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◆見せました
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「私が思った通りだ。やっぱりここにいたね、ケイン!」
「王太子様! どうして、ここへ?」
「ふふふ、デュークよ」
「はい……」
デューク様の執務室の扉を開けて入って来たのはあまり会いたくない人物No.1と言ってもいい王太子その人だった。
王太子はデューク様の質問にニヤリと笑いながら答える。
「何百年も前に設置され忘れられていた警報装置が動き出したと思ったら、直ぐに止まった。私はあの警報装置が鳴ったのは聞いたことがないし、昨日まで鳴ったことも無かったぞ」
「はぁ……」
「それでだ。こういう摩訶不思議なことがあれば、その陰にはケインありだと私は思い、ケインが来るならここだろうと当たりを付けてみれば……ふふん! この通りだ。どうだ、ケインよ」
「え~と……」
王太子は俺を見ると楽しそうに笑っている。ここは正直に話してもいいものかとセバス様を見れば、セバス様は黙って頷いた。
なんとなくセバス様に後押しされた気持ちになり、王太子の顔を見て、デューク様の顔を見ればデューク様は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「ケイン、それで本当のところはどうなんだ? さっきの警報はお前の仕業なんだろ?」
「あぁ~その……」
警報が鳴り出したのは、やっぱりユリシアさんが原因なんだろうなと推測出来るが、正直に『実は龍姉妹が原因です』と告げたところで信じて貰えるかどうかだ。
そんなことを考えていたら、ふと思い出した。
「あ!」
「なんだよケイン。いきなり、どうした?」
「いえ、警報が鳴った原因ってなんなんですか?」
「あ~そういえば、俺も知らないな。そもそも王都に警報器が設置されていることすら知らなかったし……」
「ん? では、教えようではないか」
俺は龍姉妹のことを話す前に警報器が鳴った原因がなんなのかとデューク様に聞いてみれば、デューク様もそこまでは知らないらしい。そして、俺とデューク様が考えていると王太子がニヤリと笑いながら「それは私が教えてやろう」と口を開く。
「あの警報装置は強大な魔物に反応する仕掛けだ」
「「「強大な魔物……」」」
「そうだ」
俺達の質問に対し王太子は『強大な魔物に反応する警報装置』だと答えた。そうなると益々龍姉妹が原因だという俺の推測が濃厚になる。
セバス様もあの時、俺に龍姉妹を連れて行くように言ったことから、同じことを考えているのだろう。
「王太子様、強大な魔物と言いましても、ここ数十年、いや数百年単位でそういった目撃例は挙がっていません」
「そうだね。でも、警報器は鳴った。そして、警報は直ぐに鳴り止んだが警報器が故障したという報告はまだない。まあ、実際には古すぎて誰も検証は出来ないのが事実だがな」
「ですが、それではケインの関与が疑われるのはどうかと思いますが……」
「本当にそうなのか?」
デューク様にそう言って王太子はニヤリと笑いながらながら俺の顔を面白そうに見る。
どうやら王太子は俺が原因だと確信を持っている様なので俺がここで反論しても無駄だろうとハァと嘆息してから王太子の顔をジッと見れば王太子が「早く早く!」と急かしているように感じられた。なので、俺もここまでかなと覚悟を決めインベントリからタブレットを取り出すとある写真を表示させ、王太子に見えるようにする。
「王太子様、これをどう思いますか?」
「なんだい? ん? こ、これは……ケイン!」
「ケイン、何を見せた?」
「はい、これです」
「……おい! なんだこれは!」
王太子にタブレットを見せると、王太子の顔色が変わる。するとデューク様は俺が王太子に何を見せたのか気になった様で見せろと言って来たので、そのまま渡す。するとデューク様の横から覗き込んでいたセバス様と一緒になって息を呑む。
「ケイン様、これは一体……私には巨大な龍の様に見えますが?」
「はい。その通りです」
「それと、この隣にいる人物はケイン様だと思われますが、その隣にいる巨大な白い狼? の様な雰囲気の魔獣は……まさかとは思いますが、そうなのでしょうか」
「はい」
「やはり、そうだったのですね」
「おい、セバスよ。お前達だけで納得していないで俺にも王太子様にも分かる様に説明してくれ。俺にはさっきからサッパリだ」
「マサオですよ。旦那様」
「マサオ? このデッカい狼っぽいのが、マサオ? おいおい、それこそ冗談だろ。大体、マサオはこんなに大きくはないだろ。なあ、ケイン。ケイン?」
「……」
