247 / 468
連載
◆今更でした
しおりを挟む
翌朝、父さんと一緒に出かけようとゲートを開こうとしたところで、母さんから声を掛けられる。
「ちょっと待って、なんで父さんだけで決めるの?」
「いや、だってお前はまだ出られないだろ」
「少しくらいなら、大丈夫よ。それにケインが繋いでくれるんでしょ?」
「うん、まあね」
「なら、ほとんど歩かないじゃない。なら、平気よね」
「確かに床上げは、もうすぐのはずだけど……」
「父さん、ヘレンさんに聞いてみればいいんじゃないの?」
「ああ、そうだな。母さん、今ヘレンさんに確認するから、それまで待ってくれな」
「あら? ヘレンさんに聞くのね。分かったわ、じゃそこで座って待ってるから」
母さんはそう言って、ソファに座ると父さんが嘆息し俺に向かって目で合図する。
「じゃヘレンさんに連絡するね」
そう言って、携帯電話を取り出すとヘレンさんに掛ける。
『プルル……プルル……プルル、カチャ。はい、ヘレン』
「ヘレンさん、おはようございます。ケインです」
『おうケインか。こんな朝早くに珍しいの。もしや、マギーになにかあったか?』
「うん、まあ、あったと言えばあったんだけどね」
『なに~! なにをのんびりしてるんじゃ! さっさと迎えにこんかぁ!』
「わ、分かったよ。家でいいんだよね?」
『当たり前じゃ! なんじゃ浮気を疑っているのか? だいじょ』
「まったく、なにを言い出すんだか。じゃ、父さん。ヘレンさんを迎えに行くね」
「ああ、頼んだ」
父さんに伝え、ヘレンさんの家の中へとゲートを繋ぐと、すぐにヘレンさんがこちらへ飛び込んできた。
「遅い! まったく。で、マギーの様子は?」
ゲートを飛び出してくるなり、母さんの様子を気にしているようだが、当の母さんはソファに座りお茶を飲んでいる。それを目にしたヘレンさんは「ふぅ~」と嘆息すると俺に向かって一言言う。
「この慌てん坊が!」
「え~ちょっと待ってよ。ろくに話も聞かずに勝手に解釈したのはヘレンさんでしょ? そっちこそ慌てん坊じゃない!」
「いや、じゃがケインが電話でマギーになにかあったと言ってたじゃろうが!」
「ああ、確かに言ったね」
「ほれ、みろ」
「だって、もう出歩きたいって駄々捏ねるからさ。なら、ヘレンさんに見てもらってからにしようって話になったんだよ。ほら、母さんからも言ってよ」
そう言うと母さんの方に向き直り、ヘレンさんへの説明をお願いする。
「ねえ、ヘレンさん。床上げにはまだ早いと思うんだけどね。もう寝ているのも飽きたし、ほら、個人差ってのもあるでしょ? だから、ね、いいでしょ?」
「なんじゃ、もう飽きたって。まあ、ええ。なにもないなら、床上げを早めるのもいいじゃろ。なら診てみるとするかの。ほれ、寝室へと行こうか」
「ごめんね、ヘレンさん。変に勘違いさせちゃって」
「ふん、ここにはケインがおるからの。大抵のことには驚かんが、お前さんは産んだばかりと言うのを忘れておるようじゃし、もしかしたらと慌ててしまったわい。ふふふ」
母さんがヘレンさんと部屋に入るのを確認すると父さんとソファに座る。
すると兄ズがなにかを言いたそうにこちらを見ているのに気付く。
「兄さん達ももしかして、行きたいの?」
「「行きたい!」」
「え~なんで? もう行ったことあるでしょ」
「そう言うなよ。たまにはいいじゃん」
「そうだよ、ケイン。僕もたまには付き合いたいし」
「でも、クリス兄さんはショッピングセンターに行ってるじゃない。なら、たまにはもなにも」
「ケイン、分かってないな~こういうのは家族揃ってだから楽しいんじゃない」
「家族揃ってと言うけどさ、双子の妹は連れて行けないよ?」
「「え~」」
「え? もしかして一緒だと思ってた?」
「「うん」」
「ダメでしょ。と、言うわけで兄さん達はここで双子の面倒を見ててね」
「「え~」」
「え~じゃない! ちゃんと妹の面倒を見るのも兄としての務めでしょう。ほら、これをあげるから」
テーブルの上にガラガラを何種類か出して、並べる。
「「なにこれ?」」
「これは『ガラガラ』。これを赤ちゃんに向かって振ってあげれば興味を引くはずだから」
「こんなものがね~」
「本当なの?」
「試してみてよ。もし反応がよければ、新しい店舗で玩具部門を作ってもいいし」
「おもちゃか。確かにキックボードもおもちゃと言えなくもないしな」
「それにビーチボールみたいな物もあるしね」
「父さん、ちょっと母さんが長くなりそうだから、ガンツさんをこっちに呼ぶね」
「ああ、そうしてくれ。俺も少し話をしたい」
「うん」
ゲートを工房の自室に繋ぐとガンツさんが腕を組んで座っていた。
「遅いぞ! ケイン」
「ごめん、出掛けに色々あってさ。とりあえずこっちにきてもらえるかな」
「まあ、それはいいが」
ガンツさんがソファから立ち上がるとこちらへ潜ってくる。
「ガンツさん、おはようございます」
