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◆潜ってもらいました
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「なあ、その『通勤』って言うのはなんのことだ?」
ヨサックさんが俺が言った『通勤』について聞いてくる。
「あれ? 通勤って言うのは一般的じゃなかった?」
「ケイン、ここは村だ。村で出勤とか通勤とかは言わんじゃろ」
「あ、それもそうか」
「それで通勤ってのはなんなんだ?」
ヨサックさんが、また聞いてきたので簡単に答える。
「移住はわかりますよね」
「バカにするつもりはないのは分かるが、それくらいは分かるさ」
「そうですよね。じゃあ説明しますね。移住ではなくて通勤でもいいですよと言ったのは、今の家はそのままで、ヨサックさんだけが勤務地である俺達の街に通うってことで『通勤』なんですよ」
「つまりは、この村はそのままで働く奴だけが移動するってことか?」
「その通りです。理解してくれたようで助かります」
「いや、通勤の意味は分かったが、実際に通うって言ったって、俺はそっちの街のことはなにも知らないぞ。そもそもドワーフタウンってのはどこにあるんだ?」
それもそうかとタブレットを取り出すと、地図を表示させる。
「また、妙な物を……」
「まあ、今は珍しいかもしれんが、その内なれるから心配するな」
「ガンツさん、あまり脅かさないでよ。はい、この地図なんだけど分かります?」
「まあ、ある程度はな。これが王都なんだろ。で、え~と、カイドー村はどこになるんだ?」
「カイドー村は王都から北の方向に進んだ位置のここですね」
「へ~ここがそうなんだな。で、あんたらの街はどこなんだ?」
ヨサックさんがドワーフタウンの場所を聞いてきたので、地図の縮尺を変えて少し範囲を広げて表示させると、王都を挟んでほぼ反対の位置にドワーフタウンが見えたので指を差し、ここだと教える。
「ここって……こんなところに通えって言うのか? 往復するだけで一月かかるんじゃないのか? お前、正気か?」
「普通ならそうですよね」
「普通ならな」
ガンツさんとヨサックさんにそう答えると、ヨサックさんがなにか吹っ切れたような表情になる。
「そうか。そうだよな、あんた達は妙な乗り物にも乗っているし、冷蔵庫も何処かから出すし、常識外れなことばかりだ。どうせ、その通勤も常識外れなやり方なんだろ?」
「分かります?」
「まあ、ここまでの物を見せられて、まさか馬車や徒歩で通うなんてことは有り得ないだろ。もう驚かないからな。さ、教えてくれ」
「もったいつけるつもりはないんですけどね。まあ、こういうことですよ」
ヨサックさんに言われたので、ここで種明かしとしてゲートをドラゴニュータウンの入り口に繋ぐ。
「「「な!」」」
ヨサックさん、ハンナさん、村長がまた口を開けたまま固まる。
「ヨサックさん? もう驚かないって言ったのに」
「ケイン、それは無理じゃろ。もう戻るのなら、ワシは四駆を回収してくるわ」
「あ、そういえば出しっ放しだったね。お願いねガンツさん」
「おう」
ガンツさんを見送り、ヨサックさんを見るがまだ固まったままだ。
「ヨサックさん? お~い、ヨサックさん!」
「はっ! ケイン、これはなんだ? あの穴はどこに繋がっているんだ?」
「もう、驚かないんじゃなかったんですか?」
「そうか、そうだったな。で、あれがケインがいう勤務地になるのか?」
「まあ、そうですね。移住するかどうかは別にして、まずは行ってみますか? ハンナさんはどうします?」
「え? あ、そ、そうですね。私もいいんですか?」
「いいですよ。じゃあ一緒にどうぞ」
ヨサックさんとハンナさんに手を繋いでから一緒にゲートを潜ってもらうとガンツさんが戻って来たので、マサオも忘れないように一緒に潜りゲートを閉じる。
なにか忘れているようなきがするけど、気にしないでいいよね。
「すごい!」
「ええ、すごい広いわね」
「ヨサックさん。もし、ここで酪農をやってもらえるのなら山の麓に近い方がいいかと思うんですが、どうでしょう」
「うん、いいね。これだけ広いとやり甲斐もあるよ」
「え~と、ヨサックさん。いくらなんでも見える範囲全部じゃないですよ」
「え? 違うのか?」
「まあ、手前の方は住宅地で他は耕作地にする予定です。なので、酪農は奥の方の一部を好きに使ってもらって構いません。ダメですか?」
「いや、それでも十分な広さは使えるんだろう。なら、それでいい」
「分かりました。じゃ、俺達の街を紹介しますね。後ろを向いてもらっていいですか?」
「「後ろ?」」
ヨサックさん夫婦が後ろを振り返ると、魔導列車の高架が見え、その下には多少の車が行き交う道路、そしてその向こうには高く聳える建物が目に入る。
「ケイン、これがドワーフタウンなのか?」