王太子達に見せたのは記念にと撮っておいた人化する前の龍の姿のユリシアさん、俺、元の大きさに戻ったマサオだった。
「いや、マサオは「旦那様」……セバス、お前は信じているのか? これはまたケインの悪ふざけなのだろう。な、頼む。そう言ってくれ!」
「旦那様、普通の犬は喋りませんよ」
「あ……」
デューク様はマサオが話せることを思い出したのか俺の顔を見て口パクで「マジですか?」と言っている。なので俺も「マジです」と返せばデューク様の口が大きく開かれたままになる。これがマンガなら『ガ~ン!』という吹き出しを背景にデューク様の下顎が床に着いている姿が描かれているだろう。
「待て!」
「はい?」
なんとか口を閉じたデューク様が俺に言う。
「マサオは何度もケインと一緒にここに来た。そうだな?」
「ええ。旦那様の言う通りです」
「でも、警報器はなったことはない。それも間違いはないな?」
「はい。私も聞いたことはありません」
「ああ、警報器が鳴ったのは今日が初めてだ」
「だとすると……」
そう言ってデューク様がまた何か言いたそうに俺を見るが、それを察したセバス様が「もしや、あの姉妹ですか?」と先回りする。
「あ~セバス! 俺が決めたかったのに! いや、でもなんでだ? 普通の姉妹だったぞ?」
「旦那様……ですが警報器は鳴りました」
「そうだな。ん? いや、それこそまさかだろ。いくら、まさかのケインとは言え……まさか、そのまさかなのか?」
「……はい」
デューク様の言う、まさかがどのまさかなのかは分からないが、多分違ってはいないのだろうと「はい」と頷く。
「いや、でも……それこそどうしてなんだ?」
「旦那様、先程の写真を思い出して下さい」
「さっきの写真がどうした?」
「そこにはケイン様と……マサオ様と呼んだ方がいいのでしょうか」
「マサオで」
「分かりました。ケイン様とマサオと……巨大な龍が写ってました」
「そうだな。それがどうした?」
「ハァ~ですから、ケイン様がなんの脈絡もなくそんな写真を見せることはありません。見せるからには意味があります」
「……セバス、相変わらずケインへの忠誠心は隠しもしないんだな。まあいいが、それでケインが写真を見せた意味とはなんだ?」
「分かりませんか?」
「分からんな」
「私にも分からないが、説明は任せてもいいのかい。ケイン」
「ええ、ここまでは間違いありません」
「ケイン様、ありがとうございます」
王太子からの言葉に俺がセバス様が話した内容を肯定するとセバス様は俺にお礼を述べてから話を続ける。
「王太子様! どうして、ここへ?」
「ふふふ、デュークよ」
「はい……」
デューク様の執務室の扉を開けて入って来たのはあまり会いたくない人物No.1と言ってもいい王太子その人だった。
王太子はデューク様の質問にニヤリと笑いながら答える。
「何百年も前に設置され忘れられていた警報装置が動き出したと思ったら、直ぐに止まった。私はあの警報装置が鳴ったのは聞いたことがないし、昨日まで鳴ったことも無かったぞ」
「はぁ……」
「それでだ。こういう摩訶不思議なことがあれば、その陰にはケインありだと私は思い、ケインが来るならここだろうと当たりを付けてみれば……ふふん! この通りだ。どうだ、ケインよ」
「え~と……」
王太子は俺を見ると楽しそうに笑っている。ここは正直に話してもいいものかとセバス様を見れば、セバス様は黙って頷いた。
なんとなくセバス様に後押しされた気持ちになり、王太子の顔を見て、デューク様の顔を見ればデューク様は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「ケイン、それで本当のところはどうなんだ? さっきの警報はお前の仕業なんだろ?」
「あぁ~その……」
警報が鳴り出したのは、やっぱりユリシアさんが原因なんだろうなと推測出来るが、正直に『実は龍姉妹が原因です』と告げたところで信じて貰えるかどうかだ。
そんなことを考えていたら、ふと思い出した。
「あ!」
「なんだよケイン。いきなり、どうした?」
「いえ、警報が鳴った原因ってなんなんですか?」
「あ~そういえば、俺も知らないな。そもそも王都に警報器が設置されていることすら知らなかったし……」
「ん? では、教えようではないか」
俺は龍姉妹のことを話す前に警報器が鳴った原因がなんなのかとデューク様に聞いてみれば、デューク様もそこまでは知らないらしい。そして、俺とデューク様が考えていると王太子がニヤリと笑いながら「それは私が教えてやろう」と口を開く。
「あの警報装置は強大な魔物に反応する仕掛けだ」
「「「強大な魔物……」」」
「そうだ」
俺達の質問に対し王太子は『強大な魔物に反応する警報装置』だと答えた。そうなると益々龍姉妹が原因だという俺の推測が濃厚になる。
