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夕食の準備前に双子の妹の名前で軽く揉めて、なんとなく父さん達両親でもう一度、考え直すと言うことで落ち着いたところでヘレンさんがワシも考えてやろうかと話に入ってきたが、父さん達が丁重にお断りしていた。
そんな風にひと騒動を終えた後にリーサさんと夕食の準備を行なっている時にリーサさんに話し掛けられる。
「な、なあ、ケインも……その、子供の名前とか考えたりするのか?」
「う~ん、そうだね。今はないかな。だって、まだ八歳になったばかりだしね」
「……そうか」
「なに? いきなりどうしたの?」
「いや、子供の名前で悩んだり言い合っている店主殿とお義母様を見ていてな。少しだけ羨ましくなってな。いいな~って……な、なにを言っているんだろうな。ほら、そっちの野菜を切ってくれるか」
「リーサさん」
「な、なんだケイン」
「子供はたくさん作ろうね」
「ば、バカ! な、なにを言い出すんだ」
「もう、名付けがイヤってなるくらい作ろうか?」
「そ、そんなことはいいから、早く準備を済ませようじゃないか。ほ、ほら早くしないと」
「そんなに作られるとワシは幾つまで現役でいないといけないのかの~」
「へ、ヘレン! 盗み聞きはよくないと思うぞ」
「ハァ~リーサよ。この家の作りだと、内緒話が出来る空間は個室以外にないぞ。聞かれて困る話なら、ここでしなければいいと思うんだがな」
「ぐっ」
「ヘレンさん、リーサさんを揶揄うのはそれくらいにして、なにかあって来たんじゃないの?」
「おう、そうじゃった。領主の奥方のことじゃ。お屋敷を出る前に定期的に診察を受けたいと言われての。ケインと相談してから連絡すると話しておったんじゃ。どうじゃ、協力してくれるか?」
「ああ、その程度なら問題ないよ。なんなら携帯電話も渡そうか?」
「そうか、それがあれば確かに助かるがいいのか?」
「もう、ヘレンさんにはほとんどのことは知られているし、今更だよ」
「そうかそうか。でも、これだけ知っていても、まだ『ほとんど』で『全部』ではないんだな」
「そうだね、全部を知っているのはガンツさんとリーサさんぐらいじゃないかな」
「くっ本妻には敵わぬか」
「ヘレンさん、なにを考えているのかな?」
「まあ、いいわ。ほれ携帯電話とセバスとやらの番号を教えてくれ」
「ふぅ、いいけどね。はい、これが携帯電話でこれが、セバス様の番号。俺と父さん達の番号も一応書いておくね」
「これはいいな。ありがとうなケイン」
「あ、使い方はクリス兄さんに聞いてね。多分、一番丁寧に教えてくれるから」
「そうか、分かった。今のうちに聞いておくかな。ありがとうな」
「どういたしまして」
ヘレンさんが、ソファに戻りクリス兄さんを質問責めにしている。
あの調子なら、夕食はもう少し後でもいいかなと思い、メアリー達に学校のことを話してみる。
「メアリー、デイヴ、学校のことで少し相談したいんだけどいいかな? あ、もちろんリーサさんも保護者として、聞いててね」
「ああ、ケインそれはいいが、夕食はまだいいのか?」
「それなら、少し待って。ヘレンさんが携帯電話の使い方をクリス兄さんに教えてもらっているからね」
「ん? ああ、そうみたいだな」
リーサさんがリビングの様子をみて納得したところで話を続ける。
「でね、今進めている九月に開校予定の学校のことなんだけど、デイヴは通ってみない?」
「僕? いいの? リーサ姉さん、いいの? 学校に行っていいの?」
「デイヴ、少し落ち着け。まず確認だが、デイヴは行きたいんだな? まあ、聞くまでもないがな」
「うん、行きたい! 行って、ちゃんと勉強してケイン兄さんみたいにいっぱい魔道具作りたい!」
「へ~デイヴは魔道具に興味があるの?」
「うん、ケイン兄さんの魔道具は面白いから好き!」
「凄いとかじゃなく、面白いって思うんだ」
「うん、凄いのは凄いんだけどね。でもね、面白いんだ」
「そっか。なら、いつかは一緒になにか作りたいね」
「うん、僕もいつかケイン兄さんに凄い! 面白い! って思ってもらえる物を作りたい!」
「ずいぶん熱いね。リーサさんは知っていたの?」
「いや、私は正直初耳だ。まあ、魔道列車や車とか興味ありそうに見ていたのは知っていたが、まさか自分で作りたいと思っていたとはな」
「だよね、ちょっと熱量にびっくりはしたけど、楽しみだね」
「ああ、そうだな」
「で、今度はメアリーなんだけど」
「なに? 私も学校で学べとか言うの? ちょっと勘弁してよ。もう、お父さんにみっちり教え込まれたってのに」
