幼馴染みと、キス。

遊虎りん

文字の大きさ
上 下
5 / 30
私の視点。

第5話、想い出ぽろぽろ。。。

しおりを挟む
教室の前でばったりと出会した昴とスーパーマーケットで買い物をした。ここには色々な思い出が残っている。特にお菓子コーナーは思いで深い。私はここで迷子になったのだ。母親が少し目を離した隙をつき、お菓子コーナーへと走った。色んなお菓子に目を輝かせたけれど、母親が追いかけてこない事に気がついて、泣いた。心細くて寂しくて堪らなかった。どうして母親の手を離してしまったんだろう、って反省した。

あーんあーん!と大声で泣いてたら、パタパタパタと足音がこちらに近づいてきてひな!って私を呼ぶ声が聞こえて顔をあげた。
昴だった。昴も母親と買い物に来ていたのだ。

「もう、なくな。もう、だいじょうぶだ、よしよし」

私より背が低いのに昴はお兄さんの顔をして頭を撫でてくれた。いつも可愛い可愛い、って私が昴の頭を撫でているのに。変な感じがした。けど、とても安心して昴にぎゅ、と抱きついて今度は安心して泣いてしまった。昴は私が泣き止むまで頭を撫でてくれたのだ。思えばその時から昴を好きになり始めたのかもしれない。

買い物を済ませて一旦、家に戻る。明日の弁当の肉団子を作る。朝弱いので、弁当箱に詰めるだけにしておくのだ。

黒いティシャツにカレーの翔びはねを予測して黄色のパーカーを羽織る。買い置きしていたコンソメ味のポテトチップスとオレオを持って昴の家へと向かった。TSUTAYAでマーベルの新作を借りてきた、と言ってたし見せてもらうつもりだ。

何だか緊張する。告白したら、気まずくなってもうここには気安く来れなくなる。
最後かもしれない。今日は、何も考えずに幼馴染みの夜を楽しもうと決める。2階に明かりがついていた。昴の幹お姉ちゃんが帰ってきているんだ、と思いながらインターホンを鳴らした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

どうして隣の家で僕の妻が喘いでいるんですか?

ヘロディア
恋愛
壁が薄いマンションに住んでいる主人公と妻。彼らは新婚で、ヤりたいこともできない状態にあった。 しかし、隣の家から喘ぎ声が聞こえてきて、自分たちが我慢せずともよいのではと思い始め、実行に移そうとする。 しかし、何故か隣の家からは妻の喘ぎ声が聞こえてきて…

友情結婚してみたら溺愛されてる件

鳴宮鶉子
恋愛
幼馴染で元カレの彼と友情結婚したら、溺愛されてる?

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

如月さんは なびかない。~クラスで一番の美少女に、何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

処理中です...