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◆派遣をお願いしました
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「いやいやいや、ちょっと待ってよ。なんでそうなるんだ」
「だって、あなたはこの二人を雇うのは反対なんでしょ。なら、この街で私が雇うから。だから、あなたは王都で頑張って」
「だからって……ちょっと待ってよ。ケイン……」
ゴーシュさんが今にも泣き出しそうな顔で俺の顔を見てくる。だけど、ユラさんが言っていることも分かるけど、ゴーシュさんが王都の店に行ってしまうと、このお店でのお菓子の販売が無くなってしまう。なので、ここは穏便に済ませたいのだけど、どうすればいいんだろうか。
そんな風に考えていると、さっきゴーシュさんが言ったことがふと頭を過ぎる。
「確か、ゴーシュさんは人を増やしたいと言ってたんじゃ」
「ああ、そうだよ。ここも王都も人を雇えるくらいの余裕は出来たし、俺もユラも忙しくて手が回らなくなってきたんだ」
「でも、それなら力仕事メインじゃなくて、販売の方がいいんじゃないの?」
「それも考えたんだけどさ。一応、そう思って商業ギルドにお願いして何人か紹介してもらったんだけどね……」
「何がダメだったの?」
「それがさ……『ここならお菓子がいっぱい食べられるって聞いていたのに!』とか『そんな重い物持てません』って言われたりね。だから、この際に甘い物に興味がない男性メインで力仕事をメインにしてもらおうと思ってね」
「なら、この二人ならピッタリでしょ。ね?」
「ああ、そうだな。ケインからも余り甘い物を食べ過ぎるのはよくないと聞いている。それに妹も一度痛い目に合っているから、問題ない」
「ユリシアお姉ちゃん!」
「でもなぁ~」
「なら、いっそのこと……」
「「「ん?」」」
ゴーシュさんは既に店員を増やそうと考えていたみたいだが、採用まではいかなかったみたいだが、今後のことも考えると人を増やさないことには店を回すことが出来ないジレンマに陥っているみたいなので、俺から龍姉妹を推すと同時に「心当たりがあるから」と断り、携帯電話を取りだしセバス様に連絡を取る。
ワンコールもしない内に携帯の向こうから『もしもしセバスです』と声が聞こえる。
「相変わらずだな」と思いつつ、挨拶を交わし本題に入ろうとしたところでセバス様から『ちょうどようございました』と言われ「ん?」となる。
『あ、すみません。その前にケイン様のお話しをお聞かせ下さい』
「あ、はい。えっとですね……」
俺はセバス様にゴーシュさんのお店の事情を話し、出来れば働いてくれる人がいないか紹介して欲しいと頼んでみる。出来れば、王都に務めているジュディさん辺りをと。
すると、セバス様は少し間を置き『旦那様と相談してみます』と前向きに考えてくれるようだったので、今度はセバス様からの用件を聞いてみる。
『お嬢様の入学式も無事に終えることが出来ましたので、もう少しこちらで残務を整理した後にそちらへ帰ることを考えているのですが……』
「もしかして、アリー様の体のことでしょうか」
『はい。正に気にしているのはそのことです。大変、申し訳ないのですが奥様とお付きの何人かをケイン様に送迎していただけないかと思いまして』
「あ~はいはい。そういうことなら、お手伝いします」
『ありがとうございます。では、予定日時が決まりましたら、改めてご連絡致します。それとゴーシュ様のお店への派遣も含めまして』
「お願いします」
セバス様との通話を終え、携帯電話をしまい後ろを振り返れば、ゴーシュさんだけでなくユラさんに龍姉妹も結果を聞きたそうにしていたので「多分、大丈夫」と答える。