セバス様もあの時、俺に龍姉妹を連れて行くように言ったことから、同じことを考えているのだろう。
「王太子様、強大な魔物と言いましても、ここ数十年、いや数百年単位でそういった目撃例は挙がっていません」
「そうだね。でも、警報器は鳴った。そして、警報は直ぐに鳴り止んだが警報器が故障したという報告はまだない。まあ、実際には古すぎて誰も検証は出来ないのが事実だがな」
「ですが、それではケインの関与が疑われるのはどうかと思いますが……」
「本当にそうなのか?」
デューク様にそう言って王太子はニヤリと笑いながらながら俺の顔を面白そうに見る。
どうやら王太子は俺が原因だと確信を持っている様なので俺がここで反論しても無駄だろうとハァと嘆息してから王太子の顔をジッと見れば王太子が「早く早く!」と急かしているように感じられた。なので、俺もここまでかなと覚悟を決めインベントリからタブレットを取り出すとある写真を表示させ、王太子に見えるようにする。
「王太子様、これをどう思いますか?」
「なんだい? ん? こ、これは……ケイン!」
「ケイン、何を見せた?」
「はい、これです」
「……おい! なんだこれは!」
王太子にタブレットを見せると、王太子の顔色が変わる。するとデューク様は俺が王太子に何を見せたのか気になった様で見せろと言って来たので、そのまま渡す。するとデューク様の横から覗き込んでいたセバス様と一緒になって息を呑む。
「ケイン様、これは一体……私には巨大な龍の様に見えますが?」
「はい。その通りです」
「それと、この隣にいる人物はケイン様だと思われますが、その隣にいる巨大な白い狼? の様な雰囲気の魔獣は……まさかとは思いますが、そうなのでしょうか」
「はい」
「やはり、そうだったのですね」
「おい、セバスよ。お前達だけで納得していないで俺にも王太子様にも分かる様に説明してくれ。俺にはさっきからサッパリだ」
「マサオですよ。旦那様」
「マサオ? このデッカい狼っぽいのが、マサオ? おいおい、それこそ冗談だろ。大体、マサオはこんなに大きくはないだろ。なあ、ケイン。ケイン?」
「……」
王太子達に見せたのは記念にと撮っておいた人化する前の龍の姿のユリシアさん、俺、元の大きさに戻ったマサオだった。
「いや、マサオは「旦那様」……セバス、お前は信じているのか? これはまたケインの悪ふざけなのだろう。な、頼む。そう言ってくれ!」
「旦那様、普通の犬は喋りませんよ」
「あ……」
デューク様はマサオが話せることを思い出したのか俺の顔を見て口パクで「マジですか?」と言っている。なので俺も「マジです」と返せばデューク様の口が大きく開かれたままになる。これがマンガなら『ガ~ン!』という吹き出しを背景にデューク様の下顎が床に着いている姿が描かれているだろう。
「待て!」
「はい?」
なんとか口を閉じたデューク様が俺に言う。
「マサオは何度もケインと一緒にここに来た。そうだな?」
「ええ。旦那様の言う通りです」
「でも、警報器はなったことはない。それも間違いはないな?」
「はい。私も聞いたことはありません」
「ああ、警報器が鳴ったのは今日が初めてだ」
「だとすると……」
そう言ってデューク様がまた何か言いたそうに俺を見るが、それを察したセバス様が「もしや、あの姉妹ですか?」と先回りする。
「あ~セバス! 俺が決めたかったのに! いや、でもなんでだ? 普通の姉妹だったぞ?」
「旦那様……ですが警報器は鳴りました」
「そうだな。ん? いや、それこそまさかだろ。いくら、まさかのケインとは言え……まさか、そのまさかなのか?」
「……はい」
デューク様の言う、まさかがどのまさかなのかは分からないが、多分違ってはいないのだろうと「はい」と頷く。
「いや、でも……それこそどうしてなんだ?」
「旦那様、先程の写真を思い出して下さい」
「さっきの写真がどうした?」
「そこにはケイン様と……マサオ様と呼んだ方がいいのでしょうか」
「マサオで」
「分かりました。ケイン様とマサオと……巨大な龍が写ってました」
「そうだな。それがどうした?」
「ハァ~ですから、ケイン様がなんの脈絡もなくそんな写真を見せることはありません。見せるからには意味があります」
「……セバス、相変わらずケインへの忠誠心は隠しもしないんだな。まあいいが、それでケインが写真を見せた意味とはなんだ?」
「分かりませんか?」
「分からんな」
「私にも分からないが、説明は任せてもいいのかい。ケイン」
「ええ、ここまでは間違いありません」
「ケイン様、ありがとうございます」
王太子からの言葉に俺がセバス様が話した内容を肯定するとセバス様は俺にお礼を述べてから話を続ける。
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