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第二部
第21話 開幕、シーズン4
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――シーズン4が開幕した。
勝利条件は変わらず、勝利報酬が四十万ドルに値上げされたようだった。
前回の勝利者となった四人。彼らはシーズン4も一緒にやることになっていた。
ギルド拠点は無くなってしまったので、広場に集まる四人であった。
「クロ、勝利者の報酬何にした?」
「うん、悩んだけど才能スキル継承にしたよ」
「じゃあ今回もあの『白い烏』持ってるの?」
「そうだね」
「へぇ~、何の役に立ってるか分からないけどね。 フェイは?」
「ウチは才能スキル貰ったよ」
「どんな?」
「獲得金が二倍になる、『セレブ』よ」
「なんだそりゃ……? リノは?」
「私も才能スキルの『精密射撃』です」
「リノはもう持ってるような……」
「そういうエリっちは?」
「あたしは『短剣二刀術』」
「みんな色々考えてるんだな~」
「何も考えてないのクロ位じゃないの?」
「いや、今回もいい武器手に入らないかなぁ、と考えてた」
「そうだね、シーズン4になって、装備無くなったし、職業ランクもFだしね」
「そうだ、なんでキャラの強さもリセットされてるんだ?」
「初心者ガイドに書いてあったでしょうよ?」
「うぐっ、俺そういうの見ないからな……」
「でもさ、シーズン1よりはキャラの成長早くなってるよ?」
「そうなんだ? 俺はシーズン3からだから分からなかったよ」
「前はSランクまで二週間位かかったけど、今回はもっと縮んでると思うわ」
「ふむ~、まあいいや、今回もクエやりながら適当にやろうか」
「そうね、ウチらはそのほうがいいわね」
「じゃあ、なんかクエ受けてくるよ」
そう言って、エリーは冒険者ギルドに向かった。
だがその時、突然システムの音が鳴り出した。
【パンピンプンペンポン♪
『ブラックスワン』、開発チームです。
『魔王・バアル』は gdkmt7fy3b によって倒されました。
勝利者に祝福を。
『シーズン4』はこれで終了となります。
このサーバーは二十四時間以内に停止されるので、
プレイヤーの皆さんは用事が済み次第ログアウトしてください。
以上、システムメッセージでした。
パンピンプンペンポン♪】
とアナウンスが流れた。
「「「「えっ!?」」」」
突然の事に驚く四人。
だが驚いているのは彼らだけではない。他のプレイヤー達もである。
街中がざわざわと騒ぎ出し、街の中が混乱しだす。
「これってどういうことなんだ?」
「なんだろ? 誰かが魔王を倒しちゃったのかな?」
「それにしては早すぎるわ、まだ始まって一時間も経ってないのに」
「そうですね、キャラクターの名前も変ですし、チートかハッキングされたのかもしれませんね……」
「なんてこった……これはどうなるんだろ?」
「とりあえず、公式のアナウンス待つしかないよね」
「だねぇ~」
こうしてシーズン4は、突然終わりを告げた。
彼らは一体どうなってしまうのであろうか……。
勝利条件は変わらず、勝利報酬が四十万ドルに値上げされたようだった。
前回の勝利者となった四人。彼らはシーズン4も一緒にやることになっていた。
ギルド拠点は無くなってしまったので、広場に集まる四人であった。
「クロ、勝利者の報酬何にした?」
「うん、悩んだけど才能スキル継承にしたよ」
「じゃあ今回もあの『白い烏』持ってるの?」
「そうだね」
「へぇ~、何の役に立ってるか分からないけどね。 フェイは?」
「ウチは才能スキル貰ったよ」
「どんな?」
「獲得金が二倍になる、『セレブ』よ」
「なんだそりゃ……? リノは?」
「私も才能スキルの『精密射撃』です」
「リノはもう持ってるような……」
「そういうエリっちは?」
「あたしは『短剣二刀術』」
「みんな色々考えてるんだな~」
「何も考えてないのクロ位じゃないの?」
「いや、今回もいい武器手に入らないかなぁ、と考えてた」
「そうだね、シーズン4になって、装備無くなったし、職業ランクもFだしね」
「そうだ、なんでキャラの強さもリセットされてるんだ?」
「初心者ガイドに書いてあったでしょうよ?」
「うぐっ、俺そういうの見ないからな……」
「でもさ、シーズン1よりはキャラの成長早くなってるよ?」
「そうなんだ? 俺はシーズン3からだから分からなかったよ」
「前はSランクまで二週間位かかったけど、今回はもっと縮んでると思うわ」
「ふむ~、まあいいや、今回もクエやりながら適当にやろうか」
「そうね、ウチらはそのほうがいいわね」
「じゃあ、なんかクエ受けてくるよ」
そう言って、エリーは冒険者ギルドに向かった。
だがその時、突然システムの音が鳴り出した。
【パンピンプンペンポン♪
『ブラックスワン』、開発チームです。
『魔王・バアル』は gdkmt7fy3b によって倒されました。
勝利者に祝福を。
『シーズン4』はこれで終了となります。
このサーバーは二十四時間以内に停止されるので、
プレイヤーの皆さんは用事が済み次第ログアウトしてください。
以上、システムメッセージでした。
パンピンプンペンポン♪】
とアナウンスが流れた。
「「「「えっ!?」」」」
突然の事に驚く四人。
だが驚いているのは彼らだけではない。他のプレイヤー達もである。
街中がざわざわと騒ぎ出し、街の中が混乱しだす。
「これってどういうことなんだ?」
「なんだろ? 誰かが魔王を倒しちゃったのかな?」
「それにしては早すぎるわ、まだ始まって一時間も経ってないのに」
「そうですね、キャラクターの名前も変ですし、チートかハッキングされたのかもしれませんね……」
「なんてこった……これはどうなるんだろ?」
「とりあえず、公式のアナウンス待つしかないよね」
「だねぇ~」
こうしてシーズン4は、突然終わりを告げた。
彼らは一体どうなってしまうのであろうか……。
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