「はぁ~領主様の専属執事に頼むなんて……相変わらずケインの人脈には驚かされるね」
「でも、これでお店で働いてくれる人は心配はなくなったわね」
ユラさんがそう言って龍姉妹をチラリと見れば、龍姉妹は自分達が用無しになってしまったのかとゴーシュさん達と俺を交互に見てくる。
「ユラさん、もしかしてこの二人は……」
「大丈夫。ちゃんと雇わせて貰うから。ね、いいわよね」
「あ、ああ。ケインのお陰で人も増やせそうだし。そうなれば、俺にも余裕が出来るから、教えることも出来るだろう。よろしく頼む」
「「……」」
ゴーシュさんが龍姉妹に右手を差し出すが、ユリシアさんは「???」と、その意味が分からないようで「もう、ユリシアお姉ちゃんってば。こうすればいいのよ」とナーガがゴーシュさんの右手を取り握手しながら「よろしくお願いします」と軽く頭を下げると「こうすればいいのか?」とゴーシュさんの空いている左手を無理矢理握ると「痛ッ!」とゴーシュさんがユリシアさんの手を払いのけてしまう。
「ちょっと、ユリシアお姉ちゃん。何したの?」
「何って、ナーガが教えてくれた通りにしただけだぞ?」
「だからって……ごめんなさい」
「いや、いい。こういうことも含め少しずつ覚えてくれればいいから」
ゴーシュさんは左手をさすりながらそう言うが、なかなか難しそうだ。
とりあえずゴーシュさんの左手を治療してからユリシアさんに握手の作法を教える。
「なんとまあ、面倒なものだな」
「そんなことは言わない! ゴーシュさんの手が使えなくなったら美味しいお菓子が食べられなくなるんだよ」
「なんと! それはすまなかった」
「「「……」」」
ゴーシュさんの左手をホンの軽くとはいえ、龍の常識の範囲で握ったものだからゴーシュさんの左手は罅だらけになっていたと思う。でも、その怪我のせいでお菓子が食べられなくなると言えば、ユリシアさんは直ぐにゴーシュさんに対し素直に頭を下げたのはなんというか、それ自体はいいことなんだけど、お菓子メインなのはどうなのと思わずにはいられない。
「だって、あなたはこの二人を雇うのは反対なんでしょ。なら、この街で私が雇うから。だから、あなたは王都で頑張って」
「だからって……ちょっと待ってよ。ケイン……」
ゴーシュさんが今にも泣き出しそうな顔で俺の顔を見てくる。だけど、ユラさんが言っていることも分かるけど、ゴーシュさんが王都の店に行ってしまうと、このお店でのお菓子の販売が無くなってしまう。なので、ここは穏便に済ませたいのだけど、どうすればいいんだろうか。
そんな風に考えていると、さっきゴーシュさんが言ったことがふと頭を過ぎる。
「確か、ゴーシュさんは人を増やしたいと言ってたんじゃ」
「ああ、そうだよ。ここも王都も人を雇えるくらいの余裕は出来たし、俺もユラも忙しくて手が回らなくなってきたんだ」
「でも、それなら力仕事メインじゃなくて、販売の方がいいんじゃないの?」
「それも考えたんだけどさ。一応、そう思って商業ギルドにお願いして何人か紹介してもらったんだけどね……」
「何がダメだったの?」
「それがさ……『ここならお菓子がいっぱい食べられるって聞いていたのに!』とか『そんな重い物持てません』って言われたりね。だから、この際に甘い物に興味がない男性メインで力仕事をメインにしてもらおうと思ってね」
「なら、この二人ならピッタリでしょ。ね?」
「ああ、そうだな。ケインからも余り甘い物を食べ過ぎるのはよくないと聞いている。それに妹も一度痛い目に合っているから、問題ない」
「ユリシアお姉ちゃん!」
「でもなぁ~」
「なら、いっそのこと……」
「「「ん?」」」
ゴーシュさんは既に店員を増やそうと考えていたみたいだが、採用まではいかなかったみたいだが、今後のことも考えると人を増やさないことには店を回すことが出来ないジレンマに陥っているみたいなので、俺から龍姉妹を推すと同時に「心当たりがあるから」と断り、携帯電話を取りだしセバス様に連絡を取る。
