5 / 16
5
しおりを挟む
泣き止むまで琉聖は百花のそばにいて慰めていた。
ようやく涙が止まった。
全部出しきって重かった気持ちが軽くなった。涙で濡れた百花の瞳はキラキラと輝いているように見える。
「はーい、ももちゃん、ちーーん」
ティッシュをポケットから取り出して幼子扱いする琉聖をさすがに百花は我に返る。
「じ、自分でやれます!」
「もう親離れしちゃったか。残念」
ぽん、と百花の頭を優しく撫でてから琉聖は手を離した。
「じゃあ、改めて俺と友達を前提に話し相手になってください」
真剣な琉聖の顔を見て百花も真剣な顔になる。
人見知りの百花は学校で友達を上手く作れないでいた。
なんとなく余ったもの同士の付き合いはあるけど、そのこを友達と呼べるかあやしい。
「……よろしくお願いします」
差し出してきた手を握り返して百花は笑った。
琉聖も笑ってやった!と大袈裟にガッツポーズをする。
それが可笑しくてしばらくふたりで笑いあった。
ようやく涙が止まった。
全部出しきって重かった気持ちが軽くなった。涙で濡れた百花の瞳はキラキラと輝いているように見える。
「はーい、ももちゃん、ちーーん」
ティッシュをポケットから取り出して幼子扱いする琉聖をさすがに百花は我に返る。
「じ、自分でやれます!」
「もう親離れしちゃったか。残念」
ぽん、と百花の頭を優しく撫でてから琉聖は手を離した。
「じゃあ、改めて俺と友達を前提に話し相手になってください」
真剣な琉聖の顔を見て百花も真剣な顔になる。
人見知りの百花は学校で友達を上手く作れないでいた。
なんとなく余ったもの同士の付き合いはあるけど、そのこを友達と呼べるかあやしい。
「……よろしくお願いします」
差し出してきた手を握り返して百花は笑った。
琉聖も笑ってやった!と大袈裟にガッツポーズをする。
それが可笑しくてしばらくふたりで笑いあった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる