなみさん。ありがとうございます」
「いえ……、こんなことでよければいくらでも」
そうして視線を布団へと落とす。
横たわっている化け狸はスヤスヤと眠っている。
巻かれた包帯に滲む血がなんだか痛々しい。
「しかし、また……か」
先に面倒を見ていたレンがつぶやく。
「ええ……、少し元気になったようでまた鶴岡八幡を歩いていたそうなのです。また人に化けて周りを驚かさないようにと。私は止めたのですがどうも思い入れのある場所だそうで聞かなかったのです。しかしながらまたもや、あやかしに襲われてしまったようで。流石に危険と思いまして、こちらに呼び寄せたのでございますよ」
若草さんは項垂れながらハンカチで額の汗を拭っている。
またもや傷害沙汰だ。
しかもまた同じあやかしが襲われてしまった。
「でも、鶴岡八幡の祭神は何もないって言っていたし。何かあったら自分たちがいるから大丈夫って……」
「そんなはずはございませんよ! みてくださいよこの傷を!」
若草さんが差した先はぐるぐる巻きの包帯をした腕だ。
この下には三本の爪痕がくっきりと体に埋め込まれている。
今は止血をしてあるがだいぶ出血量が多かったそうだ。
「こんな……ひどい怪我をしていて……! 神様ともあろうお方がなにもなかったで済まされると思っているのでしょうか! いやはや……落胆いたしました。絶対に鶴岡八幡の付近で襲われたのですよ! それを見過ごしているのです。これは祭神としての怠慢ですよ!」
「ふむう」
正直、比売神さんも若草さんもどちらも嘘を付いているようには思えない。
本来、土地神の縄張りである神地で揉め事が起きればわからないはずはないらしい。
しかし若草さんの親戚は鶴岡八幡の近くで重症を負っている。でも鈴白さんは知らないと言って居た。
そして今日もまた襲われてしまった……と。
「うーん?」
両者の話が食い違って居てどちらが本当のことを言っているのか、それとも何か別の切り口があるのかさっぱり分からない。
首をかしげる私をよそにレンが口を開く。
「俺には正直どちらも偽りを言っているようには見えぬ。しかしだ、現にこうして怪我人が出てしまったのであればなおさらほおってはおけぬよ。俺も色々と調べてみることにしよう」
「ありがとうございます」
「いやいや……気にするでない。湯は使えるようにしてあるから、落ち着いたらお前も使うといい。さて、夜も遅くなってきたそろそろ俺たちはお暇することにしようぞ」
襖をそっと閉めて、部屋へと戻ることにする。
廊下を二人で歩きながら口を開いた。
「一体何があったんだろ?」
「まだわからぬの。しかしだ、前回の猫又といい手を打たねば火の粉がかかってくるかもしれぬな。それでな……みなみ」
「ん?」
珍しくレンが真剣な眼差しで私を見た。
「お前、今日鶴岡八幡で何か気になったことはなかったか?」
「気に……なったこと?」
「うむ。どんな些細なことでもよい。思い出せるのであればいうてみよ……」
「そんなこと言われても……」
何か解決に繋がりそうなそんなことあっただろうか?
ふと頭を悩ませてみてもまったく思いつかない。
それに神様であるレンが気づかなかったことで私だけが知ってるというのが手掛かりに果たしてなるのだろうか?
「うーん」
「お前は聡いからな。何でもいいぞ」
「って言われても……」
正直小町通りで団子をつついて、鈴白さんからの熱烈な歓迎を受けて、それから甘味処を食べて鶴岡八幡を後にした……、その中で気になったことだなんて。
「そうだなあ……あ」
「ん? 何かあったのか?」
「えっと帰るときには朱塗りの鳥居を越えようとしたじゃない?」
「うむ、それがどうした?」
「うん。そのときに視線を感じてなんだか誰かに見張られているような気がしたんだけど……、振り返っても誰もいなくって」
「ふむ」
「でも流石に境内に何かあやかしがいるわけでもないだろうし、そのまま通り過ぎちゃって……。それも今から思うとなんだか変だったよなあってそう思ってるだけなんだよね」
「見張られている……か」
レンは視線をキュッと絞ると何かを考えているようなそぶりをした。
「何か……心当たりでもあった?」
「いや……わからん」
レンはきっぱりと言った。
「え……ああ。まあそうだよね」
ついつい神様を便利なもの扱いしてしまいそうになって反省する。
神様だって分からないことだってあるだろうし、決めつけるのも良くないよね。
「しかし……だ。やはり何か引っかかる。俺も調べてはみる……だから。お前も気をつけよ」
「え……? なんで?」
首を傾げてみるもレンはゆっくりと息を吐いた。
「お前は稀人だからな。それはあやかしにとってもお前は特別な存在なのだよ。なるべく……俺がついてはやるが……」
(ついてやる……? まさか!)