「うん、そう思ってね。教師として学校に行ってくれないかと思ってね」
「はあ? なに言ってんの? 教師? 私が? どうしてそうなるの?」
「今、学校の準備をしているって言ったよね」
「ええ、そう聞いたわ。それが?」
「だけどね、教師ってなると、そう簡単になってくれる人や、それなりに知識を持っているって人が見つからなくてね。生徒は集まってもそれを教えてくれる人が見つからないって話になってね。それでカーティスさんにも頼んだ訳だけど、カーティスさんに教えを受けたメアリーなら、教師も出来るんじゃないかって話になってね」
「あ~そういうこと。そういうことなら納得だわ。確かにお父さんにはきっちりと叩き込まれたわ。それなら、私じゃなくても、リーサお姉さんでもいいじゃない?」
「リーサさんは保育所に行っているから兼任は無理でしょ。それにデイヴも学校に行くなら、メアリーは昼間はなにして過ごすの? 暇になるよね? なら、いいじゃない。ちゃんと報酬も用意するし」
「え? なに? 報酬って……私に?」
「うん、そう。だって教師として働いてもらうんだから当然でしょ。でも最初は見習い期間ってのもあると思うから、当分はカーティスさんと一緒の金額だけどね」
「え? ちょっと待って。お父さんと一緒? なんで? どうして?」
「え? なにが不思議? もっと欲しいってこと? それなら、担当の人に行ってもらえれ「違うの!」……なにが?」
「なんで、お父さんと一緒の金額になるの?」
「そりゃ、最初は皆んな同率スタートだからじゃないの? それは俺に言われてもわからないけど、文句なら雇い主になる人に言ってね。それで、教師にはなってくれるの?」
「……たわ」
「え? なに?」
「分かったわって言ったの!」
「本当に。じゃガンボさんに連絡しとくから、明日にでも会ってもらえる? なんならカーティスさんにも同席してもらうけど?」
「それはいいから。そのガンボさんと会う時には、一緒にいてね」
「不安?」
「そうじゃないとは言わないけど、初めて働くのよ。不安にならない方が変じゃない!」
「それもそうだね。リーサさんもそれでいい? 明日、ガンボさんにデイヴのこととメアリーのことをお願いしに行くけどさ」
「ああ、二人がいいなら私は構わない。だが、明日は私も同行させてもらう」
「うん、そうだね。皆んなで行こうか」
「「「分かった」」」
そんな風にひと騒動を終えた後にリーサさんと夕食の準備を行なっている時にリーサさんに話し掛けられる。
「な、なあ、ケインも……その、子供の名前とか考えたりするのか?」
「う~ん、そうだね。今はないかな。だって、まだ八歳になったばかりだしね」
「……そうか」
「なに? いきなりどうしたの?」
「いや、子供の名前で悩んだり言い合っている店主殿とお義母様を見ていてな。少しだけ羨ましくなってな。いいな~って……な、なにを言っているんだろうな。ほら、そっちの野菜を切ってくれるか」
「リーサさん」
「な、なんだケイン」
「子供はたくさん作ろうね」
「ば、バカ! な、なにを言い出すんだ」
「もう、名付けがイヤってなるくらい作ろうか?」
「そ、そんなことはいいから、早く準備を済ませようじゃないか。ほ、ほら早くしないと」
「そんなに作られるとワシは幾つまで現役でいないといけないのかの~」
「へ、ヘレン! 盗み聞きはよくないと思うぞ」
「ハァ~リーサよ。この家の作りだと、内緒話が出来る空間は個室以外にないぞ。聞かれて困る話なら、ここでしなければいいと思うんだがな」
「ぐっ」
「ヘレンさん、リーサさんを揶揄うのはそれくらいにして、なにかあって来たんじゃないの?」
「おう、そうじゃった。領主の奥方のことじゃ。お屋敷を出る前に定期的に診察を受けたいと言われての。ケインと相談してから連絡すると話しておったんじゃ。どうじゃ、協力してくれるか?」
「ああ、その程度なら問題ないよ。なんなら携帯電話も渡そうか?」
「そうか、それがあれば確かに助かるがいいのか?」
「もう、ヘレンさんにはほとんどのことは知られているし、今更だよ」
「そうかそうか。でも、これだけ知っていても、まだ『ほとんど』で『全部』ではないんだな」
「そうだね、全部を知っているのはガンツさんとリーサさんぐらいじゃないかな」
「くっ本妻には敵わぬか」
「ヘレンさん、なにを考えているのかな?」
「まあ、いいわ。ほれ携帯電話とセバスとやらの番号を教えてくれ」
「ふぅ、いいけどね。はい、これが携帯電話でこれが、セバス様の番号。俺と父さん達の番号も一応書いておくね」