「旦那、おはよう。で、旦那までいるってことは何事なんだ?」
「ほら、この前家をドワーフタウンに移設したいって話したじゃない」
「ああ、そうだったな」
「それでね、父さんも色々考えて、移設に前向きになってさ。今日はガンツさんに案内してもらって実際に土地を見てみようってなったんだよね」
「ああ、それもそうだろうな」
「だけどね、それを知った母さんが自分を除いて決めるのは納得いかないって話になってさ、連れて行けって言うもんだから、今、ヘレンさんに診てもらっているんだ」
「は~なるほど。それで、ケインの遅刻に繋がるわけだ」
「そう、ごめんね」
「いや、それは別にいい。で、旦那も移設に前向きなのは分かった。で、ここは店にするんだよな」
「そう、それは俺が用意しようと思っているんだけどね」
「おいおい、ここの連中に見せるのか?」
「だから、いきなり見せることはしないでさ。足場を組んで家を囲ってから、作業を進めようと思っているんだ」
「それがいいかもな」
「ガンツさん、土地はどれくらい用意されているか聞いても?」
「旦那、まだ今は建設が進んでいないから、どこでも好きにしていいぞ」
「分かりました。それで土地代はどうなりますか? 相場はどれくらいで?」
「相場か……」
「どうしたの?」
「いや、ほら、今は好き放題に作っているじゃろ。だから、相場と言われてもいくらいくらとは言えないんじゃ」
「ああ、なるほどね。じゃあさ、今は移転する人には土地をプレゼント! ってことにしといてもいいんじゃないの?」
「まあ、それはそれでアリかもな。ってことだ。旦那」
「ガンツさん、本当にそれでいいのかい?」
「まあ、後から徴収ってことはないが、税金としての徴収はあるかもな」
「まだ、税って決めてないよね?」
「ああ、領主からもなにも言ってこないしな。それにあそこは一応はワシとケインの自治区じゃ」
「あれ? なんで俺まで?」
「なんじゃ、ワシ一人に被せるのか?」
「別にそんなつもりじゃないけど」
「まあ、領主もそのつもりじゃろうし、今更じゃ」
寝室の扉が開き、ヘレンさんだけが出てくる。
「ヘレンさん、診察は終わったのかい?」
「トミー、よくお聞き」
寝室から出てきたヘレンさんが神妙な顔で父さんに告げる。
「マギーがな……」
「ちょっと待って、なんで父さんだけで決めるの?」
「いや、だってお前はまだ出られないだろ」
「少しくらいなら、大丈夫よ。それにケインが繋いでくれるんでしょ?」
「うん、まあね」
「なら、ほとんど歩かないじゃない。なら、平気よね」
「確かに床上げは、もうすぐのはずだけど……」
「父さん、ヘレンさんに聞いてみればいいんじゃないの?」
「ああ、そうだな。母さん、今ヘレンさんに確認するから、それまで待ってくれな」
「あら? ヘレンさんに聞くのね。分かったわ、じゃそこで座って待ってるから」
母さんはそう言って、ソファに座ると父さんが嘆息し俺に向かって目で合図する。
「じゃヘレンさんに連絡するね」
そう言って、携帯電話を取り出すとヘレンさんに掛ける。
『プルル……プルル……プルル、カチャ。はい、ヘレン』
「ヘレンさん、おはようございます。ケインです」
『おうケインか。こんな朝早くに珍しいの。もしや、マギーになにかあったか?』
「うん、まあ、あったと言えばあったんだけどね」
『なに~! なにをのんびりしてるんじゃ! さっさと迎えにこんかぁ!』
「わ、分かったよ。家でいいんだよね?」
『当たり前じゃ! なんじゃ浮気を疑っているのか? だいじょ』
「まったく、なにを言い出すんだか。じゃ、父さん。ヘレンさんを迎えに行くね」
「ああ、頼んだ」
父さんに伝え、ヘレンさんの家の中へとゲートを繋ぐと、すぐにヘレンさんがこちらへ飛び込んできた。
「遅い! まったく。で、マギーの様子は?」
ゲートを飛び出してくるなり、母さんの様子を気にしているようだが、当の母さんはソファに座りお茶を飲んでいる。それを目にしたヘレンさんは「ふぅ~」と嘆息すると俺に向かって一言言う。
「この慌てん坊が!」
「え~ちょっと待ってよ。ろくに話も聞かずに勝手に解釈したのはヘレンさんでしょ? そっちこそ慌てん坊じゃない!」
「いや、じゃがケインが電話でマギーになにかあったと言ってたじゃろうが!」
「ああ、確かに言ったね」
「ほれ、みろ」
「だって、もう出歩きたいって駄々捏ねるからさ。なら、ヘレンさんに見てもらってからにしようって話になったんだよ。ほら、母さんからも言ってよ」
そう言うと母さんの方に向き直り、ヘレンさんへの説明をお願いする。
「ねえ、ヘレンさん。床上げにはまだ早いと思うんだけどね。もう寝ているのも飽きたし、ほら、個人差ってのもあるでしょ? だから、ね、いいでしょ?」
「なんじゃ、もう飽きたって。まあ、ええ。なにもないなら、床上げを早めるのもいいじゃろ。なら診てみるとするかの。ほれ、寝室へと行こうか」
「ごめんね、ヘレンさん。変に勘違いさせちゃって」