「そうですね、こっちの立っている農業メインの街がドラゴニュータウンで、向こうがドワーフタウンと呼ばれています」
「そうか。それで、あの走り回っているのはガンツが乗ってたのと似たような感じだが……」
「ああ、あれは車ですね。ヨサックさんもライセンスを取っておいた方がなにかと便利ですよ。ハンサさんも一緒にどうです?」
「俺が?」
「私も?」
「ええ、ここでは車のライセンスがないと他のトラクターとかを操れない場合がありますので。例えば、そうですね」
また、ドラゴニュータウンの方に視線をやると、遠くで土を耕すトラクターの姿が見えた。
「また、ドラゴニュータウンの方を見てもらっていいですか?」
ヨサックさん夫妻に回れ右をしてもらい、動いているトラクターを見てもらう。
「なんか動いているな」
「見えます? あれは農作業メインの車なんですよ。雑草を刈ったり、土を耕したり、物を運んだりと農作業には重宝すると思います。ヨサックさんなら、牧草を育てて、刈って、纏めてって作業があるかと思いますけど、あのトラクターなら数倍の早さで作業出来ますよ」
「数倍か~それはどれくらいと思えばいい?」
「そうですね、今まで数日かかっていた作業を数時間って感じでしょうか」
「そんなにか!」
人が手作業でやっていたことを魔道具や機械に頼ることで、その効率は倍以上になるだろうから、嘘は言ってないよな。
そんな俺の言葉に驚くヨサックさんにガンツさんが声をかける。
「な? ワシが言った一年の意味が分かっただろ?」
コクコクと無言で頷くヨサックさん夫妻。
「あ、そうだ。これも渡しておきますね」
インベントリから携帯電話を取り出し、ヨサックさんに渡す。
「これは、さっきお前が話していたヤツか」
「そうです。携帯電話と言います。これが俺の番号。これがヨサックさんの番号ですね」
俺とヨサックさんの携帯電話の番号を書いた紙片も一緒に渡して、使い方を簡単に説明する。
「まあ、なんとなく分かった。今度からはこれで連絡すればいいんだな?」
「はい、それでお願いします」
「分かった。じゃ、戻してくれるか? まだ慣れてないから、ここはどうも落ち着かない」
「分かりました。じゃ、繋ぎますね」
ゲートをヨサックさんの家に繋いで、ヨサックさん夫妻に潜ってもらうのを見送りゲートを閉じる。
「ケイン、お前はまた色々と手を広げているが大丈夫か?」
「まあ、なんとかなるでしょ。それに無理だと分かったら、誰かに任せるだけだしね」
「また、丸投げか」
「あ、ひどいな~役割分担って言ってよ!」
「まあ、モノはいいようだな」
ヨサックさんが俺が言った『通勤』について聞いてくる。
「あれ? 通勤って言うのは一般的じゃなかった?」
「ケイン、ここは村だ。村で出勤とか通勤とかは言わんじゃろ」
「あ、それもそうか」
「それで通勤ってのはなんなんだ?」
ヨサックさんが、また聞いてきたので簡単に答える。
「移住はわかりますよね」
「バカにするつもりはないのは分かるが、それくらいは分かるさ」
「そうですよね。じゃあ説明しますね。移住ではなくて通勤でもいいですよと言ったのは、今の家はそのままで、ヨサックさんだけが勤務地である俺達の街に通うってことで『通勤』なんですよ」
「つまりは、この村はそのままで働く奴だけが移動するってことか?」
「その通りです。理解してくれたようで助かります」
「いや、通勤の意味は分かったが、実際に通うって言ったって、俺はそっちの街のことはなにも知らないぞ。そもそもドワーフタウンってのはどこにあるんだ?」
それもそうかとタブレットを取り出すと、地図を表示させる。
「また、妙な物を……」
「まあ、今は珍しいかもしれんが、その内なれるから心配するな」
「ガンツさん、あまり脅かさないでよ。はい、この地図なんだけど分かります?」
「まあ、ある程度はな。これが王都なんだろ。で、え~と、カイドー村はどこになるんだ?」
「カイドー村は王都から北の方向に進んだ位置のここですね」
「へ~ここがそうなんだな。で、あんたらの街はどこなんだ?」
ヨサックさんがドワーフタウンの場所を聞いてきたので、地図の縮尺を変えて少し範囲を広げて表示させると、王都を挟んでほぼ反対の位置にドワーフタウンが見えたので指を差し、ここだと教える。
「ここって……こんなところに通えって言うのか? 往復するだけで一月かかるんじゃないのか? お前、正気か?」
「普通ならそうですよね」
「普通ならな」
ガンツさんとヨサックさんにそう答えると、ヨサックさんがなにか吹っ切れたような表情になる。
「そうか。そうだよな、あんた達は妙な乗り物にも乗っているし、冷蔵庫も何処かから出すし、常識外れなことばかりだ。どうせ、その通勤も常識外れなやり方なんだろ?」
「分かります?」
「まあ、ここまでの物を見せられて、まさか馬車や徒歩で通うなんてことは有り得ないだろ。もう驚かないからな。さ、教えてくれ」