レンの言葉にギョッとする。
今日の学校での騒ぎが思い出された。今回はうまく誤魔化せられたような気がするけど明日はどうだか分からない。
「えっ! ひょっとして学校にもついてくる気?」
「当たり前だろう? お前に何かあったらどうするのだ」
「えええ! いやあ、そんなこと言われても困るって……!」
私は今日の学校でのレンを思い出した。
毎日迎えに来られたら流石に……、私は学校の噂の餌食になってしまうに違いない。
正直学校で穏やかに過ごしているだけに、必要異常に目立つのは避けたかった。
「だ……ダメダメ! 絶対にダメっ!」
「はあ? 俺はお前の身を案じておるのだぞ? 我を忘れたあやかしがまたお前に襲いかかってくるかもしれぬ……」
珍しく真っ当な言葉を言ってるレンに思わず歯ぎしりする。
いつも適当なことばかり口にするのに、こういうときは真面目なのはなんだかずるい。
それでも必要以上についてくるのだけは避けたかった。
「ぐ……わかった。じゃあ、青銅鳥居のところまで迎えに来てくれれば……」
「それじゃあ通学してる時はお前が丸腰になってしまうだろう?」
「な……! じゃあ江ノ島駅までにしてよ!」
「それなら高校の最寄駅でも良かろうに……」
「も! もう! レンが来たら困るんだってば! 私はなるべく勉強に集中したいんだって! とにかく……! レンは学校に来るの禁止! 分かったらとっとと部屋から出て行って! テストが近いんだから、私勉強しないと!」
「……」
しかしレンは一歩も引かずに私のことをじっと見つめたままだ。
金色の瞳が少し陰る。
傷ついた?
そんなまさか。そんなに厳しい物言いはして居ないし、それに学校に来られたら困るのは本当なのだ。
レンだったら私の立場を分からないはずがない。
だというのに、どうしてそんな切ない表情を浮かべるのだろう。
そんなに酷いことを言ったつもりはないのだけれど。
「レ……レン?」
レンにそう問いかけるも返事はない。
本当に一体どうしたのだろう。
思い当たるところがなくて私はただ戸惑うだけだ。
そうやって見つめあって数刻。レンが大きくため息をついた。
「わかった……。お前は俺の助けが必要ではないと……、俺の心配などどうでも良いというのだな?」
「なっ! それまでとは言ってないじゃない!」
「いや……お前はわかっていない。何故五頭竜である俺がここまでしてお前の身を案じているか、想像もつかないようだからな。いや、もとより俺の言葉などお前は聞く気もないのか?」
「いや……だからそんなこと言ってないってば!」
「もう良い」
レンの言葉が静かに部屋に響く。
しかしその音は明らかに拒絶の色を帯びて居て、私はその時初めてレンが本気で怒っているのだと思った。
「あ……」
何か言わなくちゃ。
誤解を解かなくては……。
そう思うのにいい言葉が全然思いつかない。
レンは私を数秒見つめた後、そっと部屋を後にした。
「ちょ……ちょっとレン!」
しかし問いかけも虚しく、レンの足音は遠ざかっていく。
ぽつんと私一人が部屋に残された。
やっぱり言いすぎてしまったのだろうか。
「でも……、学校に来られたら困るのは本当だし……」
そう呟くも返してくれる声はない。
「ど、どうしてあんなに怒っちゃったの?」
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