「ふん、ここにはケインがおるからの。大抵のことには驚かんが、お前さんは産んだばかりと言うのを忘れておるようじゃし、もしかしたらと慌ててしまったわい。ふふふ」
母さんがヘレンさんと部屋に入るのを確認すると父さんとソファに座る。
すると兄ズがなにかを言いたそうにこちらを見ているのに気付く。
「兄さん達ももしかして、行きたいの?」
「「行きたい!」」
「え~なんで? もう行ったことあるでしょ」
「そう言うなよ。たまにはいいじゃん」
「そうだよ、ケイン。僕もたまには付き合いたいし」
「でも、クリス兄さんはショッピングセンターに行ってるじゃない。なら、たまにはもなにも」
「ケイン、分かってないな~こういうのは家族揃ってだから楽しいんじゃない」
「家族揃ってと言うけどさ、双子の妹は連れて行けないよ?」
「「え~」」
「え? もしかして一緒だと思ってた?」
「「うん」」
「ダメでしょ。と、言うわけで兄さん達はここで双子の面倒を見ててね」
「「え~」」
「え~じゃない! ちゃんと妹の面倒を見るのも兄としての務めでしょう。ほら、これをあげるから」
テーブルの上にガラガラを何種類か出して、並べる。
「「なにこれ?」」
「これは『ガラガラ』。これを赤ちゃんに向かって振ってあげれば興味を引くはずだから」
「こんなものがね~」
「本当なの?」
「試してみてよ。もし反応がよければ、新しい店舗で玩具部門を作ってもいいし」
「おもちゃか。確かにキックボードもおもちゃと言えなくもないしな」
「それにビーチボールみたいな物もあるしね」
「父さん、ちょっと母さんが長くなりそうだから、ガンツさんをこっちに呼ぶね」
「ああ、そうしてくれ。俺も少し話をしたい」
「うん」
ゲートを工房の自室に繋ぐとガンツさんが腕を組んで座っていた。
「遅いぞ! ケイン」
「ごめん、出掛けに色々あってさ。とりあえずこっちにきてもらえるかな」
「まあ、それはいいが」
ガンツさんがソファから立ち上がるとこちらへ潜ってくる。
「ガンツさん、おはようございます」
「旦那、おはよう。で、旦那までいるってことは何事なんだ?」
「ほら、この前家をドワーフタウンに移設したいって話したじゃない」
「ああ、そうだったな」
「それでね、父さんも色々考えて、移設に前向きになってさ。今日はガンツさんに案内してもらって実際に土地を見てみようってなったんだよね」
「ああ、それもそうだろうな」
「だけどね、それを知った母さんが自分を除いて決めるのは納得いかないって話になってさ、連れて行けって言うもんだから、今、ヘレンさんに診てもらっているんだ」
「は~なるほど。それで、ケインの遅刻に繋がるわけだ」
「そう、ごめんね」
「いや、それは別にいい。で、旦那も移設に前向きなのは分かった。で、ここは店にするんだよな」
「そう、それは俺が用意しようと思っているんだけどね」
「おいおい、ここの連中に見せるのか?」
「だから、いきなり見せることはしないでさ。足場を組んで家を囲ってから、作業を進めようと思っているんだ」
「それがいいかもな」
「ガンツさん、土地はどれくらい用意されているか聞いても?」
「旦那、まだ今は建設が進んでいないから、どこでも好きにしていいぞ」
「分かりました。それで土地代はどうなりますか? 相場はどれくらいで?」
「相場か……」
「どうしたの?」
「いや、ほら、今は好き放題に作っているじゃろ。だから、相場と言われてもいくらいくらとは言えないんじゃ」
「ああ、なるほどね。じゃあさ、今は移転する人には土地をプレゼント! ってことにしといてもいいんじゃないの?」
「まあ、それはそれでアリかもな。ってことだ。旦那」
「ガンツさん、本当にそれでいいのかい?」
「まあ、後から徴収ってことはないが、税金としての徴収はあるかもな」
「まだ、税って決めてないよね?」
「ああ、領主からもなにも言ってこないしな。それにあそこは一応はワシとケインの自治区じゃ」
「あれ? なんで俺まで?」
「なんじゃ、ワシ一人に被せるのか?」
「別にそんなつもりじゃないけど」
「まあ、領主もそのつもりじゃろうし、今更じゃ」
寝室の扉が開き、ヘレンさんだけが出てくる。
「ヘレンさん、診察は終わったのかい?」
「トミー、よくお聞き」
寝室から出てきたヘレンさんが神妙な顔で父さんに告げる。
「マギーがな……」
1
お気に入りに追加
4,927
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました
ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。
会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。
タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。