淫靡な指。

遊虎りん

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第五話

☆3

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にやりと男は口元を歪めて笑った。
俺もこいつも卑劣な性犯罪者。痴漢爆発しろ、っていう考えが正しい。痴漢は自分が歪な性癖で一人公開オナニーをしているようなもんで、触っている獲物も喜んでいるとか勘違い。ニュースで相手も喜んでいた、と妄想変態痴漢魔の供述をみて自分の事を棚上げして鼻で笑ってしまった。

(俺は、好きなタイプなら感じる変態クソビッチだけど、ね)

好みの男を痴漢して、おホモ達になるっていうのは類は友を呼ぶってやつだろう。痴漢×痴漢のカップル。くずカップルの誕生だ。
くすくすと、笑い声を洩らす俺を男が見る。

「…何、考えているんだ」

痴漢からの拉致されている被害者の心境に興味があるらしい男は面白そうに俺を見下ろして尋ねてくる。

「お兄さんとゆっくり、エッチしたい」

男の耳元に唇を寄せて甘く濡れた声でねだる。野性味帯びた男らしく雄の匂いを放つこの痴漢魔が気に入った。数人の男が周りを警戒している。どこぞの悪い組織の人間か、世間一般的なサラリーマンではないだろう。
薬漬けは出来るなら勘弁してもらいたい。
世の中の男の性玩具になる、っていうのが俺の役割り。生きている意味はない俺だけど人間はやめたくない。
最後は、布団の上で死にたい。俺はベット派ですけど。

駐車場に高級車がとまっていた。中はベットになっていた。いわゆるヤリ車というやつだ。

「……んっ、俺は滋…お兄さんの名前、なに?」

俺は男の唇に舌を這わせて舐めてキスをねだりながら甘えた声で名前をきいた。男は狙い通り甘えられるのが好きなタイプで、俺の頭を撫でてキスに応じた。

「魁だ」

魁は、手慣れた手付きで俺の服を全て脱がせる。黒いベットに俺の白い裸体を晒される。
舌同士が甘く絡まり心地がよい。俺のペニスが膨らみ始める。魁は大きな手で俺の尻を撫で回す。尻の谷間に指を潜らせてすぼまりを指でなぞる。

「滋の、ここ…いつからオンナノコなんだ?」

くぷ、と指の先を差し込み中を引っ掻く。尻の中を弄られると堪らなく気持ちがいい。俺は腰を揺らした。

「…っ、…魁のおちんちん、が初めて」

「くくっ、嘘つけ」

魁は喉を低く鳴らして笑った。乳首を舐めて強く吸う。胸と尻で容易く絶頂に達した。白濁が飛び散り魁の褐色の肌にも付着した。

「魁様、その子供とても可愛い。私にも味見させてくださいよ」

ガードをしていた一人の金髪隻眼の外人が車を運転する。そして、俺の喘ぎ声に欲情して魁に言った。


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