「これはいいな。ありがとうなケイン」
「あ、使い方はクリス兄さんに聞いてね。多分、一番丁寧に教えてくれるから」
「そうか、分かった。今のうちに聞いておくかな。ありがとうな」
「どういたしまして」
ヘレンさんが、ソファに戻りクリス兄さんを質問責めにしている。
あの調子なら、夕食はもう少し後でもいいかなと思い、メアリー達に学校のことを話してみる。
「メアリー、デイヴ、学校のことで少し相談したいんだけどいいかな? あ、もちろんリーサさんも保護者として、聞いててね」
「ああ、ケインそれはいいが、夕食はまだいいのか?」
「それなら、少し待って。ヘレンさんが携帯電話の使い方をクリス兄さんに教えてもらっているからね」
「ん? ああ、そうみたいだな」
リーサさんがリビングの様子をみて納得したところで話を続ける。
「でね、今進めている九月に開校予定の学校のことなんだけど、デイヴは通ってみない?」
「僕? いいの? リーサ姉さん、いいの? 学校に行っていいの?」
「デイヴ、少し落ち着け。まず確認だが、デイヴは行きたいんだな? まあ、聞くまでもないがな」
「うん、行きたい! 行って、ちゃんと勉強してケイン兄さんみたいにいっぱい魔道具作りたい!」
「へ~デイヴは魔道具に興味があるの?」
「うん、ケイン兄さんの魔道具は面白いから好き!」
「凄いとかじゃなく、面白いって思うんだ」
「うん、凄いのは凄いんだけどね。でもね、面白いんだ」
「そっか。なら、いつかは一緒になにか作りたいね」
「うん、僕もいつかケイン兄さんに凄い! 面白い! って思ってもらえる物を作りたい!」
「ずいぶん熱いね。リーサさんは知っていたの?」
「いや、私は正直初耳だ。まあ、魔道列車や車とか興味ありそうに見ていたのは知っていたが、まさか自分で作りたいと思っていたとはな」
「だよね、ちょっと熱量にびっくりはしたけど、楽しみだね」
「ああ、そうだな」
「で、今度はメアリーなんだけど」
「なに? 私も学校で学べとか言うの? ちょっと勘弁してよ。もう、お父さんにみっちり教え込まれたってのに」
「うん、そう思ってね。教師として学校に行ってくれないかと思ってね」
「はあ? なに言ってんの? 教師? 私が? どうしてそうなるの?」
「今、学校の準備をしているって言ったよね」
「ええ、そう聞いたわ。それが?」
「だけどね、教師ってなると、そう簡単になってくれる人や、それなりに知識を持っているって人が見つからなくてね。生徒は集まってもそれを教えてくれる人が見つからないって話になってね。それでカーティスさんにも頼んだ訳だけど、カーティスさんに教えを受けたメアリーなら、教師も出来るんじゃないかって話になってね」
「あ~そういうこと。そういうことなら納得だわ。確かにお父さんにはきっちりと叩き込まれたわ。それなら、私じゃなくても、リーサお姉さんでもいいじゃない?」
「リーサさんは保育所に行っているから兼任は無理でしょ。それにデイヴも学校に行くなら、メアリーは昼間はなにして過ごすの? 暇になるよね? なら、いいじゃない。ちゃんと報酬も用意するし」
「え? なに? 報酬って……私に?」
「うん、そう。だって教師として働いてもらうんだから当然でしょ。でも最初は見習い期間ってのもあると思うから、当分はカーティスさんと一緒の金額だけどね」
「え? ちょっと待って。お父さんと一緒? なんで? どうして?」
「え? なにが不思議? もっと欲しいってこと? それなら、担当の人に行ってもらえれ「違うの!」……なにが?」
「なんで、お父さんと一緒の金額になるの?」
「そりゃ、最初は皆んな同率スタートだからじゃないの? それは俺に言われてもわからないけど、文句なら雇い主になる人に言ってね。それで、教師にはなってくれるの?」
「……たわ」
「え? なに?」
「分かったわって言ったの!」
「本当に。じゃガンボさんに連絡しとくから、明日にでも会ってもらえる? なんならカーティスさんにも同席してもらうけど?」
「それはいいから。そのガンボさんと会う時には、一緒にいてね」
「不安?」
「そうじゃないとは言わないけど、初めて働くのよ。不安にならない方が変じゃない!」
「それもそうだね。リーサさんもそれでいい? 明日、ガンボさんにデイヴのこととメアリーのことをお願いしに行くけどさ」
「ああ、二人がいいなら私は構わない。だが、明日は私も同行させてもらう」
「うん、そうだね。皆んなで行こうか」
「「「分かった」」」
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