「もったいつけるつもりはないんですけどね。まあ、こういうことですよ」
ヨサックさんに言われたので、ここで種明かしとしてゲートをドラゴニュータウンの入り口に繋ぐ。
「「「な!」」」
ヨサックさん、ハンナさん、村長がまた口を開けたまま固まる。
「ヨサックさん? もう驚かないって言ったのに」
「ケイン、それは無理じゃろ。もう戻るのなら、ワシは四駆を回収してくるわ」
「あ、そういえば出しっ放しだったね。お願いねガンツさん」
「おう」
ガンツさんを見送り、ヨサックさんを見るがまだ固まったままだ。
「ヨサックさん? お~い、ヨサックさん!」
「はっ! ケイン、これはなんだ? あの穴はどこに繋がっているんだ?」
「もう、驚かないんじゃなかったんですか?」
「そうか、そうだったな。で、あれがケインがいう勤務地になるのか?」
「まあ、そうですね。移住するかどうかは別にして、まずは行ってみますか? ハンナさんはどうします?」
「え? あ、そ、そうですね。私もいいんですか?」
「いいですよ。じゃあ一緒にどうぞ」
ヨサックさんとハンナさんに手を繋いでから一緒にゲートを潜ってもらうとガンツさんが戻って来たので、マサオも忘れないように一緒に潜りゲートを閉じる。
なにか忘れているようなきがするけど、気にしないでいいよね。
「すごい!」
「ええ、すごい広いわね」
「ヨサックさん。もし、ここで酪農をやってもらえるのなら山の麓に近い方がいいかと思うんですが、どうでしょう」
「うん、いいね。これだけ広いとやり甲斐もあるよ」
「え~と、ヨサックさん。いくらなんでも見える範囲全部じゃないですよ」
「え? 違うのか?」
「まあ、手前の方は住宅地で他は耕作地にする予定です。なので、酪農は奥の方の一部を好きに使ってもらって構いません。ダメですか?」
「いや、それでも十分な広さは使えるんだろう。なら、それでいい」
「分かりました。じゃ、俺達の街を紹介しますね。後ろを向いてもらっていいですか?」
「「後ろ?」」
ヨサックさん夫婦が後ろを振り返ると、魔導列車の高架が見え、その下には多少の車が行き交う道路、そしてその向こうには高く聳える建物が目に入る。
「ケイン、これがドワーフタウンなのか?」
「そうですね、こっちの立っている農業メインの街がドラゴニュータウンで、向こうがドワーフタウンと呼ばれています」
「そうか。それで、あの走り回っているのはガンツが乗ってたのと似たような感じだが……」
「ああ、あれは車ですね。ヨサックさんもライセンスを取っておいた方がなにかと便利ですよ。ハンサさんも一緒にどうです?」
「俺が?」
「私も?」
「ええ、ここでは車のライセンスがないと他のトラクターとかを操れない場合がありますので。例えば、そうですね」
また、ドラゴニュータウンの方に視線をやると、遠くで土を耕すトラクターの姿が見えた。
「また、ドラゴニュータウンの方を見てもらっていいですか?」
ヨサックさん夫妻に回れ右をしてもらい、動いているトラクターを見てもらう。
「なんか動いているな」
「見えます? あれは農作業メインの車なんですよ。雑草を刈ったり、土を耕したり、物を運んだりと農作業には重宝すると思います。ヨサックさんなら、牧草を育てて、刈って、纏めてって作業があるかと思いますけど、あのトラクターなら数倍の早さで作業出来ますよ」
「数倍か~それはどれくらいと思えばいい?」
「そうですね、今まで数日かかっていた作業を数時間って感じでしょうか」
「そんなにか!」
人が手作業でやっていたことを魔道具や機械に頼ることで、その効率は倍以上になるだろうから、嘘は言ってないよな。
そんな俺の言葉に驚くヨサックさんにガンツさんが声をかける。
「な? ワシが言った一年の意味が分かっただろ?」
コクコクと無言で頷くヨサックさん夫妻。
「あ、そうだ。これも渡しておきますね」
インベントリから携帯電話を取り出し、ヨサックさんに渡す。
「これは、さっきお前が話していたヤツか」
「そうです。携帯電話と言います。これが俺の番号。これがヨサックさんの番号ですね」
俺とヨサックさんの携帯電話の番号を書いた紙片も一緒に渡して、使い方を簡単に説明する。
「まあ、なんとなく分かった。今度からはこれで連絡すればいいんだな?」
「はい、それでお願いします」
「分かった。じゃ、戻してくれるか? まだ慣れてないから、ここはどうも落ち着かない」
「分かりました。じゃ、繋ぎますね」
ゲートをヨサックさんの家に繋いで、ヨサックさん夫妻に潜ってもらうのを見送りゲートを閉じる。
「ケイン、お前はまた色々と手を広げているが大丈夫か?」
「まあ、なんとかなるでしょ。それに無理だと分かったら、誰かに任せるだけだしね」
「また、丸投げか」
「あ、ひどいな~役割分担って言ってよ!」
「まあ、モノはいいようだな」
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