ワンコールもしない内に携帯の向こうから『もしもしセバスです』と声が聞こえる。
「相変わらずだな」と思いつつ、挨拶を交わし本題に入ろうとしたところでセバス様から『ちょうどようございました』と言われ「ん?」となる。
『あ、すみません。その前にケイン様のお話しをお聞かせ下さい』
「あ、はい。えっとですね……」
俺はセバス様にゴーシュさんのお店の事情を話し、出来れば働いてくれる人がいないか紹介して欲しいと頼んでみる。出来れば、王都に務めているジュディさん辺りをと。
すると、セバス様は少し間を置き『旦那様と相談してみます』と前向きに考えてくれるようだったので、今度はセバス様からの用件を聞いてみる。
『お嬢様の入学式も無事に終えることが出来ましたので、もう少しこちらで残務を整理した後にそちらへ帰ることを考えているのですが……』
「もしかして、アリー様の体のことでしょうか」
『はい。正に気にしているのはそのことです。大変、申し訳ないのですが奥様とお付きの何人かをケイン様に送迎していただけないかと思いまして』
「あ~はいはい。そういうことなら、お手伝いします」
『ありがとうございます。では、予定日時が決まりましたら、改めてご連絡致します。それとゴーシュ様のお店への派遣も含めまして』
「お願いします」
セバス様との通話を終え、携帯電話をしまい後ろを振り返れば、ゴーシュさんだけでなくユラさんに龍姉妹も結果を聞きたそうにしていたので「多分、大丈夫」と答える。
「はぁ~領主様の専属執事に頼むなんて……相変わらずケインの人脈には驚かされるね」
「でも、これでお店で働いてくれる人は心配はなくなったわね」
ユラさんがそう言って龍姉妹をチラリと見れば、龍姉妹は自分達が用無しになってしまったのかとゴーシュさん達と俺を交互に見てくる。
「ユラさん、もしかしてこの二人は……」
「大丈夫。ちゃんと雇わせて貰うから。ね、いいわよね」
「あ、ああ。ケインのお陰で人も増やせそうだし。そうなれば、俺にも余裕が出来るから、教えることも出来るだろう。よろしく頼む」
「「……」」
ゴーシュさんが龍姉妹に右手を差し出すが、ユリシアさんは「???」と、その意味が分からないようで「もう、ユリシアお姉ちゃんってば。こうすればいいのよ」とナーガがゴーシュさんの右手を取り握手しながら「よろしくお願いします」と軽く頭を下げると「こうすればいいのか?」とゴーシュさんの空いている左手を無理矢理握ると「痛ッ!」とゴーシュさんがユリシアさんの手を払いのけてしまう。
「ちょっと、ユリシアお姉ちゃん。何したの?」
「何って、ナーガが教えてくれた通りにしただけだぞ?」
「だからって……ごめんなさい」
「いや、いい。こういうことも含め少しずつ覚えてくれればいいから」
ゴーシュさんは左手をさすりながらそう言うが、なかなか難しそうだ。
とりあえずゴーシュさんの左手を治療してからユリシアさんに握手の作法を教える。
「なんとまあ、面倒なものだな」
「そんなことは言わない! ゴーシュさんの手が使えなくなったら美味しいお菓子が食べられなくなるんだよ」
「なんと! それはすまなかった」
「「「……」」」
ゴーシュさんの左手をホンの軽くとはいえ、龍の常識の範囲で握ったものだからゴーシュさんの左手は罅だらけになっていたと思う。でも、その怪我のせいでお菓子が食べられなくなると言えば、ユリシアさんは直ぐにゴーシュさんに対し素直に頭を下げたのはなんというか、それ自体はいいことなんだけど、お菓子メインなのはどうなのと思わずにはいられない。
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